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五街道完走プロジェクト第4弾「甲州街道〜2日目〜」

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あっという間に眠りに落ち、その数秒後に目が覚めたような気分。本当に深い眠りというのはそういうものを言うのだろう。甲州街道ラン初日の夜はフラットにはならないチェアで爆睡。

さすがに24時間活動したあとならどんな姿勢でも寝れるもの。

目が冷めたのは午前6時。無料の朝食セットもいただいておきながら、その後マクドナルドでも朝ごはん。旅ランはとにかくお腹が空く。そのくせ疲れてくると「食べたくない」なんて思い始める。ようするに食べられるときに食べておかなくてはいけない。

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旅ランでもっとも厳しいのは2日目だ。1日目はまだ体に余裕があるからいくらでも走ることができる。3日目以降は体が徐々に慣れてきて、効率のいい走り方を体が自然とやってくれる。

問題は2日目。

過去何度もやってきた旅ランでも鬼門は2日目となっている。初日に無理をしているから、体には疲労が溜まっている。でもまだ動けるつもりだから、無駄の多いフォームで走ることになる。

精神と身体の不一致。その結果として2日目の走りは厳しいものになる。それはもう経験上わかっていること。わからないのは「どれくらい厳しいのか」ということだ。

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石和宿をスタートして、栗原宿、勝沼宿へと向かう。まだ午前中なのにも関わらず、真夏の太陽がわたしのエネルギーをどんどんと奪い取っていく。子どもの頃にやったRPGゲームで、毒の沼地を歩いているのと同じ感覚だ。

勇者には使命があるからそれでも頑張れるが、わたしには使命などない。ただ走りたいから走っているだけ。多少チヤホヤされたい気持ちがないと言えば嘘になるが、209㎞を走るなんて本気で尊敬してくれるのは男ばかりだということも知っている。

女はいつだって冷静に受け流してくれる。「またアホなことしてる」と。そういうのも嫌いじゃないが。

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正直に言おう、勝沼宿に入る前にすでにグロッキー状態だ。コンビニで買ったガリガリ君は、口に加えた瞬間に落としてしまうし、休憩中には80歳にはなろうかというようなお婆ちゃんに心配される。

だが、このあたりの人たちは旅人に慣れている。「がんばって下さいね」と行き先も聞かずに声をかけてくれる。行き先はどこであれ、西からやってきたのであれば、このあと笹子峠を超えるというのを知っているのだ。

甲州街道は勝沼宿の手前あたりから、あからさまな上り坂になっていく。そして勝沼宿を抜けてしまうと、そこからは本格的な山道が始まる。とてもじゃないが走れやしない。

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走れないからゆっくり上がるのだが、ゆっくり上がると灼熱の太陽が容赦なく襲いかかる。頑張っても地獄、頑張らなくても地獄。なら頑張らないほうを選んでしまう弱いわたし。これが旅ラン2日目という現実。

笹子峠手前の鶴瀬宿で重要なことに気づいてしまった。

「このままでは食べ物をほとんど持たずに峠に入ることになる」

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道を外れたら500m先にあるコンビニで買い物ができる。だがそれで往復1㎞のロス。しかも15分近く灼熱の太陽と向き合うことになる。甲州街道に向かえばすぐに日陰。ただ、食料なしで山に入るのはリスクが高い。

どんな山道なのか知っていれば話は変わるが、初めての道。朝ごはんを食べながら得た情報によると、笹子峠は標高1096mで甲州街道最大の難所。箱根峠よりも200m以上も高いのだから厳しさは言うまでもない。

だがわたしは、食料を持たずに峠に入ることを決断した。目の前の「楽」を選んでしまったどうしようもない男。

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もっとも無計画だったわけではない。手元にはひと握りのミックスナッツがある。基本は体脂肪を燃やしながら、完全に不足したらミックスナッツを口にすればなんとかなる。しかも問題は上りだけだ。

結果的にはその狙いは成功したのがだ、笹子峠までの道でわたしを邪魔したのは空腹ではなく、自然界に生きるある生き物だった。

それはこの国では「蛇」と呼ばれている。

ファーストコンタクトは壁面の排水口から伸びた緑色の長い体。アオダイショウだと分かっていても、わたしは蛇に睨まれた蛙。もとい河童。そこからはもう、路面に落ちた小さな枝ですら蛇に見える。とにかく蛇が苦手なのだ。

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そして笹子峠までもう少しというところで奴は現れた。

全長が2mはあろうかというようなアオダイショウ。狭い林道に横たわるようにして休憩している。左は崖、右は壁。わたしに逃げ道はない。

いま思えばアオダイショウだと判断できるのだが、あのときは「ヤバいやつに出会った」としか頭にない。安全な蛇だと思ったら毒蛇だったという話は何度も聞いたことがある。

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わたしに与えられた選択肢は2つ。ジャンプして飛び越えていくか、石を投げて驚かせるか。ビビリのわたしはとりあえず石を投げてみる。大谷翔平も驚くコントロールでいきなり石が蛇に直撃した。

いや…当てるつもりはなかったんだよ。

ごめん。

でも微動だにしない蛇。

なんで?

そのあと数回石を投げたところで「めんどくさいなぁ」という雰囲気を醸し出しつつ、のんびりと移動してくれた蛇。あいつはきっといい奴だ。石を当てて本当にごめん。

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そんなこんなで笹子峠のトンネル前に到着した。

このトンネルを走って抜けていけば1分で向こう側につける。だが、ルートはもう1つある。それが本来の笹子峠なのだが、それも今朝の情報によると、上がって下りるのに30分かかるという話だ。

1分か30分か。だがここで悩むほど日和ってはいない。蛇にはめっぽう弱いが、坂道には自信がある。

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迷いなく峠道を選んでさらにそこから登っていく。走る余裕はもちろんないのだが、思った以上に簡単に峠に到着。そこからは一気に下がるだけ。

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ロードをゆっくりと下り、矢立のスギからはトレイルをガンガン下る。時間は14時前で、まだ昼ごはんも食べていない。正直1時間くらい休憩をしたいところだが、視界には新しい敵が入っている。

山の上にある真っ黒な雲。明らかに雨を降らす準備が整っている。

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黒野田宿を通過して、阿弥陀海道宿前にある笹一酒造に到着。このときすでに15時40分。ネットカフェを出発したのが7時でここまで23㎞。峠だったとはいえ驚異的な遅さ。やはり2日目は鬼門。

少なくともここから16㎞先の猿橋までは行っておかないと、残りの2日が大変になる。

下り坂ということも考慮すれば、約3時間で猿橋にたどり着ける計算。まだまだ余裕があるじゃないかというわけで、笹一酒造で麹ソフトクリームを食べ、とりあえずの空腹をごまかすことに。

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2日目、ようやく旅ランらしいグルメにありつけた。

ただ、ここからの16㎞が本当に長い。白野宿手前でラン仲間が車で応援に駆けつけてくれたのだが、疲労していない表情を作る余裕もない。さすがにそういう自分を情けないとは思う。

武士は食わねど高楊枝。

平民のわたしが我慢をする必要なんてこれっぽっちもないのだが、平民だって高楊枝をするくらいのプライドは持っていたい。

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ここからはひたすらのガマン大会。ときどき降ってくる雨に耐えながら、中初狩宿、下初狩宿を通過すると上空には中央自動車道のジャンクション。大月まではもう少しといたっところ。

上花咲宿から下花咲宿、そして大月宿までは1㎞ずつしかない。歩いたって15分ずつしかかからない。

とりあえずは大きな町である大月宿に行けば、美味しいものにありつけるはず。そんな思いだけがわたしを前に進ませる。どうやら人間は食欲によって動くことができるらしい。

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当然といえば当然だ。動物が狩りをするのはお腹が空いたとき。お腹が空いたから動けないのでは狩りにならない。進化論から考えれば、空腹は動物が最も俊敏に動けるときになっているはずだ。

大月で入ったお店は蕎麦屋さん。注文したのは「もつ煮定食」体が白米を欲していた。よく考えたら、旅ランを初めて2日間、ご飯を一度も食べていない。そろそろ限界だと体が脳に訴えたのだろう。

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「ついでに生ビールも頼んでおくよ」これはわたしの脳の声。

大月から猿橋までは4㎞くらいしかないので、食後の散歩で十分に到着できる。だが、大月宿周辺には街中にきれいなベンチがあり、「ここでいいんじゃないか」という誘惑に襲われる。

たかが4㎞、されど4㎞。今日はほとんど進んでいないのだと自分に言い聞かせて、駒橋宿を超えてからの猿橋宿。2日目はトータルで39㎞。1日走ってフルマラソンの距離にも達していない。やはり大月で止まっている場合ではない。

2日目の寝床は猿橋公園。そう久しぶりの野宿となった。

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1年前の日光街道ランは外で仮眠はしたが、しっかりと横になって寝る野宿はかなり長いことやっていない。携帯用ベープマットの電源を入れ、蚊対策をする。寒くなるだろうからとエマージェンシーシートも出して、掛け布団代わりにして眠りにつく。

今夜は深い眠りは難しそうだ。ただ、寝床があるだけで十分ありがたい。

若い頃、40歳にもなって野宿のひとつもできないような大人にはなりたくなかった。そして41歳のいま、山梨の山奥の公園で野宿をしている自分がいる。思ったよりもカッコよくないが、人生は上々だ。


野宿入門―ちょっと自由になる生き方
著者:かとう ちあき
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五街道完走プロジェクト第4弾「甲州街道〜1日目〜」

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4日間で209㎞(正確な値はわからない)、鳥の旅というレースで走る人たちはこれを48時間以内で駆け抜けるらしい。レースやイベントにするには制限時間は必須だから仕方ないが、わたしには向いていない。

わたしが行うのは旅ラン。時間に追われることなく、なおかつどこで止めたってかまわない。旅先で恋に落ちてそのまま住み着いたっていいのだ。それが旅をするってことだろ。

レースにはレースの魅力があり、旅ランには旅ランの魅力がある。

わたしはもうウルトラマラソンを走るつもりはないが、走ることができるうちは旅ランを一生続けていくつもりだ。自分の足を使って、この地球上をフィールドに走り回る。そこで何かを発見し、新しい出会いに喜びを感じる。

