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そこに愛はあるのかい?本心で言葉のキャッチボールをしよう

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昨日はかなり冷えたかと思ったのですが、東京ではすでに桜の開花宣言がされました。暑さ寒さも彼岸までというように、見事に春がやってきました。そう思ったらこの週末は気温が低めの予報。

暑さ寒さを繰り返し、三寒四温とはよく言ったものです。

昔の人の言葉には納得させられることが多々あります。「石の上にも三年」本当にそうだなと思います。何事も3年くらい継続してみなければ、本質をつかむことができなければ、成功も失敗も一過性のものに過ぎません。

きっとそんなことが頭にあるから、わたしは会社を辞めて「3年はガマン」と決めていたのでしょう。

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ことわざだけでなく、禅語など、この国には素敵な言葉がいくつもあります。この国以外にも納得させられる格言などがあり、昔の人の感覚の素晴らしさに、ただただ驚くばかりです。

最近はちょっと無難な耳障りのいい言葉ばかりが、もてはやされている気がします。

格言とはまったく違いますが、コンビニなどで使われている「よろしかったでしょうか?」は、なぜそんな言葉を使うのかまったく理解できません。言葉遣いが正しい、正しくないの問題ではなく「そこに愛はあるのかい?」とあんちゃん(江口洋介)みたいなことを言いたくなるわけです。

リスク回避のためにお互いの間に壁を作る。だったらもうロボットでいいじゃないですか。無人レジにしてしまえばいいじゃないですか。愛のない「いらっしゃいませ」は本当に必要?

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人間はうまくいかない関係も含めて、失敗を重ねながら成長していくものです。大切な人を怒らせてしまったことから学び、つい口にしてしまった言葉を反省するからこそ成長できる。

失敗しないマニュアルというのはすごい技術ですが、失敗しない人に魅力はありません。少なくともわたしにとっては。

これもまたコンビニやスーパーなどの違う言葉ですが、「2番目にお待ちのお客様」は意味すらわかりません。わたしのとんでもなく硬い思考を思いっきりほぐして考えると、「2番目にお会計をお待ちのお客様」ということでしょうけど、わたしの感覚で言えば、レジまで進んだ人は、もうお待ちではありません。

何が言いたいのかというと、言葉は相手にきちんと伝わることが大事で、誤解を受け内容ん使い方をする必要があるということです。これは物書きなら当然の思考で、いつもこの書き方では読み手に伝わっていないかもしれない、誤解されるかもしれないという感覚を持って文章を作ります。

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こういう書き方をすると誤解されるかもしれないから表現を変えてみたりします。日常の会話などでも、どう伝わるのかをとても重視します。もっとも会話の中で言葉を選ぶということはあまりせず、自然体で行いますが。

自分で言葉にしながら、きちんと伝わってないかもしれないという部分を補いながら話すということはよくあります。

伝わらないことを避けるために、世の中ではマニュアル通りの対応をするわけですが、そうなると愛がなくなるわけです。心のこもっていない言葉、相手のことを考えていない言葉ほど、わたしを冷めさせるものはありません。

もちろんわたしだって山のように失言をしています。相手のことを思えていない言葉を発することもあります。それでも、「きちんと伝える」ことを諦めたことはありません。

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言葉をもう少し大事にすることができれば、この国はもう少しだけいい方向に向くのになと、ときどき思います。ちょっと言い方を変えるだけで、動かない人を動かすことができるのになとも。

北風では脱がすことができないコートも、太陽なら脱がすことができるわけです。

強い言葉や力で無理にコートを引き離すのではなく、コートを脱ぎたくなる言葉を重ねる。これはわたしたち人間だからできることです。

まあ分かっていても簡単でないことは知っています。わたしの愛の言葉はいつだって相手に伝わらず空回してきましたから。

せっかくSNSのようなものがあるのですから、もっとみんな言葉を使ったらいいのになと思うのですが、facebookはもはや一部の人だけが続けていますし、twitterは言葉のキャッチボールをしている人はあまりいません。

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自分の思いを上手に言葉に出来ないから、SNSは見るだけという人もいるかもしれません。でも言葉は使わないと上手に使えるようにはなりません。失敗して恥ずかしい思いや悲しい思いをして、自分の表現方法ができていきます。

誰もが発信者になる必要はありませんが、人間である以上、誰もが言葉と心を通わせながら生きていく必要があります。誤解をされないように繊細になりながら、そして誤解を恐れずに大胆に言葉を使う。

多少の失敗でも、そこに愛があれば大丈夫。

心のこもっていない言葉を口から出すことをやめて、本心で言葉のキャッチボールをしませんか。


日本の言葉の由来を愛おしむ
著者:高橋こうじ
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フルマラソンを完走できるランナーは痩せる必要があるのか

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体重は軽いほうがマラソンは速く走れます。言うまでもないことです。

でも今日言いたいのは、特に自己ベスト更新のように追い込んでいないようなランナー。むしろダイエット目的で走り始めたランナーがフルマラソンを完走できるようになって、その上でまだ痩せる必要があるのかということです。

この国では痩せていることを良しとして、モデルさんのようなスリムな体型を素敵だと賞賛する流れがありますが、それって本当に大事なことなのかと、ふと思ったわけです。

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もちろん、自分のお腹についた贅肉がみっともないと思うのであれば、ダイエットするのもいいかもしれませんが、フルマラソンを完走できる人は、それで十分に健康体ですよね。

どんな形であれ、少なくとも6〜7時間以内に42kmという距離を走れるわけです。人間の運動能力としてはなんら問題ないはずです。別に多少脇腹がたぷたぷしてももいいじゃないですか。

お前は体を絞っているくせに、何を言っているのだと思われるかもしれませんが、わたしは痩せている状態をベストと思っているわけではなく、納得のいく走りをするために体重を落としているだけです。

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そして、よく絞られていると言われますが、実際は161cmで54kgです。BMI値でいえば20.83ですので普通体重です。適正体重は57kgとなっていますが、それよりも3kg軽いだけです。

体はそれなりに絞られていますが、決して痩せているわけでないことは、BMI値からも分かってもらえたかと思います。

そもそもわたしは「走っても痩せない」とこれまでいろいろな場所で言ってきました。BMI値が高い人であれば、たしかに運動すれば多少は体重が落ちるかもしれませんが、基本的に運動をすればお腹が空きますから、食費とお酒代がかさむだけで、体重は減りません。

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徹底した食事管理をすれば話は別ですが、走ってお腹が空くのは健康な証拠です。以前ある人に「走れば走るほど太るんだけど」と相談されましたが、少なくともわたしはそれを悪いことだとは思いません。

わたしたちはなぜか「痩せなくてはいけない」という思い込みを持っていますが、人間にはほどほどという考え方があります。ストイックになれる人はそのまま続ければいいと思います。

ただストイックに追い込めない自分を責める必要は1mmもありません。

走るのが楽しくて、タイムを追うのが楽しくて、練習をたくさんやった結果として痩せていたというのであれば、それはそれでいいことかもしれません。

そうではなくフルマラソンを完走できるだけの体を持っているなら、それがその人にとって健康な状態のひとつの目安です。

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痩せたいだけなら、ランニングよりもヨガやピラティスを真面目に取り組んだほうが、よっぽど簡単に美しい体を手に入れることができます。

自分の横っ腹をみっともないなと思って痩せる。美しい体を手に入れるために痩せる。それを否定するつもりはありませんが、その理想の先にある体型は本当に健康な状態なのかということはよく考える必要があります。

増田明美さんが、10代女性アスリートの「無月経・疲労骨折」が常態化していることを大きな問題として、あちこちで話をしていますが、きっとこれは男性アスリートでも同じことがおきています。男性は見える形で出てこないだけで。

NHKクローズアップ現代:無月経、疲労骨折・・・10代女子選手の危機

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質素倹約で贅沢をしない食事をする。これくらいであればまだ良いかと思います。

ただ、痩せすぎな状態はやっぱり危険ですし、わたし自身も体脂肪を落としすぎたときは本当に気を使います。正直言って、市民ランナーレベルで痩せようとすることは「百害あって一利あり」。その一利はタイムを縮められることだけです。

自分自身のベストな体重を把握して、そこを超えたから間食をやめようというのはありです。でも3食の食事(人によっては2食もしくは1食ですが)はしっかり摂って、体のケアをすることは大切です。

しかもベストな体重は常に変化します。1年前のベストな体重が今のベストな体重とは限りません。わたしの場合、5年前くらいまでは、体重を50kg以下にすることは難しくなかったのですが、今は52kg以下に持っていくことすらできません。

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以前よりも圧倒的に筋肉がついてしまったためです。来シーズンから筋トレも取り組むので、ベスト体重はこれからも増えていく可能性があります。自分の理想体重は、そうした体の変化も考えた上で判断する必要があります。

女性は特に痩せたい願望が強いかと思います。自分が自分の体に納得しないのであれば、痩せようとするのもいいのですが、できれば一歩立ち止まって、本当に痩せる必要があるのか自分の体に聞いてください。

もちろん男性ランナーもです。

命を削ってまで自分を追い込む人は、それはそれでかっこいいなと憧れます。でも知らず知らずのうちに命を削っている人に対しては、「危険だよ」と言わないといけないかなと、そんなことを考えています。


「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる
著者:秋山 龍三、草野かおる
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いまのわたしにできることは今日という日を全力で生きること

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この2日間は完全に引きこもりで仕事をしています。走っているときと走っていないときの差が激しすぎるかもしれませんが、さすがに疲労が溜まっているのを感じていますので、今週は休足週間としてランを抑え気味にする予定です。

世の中は今日までが3連休のようですが、ブラック個人事業主のわたしは関係なくお仕事をします。ところが、今週は明日と明々後日は仕事を入れていません。明日はお寺でピラティス、明々後日は姪っ子が卒業式なので甥っ子の子守です。

こんなふうに平日を自由に使えることが会社員ではない強みです。

もちろんしっかりと仕事をすることが大前提ですが、幸運なことに仕事はさばき切れないほどの量あります。断っている案件もあるほどです。世の中はライター不足でてんやわんやしているようです。

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仕事がきちんとあり、休みも自由に取ることができる。お金はないけど生きている実感はあります。

好きなことしかしないため、ストレスもほとんどありません。仕事がやや遅れ気味なので焦りは多少ありますが、ストレスと言うほどではありません。

いい時代に生まれたなと心からそう思います。わたしは歴史好きなので、戦国時代や幕末に生まれたらどう生きていたかとときどき妄想ごっこをするのですが、名もない農家の倅として一生を過ごしていた姿しか思い浮かびません。

特別な才能があるわけでもなく、世界を変えたいという熱い想いを抱えているわけではありません。日本と中国の架け橋になりたいという想いはありますが、わたし以外にもそういう人はたくさんいて、わたしは小さな橋のひとつでもかまわないという気持ちもあります。

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一生をかけて行う仕事は万里の長城マラソンで、1人でも多くの人を中国に行ってもらうことです。

そういう情熱を持つことができたのも、この時代だからこそ。戦国時代や幕末であれば、黒船すら見たことがないまま田畑を耕して人生を終えていたでしょう。それが不幸だとは思いません。ただそうだったのだろうなと思うだけです。

人生というのは基本的に思い通りにはなりません。1年後に自分がどうなっているかなんて、正確に予測できる人はいません。ある程度目標設定をしてそこを目指している人もいますが、わたしには真似はできません。

会社を辞めたときも、3年後にもう一度考えよう。それまではがむしゃらに働こう。それくらいのことしか考えていませんでした。あれから1年半経過しましたが、いまだ先は見えず、1年半後にどうなるのかなんて予想もつきません。

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先が見えない事への不安を持つ人が世の中にはいるようですが、決まったレールに乗っていても、目的地にたどり着けるとは限らないのが今という時代です。

どうせ思い通りにならないのだから、最初から未来なんて見ずに今この瞬間の判断を大切にする。そういう生き方をしたい。それがわたしのスタンスです。

見えないからこそ慎重に石橋を叩くスタイルの人もいますが、それはそれでひとつの生き方です。自分の生き方があり、その方向性を見失わないこと。他の人の生き方を尊重はしても羨ましがらないこと。

小さな頃に「自分は自分、他人は他人」と親に諭されたことのある人も多いかと思います。他人がどうであれ、大事なのは自分がどうしたいかです。「みんな持っているから」という理由で、ものをねだることはいま思えば恥ずかしいことでした。

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最近になってよく思うのは、他人は他人だけど、他人がいるから人生は満たされるのだなということです。

家の仕事はまったくの単独行動ですが、家の外に出るときは、決まって誰かに会うときです。やっぱり誰かに会う時間は大切だし楽しいものです。1人で黙々とする練習もいいのですが、楽しさという意味では仲間がいたほうがいい。

ただし、そんな仲間に対してももたれかかるのではなく、それぞれ自立している関係が大事です。誰かが倒れそうなら、それを全力で支えることは必要ですが、最初からもたれあうのは好きではありません。

人という字は誰かが誰かを支えているのか、それとも誰かが誰かにもたれかかっているのか。

その問に対する答えはありませんが、少なくともいまの自分は誰かにもたれることなくしっかりと立っていたい。立っていなくてはいけないとは思います。

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いずれは誰かにもたれるくらいの、気持ちの余裕ができるといいなとも思いますけどね。一生懸命自立しているつもりでも、あっちこっちで支えてもらっていることは知っています。支えてくれる人がいていまの自分がいます。

だからこそ意識だけでも自立を目指します。

そしていつかは陰ながら支えてくれる人たちに恩返しできるように、また今日という日を全力で生きます。それがいまのわたしにできること。


身心が美しくなる 禅の作法
著者:星覚
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第3回ウルトラマラソン練習会「たった45kmしか走らなかった」

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人間の心理というのは面白いもので、フルマラソンの距離を果てしなく遠いと思えていたはずなのに、いつしか「フルマラソンくらいの距離なら」と言い始め、ついには「たった43kmしか走らなかった」と言います。

昨日のウルトラマラソン練習会は、前回の「いざかまくらん」の続きで、神奈川県の大和市から鎌倉まで走ります。グーグル先生いわく「最短距離で21.2kmね」。ウルトラマラソンの練習会になりません。

そこであれこれ寄り道も含めて、なんとか35kmくらいまでの距離を設定して、あとは成り行きで決めようかと。

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この企画で大事なことは、朝から日没まで走るということです。そりゃあ長い距離を走ることも大事ですが、長い距離を無理に走ってもケガをします。それよりも9〜10時間動き続けることが大切とわたしは考えています。

あとは食事です。

こういう練習会をするときは、食事はコンビニなどでおにぎりやパスタを食べておしまいということが多いのですが、わたしの基本的な考え方は「食はすべての源」です。昼ごはんはゆっくり落ち着いて食べること。

そうすることで、食べても走れる内蔵を作ります。1日のレースなら無理してもいいのですが、長期間長い距離を走るという人間本来の能力を引き出すには、しっかり食べてしっかり走ることです。

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最初は適量がわからずに食べすぎてしまうこともありますが、慣れてくれば「これくらいまでなら大丈夫」ということが感覚的にわかってきます。そういう感覚を身につけることも、このウルトラマラソン練習会の目的のひとつです。

さて「いざかまくらん」の続き。最初は鎌倉街道を走っていたのですが、交通量が多く走りにくいのもあって、一本路地に入ったら、どうやらそこが旧鎌倉街道らしく、新田義貞進軍の道との案内あり。

昔の鎌倉街道は馬がなんとかすれ違えるくらいの道幅しかなかったそうで、その道も車がなんとかすれ違えるくらいの細い路地。それでもちゃんと整備されていてちょっと驚きです。

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その近くの道を何度も走っていたのに、そういう歴史街道の存在すら知らなかったという不覚。

日本にはこういう道がいくつも隠されているんでしょうね。松尾芭蕉が歩いた奥の細道や、参勤交代に使った江戸時代の五街道。それだけでなく、もっと小さな歴史ある道がいくつもあります。この国は思った以上に歴史があります。

世界的に見ても、有史以来歴史がきちんとつながっている国はそれほど多くありません。それを誇りに思う必要はありませんが、そういう歴史を持った国だということを意識することでちょっとしたことを深く楽しむことができます。

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ちなみに、前回の「いざかまくらん」前に読み始めた吉川英治さんの私本太平記。長すぎてまだ鎌倉攻めどころか、後醍醐天皇が隠岐の島から脱出して、足利高氏が京都に進軍したところ。

こういうランをしなければ見向きもしなかった歴史を、こうやって楽しめている。これがわたしにとっての街道ランや旅ランをするモチベーションのひとつです。

途中から道を境川沿いのサイクルロードに移し、途中の飯田牧場で美味しジェラートを。このイベントに参加する人はみんな食いしん坊です。美味しものに目がない人ばかりですので、美味しいジェラートと聞いてスルーできる強い心は持ち合わせていません。

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こういう買い食いをエイド代わりに活用するのが、この練習会の特徴でもあります。食いしん坊の嗅覚が集まっていますので、誰か1人が見逃しても、他のメンバーが気づいてエイドにチェックインします。

今回は飯田牧場以外にも江ノ島のアイスクリーム、鎌倉では力餅とたい焼き、そして参加メンバーがもってきてくれた塩をつけたアンパンを食べました。アンパンに岩塩を降るというのは前回のランで学んだ知識だとか。

大和駅から20km走って藤沢本町。ここで途中参加のメンバーをピックアップします。

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ウルトラマラソンの練習会ですが、途中参加も途中離脱も当然ありです。1回目はフルマラソンの練習として30kmで離脱したメンバーもいました。それぞれの予定合わせて参加してもらえればそれでかまいません。

ただジェラートを食べることができなくて悔しがっていましたが。

合流をして藤沢本町にある白旗神社へ。白旗は源氏の証です。足利高氏が京都に進軍するときに、北条高時から白旗を渡されたのは何の因果か。歴史の教科書で学んだように、そのあと足利高氏は鎌倉幕府を裏切り、再び幕府を源氏のものとします。

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白旗神社は、源義経が祀られている神社で、その近くには義経の首を洗ったと言われている源義経首洗井戸があります。藤沢本町には長く住んでいましたが、首洗井戸に行ったのは実はこれが始めてです。

白旗神社から江ノ島まで走って、そこでランチです。江ノ島ですからもちろんしらす丼です。最近は何もなくても江ノ島には人が溢れかえっていますので、有名店での食事は叶わず、小さなお店でしらす丼をいただきます。

小さなお店だからと侮ることなかれ。手を抜かずにきちんと作られたしらす丼とお味噌汁。美味しくいただくことができました。

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そのあと腹ごなしに江ノ島を散策したのが今回の失敗。片道約3kmで往復で6km。1時間30分のロスです。

もう少しスムーズに進めると思ったのですが、観光地としての江ノ島を見誤っていました。ここでの時間がなければ、50km近くまで走れたような気がします。これも経験。次回からは食後の散策は30分くらいにしておきます。

江ノ島を出たのが15時前でしたので、そこから前回のゴール予定地だった稲村ヶ崎まで走り、そこからは、極楽寺、長谷へと向かって、銭洗弁財天から源氏山、化粧坂の切通しを通って鶴岡八幡宮へ。

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途中に先に書いたように力餅とたい焼きを買い食いしながら、途中で気になる地下足袋屋さん「Shop TABI-JI」があり入店。わたしはsousouというメーカーの地下足袋を愛用していますが、このお店は奈良に本店があるのだとか。

かなり興味深い地下足袋が揃っていて、わたしが愛用しているFLOPEEZEのサンダルも置いてます。テンションが上りすぎて地下足袋を買いかけましたが、なんとか思いとどまりました。でも次に行ったら間違いなく買ってしまいます。

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sousouにはない走れる地下足袋。いい出会いがありました。これも旅ランの魅力です。

最終目的地の清水湯にはちょうど日没時刻の18時くらいに到着しました。距離はそれぞれのGPS時計によって違いますが、おそらく45kmでなんとかフルマラソンの距離は超えて、ウルトラマラソン練習会の面目躍如?