そこに制限時間なんて必要ない。

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出発時刻を勘違いして、急いで鶴巻温泉から電車の乗り込んだのは18時30分過ぎ。すでに20分近くロスをしていたのだが、なんとか八王子で中央線鈍行に乗り込み、予定通りの時間に下諏訪に到着。

こういうときに日頃の行いの良さが出るものだ。もっとも本当に日頃の行いのいいやつには、そもそもトラブルなんて発生しやしない。

スタートは8月11日の午前0時と決めていたので、諏訪大社近くのコンビニで栄養補給。本当はもっと下諏訪の街を楽しみたかったのだが貧乏暇なし。誰もいない薄暗い諏訪大社で旅の無事を祈願していよいよスタート。

いつもならとっくに眠りについている時間。当初の計画では下諏訪のネットカフェに宿泊だったのだが、老化のためか最近は眠らずに走ることに体が順応してきたので、ナイトランからのスタートに切り替えることに。

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できることなら88㎞先の勝沼が目標。ただし、旅ランはいつだって思い通りにはいかないもの。

諏訪湖の標高は759m。雨の後というのもあって、気温はかなり低め。ほとんど汗をかくこともなく、下諏訪から上諏訪へ。下諏訪は中山道との分岐点でもあるのだが、なぜ京都側が下で江戸側が上なのかはわからない。

甲州街道の中でも諏訪だけが上下が逆転している。

そういうことを考えているだけでも旅ランは楽しい。道を進むだけで気になることが次々と湧いてくるのだから、退屈を感じる暇もない。ただし、ナイトランなのでかなり寂しくもある。

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寂しさを紛らわすため、ナイトランのリズムを出すために音楽は聞いている。以前はイヤフォンで耳を塞ぐのが嫌だったので、音楽を聞きながら走ったりはしなかったが、ambieとの出会いによって最近は音楽を聞きながら走ることも珍しくない。

上諏訪宿、金沢宿くらいまではまったく問題なく進むことができている。旧街道が民家の道になっているため、とても走りやすうえに、基本的には下り基調なので、前に進むのに力がいらない。

31㎞地点の蔦木宿に到着する頃には周りも明るくなり、ここからが旅ランの楽しさが始まる。

やはり暗闇の中を走るのは、旅ランとしては楽しくない。ただし、夏に無理をする理由はどこにもない。夏の旅ランは夜に走行距離を稼ぐのが理想。昼はのんびり観光でもしていればいい。

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7時間経過の午前7時山梨県へ。

まだまだ標高も高く、なおかつ曇っているので走りやすい。このペースなら問題なく勝沼まで走ることができるとおもったが、そんなに甘くはない。神様はいつだって試練を与えたがるのだ。

「試練を乗り越えることが人間を成長させる」そう考えている神様は、やたらと人に困難を与えてくる。そういうのは旅ランにはいらない。でも神様はいいことをしていると思っているからめんどくさい。

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旅ランに試練なんて必要ない。今度神様に会う予定のある人はそう伝えておいて欲しい。

今回は、あれほど曇っていた空からあっという間に雲を取り除くという荒業を見せつけられる。

台ケ原くらいまではまだ良かった。金精軒で生信玄餅をつまんだり、麩まんじゅうを頬張ったりし、さらに七賢では日本酒の試飲。これぞ旅ランの醍醐味ということを一気にやったからだろうか。

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その後から強烈な日差しと戦うことになる。もはや神様の嫌がらせや嫉妬の部類だろう。

だが、この時点ではまだ事の深刻さを理解していなかった。台ケ原から韮崎に向かう途中に、なんとなく雰囲気の良さそうな道に誘われて、あっちやこっちへフラフラ。

レースじゃないのだから、風の吹くまま気の向くままだ。

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思いがけず水車のある公園に出たり、ひまわりを鑑賞したり。日本の田園風景は贔屓目なしに本当に美しいものだと思う。特にまっすぐに育った夏の稲からは強い生命力が伝わってくる。

これが生きるということ。そう教えられている気がする。

韮崎宿に到着したのが13時21分。地図上ではまだ59㎞しか進んでいない。寄り道をしているから実際には、もっと長いのだが、それはわたしの都合でしかない。

旅ランのペースとしてはやや遅め。

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ただし、このときには日差しがかなり危ないことに気づき、そこから約6㎞進んだところにある温泉、湯めみの丘で汗を流して小休止することに。一度休んで、気温が下がったらまたスタート。

仮眠も必要だと思ったのだが、結局眠ったのは1時間足らず。それでも温泉効果か「まだ行ける」と思えるのだから人間の体は面白い。

とりあえず22時まで休むつもりだったのだが、そうなると甲州名物ほうとうを食べることができないという、とても重要な問題に気づいたわたしは、あわてて温泉を後にする。

幸か不幸か、休憩中に雨が降ったこともあり外はかなり涼しい。

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ほうとう屋さんのある甲府までやく8㎞。もう汗をかきたくないので、ほぼ散歩ペースを維持。もう甲府市にたどり着く。そうなった瞬間、上空に大きな光の華が広がった。

まるでわたしの甲州街道ランを歓迎してくれるかのように、次々と大空に上げられていく花火。

だが、実際にはこれっぽっちも歓迎されていなかった。いや、その花火を見とれてしまうという罠により、わたしが甲府駅に到着したのは、名店小作のラストオーダー終了後。

もう1つの人気店は本日休業。

神様は本当にどうしようもない試練を用意してくる。あと数分早ければと後悔しても始まらない。きっとあるはずという食いしん坊の勘により、駅ビルでなんとかほうとう屋さんを見つけて事なきを得たが、危うくほうとうを食べずに山梨を抜けるところだった。

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本当は温かいほうとうをハフハフして食べたかったのだが、そんな時間はない。選んだのは冷やしほうとうと生ビール。実は温泉でもビールは飲んでいる。

何度も言うがこれは旅ランだ。これはスポーツ競技ではない。

もちろん勝沼まで行くことはすでに諦めている。目指すのは笛吹にあるインターネットカフェ。この時点では走るというよりは夜の散歩。1時間歩けば4㎞稼ぐことができる。

スタートしてからすでに23時間以上経過しているのだから、走れないのも当然だろう。だが、そんなわたしに最後の試練がやってくる「リクライニングできない席しかありません」の一言。

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それは流石に無理だ。布団を使わずに寝ているわたしでも体は横にしたい。

一瞬野宿も考えたが、スマホの充電ができないのは困る。明日は確実に野宿なのだから確実に充電しておかなくてはいけない。3歩進んで2歩下がる。2㎞手前のインターネットカフェへ移動した。

初日の走行距離は地図上の79㎞+あっちこっちへの移動で80㎞オーバーだ。

ちょっと頑張りすぎた感じがある。今はとにかく深く眠って回復させなくてはいけない。わたしは疲れ切った体をクッション性だけが高いリクライニングチェアに委ねて、1日目を終えていった。


小さな村のウルトラランナー 重見高好の挑戦
著者:大川 卓弥
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世界陸上のマラソンで感じた日本マラソン界の根本的な問題

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世界陸上の男子マラソンは最後の2㎞だけ観ました。本当は全部観たかったのですが、買い物やらして家に戻ったらもうそんな時間。女子はお風呂に入っていたので、スタートを観ていませんが、途中からゴールまで観れました。

そこに映っていたのは、もう何年も前からの変わらない光景。

トップ集団についていけない日本人ランナー。粘って後半から追い上げる川内選手。これが今の日本の現実で、おそらく東京オリンピックでも見ることになる光景。

そう思うとさすがに寂しさを感じます。

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日本人が弱くなったのか、それともアフリカ勢が強くなったのか。きっと両方なのでしょう。川内選手の前にアフリカ勢以外のランナーは2人います。イギリスの選手とイタリアの選手で2人ともPB更新です。

女子もバーレーンの選手はともかく、アメリカの2選手、オーストラリア、イギリス、チェコ、北朝鮮のランナーがアフリカ勢以外として前にいます。

では日本が今後浮上してくることがないかというと、そういうわけでもありません。マラソンなんて結局1人の天才が現れれば、あっという間に世界一の座を奪うことができます。

日本のマラソン界がどうのこうのという話ではありません。ただ、陸上人口が増えてくれないことには、その天才が現れる確率が下がります。

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ものすごくマラソンに向いているのに、サッカーや野球を選ぶ。そこで芽が出ずに普通の才能が埋もれていく。

これはマラソンに限ったことではありません。どんなスポーツも子どもたちに選んでもらわなければ、その競技に天才が現れる可能性が下がります。これはただの確率論のお話です。

それでは子供たちが選びたくなるほど、マラソンランナーというのは魅力がある職業なのでしょうか。この国には実業団という仕組みがあり、サラリーマンとして陸上を続けていくしかありません。

プロになるという道もありますが、それをサポートしてくれる人もいませんし、そのような環境もありません。有名になってから独立しても、そのときには選手としてのピークが過ぎているのが実情です。

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わたしは別に実業団という仕組みが悪いとは思いません。よくできたシステムだと感心しています。ただ、そこに夢はないかなとは思います。人がパンだけで生きているなら実業団というシステムは最良ですが、人は夢を見て生きています。

日本陸連もなんとかして東京オリンピックで結果を出そうと、ようやく重い腰を上げたようですが、正直なところときすでに遅しです。今から頑張っても目が出るのはきっと15年後くらいです。

結果を出すには、今いる選手の実力を伸ばすのではなく、たった1人の天才を見つけ出さなくてはいけません。

そうやって成果を上げているのが卓球です。輝く才能を見つけて徹底的にそれを磨き続ける。才能がないとされた人には理不尽な世界ですが、本当に勝てるようになるために重要なのは底上げではなく1本釣りです。

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もっとも、東京オリンピックで日本人ランナーがどのような結果を出すかよりも、猫ひろしさんがまたカンボジア代表として出場できるのかということのほうが興味があります。

応援したくなるような魅力的な人が出てくれば応援しますが、ただ日の丸を背負っているという理由だけで応援するかというと、きっとそうはならないと思います。

わたしは「頑張れニッポン!」という言葉の意味が分かりません。

いつだって頑張るのは個人だと思うのですが、日本が頑張るというのはどういう意味があるのでしょう。どうすれば日本が頑張ったことになるのでしょう。やはり頑張るのは個人です。それはチーム競技でも変わりません。

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チームや組織ではチームプレーというものを大切にします。でもそのチームプレーの意識に引っ張られて、個人がその能力を発揮できないという状況があまり好きではありません。

それよりも個人がそれぞれにできる最高の仕事をして、その総和としての最高の結果を残した方がいい。これはわたしがずっと貫いている考え方です。サッカーをやっているときからこの考え方は変わりません。

これはどちらが正しいかという問題ではなく、上を目指すときの方向性の違いでしかありません。

日本人は自分を犠牲にしてチームを勝たせる。そういう美学を持っています。それはとても美しいことですが、美しいといえるのは結果を出してからです。勝ち負けはともかく魅力的なチームになれるかどうか。

これを言うと個人主義みたいに思われるかもしれませんが、本物のプロフェッショナルが集まれば、個人主義の中でも、全員をまとめる人がでてきますし、影で支える存在も出てきます。それがプロフェッショナルであって、才能の寄せ集めは烏合の衆と言います。

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マラソン業界ももっとプロフェッショナルな集団にならないと、きっとこれから何十年も天才待ちに入ってしまいます。運良く天才が現れたときに「自分たちの手柄」みたいに言って、次の天才を探そうとせずまた沈んでいく未来しか見えません。

もし本気で世界のトップを狙うなら、実業団制度を廃止するくらいの大鉈を振るわなければ、すべて絵空事です。日本のマラソンが安定してそこそこの順位がでるのは実業団があるおかげですが、そこから先に行けないのも実業団があるから。

それはもう多くの人が気づいていることです。

でもそれをしないということは、単純に東京オリンピックで結果を出そうなんて本気で思ってないということです。そう言わなくてはいけないから言っているだけ。お偉いさんはいい結果が出ればラッキーで、出なければ選手のせいにしておけば責任を取らなくて済みます。

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もし本気でやるというのであれば、結果が出なかったときに誰がどのような形で責任を取るのかを明確にした上で旗振りをすべきです。

いま、マラソン業界の話をしていますが、別にマラソンに限ったことではなく、会社などでのプロジェクトなどでも同じです。責任を曖昧にしての「全力で頑張ります」は「誰かがなんとかしてくれるといいな」とほぼ同じ意味です。

そういう意味では川内選手は責任の取り方も明確で、今後のマラソン界に本当に必要な人なのですが、さてこれからどう日本のマラソン界に関わっていくのでしょう。個人的にはマラソンを走るだけじゃなく解説の仕事もしてほしいところです。

彼の解説を聞けば、マラソンを10倍楽しむことができます。マラソンを知らない人だって1レース分聞けばマラソン通になれます。それくらい分かりやすい言葉で解説をしてくれます。

さて日本のマラソン界は迷走せずに2020年にたどり着けるのか。そしてそのときわたしはどんなレポートを書けるようになっているのか。個人的にはいろいろ楽しみではあります。


切腹: 日本人の責任の取り方
著者:山本 博文
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五街道制覇プロジェクト第4弾「甲州街道ラン」再検討中

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なんで到着した日にネットカフェに泊まるんだよ。自分の中のリトル河童がそう呟いた。そうだ、到着するのは夜なのだから走ればいいじゃないか。というわけでスケジュール再検討です。

わたしが悩んでいるのが、笹子峠をどの時間帯に通過できるかということです。びびりのわたしには、絶対に真夜中の笹子峠は無理です。での元のスケジュールでは、ちょっと怪しい時間に峠に差し掛かります。

8月11日 下諏訪〜韮崎
8月12日 韮崎〜猿橋
8月13日 猿橋〜府中
8月14日 府中〜日本橋

これが元のスケジュールで、笹子峠は猿橋の手前にあります。12日に韮崎から猿橋になっていますが、これをなんとかして勝沼出発に変えたいというのが狙いです。

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12日のスケジュールとしては相模湖まで来れれば理想的です。峠なので上野原でも構いません。3日目は府中か調布まで行ければOKです。そこまで来ればなんとかなります。

ここでま考えて、結局のところ初日のうちにどこまで来れるかというのが鍵になります。下諏訪から勝沼までの88㎞を24時間で走ること。天気次第というところもありますが、最初から24時間だと思えばそれほど難しい話ではありません。

途中で温泉に入るくらいの余裕はあります。美味しいものもきっと食べられるはずです。

速いランナーなら209㎞くらい、36時間もあれば走ってしまうのかもしれませんが、わたしは別に急いでいるわけではありません。できることなら「あいつにできるなら自分にもできそう」と思ってもらえるのが最高です。

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フルマラソンを走れるようになった人の受け皿が、ウルトラマラソンとトレイルランニングしかありません。わたしはそこに旅ランという受け皿を作りたい。そういう思いがあります。

なので、ウルトラマラソン練習会でも、毎回旅としてのテーマがあります。ただ朝から晩まで走っているというのではありません。時には歴史を学びながら、東へ西へと走っています。食事だって手を抜くことはありません。

走れることを利用して、もっとできることを考える。そういう風を吹かすことができれば、わたしもランニングの世界で、ちょっとした地位に立てるのではないかと考えています。

もっとも地位なんてものに固執するつもりはありません。

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ただ、情報発信というのは相手に届いてなんぼです。ある程度有名になることは、自分の想いを届けられる範囲を広めるためにはとても重要です。有名になることは目的ではなく手段です。

「あいつは面白いことをやっている」それを伝えるには、速く走るよりもゆっくり走ったほうが適しています。それだけ長い時間、twitterやfacebookに途中経過が載るわけですから。

フルマラソンでもシューズを履いて3時間台でゴールするよりも、5時間かけて裸足で走ったほうが、背中の万里の長城マラソンの文字を多くの人に見てもらえます。

速く走れない者の言い訳でもありますが。

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明確な目的があり、そのために何をすべきかを考えたときに、必ずしも常識的な考え方や行動が正しいというわけではありません。マラソンは速く走ることが素晴らしいこと。いったい誰がそんなことを決めたのでしょう。

世界陸上やオリンピックでメダルを取ることと、ケガなく80歳になっても走り続けることとでは、どちらが優れているのでしょう。目的が違えば、何が素晴らしいことなのかも変わってきます。

わたしは、もっと多くの人に自由に走ってもらいたい。どこを走るかという分かりやすい場所として五街道制覇を掲げていますが、わたしが走っているのを見て、真似てくれる人が出てきてほしいわけです。

どこどこの大会をどれくらいの時間で走ったか。自分のレースの結果すらどうでもいいのに、他の人のタイムでワクワクすることはありません。それよりも富士山を裸足で登ったとか、房総半島を1周したとか、そういうことにワクワクします。

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だから、フルマラソンの先として旅ランを選ぶ人が増えてくれるといいなと思うわけです。

五街道を制覇するというのは、旅ランナーを増やすことが目的です。五街道制覇そのものは時間さえあれば誰にだってできることですから、何もすごいことではありません。

わたしが走っているのを見て、たった1人でも旅ランに目覚めてくれれば、それこそがすごいことです。だから、自分が何かを成し遂げたことよりも、たった1人でも心を揺さぶったことを誇りにしたい。

さて、今回の甲州街道ランではどんなことが起きるのでしょう。

まったく予想不可能な状態ですが、走り終えたあとのビールが美味しいことだけは間違いありません。唯一の不安は、4日目の朝にゴールして、生ビールのあるお店がすべて閉まっているということくらいでしょうか。


夢をかなえるゾウ
著者:水野敬也
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本物のランナーになるための「ウルトラアカデミー京都」開催!

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四国八十八の霊場を巡るお遍路。そのお寺を参拝することをお遍路だと思っている人も多いようですが、本当のお遍路はお寺とお寺を繋ぐ道にあります。その道で非日常の経験をいくつも積み重ね、自分と向き合うことこそが「お遍路」の本質です。

マラソンも42.195kmや100kmというような距離を走るレースが「マラソン」だと考えている人も多いようですが、実際にはこれと決めたレースに向けた練習やコンディション作りを含めたものが「マラソン」の本質です。

あまり練習をせずに、ぶっつけ本番のような感じでマラソン大会に出ている人が少なくありませんが、走り終えて残るのは「もっと練習しておけばよかった」という後悔ではないでしょうか。特にウルトラマラソンのようなロングディスタンスは練習が全てです。

フルマラソンへのアプローチ方法は、ランニング雑誌や書籍がいくつも販売されています。このため、フルマラソンを完走するためのノウハウや練習方法は簡単に手に入れることができます。それでも練習をサボってしまう人が多いのは残念なことですが。

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フルマラソンの完走率はNAHAマラソンのように、後方のランナーの完走が難しい仕組みになっている大会を除けば、おそらく90%以上あります。

ケガをしていたり、初マラソンにまったく練習をせずに挑んだりしたのでもなければ、ほとんどのランナーが完走できます。ランニングを始めたときには、フルマラソンを走る人たちが怪物のように思えますが、継続していけば誰でも走りきれる競技です。 

それではウルトラマラソンやトレイルランニングはどうでしょう?ウルトラマラソンに挑戦する人の多くが「ウルトラマラソン 走り方」のような検索をかけて、絶望的な気持ちになったのではないでしょうか。有益な情報はほとんど出てきません。

ちなみに「ウルトラマラソン 走り方」をGoogle検索すると、このサイトの記事が出てきます。ウルトラマラソンを5回しか走っていないわたしの記事が出てくるわけです。知りたいのはウルトラマラソンで実績のある人の情報ですよね。

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ウルトラマラソンやトレイルランナーのトップ選手がどのようなアプローチでレースに挑んでいるのか、どのようなアイテムをどのような理由で選んでいるのか。

レースのための準備をトップランナーがどうやっているのかを知れば、最初はそれを真似ることで、「きちんとマラソンができる」ランナーになれるはず。24時間マラソンの元世界王者である井上真悟さんはそう言います。

行き当たりりばったりではなく、レースのエントリーから当日までを計算してトレーニングや体づくりをしていく。そういうランナーが1人でも増えて欲しいというのが彼の掲げる理想でもあります。

そうなると何が起こるのか。ミクロな部分では、ランナーがレースでケガをする確率が大幅に下ります。マクロな部分では、日本のウルトラマラソンやトレイルランニングの底上げができます。

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フルマラソンを完走できるようになったランナーの受け皿となっているウルトラマラソンとトレイルランニングですが、その受け入れ体制は決して整っているとは言えません。いずれも「学ぶ場」が圧倒的に不足しています。