そのときの言葉が冒頭の「たった45kmしか走らなかった」につながります。

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距離はやっぱりもう少しは踏みたいところですが、今回はコース設定から難しかったので、42kmを超えただけでもよしとします。しかも銭湯で終われるという最高の終わり方。

終わりよければすべてよし……となりかけたのですが、ここからひと騒動。打ち上げをするために鎌倉のお店を回ると、どこに行っても満席。完全に打ち上げ難民です。もうチェーン店でいいやとなったときに、食いしん坊のひとりが鼻を聞かせて向かったのは湘南の名店アマルフィ。

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いやいや、絶対開いてるわけないやんと思いきや、なぜか席が空いているというミラクル。

わたしたち、美味しいものに導かれています。というわけで、第3回の締めはアマルフィ。結果的にはやはり「終わりよければ……」でした。

次回も美味しいものを食べる旅ラン……じゃなくて、ウルトラマラソン練習会を楽しみます。次回開催は4月22日です。そろそろウルトラマラソンの練習をしたいなという人は、ぜひ参加してください。


太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
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昨日の自分より今日の自分が劣っているわけがない

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練習する時間が取れないため、昨夜は短時間で効果があると言われているGYM&RUNのスクワットのトレーニングをしました。どんなスクワットなのかは、下記動画を見てください。

結論からいえば、ものすごい効いてます。笑ってしまうくらいの筋肉痛です。本来は20分で600回のスクワットをするのですが、10分で200回しかできませんでした。なんて軟弱な体……

20分で600回のスクワットをすれば、ハーフマラソンを走ったのと同じくらいの負荷になります。200回でそれに近い負荷を感じています。特にお尻の下の部分の筋肉がバキバキです。

ちょうどそこだけ、みっともない状態になっているなと思っていた箇所だけに、弱いところに負荷がかかるように出来ているのかもしれません。心肺機能を追い込む効果がどれくらいあるのかはわかりませんが、忙しくて練習できないのであれば、この練習方法が悪くなさそうです。

今日は少し走れそうだったので、外に出てジョグをしたのですが、ここで左足のアキレス腱がピキッとなったので、今日は結局2kmしか走れず。わたしは自分に甘い人間ですので、こういう危険信号にはかなり敏感です。

本当は何でもないのかもしれませんが、瞬間的な判断でこれはNGだと決めて帰宅しました。

この痛みがスクワットによるものなのか、大山登山マラソンの影響か、それとも疲労が溜まっているのかはわかりません。ただ、痛みの信号を感知したら走らない。これがわたしがケガをせずに走れている要因のひとつでもあります。

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日本人は無理をして頑張ることに美徳を感じる傾向にあります。スポ根マンガの影響かと思います。もちろん無理して頑張るから超えられる壁もあります。故障を怖がる人はきっとトップアスリートにはなれません。

ケガのリスクも承知で前に進む人が、アスリートとして成功します。いや、無理を承知で前に進んで、運よくケガをしなかった人が成功します。体のケアをすることは当然ですが、無理をしてケガをするかしないかは、ほとんど運がいいか悪いかのどちらかです。

例えばプロ野球選手やプロサッカー選手は、いつもどこかに故障を抱えているか、そのリスクを抱えています。そのレベルまで自分を追い込むからトップレベルで戦えます。危険信号を感じて立ち止まった人は凡人のレベルを超えられません。

何も凡人のレベルを超えていけなんてことを言っているわけではありません。凡人と壁を超えた人たちの違いがそこにあるということを言っているだけです。

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わたしは我が身が可愛いのでケガはしたくありません。できれば毎日山に行って走りたいので、ケガなんてしている場合ではありません。もしケガをして数ヶ月走れないと言われたら、わたしは絶望の淵に立つことになります。

トップアスリートにとって最高レベルのパフォーマンスを継続できないことが死活問題になるように、わたしも毎日走れるかどうかは死活問題なのです。トップアスリートとは次元が違うようですが、自分の目的に向かって最善を尽くすという意味では変わりはありません。

というわけで異変を感じたから走れないわけですが、これは少し経過を見つつとなるのでしょう。明日はラン仲間と都内を走る予定ですが、走ってみて無理そうなら早期離脱して美味しいビールをお先にと……

ただ、明後日はウルトラマラソン練習会です。これにはなんとかして調整したいところ。スピードは出さないのでおそらく大丈夫かと思いますが。

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結果的に今日は走れなかったので、お風呂に入る前にピラティスをして体幹強化です。こうやって、練習の幅が広くなっているのも年の功というやつでしょうか。11年前、がむしゃらに走っていた自分とはえらい違いです。

わたしは男というのもあるのですが、歳を重ねることを嫌なことだとは考えていません。間違ってもいま20歳に戻りたいとは思いませんし、いま20歳に戻って人生をやり直せても、今の場所以上に行ける気がしません。

1日1日を積み重ねてきて今があるわけです。今の自分はいつだって自分史上最高の状態にあるわけです。昨日の自分より今日の自分が劣っているわけがありません。筋力などはもちろん年齢とともに弱っていくかもしれませんが、総合的に考えて、過去の自分が今の自分を上回るなんてことはありえません。

イチローも確か同じようなことを言っていたような気がします。

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わたしの中では若いということで発生するアドバンテージは、可能性が広いということだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。可能性があるだけで、実があるわけではありません。

ですので若い人を「これから大変だな」と思うことはあっても、年齢だけで羨ましいと感じることはありません。「これから大変」な思いができることは少しだけ羨ましく思えますが。

とはいえ大変な思いは年齢に関係なくいつでも可能です。わたしの周りのえげつなくすごい人たちにとって、年齢というのはただの数字でしかないように見えます。そういう人たちはもれなく苦しくて大変な方を向いて進んでいます。

楽しようと思えばいくらでもできる年齢なのに、まるで修行僧のように険しい道を進んでいます。

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そういう人たちに接していれば、自然とわたしも影響を受けます。わたしがやっていることを見て、すごいと言ってくれる人がいますが、だいたいそう言ってくれる人のほうがよっぽどすごくて、わたしにいい影響を与えてくれています。

アキレス腱はやや心配ですが、しっかりケアをしつつ次のステップに向けて体づくり。走れる体を整えるようにします。その過程で新しい気付きがあればお伝えしていきますので、しばしお待ち下さい。


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時間が足りないこと感じるからこそ少しだけ立ち止まってみる

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1日は24時間。わかってはいるけど、2時間くらいおまけしてもらえないものかと思うわけです。特に仕事が詰まっているときには。自分のやりたいことの半分もできていない気分ですが、よく考えたら1年半前は自分のやりたいことの1/10も出来ていなかったわけで。

そういう意味では今の自分の状況は明らかに恵まれています。やりたいことをして、仕事として受けていることも、仕事量の調整ができていないことを除けば、不満はまったくありません。

そのうえ、人にも恵まれているわけですから、これ以上何を望むのかというような状態にあります。

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言うまでもなくこの環境を得られたのは会社を辞めた結果です。ただ人生の転機ではあったものの、自分の中では必然であったようにも思えます。神様が「あいつはもっと働かせておけ」と部下に指示したに違いありません。

これだけ手がいっぱいなのに、どこかでランニングをきちんと教える場を作りたいと考えている自分がいます。ようやく自分流の走りが出来てきましたが、自分の身につくにつれて、理論的なものや理屈が頭から抜けてしまっています。

自分だけで楽しむならそれでいいのですが、例えば脊柱起立筋の動きですが、無意識でできるようになったため、言葉で説明できなくなって戸惑ったことが続きました。

そして、いろいろ記憶を辿りながらその動きを確認していたら、大事なことを忘れていたことに気づいたり、以前感じられなかった気づきがあったりしました。

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人に教えていれば、もっとたくさんの発見があり、しかも大事なことを忘れずにいられます。

ただ「そんな時間がどこにあるのだ」ということになるわけです。そこで1日が26時間くらいならいいのになという、冒頭につながるわけです。

もちろんそんなことは起きるわけがありませんし、ライターという仕事はきちんと眠らないと仕事になりません。ベンチャー企業のトップがほとんど眠らずに仕事をしたということをよく耳にしますが、わたしはおそらくそういうタイプではありません。

質の高い仕事をするには質の高い睡眠が必要です。

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ラン仲間でもあるクレイジーランナーの三州ツバ吉さんは、いつ寝ているのだろうと思うくらい、寝ている姿をほとんど見たことがありません。そういう人はすごいなとは思うものの、わたしはわたし。

結局わたしは欲張りなんでしょうね。

ラン仲間と一緒にワイワイ走りたい自分もいれば、1人で黙々と孤独に走りたい自分もいます。裸足で楽しく走りたい自分もいれば、シューズで速く走りたい自分もいます。相反するものをどちらも欲しがるという。

若い頃のわたしからは考えられないいまの姿。何にでも明確な答えを求めて、白黒はっきりさせることが好きだったわたし。気がつけば柔軟というか優柔不断というか、「答えなんてどうでもいいんだよ」なんて、ひどいことを言っています。

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それでもやっぱり、自分のやりたいことつ実現していくことだけは諦めないようにします。まだあてもなく会社を辞めて1年半ですから、生きているだけで大成功という段階。

それなのにあまりにもすごい人たちと出会っていくため、自分ももっと高いところにいかなくてはと焦ってしまいそうになりますが、時間が足りないと感じるのは、ある意味そこが今の自分の限界です。

時間が足りないことを嘆くのではなく、与えられた24時間を利用してどう生きていくのかを考える。きっとわたしがしなくてはいけないことはそこにあります。

マラソンシーズンも終わったことですし、少しだけ立ち止まって周りを見てみようと思います。もちろんいただいた仕事はしっかり行ったうえで、ですが。


忙しい人を支える賢者の生活リズム
著者:ケン・シゲマツ
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2016−2017シーズン総括!走ることの楽しさ再発見

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個人的にはマラソンシーズンは終わりましたので、ここで一度総括をしておこうと思います。本当はまだ鹿児島の観光案内を書いていないのでそちらも書きたいんですが……

まずは出場レースを書き出してみます。個人的には5月からが2016−2017シーズンです。

05/01 万里の長城マラソン 5km 00:43:45 BAREFOOT
05/15 飯能ベアフットマラソン 21.1km 03:31:60 BAREFOOT
06/12 飛騨高山ウルトラマラソン 100km 13:55:27  
06/19 夢の島24時間マラソン 24時間 81.9km BAREFOOT
08/20 宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソン 24hリレー 279km  
08/28 北海道マラソン Full 04:25:16 BAREFOOT
09/25 平塚24時間リレーマラソン 4hリレー 44.98km BAREFOOT
10/16 万里の長城マラソン Full 05:20:11 BAREFOOT
10/23 金沢マラソン Full 04:55:24 BAREFOOT
11/05 天童ラ・フランスマラソン Half 02:03:24 BAREFOOT
11/20 戸田マラソン 10km 00:43:21  
12/11 ハルカススカイラン OPEN 00:14:36 BAREFOOT
12/18 台北マラソン Full 04:50:36 BAREFOOT
01/22 千葉マリンマラソン Half 01:33:32  
02/12 愛媛マラソン Full 03:44:20  
02/19 熊本城マラソン Full 05:10:46 BAREFOOT
03/05 鹿児島マラソン Full 05:22:26 BAREFOOT
03/11 森脇健児陸上部リレーマラソン リレー 01:31:57 BAREFOOT
03/12 大山登山マラソン   01:10:18 BAREFOOT