それだけでなく、学ぶことなく自己流で始めて成果を出せずに苦しんでいるランナーがたくさんいます。フルマラソンを自己流で走れるようになったように、ウルトラマラソンもトレランも自己流で行って故障するランナーがたくさんいます。

そんな人たちの学ぶ場が必要。そんな思いで始まったのが、井上真悟さんたちが行っている「ウルトラアカデミー」です。

ウルトラアカデミーでは、ウルトラマラソンやトレイルランニングのトップランナーを講師に招き、自分の経験や競技へのアプローチ方法を語ってもらいます。ありきたりの情報ではなく、世界で戦っている人たちの言葉ですから重みがあります。

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しかもひとつの講義は30人くらいまでとなっていますので、一方的な情報提供ではなく、お互いの距離がとても近い状態で学ぶことができます。トップランナーはレースでも雲の上の存在でなかなか話しかけることもできませんが、ここでは講師と生徒という関係ながら、もっとフラットに近い状態で学ぶことができます。

第1回は今年5月に開催されましたが、トップランナーから学ぶことができるということもあり、大盛況のイベントとなりました。そしてこの秋、9月9日と9月17日にウルトラアカデミー京都の開催が決まり、すでに受講者を募集しています。

5人のトップランナーから、リアルな「マラソン」を学ぶことができる、かなり贅沢なアカデミーです。1講義からでも受講でき、もちろんすべての講義を受講することもできます。

もし、あなたが本物のマラソンランナーになりたいのであれば、このようなチャンスを逃さないでください。

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もちろん本物のマラソンランナーになるというのは、オリンピックや世界陸上を狙うランナーというわけではなく、きちんとしたアプローチでマラソンと向き合えるランナーという意味です。ただ闇雲にレースを走るだけでない本物になりたいかどうか。

ウルトラアカデミー京都は、すべてのランナーに対する問いかけでもあります。

「このままの自分でいいのか?」
「自分の生き方をマラソンで変えてみなたくないか?」

 もしその問いかけに少しでも気持ちが揺さぶられるのであれば、ウルトラアカデミー京都で何かを得ることができるはずですまずは下記のウルトラアカデミー京都の申し込みページをチェックしてみてください。

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 きっと講師陣の豪華さに驚くことになるはずです。そして講義内容をチェックして、今の自分に役立ちそうな講義を受講してください。

 申し込みページ
https://moshicom.com/9205/

 今回はウルトラマラソンとトレイルランニングの2つのトップランナーが集まっていますが、ウルトラマラソンでもトレイルランニングの話は役立ちますし、トレイルランナーでもウルトラマラソンの話が役立ちます。

 あまり「自分はトレイルを走らないし」と考えずに、できれば5人全員の話を聞いてみましょう。その中から役立つことを自分なりに考えて、取捨選択をしていくことで、オリジナルのスタイルを築くことができます。

 講義だけでなく実技もありますので、受講者次第で確実に身につく内容となっています。わざわざ京都まで行く価値のあるイベントですので、ぜひ受講検討してください。

ウルトラアカデミー京都概要

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開催日:2017年9月9日(土)、2017年9月17日(日)

 1講座参加チケット: 3,000 円
2講座参加チケット: 5,600 円
3講座参加チケット: 7,800 円
4講座参加チケット: 9,600 円
5講座参加チケット: 11,000 円
講座フリー参加チケット(何講座でも参加可): 12,000 円

 タイムテーブル

9月9日(土)
【実技】
9:00〜11:00 『二条城1.8㎞周回コース90分走』(井上真悟)

【講義】とぎや烏丸三条店3階フロア
12:40〜14:10 『成果を出す為のウルトラマラソン攻略論』(石川佳彦)
14:20〜15:50 『成果を出す為のトレイルランニング攻略論』(土井陵)
16:00〜17:30 『失敗しない為のロード&トレイル装備学』(原良和)

 ★17:45〜19:45 『特別トークセッション』(井上、石川、土井)

 9月17日(日)
【実技】
8:30〜11:30 『金閣寺〜トレイルラン』(井上真悟)

【講義】法雲寺会館
12:40〜14:10 『ウルトラ攻略の本質論』(井上真悟)
14:20〜15:50 『ランナーの為のエネルギー戦略』(高田由基)
16:00〜17:30 『ロード×トレイル相乗効果活用法』(原良和)

 ★18:00〜20:00『ウルトラ歓談会』(井上、高田、原)

 特別トークセッションとウルトラ座談会は、講座ではありませんので飲食代だけで参加できます。

 申し込みはこちらから


ウルトラ&トレイルランニング コンプリートガイド
著者:ブライアン・パウエル
楽天ブックス:ウルトラ&トレイルランニングコンプリートガイド 迷わない、たゆまない。前に進むための道先案内 [ ブライアン・パウエル ]

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キラーカードが欲しいなら全力で取りに行け

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朝からバーチカルの女王・吉住さんと話をして、夕方からは24時間マラソンの元世界チャンピオン・井上慎吾さんと話をしました。鶴巻温泉スタートで吉住さんのトレラン講習会があったのですがその流れで。

わたし自身は講習会には出ていません。吉住さんは大人気のランナーなので、わたしが習うよりも本気で山を走りたいと思っている人に学んでもらったほうが有意義ですからね。

鶴巻から大山なんてわたしはいつでも走れますし、明日走りますし。

吉住さんとは昨年のハルカススカイランで挨拶してるんですが、わたしも取材中だったので話は出来ずだったのですが、短い時間でしたが今日やっと話をすることができました。

井上さんとは昨年の東海道ウルトラマラニックのサポートで「はじめまして」だったのですが、帰りの車で少し話をしたくらいでした。

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女王様と王様と平民。

いまが中世時代でなくてよかったと心から思います。平民も上流階級と同じ目線で話ができる時代。もちろんランニング王国に限った話ですが。でも秋篠宮様もランニングされているそうなので、どこかでわたしのブログを読み…まぁそんなことがありえないとは言えない時代です。

キラーカードという言葉を幻冬舎の見城さんがときどき使います。相手がどうしても欲しくなるキラーカードを持っているかどうか、ビジネスの場ではそんなカードを持っていることが重要だそうです。

キラーカードをたくさん持っている方が、沢山の人と繋がっていけます。

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会社員時代のわたしのキラーカードは、3次元CADを使った機械設計だけでした。それでもそこそこ重宝されたようですが、他のキラーカードを手にするために、わたしはそのカードを捨てました。

そしていま、万里の長城マラソン、RUNNING STREET 365、そしてこのブログという3つのキラーカードを手にしています。キラーカードに育ちそうなものも幾つか手元にあります。

それを自慢したいというのではなく、どこにでもいるような普通の人でも、こうやってキラーカードを手にすることで、これまでは雲の上の存在だった人と巡り合うことができるということを知ってもらいたいだけです。

例えば堀江貴文さんは、おそらく1000枚を超えるキラーカードを持っています。だからどんどん人が近づいてきます。彼が好きかどうかという話ではなく、そうだという事実です。

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じゃあキラーカードはどこで手に入るのか。

あたり前ですが、ネットショップなどで売っているわけではありません。それぞれが自分の本気でやりたいと思ったことに対して没頭し、それこそ命がけでその道を進んだ人が自力で掴む以外ありません。

親の遺産というキラーカードもありますが、日本では3代続けば遺産はなくなります。そういうものは期間限定のキラーカードで、一度切ってしまうと手元には残りません。

血の滲むような努力は必要ですが、それさえすれば誰でも手にすることができます。

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ただ、誰もが血が滲むまでもなく努力することを止めます。もうちょっと粘ったら道が拓けるのにという人をこれまでに何度も見てきました。わたしは努力なんてすればいいだけだから、途中で止めてしまう人の気持ちはわかりません。

続ければいいだけなのになぜ続けられないのか。これは嫌味でもなんでもなく本当にわかりません。

苦しくても泣きそうでも、ただやると決めたことを最後までやり通す。結果が出るまではなりふり構わずにまっすぐに進み続けるだけです。

もちろんわたしにだって途中で止めたことはいくらでもあります。でも、それは継続しないという選択をしています。サッカーもフットサルも継続しないという決断をしています。

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もっと小さなことはいっぱいあります。針金細工みたいなことをやってみた時期もあります。iPadを使って楽器演奏もやってみようとしました。どれも熱狂できないので止めました。

そして走ることと物を書くということだけは続いています。その結果が、平民が女王様と王様と同じ目線で話ができるという状況を生み出しています。

自分は別に有名な人やすごい人と知り合いたいわけではないから、キラーカードなんて持ちたくもないし、努力の継続なんて面倒くさくてやってられないという人もいてもいいと思います。

でもそれならば今の自分を受け止めなくてはいけません。特別ではない自分を全部受け入れるということ。間違っても「あの人はいいな」なんて羨んだりしないことです。自分は自分。それを貫かないと心はいつだってささくれ立ってしまいます。

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これだけははっきり言いますが、親切な人がキラーカードをあなたに与えてくれるということはありません。死に物狂いで自分で勝ち取るしかありません。大事なのはその覚悟をできるかどうかということ。

もしくはキラーカードを取りに行かないという覚悟ができるかどうかということ。

大した努力もせずに誰かが幸運のカードを手渡すのを待っている。これが一番美しくありません。欲しいなら全力で取りに行く。女王様も王様もそうやって今の場所に立っている。それを強く感じた1日でした。


たった一人の熱狂
著者:見城 徹
楽天ブックス:たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫) [ 見城徹 ]

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野球少年だったハダシストにとっての甲子園とは

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甲子園が開幕します。わたしは野球少年だったのですが、進学した高校に野球部がなかったのと、野球のセンスが驚くほどなかったので、中学ではハンドボール部、高校ではサッカー部を選びました。

よく考えたら、幼稚園のことからずっとスポーツを続けていますが、我ながら運動能力の低さにはいつも驚かされます。最終的にはどれもそこそこ上手なレベルには達しますが、時間対効果が釣り合っていません。

いまでもフットサルをすると絶望的に動けないということはなく、そこそこなんとかなります。下手でもサッカーで食べていこうと思っていたので当然といえば当然ですが。

ハンドボールはさすがにできません。まずボールを持てる気がしません。中学卒業して以来、上半身のトレーニングは一切していませんので、わたしの体型は上半身だけを見ればかなりスマートです。どちらかと言えばガリガリにすら見えます。