フルマラソンが7レースですので、昨年よりは出場レースが少なくなったかもしれません。これとは別にアディダスのイベントに参加したり、旅ランでは夏に日光街道ラン、冬に奥州街道ランをしています。

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レース数はそれほど多くないものの、今年は記憶に残る「また行きたいレース」が多かったように感じます。ハルカススカイラン、天童ラ・フランスマラソンといったフルマラソン以外にも魅力的なレースがありました。

フルマラソンでは金沢マラソン、熊本城マラソン、鹿児島マラソンの3つはちょっとした驚きであり、できることならこれからも出場を続けたいレースです。残念なことにすべて抽選ですので来年出られても2レースくらいでしょう。

今シーズンは徹底して裸足にこだわった1年だったような気がします。マイロード靴総合設計のシューズを履き始めたのが昨年の夏、奥州街道ランからでした。

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そこからシューズに関する考え方もずいぶんと変わり、シューズをこれまで以上に履きこなせる様になった結果、なぜか裸足で走る機会が増えています。

勝負レースと100km、そしてリレーマラソン以外はすべて裸足です。裸足で走ることへの応援の楽しさと、沿道を盛り上げるコツをなんとなく掴んできたからかもしれません。

フルマラソンを速く走るだけではなく、沿道にいる人たちとの一体感を出すことの面白さ、「いつまでも走り続けたい」フルマラソンをそう思えるようになってきました。

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勝負レースでは結果を出すことができませんでしたが、そこまでの10kmとハーフマラソンではそこそこ狙い通りの走りができるようになってきました。これは来シーズンのサブ3狙いに向けていい傾向です。

来シーズンに向けての課題は、とにかく筋力をつけること。筋力がないからスピードを出せない。これが今シーズン感じた課題ですので、今年はしっかりと筋トレも入れていきます。

そしてすでに開始していますが、毎月1回のウルトラマラソン練習会をすることで、長い距離への対応もしていこうと思います。まだまだ始まったばかりですが、これは継続することに意味があります。

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今月は次の土曜日、神奈川の大和から鎌倉まで走ります。8時30分に大和駅相鉄口改札前集合です。すでに数名の参加が決まっていますが定員があるわけでないので、興味がある人は声をかけてください。

マラソンシーズン11年目は走る楽しさを思い出した1年でした。来シーズンはそこに速く走る楽しさも付け加えていければ理想的です。速く走れるけど速く走らない。そういうランナーになれればかっこいいかなと。

来シーズン走ることが決まっているのは、飯能ベアフットマラソンと、東北みやぎ復興マラソン、日光ウルトラマラソンの3レースですが、走りたいのは福岡県と高知県、茨城県も走りたいところ。奈良マラソンも走りたい。

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まだまだ走っていないレースがたくさんあります。走りたいレースもたくさんあります。レース以外でも走りたい街道があります。しっかり体を作って、ケガをせずに1年を過ごすことも大事な課題です。

2017−2018シーズンにたくさんの新しい出会いを期待して、2016−2017を締めくくりたいと思います。


挑戦のススメ
著者:堀木 エリ子
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世界初の和紙布スニーカーの魅力とItoitexという情熱の渦

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世界初の和紙布スニーカーの先行オーダー限定受注会が渋谷で開催中で、ITOI生活文化研究所の和紙布「Itoitex」を使って作られたソルディーニのスニーカーを試履きしてきました。

試履きという名目でTOI生活文化研究所の糸井さん、久保田さん、そしてマイロード靴総合設計の薄井さんに会いに行ったというのが本当のところですが。わたしがレースや旅ランで履いている和紙布シューズに関わっている人たちです。

わたしの和紙布シューズはあくまでもプロトタイプで、量産化されるものではありませんが、受注会で販売されるのはイタリアのシューズブランドであるソルディーニが量産販売するために作られたものです。

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和紙布という素材は、日本のシューズメーカーは導入に二の足を踏んでいるような状況ですが、イタリアを中心としたヨーロッパのシューズメーカーが開発を進めています。

和紙布はとても通気性が高く、蒸れにくいうえに匂いも発生しにくいため、肌に身につけるものとして適している素材なのですが、これまでシューズの素材というようには考えられておらず、間違いなくこれから世界に広まっていく素材のひとつです。

すでにItoitexの和紙布ソックスを履いたことのある人もいるかもしれません。わたしも足を蒸れさせたくないときや、寒い日などには使っていますが、いま注目のトレイルランナーの吉住友里さんも履いています。

その魅力はどれだけ長い時間履いても蒸れないことにあり、雨の中走っても血豆ができにくく、足を常にクリーンな状態に保つことができることにあります。そのためトレランの世界ではすでに一定の認知度があります。

その和紙布ソックスと同じ技術が使われている和紙布スニーカーは、裸足で履いても蒸れることがなく、匂いも気になりません。(誰か石田純一さんに教えてあげてください)

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和紙布という素材はそんな魅力があるのですが、今回はとうとうメーカーのシューズという形になり、イタリアらしいデザイン性の高いシューズとして販売されることになりました。

実際に試履きしてみると、和紙布独特のサラサラ感が気持ち良く、いつまでも履いていたいシューズとして仕上がっているのを感じます。もちろんシューズですのでフィット感や履き心地も重要ですが、シューズとしての歩きやすさも重要です。

ソルディーニのシューズはこれまで履いたことがないので、シューズのコンセプトなどはわかりませんが、わたしが履いた一足はとても美しく歩けるスニーカーというイメージを受けました。

きれいに一歩が出るようなソールは、例えば都会を歩く女性が履くととても美しい歩き姿になるような気がします。まっすぐ着地すれば、シューズが勝手に膝を前に運んでくれるため、とてもスタイリッシュに歩けます。

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こういうシューズづくりはあまり日本のメーカーでは感じられません。ランニングシューズもそうなのですが、ヨーロッパのシューズの多くはとても個性的で、いい意味でクセのあるシューズが多いように感じます。

KARHUやHOKAはその最たるものかもしれませんが、これまでのシューズの常識を根本から見直して、歩くことや走ることを再定義しようという思いが伝わってくるのですが、ソルディーニの和紙布シューズも「美しく歩く」ことに想いを感じます。わたしの思い込みかもしれませんが。

ただ、そういう新しいことに貪欲な姿勢が、きっと日本のメーカーが採用しようとしない和紙布という素材に興味を示して、しかもいち早く商品化したという結果につながっている気がします。

日本でも大手ばかりではなく、こういうシューズメーカーが増えてくると面白いんですが、この国では職人という存在がどの分野でも消えつつあり、売れるかどうかわからないものよりも、確実に売れるものしか商品化されないという傾向にあります。

そういうところがスマホでも中国や台湾、韓国から大きく遅れを取っていることとつながるのですが、とはいえITOI生活文化研究所のような革新的なことに挑戦する存在もあります。

そういう組織や人の存在は自然と人を惹きつけます。

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11時に受注会の会場に入ったのですが、結局15時までお邪魔しました。集まってくる人たちがとても魅力的な人たちで、そこにいるだけで楽しいため、気がつけばそんな時間になっていました。

本物はどうしたって人を惹きつけます。広告代理店が作り出すブームのような爆発的な広がり方はしませんが、一度その素晴らしさを知った人たちは、もはやその本物なしにはいられなくなります。

本物だから開発者である糸井さんは情熱を持って世界に広めていこうとしているわけですし、その情熱が周りに飛び火して、大きな渦となっていきます。何かを変えるのはいつだって情熱であり、その情熱は本物に込められた魂のようなものに揺り動かされて発生します。

そんな人の流れの片隅に自分がいるということの面白さと不思議さを感じずにはいられません。

まだ世の中に和紙布の市販品シューズが出る前から、和紙布のシューズを履いて日本中を駆け回っている自分は、もしかしたらわたし自身が思ったよりもとんでもない流れの中にいるのかもしれません。

このブログを読んだ人は少なくともItoitexという和紙布と、和紙布を使ったシューズが発売されつつあるということだけでも覚えておいてください。

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東京の先行オーダー限定受注会は明日までですが、興味がある人はぜひ下記まで商品を確認しに行ってください。もちろんそこで注文してもらえると嬉しいのですが、シューズですので合う合わないはあると思います。ですので絶対に買ってくださいなんてことは言いません。

ただ、実際にこの商品を日本で買えるのは数年後になるかもしれませんし、今回の特別価格は予想される販売価格よりも8000〜10000円近くも安い、13000円(税抜)で購入できますので、こんなチャンスはもうないかもしれません。

3月19日からは大阪会場での受注会になりますので、興味がある人はぜひ会場に足を運んで、和紙布シューズの魅力に触れてみてください。受注オーダーですのでシューズが届くのが6月で支払いもそのタイミングですので、いま財布の中身が心細くても大丈夫です。

これはランニングをしている人だけでなく、むしろ普通の人が普段履くシューズとしておすすめします。ここに掲載した写真(少なくてすみません)で気になるものがあれば、ぜひItoitexの情熱の渦の中に入ってきてください。

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ちなみに受注会の会場には、和紙布ランニングシューズの試作品や、和紙布で作られたビブラムファイブフィンガーズなども展示されています。和紙布の未来を感じさせてくれるシューズですので、受注会に足を運んだら、ぜひ手にとって見てください。

オーダー受注会のご案内

東京会場
開催期間:3月9日〜3月14日(11:00〜19:00)
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第二ビル 406

大阪会場
開催期間:3月19日〜3月25日(11:00〜19:00)
大阪市中央区南船場3-6-10

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愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち
著者:山同敦子
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森脇健児陸上部リレーマラソン&大山登山マラソンレポート

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金曜日の午前0時からアディダスのイベントでフルマラソン+αの距離を走った翌日に、森脇健児陸上部リレーマラソン、そしてその翌日に大山登山マラソンに出場してきました。

どちらも、もちろん裸足です。正直リレーマラソンはシューズを履くべきと思ったのですが、優勝を狙うわけでもなく、わたしが世界で唯一緊張する人でもある、森脇健児さんの目に留まればいいなという不純な思いから裸足でした。

会場となった夢の島陸上競技場は、裸足の河童にとっては、もはやホームスタジアムのようなもの。ここで裸足の河童が定着して、多くの人に知ってもらったスタートの場所でもありますので、そういう意味でも裸足は絶対でした。

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ただし、前日の疲労は当然残っていましたし、そもそも鹿児島マラソンの疲労すら抜けていません。どれくらいで走れるかは足に聞いてくれというような状態で会場入りしました。