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野球はどうでしょう?ずっと前にバッティングセンターに行ったことがあるのですが、やめて正解だったとその時思ったことは覚えています。

母校に野球部がないというのは、なかなか味気ないもので大阪府予選を見ても盛り上がることができません。今は神奈川が長いので、ときどき試合をテレビで見ることがありますが、きっとみんなとは同じテンションではないのでしょう。

でも甲子園はやっぱり好き。小学生時代の目標でしたから。あの頃はそういう子どもがいっぱいいました。今は親が本気にならないと甲子園を目指すのも難しい時代です。大変だとは思うものの、今はそういう時代です。

何をするにしても才能があるかどうかで判断されます。才能のない人はどんどん切られていき、別の夢を目指すか、そのまま何もないまま大人になります。

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甲子園に行けたところで、それで食べていける人は本当に一握りです。そこからは才能と努力に加えて、運も左右します。プロになってもほとんど活躍できなくて消えていく人もいっぱいいます。

賢い大人は「プロになれるわけじゃないから、野球になんて時間をかけるのは無駄」なんて子どもを説得するのでしょう。でもその無駄が本当に無駄かどうかなんて誰にも分かりません。

そして何よりもその無駄だとされることに人生の意味があると、わたしは思います。

少なくともわたしは少年野球をしていたこと、ハンドボール部を選んだこと、サッカーで食べていこうとしたことはひとつも無駄だとは思いません。そこで芽は出ませんでしたが、すべてが今の自分のベースとなっています。

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一生懸命何かと向き合う姿勢というのは間違いなくスポーツを通じで学びました。

きっと甲子園に出た人や、甲子園を目指して日々の練習をしてきた人たちは、その先がなくても全力を出し切ったということが、必ず糧になります。でも高校球児たちはそんな先のことを考えず、いま全力を尽くすことだけしか考えていません。

だからこそそこに、儚さと美しさを感じるのかもしれません。

僕もランナーとして今だけを見て走る。そういう姿を見てもらいたい。そこで何かを感じてもらいたいと思うことがあります。実際は沿道の声援に励まされてばかりですが。

 

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たぶん、普通の人にしてみたら裸足でフルマラソンを走るなんて常軌を逸しているのかもしれません。でも、裸足でフルマラソンを走る人がいるなら、自分も10kmくらいシューズを履いて走れるかも。そう思う人が1人でも出てくるとこんなに嬉しいことはありません。

フルマラソンなんて構えてやるほどのことではなく、やる気さえあれば誰だって完走できます。そのことをわたしは裸足で走ることで伝えたいのですが、いまのところ「裸足すげ~」くらいがいいところです。

さらにわたしは儚さも美しさも似合わないタイプなので、やっぱり走って人の心を動かすのは難しいかもしれません。

でも物書きとしてならできる気がします。あと、あまり人に言ったことはありませんが写真もほんのちょっとだけ自信があります。いずれにしてもその両方とも、これまでスポーツを続けてきたことで身についたものです。

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これまでやってきたスポーツがあるから、今のわたしがあります。

さて、今年の高校球児たちはどんな全力を見せてくれるのでしょう。そして20年後、どんなお大人になっているのでしょう。物書きになっている高校球児もいるかもしれません。マラソンを走っている可能性だってあります。

もしかしたらメジャーリーグで活躍している選手もいるかもしれません。

未来は誰にも分かりません。でも今この瞬間に全力を出すことは誰にでもできます。若い人たちの全力を目にして、自分も負けてられないという気持ちになれる。わたしにとっての甲子園はそんなところです。


甲子園の名将が語る! なぜ大逆転は生まれるのか
著者:石川 遥輝 / 萩原 晴一郎 / 松橋 孝治
楽天ブックス:甲子園の名将が語る!なぜ大逆転は生まれるのか [ 石川遥輝 ]

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筋肉痛が発生することが必ずしも成長につながるわけではない

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火曜日は雨だったので、夕方練習はランからスクワットに切り替えました。実は自分のやっている練習の中で一番体に負荷がかかるのがスクワットです。

アディダスのRUN&GYMスタイルのスクワットを360回。これを初めてやったときには1週間近く筋肉痛でした。

今回は火曜日にやって、昨日の午後から筋肉痛がやってきました。それでも10km無理やり走って、今朝も30分ジョグ。普段ならまだお尻と太もも全体が重いのですが、今日は夕方で内ももだけ痛みが残っている状態です。

この状態で1kmタイムトライアルをしてみましたが、3分58秒と前回よりもマシなタイムです。しかもこのあとインターバルトレーニングが控えていたので、あまり追い込みすぎないようにしてのタイムです。

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内ももの痛みがあるので、もっと遅いかと思ったのですが、ある程度スピードが乗ったら筋肉痛を感じません。それどころか、インターバルでも後半になるほどきれいに走れます。

走り終えて思ったことは、「筋肉痛とはなんだろうか?」ということです。

筋肉痛は足に乳酸などの疲労物質が溜まって痛みを引き起こす。これがわたしが学生時代までの常識でしたが、血中乳酸濃度は運動後1時間もすれば元に戻るそうです。なのでこの説はすでに古いもの。

それくらいは聞いたことのある人は多いかと思います。

次の説として挙げられていたのが、筋繊維の損傷ということですが、もしそれが本当なら、わたしが今日やったように、筋肉痛の状態で無理に動かせば痛みが増えるはずです。実際には痛みは消えていきました。

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有力な説のひとつだそうですが、これもあまり正しいとは思えません。結局今のところよくわからないというのが正しい答えなのかもしれません。

ただ、はっきりしているのは、筋肉痛はただの電気信号だということ。

これまでも何度か痛みに関する話をしてきましたが、筋肉痛も足裏の痛みも実際には痛みを感じているのが脳です。少し複雑な話になりますが、太ももが筋肉痛になっても、太ももが痛いのではなく脳が痛みの信号を受け取り、それがどこの部位なのかを脳内で体の構造図と照らし合わせて、「そこが痛い」と感じます。

ですので、痛みを伝える神経を断ち切れば筋肉痛になることはありません。そうやって痛みを取り除いたマウスを使った実験などが実際に行われています。

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実際になぜ体が筋肉痛になるのかは誰も分かりません。でも実際に信号は送られてきます。

その信号を送ることができるのは末端神経です。痛みの要因となる刺激が起こったときに、発痛物質が発生し、その発痛物質が末端神経に届くと痛みの電気信号として脳に伝えます。

人間の体をシンプルに考えると、筋肉痛は「酷使しすぎだから少し休め」のSOS信号と考えるべきです。じゃあ練習しないほうがいいのかというと、その度合にもよるのでなんとも言えません。

1週間もまともに動けないような状態のスクワットをした翌日は、やはり練習しないほうがいいのかもしれません。でも、今日のように動けば痛みが解けるというのであれば動くべきです。

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もし筋肉痛が筋繊維の損傷であるなら、ストレッチは絶対にやってはいけません。傷口に塩を塗るようなものです。でもある程度経過して傷口が塞がって、筋肉を使わなくて固まってしまった場合はほぐすためのストレッチは有効です。

もっともわたしはストレッチが嫌いなので、ピラティスのときくらいしか行いませんが。

インターネットの記事などで「筋肉痛にストレッチはNG」「筋肉痛にならないためにはストレッチが必要」のような相反する記事がいくらでもあります。裸足は体にいいという話とそうではないという話があるのと同じです。

大事なのは何のために何をするのかを自分で考えるということです。いま筋肉はこういう状態だから、こうしてみるといい方向に向かうかも。そういう仮説を立てて自分でやってみることです。

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体にいいということをそのまま鵜呑みにするのはとても楽です。でも常識が一晩で非常識になるくらい不安定な時代です。「有名大学の教授が言っていたから」というのを日本人はとてもありがたがります。みのもんたさんが紹介した食品があっという間にスーパーからなくなってしまうくらい、わたしたちは自分で考えることをしません。

さて肝心の筋肉痛です。

とりあえずわたしの考えは、最初は休んであとは動くが基本ですが、いかんせんランナーは毎日練習しないと体重も増えますし、走力も落ちてしまう生き物です。

そう考えると、動けなくなるほどの筋肉痛になるようなトレーニングが、そもそもおかしいということになります。筋肉痛になると体が成長するようで嬉しいのですが、それによって日々のトレーニングができなくなるのは明らかに高負荷です。

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わたしのスクワットの場合は360回していますが、ランニングの練習を考えると、スクワット1回毎の沈み込みを浅くするか、回数を減らすかをして翌日には程よい痛みが残るくらいが理想です。

間違っても、お風呂の浴槽をまたげないようになってはいけません。

でも軽すぎてもいけません。トレーニングには過負荷の原則というものがあります。毎回同じ負荷でトレーニングをしていても体がそれに順応するため、すぐにトレーニング効果がなくなります。

スポーツにおいて成長する人とそうでない人の違いはここにあります。同じように頑張っているように見えて、一方は等負荷でトレーニングを続け、一方は過負荷でトレーニングをします。見た目はそれほど変わりません。でもその積み重ねが大きな差になります。

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「いくら頑張ってもサブ4が出せない」という人は、ランニングを過負荷で練習していないだけです。

ただ、繰り返しになりますが度を過ぎた過負荷はトータルでマイナスです。回復期がムダに長くなってその期間は質の高い練習ができません。1日1歩3日で3歩、3歩歩いて2歩戻ってはいけません。4日目には4歩目を進む。これが理想です。

特にわたしを含め、若くない人たちは回復に時間がかかります。20代の頃のように3日あれば刮目して見るほどの成長は望めません。一気にジャンプアップしようとせずに、一歩一歩、一日一日を大切にする。

そのスタイルでわたしは万里の長城マラソンに挑もうと思います。


美人はキレイな筋肉でできている
著者:高稲 達弥
楽天ブックス:美人はキレイな筋肉でできている [ 高稲 達弥 ]

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五街道制覇プロジェクト第4弾「甲州街道ラン」検討中

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来週に迫っている五街道制覇プロジェクト第4弾「甲州街道ラン」。まだ何も決めていません。

当初はイベント化を考えていたのですが、自分のスケジュールとにらめっこした結果、とてもそれどころではありません。勝手に走って勝手にゴールするという従来のスタイルで開催します。