われらがRUNツバッ!チームのメンバーは5人。男2人女3人の混成チームです。5人で1周1kmのコースを21周、ハーフマラソンの距離を走ります。

5km個人の部と、リレーマラソンでも男子の部、女子の部、混成の部、そしてファミリーの部がありましたので、見た目では自分たちの順位がどれくらいなのかはまったくわかりません。

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ですので、やるべきことはそれぞれが自分のベストを尽くすこと。

わたしも裸足ではあるものの、ゆっくりは走るのではなく、とにかく追い込めるだけ追い込む走りをすることに。コースは夢の島陸上競技場の外周も走りますが、その外周のアスファルトが荒れているのも気にせず突っ込みます。

1周目:4分02秒
2周目:4分00秒
3周目:3分58秒
4周目:4分03秒

競技場内は3分20秒/kmのスピードで走りますが、外に出てアスファルトの路面になると4分15〜20秒/kmに落ちます。あの路面と、いまのコンディションなら、これくらいがいいところなのかもしれません。

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これよりもスピードを落とさずに走れたのは、やはりリレーマラソンという形のおかげです。タスキを繋ぐというのは箱根駅伝でも、リレーマラソンでも重さは同じこと。1秒でも速く仲間につなげたい。そういう思いが自分の限界を超えさせてくれます。

裸足で走ったことで、森脇健児陸上部のメンバーにも注目してもらえましたし、他の参加者にも「裸足の河童」をアピールできたのではないかと思います。こういうことが将来に繋がったりしますので、やっぱり裸足で正解です。

なんやかんやで、最近はまた裸足で走る機会が増えてきたような気もします。ろくに裸足で練習もしていないのに。

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森脇健児陸上部リレーマラソンそのものは、もうちょっと森脇健児さんら芸人さんたちが参加者と積極的に絡めばいいのになと思った以外にはとても良くできたリレーマラソンです。

マラソンシーズンに当たるのでなかなか参加しにくいかと思いますが、今年興味を持ってたけど出なかった人は、ぜひ来年はラン仲間を誘って参加してみてください。5km個人の部もありますので、街の運動会のようなゆるい雰囲気が好きな人にはおすすめです。

大会を終えたら、一緒に走ったメンバーと打ち上げ。このために走っているようなものですので、もちろん気持ち良くお酒をいただきます。次の日に大山登山マラソンがあろうとも関係なく。

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そして大山登山マラソンですが、こちらは昨年参加したときから裸足で走ることを決めていました。隣町の大会ですし、地元を盛り上げるためにも自分のできることをしたいところ。

裸足で走り続けることで、他の裸足ランナーさんにも興味を持ってもらいたいですし、裸足の河童が名物になるレベルを目指したいところです。

今回はおそらく5人の裸足ランナーが大山登山マラソンに挑戦しました。

裸足ランナーだけでなく、裸足系ランナーも数名います。昨年は1人で注目を浴びていましたが、今回は驚きがやや分散。それでも昨年以上に沿道の声援があり、気持ち良く走ることができました。

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鹿児島マラソンとアディダスイベントの疲労に加えて、前日のリレーマラソンの疲労。しかも9km続く上り坂ですから、どんな走りができるかなんてまったく予想がつきません。

とりあえずスタートして、足の動くままに走り出します。

序盤はまったくと言っていいほど足が動きません。わたしは決して鉄人系のランナーではないため、疲労というのはどうしても溜まってしまいますし、悪いなりに工夫して走る必要があります。

スタートから1kmは路面が悪いというのもありますので、路面が変化したところで1kmを5分45秒くらいにまで上げていき、得意の上り坂をグイグイ上がっていきます。最終的には5分5秒/kmまで上げたところで限界を迎えます。

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7km地点まではなんとか必死のパッチで粘りましたが、トレイルに入る前に失速。太ももにまったく力が入らなくなって、そこからはただのガマン大会。

足裏はまだ元気でも足が上がらない状態で、トレイルの階段を歩くように上って1時間10分57秒(ネットタイム1時間10分18秒)でゴール。昨年よりは3分ほど縮めたことだけが唯一の気持ちの救い。

裸足ランナーの中ではおそらく最も遅いタイムでした。

まぁタイムは仕方ありません。コンディションの良し悪しもありますし、その日にできることをやりきったかどうかが重要です。そういう意味では、自分なりには楽しめましたし、悪い走りではなかったかなと。

ゴール後に受けたJ-COMのインタビューもそつなくこなせましたし、最近はようやく平常心で受け答えできるようになりました。面白いことは一切言えませんが……

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3日連続のランになりましたが、特筆すべきことはなくても、悪いなりに安定したいい走りができる大人の走りができるようになってきたかもしれません。大人は裸足になったりはしないかもしれませんが。

将来的には毎週のようにマラソン大会に呼ばれてレポートを書くようになりたいわけですから、そう思うとどんな状況でも完走できる力が必要です。そのためには地力をつけることが求められます。

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この3日連続のランでわたしの2016−2017シーズンは終了です。ここからはウルトラマラソンや裸足、そして好きなように山を駆け巡る日々が始まります。オフシーズンですがやるべきことはいっぱいあります。

当然来シーズンはサブ3狙いでいきますので、体を作り直すところから始めようと思います。練習メニュー等はある程度固まってきたら紹介しますので、しばしお待ち下さい。


「大転子ランニング」で走れ! マンガ家 53歳でもサブスリー
著者:みやすのんき
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信号機に捕まらずノンストップで42.195kmを駆け抜けてきた!

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「アディダス ブランドコアストア 原宿」のオープニングイベント、『GREEN LIGHT RUN TOKYO』に取材という形で参加してきました。

『GREEN LIGHT RUN TOKYO』そのもののレポートは今夜にでもRUNNING STREET 365にアップしますが、ここではイベントに参加した率直な感想と、アディダスに提供してもらったシューズのレビューをしようと思います。

まず『GREEN LIGHT RUN TOKYO』について、簡単に紹介しておきます。

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イベントとしては東京の街で赤信号に捕まらずに、42.195kmのフルマラソンを走ろうという企画です。スタートは東京駅前で、ゴールは本日オープンとなったアディダス ブランドコアストア 原宿です。

浅草や芝公園といった、東京マラソンでもおなじみの場所をぐっるっと走るのですが、ルールは「信号待ちをしない」ということで、まっすぐに行きたくても、信号が赤ならコースを迂回します。

スタート時の設定は42.195kmを4時間30分で走ります。

ペーサーを先頭にして走りますが、ペーサーから遅れて、赤信号に捕まった瞬間にリタイアになります。このため信号などは全力疾走で渡る必要があります。

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スピードはそれほどいりませんが、細かなスピードの上げ下げを繰り返しますので、なかなかタフな企画に仕上がっています。そのうえわたしは数日前に裸足で鹿児島マラソンを走ったばかり。しかもスタート時間は午前0時。

前日は仕事が忙しくて仮眠どころではありませんでした。コンディションは最悪です。

取材枠で参加させてもらったため、正直なところ途中リタイアでもいいかなという軽い気持ちで参加したのですが、一番最初に離脱するのだけは避けたいところ。

アディダスのイベントですのでまさか裸足で走るわけにもいきませんので、大人の事情も考えて鹿児島マラソン前にadizero CS11を購入。ところがイベント前にシューズのサイズを聞かれたので、無駄な出費となりました。

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提供してもらったシューズはadizero Japan boost 3のTOKYO EDITIONという300足限定モデルです。結果的にはこのシューズを走り終えたあとにいただけるという……。嬉しい半面adizero CS11をどうしたものかと。

さてイベントの開始です。

スタート地点は東京駅前で、参加ランナーはメディア枠も含めて15人くらいでしょうか。このイベントはノンストップで行うのでトイレ休憩なしなのですが、これがわたしを苦しめることになります。

スタート前にトイレに行ったものの、基本の低さもあってスタート前にはまたトイレに行きたい状態です。しかもなぜかお腹の調子も悪く、ずっとガスが溜まった状態になっています。

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正直スタートして7km地点でくらいに、「これは最後まで持たないかも」と感じて、それでも1番最初の離脱だけは避けようと、体をしっかりリラックスさせて誤魔化します。

でもとてもじゃないけど、あと6倍も耐えられる気がしません。

しかもコース上では信号が赤になっているため何度も迂回させられます。東京駅から浅草までの走行距離が18km。まっすぐに行けば5kmにもなりません。いかにロスが多かったかがわかります。

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それでも久しぶりに長時間履いたBOOSTシューズ、adizero Japan boost 3のTOKYO EDITIONの履き心地がかなり良いので、疲労はまだ出てきません。以前履いたことのあるadizero Japan boostとはまったく違うシューズに仕上がっています。

これくらいのブーストならまだ無理がなくていいかなと思う程度の厚さで、思いのほか安定した走りを見せてくれます。以前のモデルはクッションと反発のタイミングを掴むことができなかったのですが、このTOKYO EDITIONはきれいに反発力を活かして走ることができます。

何度も言うようですが、わたしは裸足ランナーでありながらシューズが好きです。ビブラムのFUROSHIKIをこよなく愛し、クリールのシューズトライアルを心待ちにしているほどのシューズ好き。

こうやって新しいシューズをテストするのも大好きです。そしてTOKYO EDITIONを素直に良いシューズだなと感じました。

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シューズはいいのですが、お腹の調子と膀胱のパンパン具合は時間とともに悪化していきます。それでも誰も脱落しませんので、とにかくガマンです。

このイベントはエイドもアディダスのスタッフが用意しているのですが、水も食べ物もいまのお腹にはNGと判断して、ノー給食、ノー給水で行けるとことまで行くことにします。ノー給食はなんとかなるかなと思いましたが、ノー給水は過去に成功したことがないので未知の領域です。

目の前の信号が赤のうちはゆっくりと走り、青信号になると一気にダッシュをするのですが、これが膀胱とお腹にプレッシャーを掛けます。何度、もうダメかもと思いましたが、とりあえず目先の1kmだけを走ります。

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いきなりのスピードアップでもTOKYO EDITIONなら、スッとスピードを上げることができます。むしろスピードに乗りすぎてしまいますので、グッと上げてスッと流す感じ。BOOSTフォーム独特の走り方を楽しみながら走ります。

それでも本当に辛かった。鹿児島マラソンの低体温症とはまた違った辛さです。

そして東京の街をまったく止まることなく、原宿近くにまで戻ってきましたが、42kmを超えてもこの集団は走り続けます。最初に決めたルートを走りきることを優先したらしく結果的には46.33km、5時間ちょうどのランになりました。

アディダス ブランドコアストア 原宿に到着した瞬間にトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。