とはいえ、誰か一緒に走ってくれることを心の片隅で期待している自分もいるので、行き当たりばったりではなく最低限のスケジュールくらいは組んでおこうと思います。

スタートは8月11日午前5時から下諏訪から走り始めます。

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たったいま調べたのですが、鶴巻温泉から下諏訪駅まで約5時間、3,364円で行けるそうです。18時に家を出ればいいので、とりあえずスタート地点へはこれで向かう予定です。

下諏訪ではネットカフェで宿泊予定ですが、空きがなければ夏なので野宿。

気温にもよりますが、1日60km計算で無理なく進みます。そこから計算すると1日目のゴールは59km地点の韮崎宿です。ただ、ここにはネットカフェ等の施設がありません。

2日目はまた59km先の猿橋宿です。大月の少し東京寄りですが、当然お風呂もネットカフェもありません。3日目は府中宿まで来れますので、ここまでくれば困ることは何もありません。

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これはかなり困った状況です。日光街道は146kmでしたので、止まらずにノンストップで走り続けました。さて甲州街道もそれで行けるのでしょうか。165km走りきれば、そこはもう八王子なので問題ありません。

そう考えると、1日半かけて甲府まで走り、もう1日半かけて八王子まで走るというのが理想的かもしれません。下諏訪から甲府までは73km。日中は休み休み走り、ナイトランで稼げば2日目の午前中には甲府には到着します。

結果的にやはり行き当たりばったりで行くしかなさそうです。まぁ自分ひとりならこれでも十分に計画を練ったほうです。初めて旅ランをした新潟の日本海から静岡の太平洋までの旅は、完全のノープランでしたから。

1年に1回くらいはこういう無茶なことをするのもいいんじゃないかと思います。計画的な旅は頭のいい人たちに任せて、わたしはわたしらしく流れる雲のごとく自然体に日本橋を目指します。

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8月11日 下諏訪〜韮崎
8月12日 韮崎〜猿橋
8月13日 猿橋〜府中
8月14日 府中〜日本橋

基本的な流れはこれで行きますが、睡眠場所やお風呂休憩、天候などによって多少変わるかと思います。頭の片隅にノンストッププランもあります。

ライトを購入しなくてはいけませんね。あとはスマホの電池と予備バッテリーがどれくらいまで持つのか。

ただ、何も気負う必要はありません。世界の僻地を走るわけではありません。何かあって電車で帰ってきても誰も文句を言うこともないはずです。

もちろん完走する気しかありませんが。

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思わぬことが起きるのが旅ランの面白さです。どれだけ気をつけていても熱中症になることだってあります。走力が劇的に上がることもありませんので、わたしの走力なら朝から晩まで走れても60kmくらいがいいところです。

もちろん美味しいものも食べたいですし、何よりも無事帰ってきて日本橋で祝杯を上げたい。昨年の日光街道のように、終電間際に帰ってくるようなことのないようにしたいところ。

これから1週間ちょっと、いいコンディションを作って、いい準備をすれば209kmなんて大した距離ではありません。

きっと今回の旅ランでも新しい気付きがあるでしょうし、得るものもたくさんあるはずです。そんな中でひとつでも一生の記憶となる出来事があれば完璧です。

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五街道制覇に向けての大きな意味を持つ甲州街道ラン。

自分がどんな走りをするのか、局面局面でどのような判断をするのか、かなり楽しみにしています。あと1週間ちょっとで暑さ慣れもしたいところですが、なぜか鶴巻温泉周辺は梅雨のように上がりきらない気温。

久しく青空を見ていません。

来週の水曜日まで最高気温は30℃。毎日涼しく過ごせてしまいそうです。


ちゃんと歩ける甲州街道 甲州道中四十四次
著者:八木 牧夫
楽天ブックス:ちゃんと歩ける甲州街道 甲州道中四十四次 [ 八木牧夫 ]

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映画「オリーブの樹は呼んでいる」〜人の心を動かすもの〜

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映画の日ということで、毎月1日は仕事はできるだけせずに映画を観に行くようにしています。ただ、今回はあまり観たいと思えるものがなかなか見つからず、厚木のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ」をチェック。

タイトルだけではあまりピンとくるものがなく、一応と思って予告を見始めたら引っかかる映画が1本ありました。「オリーブの樹は呼んでいる」スペインの映画でした。

わたしは基本的に洋画をあまり観ないのですが、英語でなければ完全にわからないために、言葉と字幕がごちゃごちゃになることはないので、ヨーロッパ系の映画はたまに観ます。

ストーリーは、おじいちゃんが大切にしていた樹齢2000年のオリーブの木を取り戻しに、孫娘と仲間がスペインのバレンシアからドイツまで旅するというもの。

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孫娘というのがこれがもうすごい直情的で、頭で考えるより先に行動してしまうタイプ。そして思い立ったらじっとしていられない。典型的という表現は合わないかもしれませんが、典型的なラテン系です。

それでも、その直情的になるための根っこの部分はとても共感できるところがあります。彼女にとって、人生を賭けてやり遂げなくてはいけないことがある。それがバレンシアからドイツまでの旅でした。

映画の内容をここに書き綴るつもりはありません。ただ、久しぶりにグッとくる映画だったなと。

本当はとにかく笑える映画を観たかったのですが、「オリーブの樹は呼んでいる」を良かったなと思います。涙を流すことはありませんでしたが、知らないうちに目から涙が2度ほど溢れそうになっていました。

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それは決して悲しいというものではなく、わたしの人生ではあまり感じたことのない感情での涙でした。寂しさとか悲しさとは別の理由で流れそうになる涙。これはいったい何なのでしょう。

もちろん嬉しさとも違います。どちらかと言うと安堵の気持ちに近いでしょうか。「良かった」という感情がこんなにも昂るものだと初めて知りました。

そして人の心を動かすのは、やっぱり頭で考えた行動ではなく、理屈抜きで「やらなきゃいけない」という強い意志や情熱だということを改めて感じさせてもらいました。

これは映画だからということではなく、自分が何か行動を起こすときに、それに興味を持ってもらったり、なんとかしたい、関わりたいと思ってもらうには理屈は邪魔者でしかありません。

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もっと本能的に、まっすぐに自分の想いを行動に移したとき、人はそれを見てアクションを起こしてくれます。

偉そうな能書きをいくら話しても、人は本気になって行動をしてくれません。

ただ、この映画では「嘘」がもう1つのテーマになっています。主人公の孫娘は、自分の成し遂げたいことのために大きな嘘をつきます。その嘘が発覚したときに人はどんな気持ちになるのか。

嘘をついた人も、嘘をつかれた人も幸せになることはありません。

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その結末については「オリーブの樹は呼んでいる」を観てもらいたいところですが、ミニシアターで上映されるような映画ですので、おそらく多くの人は観るチャンスもないのかもしれません。

ですので、ひとつだけわたしの感じたことを伝えておきましょう。嘘をついたことの重さに気づき、素直に謝ることができれば、人はまたつながることができる。いや、これまで以上に深い絆をつくることができるということです。

そこで自分の嘘を正当化させようとする人だらけの世の中ですが、きちんと謝ることとそれを許す懐の深さ。日本人にはそういうものが少し欠けているのかもしれません。

もちろん、その欠けている部分があるから、真面目すぎるとことがあるから、日本人は戦後から立ち直ることができたのでしょうから、足りない部分をどうこう言っても仕方ありません。

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他の人はともかく自分はどうするべきなのか。

わたしは割りと器も小さく、懐も浅い人間です。「許せない」となると、どれだけ親しかった人でも縁遠くなります。自分でも良くないなとは思うのですが、笑って許すということがとても苦手です。

「オリーブの樹は呼んでいる」を観たからといって、自分の考え方が簡単に覆るとも思いません。でも、そういう人間関係の築き方もあるのだなということを感じられたことは、きっとこれからの人生のどこかで役立つはずです。

許せないと思った人を、どれだけ受け入れることができるようになるのか。フルマラソンを3時間以内で走ることよりももっと大きなわたしの課題です。

一生かかっても懐の深い自分にはなれないかもしれませんが、ほんの少しだけ歩み寄ってみる勇気を持ってみようかなとは思います。

「オリーブの樹は呼んでいる」公式サイト
http://olive-tree-jp.com


許す力 大人の流儀4
著者:伊集院 静
楽天ブックス:大人の流儀(4) 許す力 [ 伊集院静 ]

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UTMF2018のコース変更とトレランレースの先にあるもの

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わたしはトレランのレースは走りませんが、UTMFなら走ってみたいとちょっと欲深いことを思っています。もちろんUTMFに出るには、きちんとトレランのレースに出なくてはいけませんので、わたしがUTMFに出ることは一生ないのでしょう。

UTMFに魅力を感じていた理由のひとつが、富士山の周りをぐるっと1周して戻ってくるというロマンにあります。

ただ、今日発表された開催予定では、富士山の周りを1周走るコースを断念し、確実に迂回路を確保できるレースに変更されることになりました。

迂回路を設定できない裾野市、御殿場市、小山町を通過しない。これはもう苦渋の選択だったと思います。そこだけ無理して通過させるという選択肢も合ったのでしょうが、UTMFの運営は1周走らないという道を選びました。

ウルトラトレイル・マウントフジ2018開催予定について

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なかなか出来ない判断です。それでいて170kmと100マイルを確保するという執念。

ただ参加者の安全を守るというのは、これくらいのことをしなくてはいけません。もし来年も大雨になって中止にでもなったら、おそらくUTMFは2度と開催できないくらい大きな痛手となります。

逆を言えば、どんな天候になっても、オールロードになっても開催するということです。ULTRA-TRAIL Mt.FUJIはその年だけULTRA MARATHON Mt.FUJIになるわけです。

そして何よりも、この大会には富士山の周りを1周するというロマンはなくなりました。

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ハセツネと並ぶほどの人気のある大会ですので、おそらくしばらくは参加者希望者が減るということはないのでしょうが、大会側がこれまでにない魅力を付加できなければ、徐々に参加者が離れていくことは避けられません。

きっとそこまで考えての開催でしょうから、いったいどのように変わるのか気になりますが、万里の長城マラソンの関係で、取材に行けても初日だけかもしれません。

今回のことでわかったことは、日本のトレイルで100マイルを確保するのがとても難しいということ。もちろん他にもいくつか100マイルレースがありますが、アメリカほどではありません。

鏑木さんを始め、大会スタッフはあくまでも日本で100マイルレースを開催するという強い思いをもって、運営を行っているのでしょう。しかも世界から注目される富士山の麓で走れるわけです。

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こうなってくると、トレランってなんだろう?山を走るのってどういうことなんだろう?トレランのレースに出ない者としては、そんな基本的な疑問が湧いてきます。

自分の限界を超えたいから山を走る?自分と向き合いたいから?誰よりも早く走れることを誇示したい?