かなりハードな真夜中のフルマラソンになりました。それでも一緒に走っているランナーたちのテンションが徐々に高くなり、一体感も出てきましたので、ランイベントそのものはかなり楽しく、自分のやっているウルトラマラソン練習会に近いものがあります。

1人では絶対にできない練習でも仲間がいるだけで頑張れる。いつもなら歩いてしまいそうな場面でも、このイベントのおかげで、最後まで走り抜くことができました。

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スタート直後は絶対に完走できないと思いましたが、TOKYO EDITIONという新しい相棒とアディダススタッフのサポート、そしてレベルの高い他の参加者に乗せられて、なんと走りきれたことは大きな収穫です。

やっぱり走るのは楽しい。

知らない人とでも走ることで一つになれる。自己ベストを狙うマラソンもいいですが、わたしはこういう一体感を大切にするランナーを目指したいところ。マラソン大会での観客とランナーの一体感。みんなで長い距離を一緒に走るときの一体感。これからもそれを追求していきます。

それにしても疲れた……


猫トレ 猫ひろしのマラソントレーニング
著者:猫ひろし
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鹿児島マラソンにもおすすめ!遠征で食べた魅惑のグルメ情報

美味しいものの記事を書くときはなぜこんなにも気持ちが昂るのでしょう。日本中の美味しいものに巡り会えるというだけでもマラソンを始めて良かったなと思うわけです。

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そして今回の鹿児島マラソン遠征。食べるものすべてが美味しくて、こういう場所に出会えるからこそ旅ランにハマっていきます。もはやマラソンを走りに行っているのか、美味しいものを食べに行っているのかわかりません。

来年以降に鹿児島マラソンに参加する人のために、今回食べた美味しいものを紹介しますので、鹿児島マラソン参加だけでなく、鹿児島観光のための参考にしてもらえればと思います。

くろいわラーメン本店

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鹿児島といえば鹿児島ラーメンです。ただ「これが鹿児島ラーメン」という特徴はほとんどなく、豚骨ベースというくらいでお店ごとの個性が強いのが特徴といえば特徴です。鹿児島ラーメンの老舗といえば「のぼる屋」「のり一」「こむらさき」ですが、わたしが選んだのは「くろいわラーメン」。

ラーメンを食べたくてふらっとたどり着いたお店です。こちらも昭和43年創業なので老舗といえば老舗。

鹿児島ラーメンの特徴は、ラーメンを食べるまで大根の漬物を食べながら待つらしく、ビールと一緒に美味しくいただきました。この漬物は食べ放題ということで、ビールが進むわけです。

そしてメインのラーメン登場です。スープがしっかりと染み込んだ麺がわたしの好みで、チャーシューが美味しすぎて食べてしまうのがもったいないくらい。次回来るときは絶対にチャーシュー麺です。

でも他の鹿児島ラーメンも気になる……

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000033/

田中カレー

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とんかつを食べに行きたかったのですが、とんかつ屋さんが大行列だったので同じフロアにあったカレー屋「田中カレー」に。とんかつよりも、カレーがついてる方がお得やんという意味の分からない判断です。

ところがこれで大正解。

行列ができるほどの人気店らしく、美味しいものばかり食べている鹿児島の人が行列を作るくらいですから、味は間違いありません。問題はカツカレーを食べたかったのに、人気はメンチカツカレーだということ。

両方食べるほどの胃袋を持ち合わせていないので初志貫徹。カツカレーを注文しました。

正直言えば、食べた後にメンチカツカレーも追加注文しようと思ったくらいあっという間になっくなってしまいました。素朴な味なんですが、食べているとなぜか胸が熱くなってきます。決して胸焼けではありません。

こんなに美味しいカレーが世の中にあるなんて……

鹿児島まで行ってカツカレーなんてと思うかもしれませんが、田中カレーに行くためだけに鹿児島まで行ってもいいと思います。できれば大盛りかでか盛りで頼みましょう。カレーなら何杯でもという人はてんこ盛りで!

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46010418/

味の四季

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マラソン大会前日の振る舞い酒の後に、ちょっとお腹を満たすために向かったのが鹿児島おでんと郷土料理のお店「味の四季」でした。天文館のアーケードを散策をしたときから気になっていたお店です。

もっと庶民的なお店かなと思って入ったら、思った以上に大人の空間でした。落ち着いたお店の雰囲気に、本格的な鹿児島の郷土料理。味はもう言うことなしの100点満点。

とんこつ、きびなご、さつま揚げ。もう何を食べても美味しく、焼酎がぴったりくる味です。一つひとつの量があるので、できれば4人くらいで行ってみんなでいろんなものを注文するのがおすすめです。

でもカウンターがあるから、1人でふらっと訪れるのもいいかもしれません。ただし人気店ですので、なかなか入れないということは覚悟しておきましょう。

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000893/

天文館むじゃき

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言わずと知れた白熊の本家です。冬のかき氷はそりゃあもう体がキンキンに冷えてしまうので、気温が低いときはベビーサイズを注文しましょう。もちろんわたしもベビーサイズ。数時間前に低体温症になりかけたばかりでしたので。

これはもう食べずには変えられません。マラソン前に食べるとお腹が冷えてしまうので、マラソン時の気温が高ければ、完走後にそのまま食べに行きましょう。

ちなみにむじゃきのビル4階の食事処も、鹿児島の美味しいものを味わうことができます。以外な穴場なうえに、早い時間からお酒も飲めますので、マラソン直後の打ち上げなどに最適です。

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000044/

遊食豚彩いちにいさん 鹿児島本店

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ラン仲間が鹿児島の友だちと会うというので、一緒に連れて行ってもらった黒豚しゃぶしゃぶのお店です。はっきり言います。美味しい黒豚を食べたければここで間違いありません。

黒豚をそばつゆでいただくのですが、これがもう絶品です。柔らかくて甘い黒豚。わたしがたまにスーパーで買っている黒豚は本当に黒豚なのでしょうか……

そして量が多い……でも食べてしまう。マラソン後に行ったのですが、翌日体重を計ったら2kg増えてました。恐るべし黒豚。

夜のしゃぶしゃぶだけでなく、昼のランチメニューもお手頃価格で美味しく黒豚を食べられるみたいです。本店がやっぱり一番ということですが、鹿児島中央駅や天文館にもお店があるので、観光の場合はそちらも利用してみましょう。

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000945/

仙巌園 松風軒

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観光地の仙巌園にある食事処。都会ではこういうところの食事処はハズレが多いのですが、鹿児島に限ってはそういうことはありません。丁寧に作られた料理は料亭のそれに近い美しさと味。

何よりもここから眺める桜島の雄大なこと。最高のシチュエーションで丁寧に作られた料理をいただければ、もう言うことありません。

仙巌園は鹿児島マラソンの参加者みんなに無料券が配られていて、ここは絶対に訪れてほしい場所のひとつです。薩摩藩の歴史を感じられる場所のひとつです。

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46001012/

仙巌園 両棒屋

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鹿児島マラソンのエイドでも出てきましたが、ぢゃんぼ餅は鹿児島で食べておきたい郷土菓子のひとつです。上級武士が刀を二本脇に差していた姿を模して作られたというお餅です。

とてもメジャーなお菓子の割に、仙巌園周辺でしか食べることができないので、仙巌園に行ったときにはぜひ食べておきましょう。とても優しい味で、ぺろりと食べてしまいますので食べ過ぎ注意。

食べログ:https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000257/

かごしま天文館 振舞酒

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前々夜祭、前夜祭の鹿児島マラソンイベント「かごしま天文館 振舞酒」はなんと15ヶ所で無料の焼酎を飲むことができます。ステージイベントなどもあり、踊って飲んでの大騒ぎ。

次の日のマラソンをしっかり走りたい人にはおすすめしませんが、マラソンを楽しく走りたい人は、このイベントに参加しないなんてもったいない。いや、このイベントのために鹿児島マラソンに参加してもいいかもしれません。

鹿児島マラソンに参加する人は、さつま揚げを買って振舞酒を楽しんでください。ただし、酔いつぶれないように気をつけてください。黙っているとコップになみなみとついでくれますので、あっという間に酔っ払います。


鹿児島ラーメン案内
著者:竹中 茂雄
楽天ブックス:鹿児島ラーメン案内 [ 竹中茂雄 ]

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鹿児島に行こう!歴史もグルメも景観も妥協しない旅

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鹿児島に行ったことでまとめて書きたいことはいっぱいあるのですが、とりあえずは今回の遠征の雑感のようなものを書いておこうと思います。結論から言えば、鹿児島はもっと注目されていい場所じゃないかということです。

ブランド総合研究所の地域ブランド調査によると、鹿児島県の2016年順位は21位。同じ21位に熊本県、23位に広島県というところを考えると善戦しているように見えますが、六十六万石の薩摩藩と考えると物足りない順位です。

加賀百万石の石川県は9位にランクインしていますし、輩出した偉人たちを考えると、もっともっと評価されていてもおかしくありません。とはいえ歴史上の薩摩藩はあまりいい扱いをされていません。明治維新でさえも坂本龍馬や長州藩の面々、新撰組に比べると扱いが地味です。

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薩摩の武士は多くを語ることがないため、歴史小説家にしてみると画にならないのかもしれませんが、西郷隆盛の名前は知っていても、幕末から西南戦争までの人生を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

西南戦争については、この国でも一種のタブーのように多くを語られることがありません。実際にも現代史の中では触れてはいけない歴史のひとつなのかもしれません。

そんな鹿児島県ですが、来年の大河ドラマが「西郷どん」ということもあり、ようやく日の目を見ることになるわけですが、これで鹿児島県の観光が活性化するかというと、わたし個人としてはそうは思えません。もちろん多少は観光客が増えるのでしょうが、いくら歴史好きでもそのためにわざわざ本州の端まで足を運ぶ人がどれくらいいるのでしょう。

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ただ、今回の鹿児島マラソンを走った人の多くは「また戻って来たい」と感じた人が、ほとんどだったのではないでしょうか。鹿児島マラソンに限らずですが、鹿児島は実際にその地を訪れて、人と接することでその魅力に気づくことができます。

その魅力はどんなガイドブックにも書かれていないものです。とても純粋でまっすぐな人たちの多いこと。薩摩藩の歴史をいまでも引き継いでいる。古き良き時代の日本人がそこにはいます。

すでに何度か触れましたが、鹿児島は美食の地でした。わたしはこれまで日本で一番の美食の街を静岡県の三島市だとしてきましたが、今回の訪問でランキングが変更になりました。鹿児島が最もグルメな街です。

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ちなみにわたしの個人的なグルメな街ランキングベスト3がこちら

1位 鹿児島県鹿児島市
2位 静岡県三島市 
3位 北海道札幌市 

もちろん個人差の感覚ですので、反論はあるかと思いますし、何よりもわたしが訪れたことのない街もまだまだたくさんあります。そのためあくまでも暫定順位ですが、このような順位になっています。

この順位はそのまま水が美味しい場所でもあります。

わかりやすいところ、水が美味しければ食べ物も美味しくなります。まずご飯の美味しさからして変わってきます。料理だって重要なのは水です。もちろん技術も関係しますが、素材の味を活かすためにはおいしい水が必須です。

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東京も美味しいものが集まりますが、素材をこねくり回したようなものは美味しくても、素材の味を活かしたシンプルな料理になると、よほどお金を出さないと本当に美味しいものにはなかなか出会えません。

おそらく鹿児島に行って、鹿児島の料理を堪能したなら、まず間違いなくこの地にまた戻ってくることになります。美味しい食べ物と、おいしい水で作られた焼酎。その焼酎も地元の水で割ればなお美味しく仕上がります。

百聞は一見にしかずと言いますが、これほどまでにそれを実感した場所はありませんでした。41歳になるまで鹿児島を知らなかったことを後悔していますが、いまの年齢で鹿児島を知ったから感じられることもあるのでしょう。

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歴史もあり、温泉もいたるところにあり、観光スポットはいくらでもあります。でも薩摩の歴史を知っているかどうかで、その楽しみ方がまったく変わってきます。今回は少しとはいえ、西郷隆盛について学んでいたことが、旅をより良いものにしてくれました。

鹿児島で出会った人たちが語る鹿児島人像についても、薩摩の歴史を知っていることで「なるほどな」と思うようなことがいくつもありました。歴史というものはテストでいい点を取るために学ぶのではなく、こうやって深く感じることができるようになるためにあるのだと、改めて感じることになりました。

知識というのは人生に深みを与えてくれるためにあります。「歴史なんて興味ない」という生き方も否定する気はありませんが、少なくともわたしは自分が歴史好きで良かったなとは思います。それは鹿児島に限らず、どこに行くときでも歴史がわたしとその場所をつなげてくれます。

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最近はLCCも飛んでいますので、関西でも関東でも格安で鹿児島まで行くことが出来ます。ホテルも食事も都会とは比べ物にならないほど安く、ローコストで楽しむことができます。休みがたっぷりあるなら屋久島まで足を伸ばすことだって可能です。

ランナーなら桜島1周ランをするのも面白いかもしれません。桜島は1周が35kmですので、走り込むにはちょうどいい距離です。それ以外にも景色のいいコースがいくつもありますし、九州自然歩道のようなトレイルもあります。

もしどこかに旅をしたいなと思ったときは、鹿児島を選んでみませんか?

人によって感じるものは違いますが、このブログを読んでいる人ならきっと鹿児島を楽しむことができるはずです。大河ドラマが始まると「ブームで行った人」みたいになりますので、今年のうちに行っておくことをおすすめします。

ちなみに近いうちに、鹿児島マラソンを楽しむための観光スポットやグルメ情報も紹介します。


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雨中の鹿児島マラソンでハダシスト史上最大の危機!

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タイムはともかく、最後まで走りきることを目標にしていた鹿児島マラソンでしたが、結果的には裸足でスタートラインに立っていました。

前日の受付を終えて、鹿児島の美味しいものを食べようと、裸足仲間と向かったのは天文館の繁華街。「振る舞い酒をしてるから」と誘われるがままついていき、焼酎を何倍もいただきました。

歓迎の路上ライブや踊りを満喫しているときに、ふと思ったことは「こんなにも楽しませてくれる鹿児島の人たちに対して、ただ走って帰るだけでいいのかということでした。

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もちろんわたし1人がシューズを履いて走ろうが、裸足で走ろうが鹿児島マラソンの成功にはなんら影響を与えないことは分かっていますが、シューズで42.195kmを走るのと、裸足で42.195kmを走るのとでは、見ている人に与えるインパクトは違います。

ただの河童が駆け抜けるのと、裸足の河童が駆け抜けるのとでは、そのあとに咲く笑顔の数が違います。

鹿児島の人たちが楽しませてくれるのに、自分の私欲のためだけに走るのはわたしらしくありません。真面目に走ろうと思うと、カメラだって軽めのものになってしまいます。レポートのために撮る写真も少なくなり、レポートへの情熱も変わってしまいます。

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ここまでしてもらえるなら、ランニングジャーナリストのわたしがすべきことは、鹿児島の人たちに楽しんでもらうこと。そして、鹿児島マラソンの魅力を余すことなく徹底的に伝えることです。

裸足仲間の強い勧めもあり、わたしは裸足で走ることを決めました。

とはいえ、鹿児島マラソンのコースはかなり裸足に適していないと聞いています。わたしが厳しいコースだと感じた大阪マラソンよりも粗い路面が8km以降、ゴールまで待ち受けているとのこと。

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裸足で走ると決めたあと、頭のなかにあるのはその荒れた路面だけでした。

天気予報では午後から雨の予報で、ゴール時間に少しぱらつく程度とのこと。熊本城マラソンと比べても気温が高めだと感じたことで、冬マラソンではいつも着用しているインナーはそもそも持ってきておらず、アームカバーもしないで整列します。

とはいえ、やや気温が低い感じもしたため、薄手のジャケットを着て会場入りです。

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裸足仲間3人でスタートブロックに並び、いよいよスタートというときになって、小雨がパラツキます。午後からの雨のはずが、スタートの号砲までに地面が完全に濡れてしまうほどの雨です。

とはいえ、これくらいの雨なら何とかなるかなという程度。予報通りならたまたま早めに降っただけで、雨はきっと止むだろうという楽観的な気持ちで42.195kmの旅に出かけます。

桜島はうっすらと見える程度。もし晴れてたら見事な景色を眺めながら、走れるのだろうなと思いながら1kmを重ねていきます。4kmくらいにあったJAのエイドではステーキがあり、「いやまだ早いだろう」と言いながらも美味しくいただきます。

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公設エイドではなくJAのエイドだから食べ物が早いのかと思いきや、少し先の公設エイドでも食べ物が出てきます。やや寒さも感じていたので、エネルギー消費が多いはずと思って、早めの給食を心がけます(ただの食いしん坊の虫が騒ぎ出しただけです)。

コースが市街地に入ると沿道には溢れんばかりの人。小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまで、裸足の河童を喜んでくれます。裸足になって正解だった。この時点ではこのあと起きる悲劇については、ほんの少しも感じていませんでした。

ただただ楽しい気持ちで鹿児島の街を走り、沿道の人たちとハイタッチを交わしながら前に進みます。ペーストしては平均で6分半くらいです。わたしは裸足のときはできるかぎりゆっくり走ります。一人でも多くの人とハイタッチをしたり、声援に応えたりするためにスピードは抑えてペタペタ走ります。

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繁華街の真ん中、8km地点から路面が荒れはじめます。体が冷えてきたこともあり、マラソンの受付会場にもなっている8km地点でトイレ休憩。そこから続くであろう荒れた路面に対する気持ちの切り替えを行います。

実際にそこからは針のむしろを走るが如く、かなり集中力を使いながら走ることになります。とにかく体の力を抜いて、筋肉が硬ばらないように柔らかく走ります。

何度か伝えていることですが、痛みは感情です。感情ですからコントロールすることができます。痛みという不快感以上の楽しみや喜びがあれば、痛みを小さくすることができます。

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わたしがマラソン中にすることは、沿道の声援やボランティアスタッフに「ありがとう」と応えること。声を出すことが痛みを減らすためには1番有効です。誰もいないときは「いちに、いちに」と掛け声を出して走ります。

そうやって、荒い路面と向き合いながら、先を行く2人の裸足ランナーを追いかけます。20キロ地点で、裸足のピカチュウに追いつきます。ここではまだ、5時間ちょうどで完走するペース。

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裸足ランナーにはそれぞれのペースがありますので、並走することなくそのまま追い抜いて、もう1人の裸足ランナーを追います。ところが路面は荒くなっていく一方で、スピードはどんどん落ちていきます。

25キロの折り返し地点では、歩くことすら出来ないくらいの鋭利な路面。なんとか白線を綱渡りしながら前に進みます。

異変が発生したのは折り返して最初のエイドでした。気温が低すぎるのもあり、しかも冷たい雨が容赦なく降りつけてくるため、トイレが近くなります。それはわたしだけではなく、周りのランナーも同じこと。その結果トイレは大行列です。

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並ばないわけにもいかず、その列に並んでいたら、さらに体温が失われていくのを感じます。トイレを済ませて、コースに戻ったときに、体が震えそうになっています。そのときエイド横の救護所を見ると、たくさんのランナーが寒さに震えています。

このとき思い出したのは、以前書いた低体温症の記事でした。なぜ箱根駅伝のようなトップランナーが集う大会で低体温症になるランナーが出るのか。雨や雪の影響で、体内エネルギーを燃焼させるスピードよりも体を冷やすスピードの方が早いとき、低体温症が発生します。

人は走ると体が温まりますが、同時に風などにより冷やされてもいます。雨などに濡れると、その冷却効果が高まり、どんどんと体温を奪っていきます。そうなるとレース終了です。走ってるときに体が震えたら、それはもう棄権しなくてはいけないサインです。

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そしてわたしの体はその一歩手前。放っておけば確実に低体温症になる状態でした。やるべきことを体温を上げること。そのためにわたしが取った方法は、たくさん空気を吐き出して、心臓に負荷をかけること。走りを意図的に崩して、筋肉に負荷をかけること。

要するに効率の悪い走りに切り替えました。スピードもやや速めます。足裏は痛みますが、そんなことは言ってられません。体が冷えて震え出したら終わりで、今にも体は震えそうになっています。完全に綱渡り状態で、少しバランスを崩すとリタイアが待っています。

鹿児島の人たちを喜ばせたいと思って裸足になったのに、それどころではありません。エイドでも可能な限り立ち止まらず、一度だけまたトイレに行ったときは、負荷の高い動きをして、体が冷えないように工夫します。

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途中で追いついた裸足ランナーの赤鬼さんは、厳しい路面にやられ、さらに低体温症の状態になり、ただゴールへ移動するためにひたすら歩いている状態です。

わたし自身もおそらくガス欠にもなっていると判断して、このままでは危険と感じたため、念のため持っておいたシリアルバーを無理やり胃の中に流し込みます。なんとかして奈落の底に落ちないようにバランスを取り、気持ちを切らさないために、意図的に荒い路面も走ります。

そして、残り5キロくらいになったところで雨も弱まり、そこでようやく完走のイメージが湧いてきました。それでも気を抜くとすぐに体が冷えます。ここからは沿道の人たちがわたしを支えてくれました。裸足頑張れ!気をつけて!大声でわたしを奮い立たせてくれます。

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楽しんでもらうはずが、後半は完全にお世話になっていました。スピードは上がりませんが、最後まで笑顔を貫いて走ります。そうして、ゴール前の直線。ここまでたどり着けたことに感謝しながら、ただまっすぐに駆け抜けました。

こんなに苦しく、そして危険を感じたフルマラソンは初めてです。裸足で走ることと、冷たい雨との相性の悪さ。そして十分な準備をせずに裸足で走ることの怖さを知った鹿児島マラソンでした。一歩間違えれば、気温があと1度低ければ間違いなくリタイアしていたでしょう。

マラソンを甘くみてはいけない。裸足ランを甘くみてはいけない。そう教えられた鹿児島マラソン。そして沿道の声援に支えられての完走となりました。

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またひとつ裸足で走るために戻ってこなくてはいけない大会が増えました。抽選で当たらないと走ることができませんし、わたしが知る範囲内で、最も裸足ランナーに厳しいコースが待ち受けていますが、だからこそまた鹿児島マラソンを走りたい。

ただし、できれば次は澄み渡る青い空と、雄大な桜島を眺めながらポカポカ陽気の中を笑顔で走り抜けたいところです。


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驚愕!鹿児島マラソン前夜祭は焼酎を無料で飲み放題できる!