きっと山を走る理由は1000人の参加者がいれば、1000通りの答えがあるのでしょう。わたしは100kmのロードを走る理由を見つけられずに、100kmのウルトラマラソンから撤退することを決めました。

UTMFのような超長距離のトレイルレースに出る人は、どのような思いを持ってエントリーをするのでしょう?それに関してはとても興味があります。

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そして、今回のコース変更をどう受け止めるのでしょう?

100マイルへの挑戦さえできれば問題ないと思うのか、それともオール迂回路になってはたまらないと、参加を回避するのか。はたまた、自分で自由に富士山の周りを1周するようなランナーが出てくるのか。

そもそも、なぜレースでなければいけないのか。これもトレランに限らず、ずっとわたしが持っている疑問です。

フルマラソンくらいなら、ちょっとしたお祭りみたいなものですし、毎週出場したって、追い込まなければ体に負荷はかかりません。ウルトラマラソンとなると話は違います。知り合いに毎週ウルトラマラソンを走っている人が1人いますが…

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100マイルものレースを走るくらいなら、自分で100マイルを好きなように走るというふうにはならないものなのでしょうか?レースだから頑張れるのかもしれませんが、好きに走ってもレースで走っても100マイルは100マイルです。

レースならば山の安全が高まっているというのもひとつの理由かもしれませんが、山ではそもそもリスクを負うようなことをしないのが基本なはずです。レースじゃなくても常にリスク管理をしておくのは当然のことです。

トレランもウルトラマラソンも、レースが終着点になっているような気がして、本当にこれでいいのかと感じることがあります。

100kmを走れるようになることを目標に体を作って、レースに出て完走して満足する。それもひとつの楽しみ方ですが、100kmや100マイルを走りきれるようになったから、それを使って何かをしたい。

その選択肢を選んでいるのは圧倒的に少数派です。

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レースは自分を高める目標としてはとても分かりやすいものですが、そこはあくまでも過程であるほうが、走ることをもっと楽しめるんじゃないかと、わたしは思います。

今回のUTMF実行委員会の判断によって、そこに目が行くランナーが増えると、面白いことになるような気がします。日本には「試合」という言葉があります。レースは日頃の成果を試し合う場。

実践の場は他にあるというのがわたしの考え方です。

ちなみに「試合」の本当の意味は「試し合う」ではなく「為合」で、「〜し合う」が語源です。「お互いの技術を披露し合う」のような感じでしょうか。それでもやはり実践の場は試合ではないはずです。

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それぞれのランナーが、それぞれ高めた技術を披露し合い、良いと思ったものを学び合う場がレースです。

マラソンならレースは試合ですが、例えば東日本大震災のようなときに、自分の家まで走って帰るというのが実践の場のひとつではないでしょうか。わたしがよく行う街道の旅ランなども実践の場です。

トレランも、そうやって山を走って旅する人がこれから増えていくかもしれません。UTMFはあくまでも試合であって、その先に走りの技術を活かす場がある。今回の決断で、トレランの世界がそういう方向に向いていくと面白いのですが、さてどうなるのでしょう。


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肩の力を抜いて何者でもない自分としてのんびり過ごす休日

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今日一日仕事をするつもりだったのですが、午前中でふと「休日の東京で買い物しよう」と思い立ち、仕事を切り上げてお江戸へ参勤交代。狙いはsousouさんの布サンダルか草履。

母の知り合いから譲り受けた草履は鼻緒が切れて、修復も考えたんですがそこそこ職人技のようなので断念。でも結果的にはsousouさんまで行ったものの、サンダルも草履も買わず。品数が少なかったのもあり心ときめかず。

夏用の楽ちんな履物がないので、以前なら無理してでも買ってたような気がしますが、心から欲しいもの以外は買うべきではないという大人の考え方ができるようになったようです。

その代わり、無印良品でちょっとだけ買い物。買ったのはノートと小物。訳あって、練習ノートを付けてみようかなと。たぶん1年も続かないけど、それでもあえて付けようかと思うことがあったので。

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それはともかく、都会の休日なんて久しぶりというか、ほとんど記憶にありません。そもそも買い物なんてすること自体、年に数回しかありませんから。

新宿から表参道に移動して、そこから渋谷まで散策。どうせなら新宿まで歩いて戻ろうと代々木公園へ。何気なく入った先で開催されていたのが、台湾フェスティバル2017。

まったく狙ったわけでもないのに吸い寄せられるように。こういうのを縁や運命と言うのでしょう。1人でブラブラしているとこういうことがよくあるんですが、最近はブラブラもしてなかったので、あぁこういう休日もいいなって思うわけです。

いつも仕事のこと、ランニングのことしか頭にありませんが、頭の中を空っぽにして目の前にあることだけを純粋に楽しむ。こういうとき誰か隣にいるといいなという思いと、1人だから頭を空っぽにできるという思いが交錯します。

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わたしは誰かがいると絶対に気を使ってしまうように育てられたので、やっぱり1人で動き回ることが大切だなと強く感じました。

1人で動き回るのに他の人がついてくる。これも悪くはありません。最近は1人で長い距離を走るようなこともなくなり、何かをするときにはいつも一緒に走ってくれる人がいます。

とてもありがたいことですが、それとは別に走ることで自分と向き合う時間も大切だなと感じています。万里の長城マラソンという目標ができたことで、練習も目的意識を持って行えています。

そうなると練習の質が上がります。質が上がると自然と自分と向き合えるのですが、これがやっぱり心地良い。好き嫌いはともかく、わたしのベースはそこにあるんだなと日々実感しています。

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1人の時間があるから仲間との時間を楽しめます。

物事にはいつでも裏と表があり、コイントスと同じで表ばかりは出ません。たくさん表を出そうと思うなら、裏もたくさん出さなくてはいけません。お釈迦様の教えなら、裏も表も減らすことが悟りの境地だそうですが、そんな人生を送るなら、悟りなんて開きたいとも思いません。

たくさん笑って、たくさん悲しんで、喜怒哀楽のある日々を送りたい。

そのためには今日のようなきままな時間もたまには必要な気がします。こういうのを意図的に作るというのは何か違う気がしますが、思い立って仕事を中断してでも時間を作る。

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毎日難しい顔ばかりしていたら、眉間のシワがどんどん深くなってしまいます。眉間のシワよりも目尻のシワを作るために、頑張らない時間をときどきでも作ること。

肩の力を抜いて、何者でもない自分としてのんびり過ごす。北京なんかではそういうことができているので、日本でもきっとできるはずです。実際のところ何者でもないのですから。

さて半日休めたので気持ちもしっかりリフレッシュできました。

今週も、8月も一歩前に進むためにコツコツ積み重ねる日々を継続しましょう。疲れそうになる前に休むこと。でも自分を甘やかさないこと。そのギリギリをきちんと見極めて、また1週間頑張りましょう。


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「美味しいもの>いい走りをする体」これが私の生きる道

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体重が落ちないのに業を煮やして、昨日から朝練始めました。目覚ましで起きるのが嫌なので朝練は避けてきましたが、なぜか昨日も今日も目覚まし前に起床です。今朝の睡眠時間3時間でしたが。

結局のところ食事量を替えずに体重を落とすには、運動量を増やすしかありません。糖質制限とかMECとか、肉を食べない生活とかいろいろありますが、わたしは美味しいものを食べるために生きているので、偏った食事をするつもりはありません。

体が肉を欲しがれば肉を食べ、肉はいらないと言えば野菜を食べる。糖質制限をしているからと、台湾でチャーハンを食べないのであれば、人生の数%は損をしているんじゃないかと思います。

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もちろん生きる目的がダイエットにあるならそれでもいいんですが。

人間なんていつだって「今」が一番美しいんです。今の自分はこれまでの自分を積み重ねた先にあるわけです。だとすれば昨日の自分より今日の自分のほうが美しいに決まっています。

外観上の美しさは個々の感じ方で違いますので、痩せているほうが美しいと感じる人もいると思います。

わたしの場合は「美味しいものを食べる>いい走りをする体を作る」は絶対です。あえて言う必要はないかもしれませんが、めちゃくちゃ食いしん坊です。残念ながらグルメではありません。美味しさをレポートすることもできません。

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ただ、そこそこ美味しいお店を知っています。美味しいお店の見つけ方も知っています。

だから、食べることにはこだわりたい。偏った食事をして痩せたり走れる体を作るという考え方もありますが、わたしはそれについては、偏った食事が走れる体を作っているのではなく、そこまでして速くなろうという精神力が体を作っているのだと考えています。

だからMEC食の人も速いし、ベジタリアンでも速い。

わたしはピザとビールのない世界に身を置くことは考えられませんし、羊肉串のない北京での時間なんて、愛のない人生くらいつまらないと思うので、食事はなんでも美味しくいただきたい。

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もっとも食べるものには多少なりとも気を使っています。基本的には自分の手で作るようにしていますし、食材も調味料もナチュラルなものを選ぶようにしています。食べたものが体を作るというのは変えようのない事実ですから。

まぁ食材やら手作りにこだわるのは、そうすると美味しいものを食べられるからでもあるのですが。自分で作れば100%自分好みの味に仕上げられますので、美味しくいただけます。

それを大前提として、わたしはいま体重を落とそうとしています。

いまのところ55.5kg前後を行ったり来たり。MAX増えたときから1ヶ月で2kg減なので十分かもしれませんが、55kg台ではとても戦えません。今日の10分間走も4分/kmも切れないくらいの体たらく。

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でも焦ってはいません。若い頃のようにいきなり急成長をすることはありませんが、若い頃よりも体との対話を上手にできるようになっていますし、体を効率よく使えるようになっています。

裸足力もおそらく過去のどの時点よりも今のほうが優れています。

わたしは歳をとることを悪いこととは思っていません。少なくとも10代や20代にも戻りたいとは思いません。何十年前に戻って、またこの位置にやってこれる自信がありませんし、あんな苦労をまたするのは御免被りたい。

とりあえず、8月のうちに54kg台の前半。9月で53kg台の前半、10月で52kg台。これくらいで十分です。

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おそらく52kg台まで落とせば万里の長城マラソンを裸足で完走することができます。逆に言えばそれができなければ完走が難しいということです。そこまで落とせるということは練習の質もかなり良くなっているはずですから。

まぁこんなんだからいつまでたっても速くなれないんですけど、わたしの目標は速いランナーではなく、強いランナーです。強くなるには弱さを知る必要があります。いまは弱さをしっかり学ぶとき。

でも、美味しいものを食べたい食いしん坊は死ぬまで変わらない気がします。

ということはいつまでも弱いままなのか……


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嘘をつくことに後ろめたさを感じない人間になってはいけない

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政治の世界にはまったく興味がありません。いま何を争っているのか、なんで内閣支持率が下がっているのかもわからず、そんな状態でなんで民主党の代表が辞任するのか、もう訳が分かりません。

分かろうとする気もないのですが。

ただ、こういうことが起きたときにいつも思うのは、なんで嘘をつくのだろうということと、悪いと思ったらすぐに謝るのが筋だろうということです。そんなことは小学生でも知っていることです。

いや、もしかしたらいまどきの小学生はそういうことを学んでいない可能性がありますが。なんせ親になる世代やその上の世代が、正々堂々と嘘をつき、謝らず言い訳ばかりするわけです。

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誰が、嘘は良くないこと、謝ることの大切さを教えるというのでしょう?