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昨夜のうちに仕事を1/3終わらせておいたので、今日は午前中だけ仕事をして、ランチに合わせて、鹿児島観光してきました。鹿児島まで来て、あれもこれも見ていない状態では帰れません。

というわけで、港で桜島を眺めてからすぐにランチへ。

気分は120%とんかつだったのですが、河童心と秋の空。狙っていたとんかつ屋さんが大行列だったので、同じフロアにあった「田中カレー」に切り替えます。実はお店のあるビルに入るときにカツカレーの写真を見てすでに心は動かされていたわけで。

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あの川内さんもマラソン前日には必ずカレーを食べるらしいので、わたしも真似て・・・というわけでもなく、なぜか旧に体がカツカレーモードになったので。まぁカツカレーでもとんかつ入ってますから。

で、注文したのがカツカレーで、他の人の注文を見ていると、どうやらメンチカツカレーが人気商品らしい気配が漂っています。ちなみにお店はカウンターとテーブル2つの小さな店舗ですが、ずっと客足が絶えません。

カツカレーが出てくるのをワクワクして待つこと数分。見た目でわかります。これはとてつもなく美味しいやつだということを。そもそもカツを揚げているときの音が良い音色です。料理についての知識はありませんが、天ぷらもフライものも油の音を聞いていれば美味しいかどうかなんてわかります。

P3040309きれいな音色で揚げられたカツののったカツカレー。まずはカレーライスの味を確認しようとスプーンでひとすくい。人生で初めてカレーライスに心を動かされました。ミスター味っ子なら審査員が宇宙に飛んでいったかもしれません。

美味しいんです。でも美味しい以外の何かがこのカレーライスにはあります。なぜかわからないですが、目がうるうるしてきます。最後の一口になって、これを食べてしまうと終わってしまうのだという絶望にも似た感覚。

カレーライスにここまで心を動かされたのは初めてです。そして人生で初めて生ビールを注文しなくてよかったと思ったわけです。これは純粋にカレーライスだけで食べたい。もちろんとんかつも最高です。

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ここでなんとなくわたしは悟りました。水です。鹿児島は名水の地なんじゃないだろうかと。そうでなければ、このカレーライスや、昨日のラーメンの美味しさが説明できません。

そして水が美味しければ料理は何を食べても美味しくなります。それがわたしがこれまで旅をしてきた結論です。

そのあと西郷隆盛や大久保利通の誕生の地を訪れたり、維新ふるさと館で薩摩の歴史を学んだり。半分は知っていたことの復習です。そのあと裸足仲間と合流して受付へ。

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大会イベント会場などいい雰囲気でしたが、それ以上に素晴らしかったのが、西郷隆盛像の隣に建っているビルにある西郷隆盛展望ホール K10カフェ。西郷隆盛のひ孫さんがオーナーのお店で、そこで聞いた歴史の真実がまぁ面白いこと。

当たり前とされている歴史がいかに捻じ曲げられているかという、そんな貴重な話を聞いた後には、歴史博物館でもある黎明館へ。ここに展示されているものから感じられる歴史も素晴らしい。

鹿児島に歴史あり。そしてその裏に語られない歴史あり。西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬、それを取り巻く人たちの思惑。鹿児島の面白さは知れば知るほど深みが増していきます。

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マラソン前日に気持ちはもう満腹となったとことで、本当のお腹を満たそうと繁華街に向かうとそこで繰り広がられていたのは、鹿児島の人たちの陽気さともてなしの心が詰まった振る舞い酒。

繁華街のあちこちで酒蔵が焼酎の飲み放題をやっています。鹿児島マラソンに合わせたイベントで、参加者でも通りがかりの人でも無料で焼酎を飲むことができます。いや飲みきれません、いったい、いくつの酒蔵が出店しているのかわからないほど、メイン会場を中心にあちこちで焼酎を飲むことができます。

メイン会場では島唄のライブが始まり、しまいには交通規制をしていない繁華街の真ん中で踊りが始まります。普段そういうのは見る阿呆なのですが、今日はなぜか気持ちが良くなり踊る阿呆に。

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鹿児島マラソンに来てこの前夜祭に参加しないのは、鹿児島マラソンの楽しさを半分くらいしか味わえないかもしれません。わたしはと言いますと、まだマラソンを走っていないにも関わらず、来年の申し込みを決めました。

昨日感じたアウェイ感がじっくりと消えていくのがわかります。

そして食事のためにと入った郷土料理のお店がまた美味しい。いや、もう美味しいという陳腐な表現しかできなかい自分が悔しくなるほど美味しい。満たされすぎていま家に帰っても満足できます。

でも走ります。せっかく来たのですから。

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時間の都合で、これ以上書くわけにはいきませんが、今日1日の楽しさはとても言葉にしきれないくらいの大きさで、これでマラソンを楽しんだらどうなってしまうのでしょう。

こんな楽しい場所に住んでいたら、鹿児島の人たちは外に出ていきたくなくなる気がします。だいたいこんな美味しいものを食べられる鹿児島の人たちは、例えば大阪や東京でどうやって食事をしているのでしょう。とても外食なんてできないのでは?

そう思うくらい鹿児島は美食の街です。

明日のマラソンよりも、そのあとの打ち上げのことしかすでに頭にありません。さて明日は何を食べよう。


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ハダシスト鹿児島初上陸!久しぶりに旅をしている感覚

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初めて鹿児島の地を踏むことができました。これまで縁がなくなかなか来ることができなかったのですが、マラソンのおかげで、まだ行っていない九州地方は佐賀だけです。走っていない場所はまだまだたくさんありますが。

鹿児島の第一印象は、うまく溶け込みにくそうという感覚です。鹿児島がよくなというのではなく、わたしの経験のしたことのないプレッシャーのある街で、部外者である自分を強く感じます。

中国でも初めての街に行ったときにこういう感覚はあるのですが、日本国内では初めてかもしれません。精神的にアウェイにいる感覚、いやそんな生易しい言葉ではなく敵地に乗り込んだ感覚です。

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ただ、そういう感覚は嫌いではありません。滞在期間の間にどれだけ自分がその地に溶け込んでいけるか。これは鹿児島の特性というのではなく、わたし個人の心の中の問題なのでしょう。

鹿児島で美味しいものを食べたり、地元の人と絡んだりしながら、この土地に融合していくこと。

これが旅をする楽しみのひとつでもあります。そうすることで新しい自分に気づくこともありますし、最初からリラックスしているよりも、発見がたくさんあります。

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こういう感覚を持ったときはとにかく歩くことにしています。鹿児島には市電がありますが、市電を使うと大切なものを見失います。旅ランをするように気になるものがあれば立ち止まり、気になる路地があれば入っていきます。

マラソン前にそれをすると、当日には疲れ果ててしまうこともあるのですが、人生ではマラソンよりももっと大切なことがあります。明日は仕事があるので歩き回ることはしませんが、それでも少しは歩くはずです。

今日も夕方に到着して、ゲストハウスについたのは19時前。

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1人での食事なので、とりあえず美味しそうなお店を探しながらあてもなく歩きはじめました。すでに鹿児島中央駅からゲストハウスまでの2キロちょっとを歩いているので、街の感覚はなんとなくつかめています。

美味しそうなお店のありそうな路地裏をふらふらしながらたどりつたいのは鹿児島ラーメンのお店。

食いしん坊の遺伝子だけは確実に受け継いでいるので、美味しそうなお店は感覚でわかります。この遺伝子があるからもしかしたらわたしは放浪が好きなのかもしれません。どこに行っても美味しいものを見つけられるから、どこの街も好きになる。

IMG 1647鹿児島で食べた美味しいものシリーズはまた戻ってからやりますが、1軒目から幸先よく、グッと心を持っていかれるほど美味しいラーメンでした。正直あとの食事はすべてそこでいいと思うほどのわたし好み。

鹿児島ラーメンは博多ラーメンに近いものだと思ってましたがとんでもない。豚骨は同じでもぜんぜん違うもので、どちらが好きかといえば、まだ1店舗しか行ってませんが鹿児島ラーメンが好きです。麺にスープが染みてる感じがたまりません。

美味しいものを食べたら、半歩だけその街に溶け込むことができます。一歩分と言いたいところですが、こういう街では溶け込むのに時間がかかります。

IMG 1646しかし、わたしはなぜ鹿児島に最初から馴染むことができなかったのでしょう。伊勢神宮にも近づけなかったりと、前世はきっと複雑な過去を持っているのかもしれません。前世について真剣に考えたことがありませんが。

伊勢神宮にも避けられて、薩摩藩にも合わないとなると、前世が幕府側の人間が前世なら辻褄は合わないことはありません。重松家は伊予松山藩ですから松平家なので幕府側というか完全に親藩です。

関係あるかないかはわかりません。そうやって歴史遊びするのが好きなだけで。

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今回は仕事もあるためあまり観光を出来ないのですが、少なくとも歴史博物館くらいは行っておこうと思います。鹿児島は歴史を大事にする街だというのもなんとなく先程の散策で感じましたので、面白い発見があるかもしれません。

久しぶりに気分が旅モードです。マラソンは・・・えぇ頑張りますとも。


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