別にわたしは嘘を絶対につくなとは言いません。わたしにだって、墓場まで持っていくべき秘密もありますし、それを守るためには嘘をつかなければいけないこともあるでしょう。

そういう嘘ならついてもいいという問題ではなく、どんな小さな嘘でも嘘の大きさではなく、それを口から出すことに後ろめたさを感じない人間になってはいけないということをわたしは伝えたい。

でも、わたしが小さいときでも、そんなことを教えてくれた大人なんてどこにもいません。あたり前のように「嘘をつくな」と怒られた記憶はいくらでもありますが。

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もし嘘をついたときの罪悪感を大切にするように育ったとしたら、人は簡単には嘘なんてつかなくなります。

もっと合理的な考え方もあります。嘘をついたときに得られるものと、それがバレたときに失うものの大きさを考えたときに、どう考えても嘘をつくことは合理的ではありません。

目先の小さな利益に飛びついて、未来の破滅の方向に向かっていく。これが嘘をつくということです。

そして、政治家だけでなく多くの人が「ごめんなさい」を口にしません。いや「ごめんなさい」をきちんと言える人をわたしは数えるほどしか知りません。

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「ごめんなさい」の一言は、相手の怒りを抑えるもっとも強い武器です。

言い訳も何もなく即座に自分に問題があったと認めれば、相手は怒りの矛先を失います。盾を構えるから相手は突いてきます。盾がなく両手を広げて謝れば、そこに争いは発生しません。

最初に否定しておいて、結局辞任するという政治家のいつものパターンは、本当にこの国がいい方向に向ことはないのだろうなと、少し寂しく思います。わたしたちを代表する人がそうなのですから、一般人の世界ではきっと言い逃れが満ちているのでしょう。

わたしの場合は、争いがきらいという思いが強いので、自分に問題があるかどうかではなく、相手が不快な思いをしたと感じたらすぐに謝ります。これは賛否あるかと思います。

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アメリカなら訴訟になって大損することになるとか言う人もいるのでしょう。

「すぐに謝ってはいけない」というアメリカ文化。本当にアホらしいし、それの影響を受ける人たちもどうかしています。正義はいつだって1つではありません。ならばいつだって相手の正義を立ててあげるべきです。

自分の正義なんて自分の中だけで守られていればいいんですから。

そんなキレイ事ばかりでは生きていけないよ。きっと親切な人はそう教えてくれます。正論ですし、本当にそうだと思います。でもキレイ事で生きていけないなら、そこが自分の限界で構いません。

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嘘で固めた人生を生きるよりも、真っ直ぐ前を向いて倒れたい。

それくらいの気持ちを持っていても、ときどき自分を守ろうとする自分がいて、ときどきズルいことをしてしまう自分がいます。これくらいいいなという気持ちが少しでも入り込むと、なし崩し的に自分がダメになります。

我が身が可愛いのは誰もが同じです。でも我が身が可愛いのと、我が身のことを考えて他の人のことをないがしろにするのは同じことではありません。

ただ、こういう考え方はもう古いんでしょうね。

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誰かに評価されたいわけではありませんので、わたしは周りにどう思われようが別にかまいません。でもきっと他の人が同じように生きようと思っても、それは簡単なことではないのかもしれません。

世渡り上手にキレイに生きていく。これが今のスタイルなのかもしれません。

それでもわたしは、嘘をつくことに罪悪感を感じる人間であり続けるつもりですし、即座に謝れる人間であり続けようとは思います。誰かのためではなく自分自身のために。


平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学
著者:M・スコット・ペック
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【SPORTEC】InBody470とタニタMC-980Aでの測定結果比較

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昨日から開催されているSPORTECですが、昨年はInBody470で体脂肪率や筋力を測定してもらったので、今年も同じInBody470とタニタMC-980Aでも計測をしてもらいました。

1年間でやってきたことがどのような結果になっているのかチェックしてみましょう。

クリックで拡大表示できます。

まずはInBody470、左が2016年で右が2017年です。

この1年間で取り組んできたのは、体の後ろ側の筋肉をつけることです。残念ながら体の前後で筋力の比較はできません。ただ、感覚として足に筋肉がついているというのは分かっていたのですが、それが数値化されてわかります。

想定外だったのは腕と体幹周りの筋肉が落ちているということ。これは脂肪が増えていますので、ただの肥満化でしょう。シーズンを終えて好き放題食べてきた結果です。

ところが、足は脂肪も増えていますが、筋肉も増えています。また左右の筋肉のアンバランスは相変わらず。サッカーをやっていた癖で、やっぱり右足中心で走っているのでしょう。

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こうやって1年に1回くらいは自分の筋肉の状態を知っておくことは、それなりに重要なことだと考えています。もちろんこの値が正しいというわけではありません。

分析や解析というのは正確に出すことはとても難しく、時間もお金もかかります。

機械設計でも解析というものを行いますが、高精度の解析ソフトはとても高価で、しかも操作スキルが求められる、専門職でないと扱うことが出来ません。

でも設計をするときに毎回そんな解析を依頼することはできませんので、ある程度までは手頃かな価格のソフトウェアで簡易解析を行います。このInBodyの測定器も、簡単に使えるものですのであくまでも簡易的な測定値に過ぎません。

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でも比較検討はできます。昨年の結果に比べて、今年はどうなっているのか。その結果は自分の感覚と一致しているのかというのは、とても重要な事です。

体脂肪量だけ見ても、今の体重は単純にあと2.6kgは簡単に落ちるはずです。それがわかっただけでも、減量に励む勇気になります。そして筋肉が落ちていることも、老化に抗うためには発奮材料になります。

ポイントは同じ機械で測定したということです。いや、違う機械でもいいのですが、少なくともメーカーは揃えなくてはいけません。同じメーカーなら測定のメカニズムは同じですので、結果もかなり近いものになります。

ところがメーカーが違うだけで、数字の値が大きく変わります。

クリックで拡大表示できます。

これがタニタMC-980Aでの測定値です。

InBody470の体脂肪率が15.7%になっているのに、タニタの測定器だと9.9%しかありません。体脂肪率の測定なんてこれくらいいい加減なものです。

いずれも電気を流して、その時の値を変換しているのですが、その変換式がそれぞれのメーカーのノウハウになります。たくさんのデータを取って、それを元に計算をしてることもあれば、出てきた数字を理論計算しているものもあります。

要するに、この計算方法というのはメーカーのノウハウであり、いかに精度を上げるかを各メーカーがしのぎを削って競争しています。

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ただ、現段階でこれだけの差が発生します。

ただし、左右バランスの悪さはInBodyでもTANITAでも同じように出ています。このように、傾向を見るという上ではどれでもある程度はきちんと見れます。でも、どれも正値ではないという感覚は重要です。

今回計測に使ったのは、フィットネスクラブなどに設置するような高級モデルです。でもこれは家にある体重計でも同じことが言えます。体重はどれで計測しても変わりませんが、体脂肪率はモデルによって違います。

だから、ラン仲間が「体脂肪率◯%」とか言っていても、測定した体重計が変わっただけでそこに数%の誤差が発生します。だから他人の体脂肪率なんて何の参考にもなりません。

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大事なのは、自分の体の変化がどのように出ているかということです。

自分の鍛えたように筋肉がついているのか、体脂肪を落とせているのか。その変化をチェックするのにこのような測定器は有効です。そして同じ測定器で測り続けることが重要です。

ただ、ランナーの中には体重や体脂肪率を測定していない人も大勢いるようです。それは別にかまわないのですが、例えば体重が1kg違うと、出せるスピードは4秒/kmは違います。

2.5kgで10秒/kmですので、油断して太ってしまうと、「なぜか思ったよりもスピードがでない」ということになります。高橋尚子さんも独立した後に体重増加に気が付かずトレーナーに叱られたことがあるそうです。

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いまどきはスマホ連携できる体重計、体組織計が売られています。タニタやオムロンでは1万円台もしますが、メーカーを問わなければ数千円でそのような体重計を購入できます。

上記のような、細かな測定をするのはフィットネスクラブなどで行い、通常は体重と体脂肪率の測定で十分だと言うのなら、数千円のモデルで問題ありません。体脂肪率なんて大きなメーカーですら5%くらいは誤差の範囲内ですから。

個人的にはXiaomiの活動量計を持っているのもあって、Xiaomi Mi Smart Scaleが気になります。Amazonや楽天でも売られていますが、中国のほうが安いので、この夏に北京に行くので時間があれば買ってみようかと思います。



遅くとも秋の万里の長城マラソンのときには購入予定です。

いまの測定器も悪くないのですが、オシャレを狙ってラウンドタイプにしたので保管が面倒です。これと並行して、練習ノートもつけようかと思案中。

わたしはこう見えて理系です。直感型理系なので、あまりデータ収集は得意ではありませんが、自分の走りを視覚化して伝えるために、そういうことも有効かなと考えています。

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