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ブックレビュー「浅田次郎 日輪の遺産」〜責任の自覚、そして勇気〜

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すこし前に読み始めた浅田次郎さんの日輪の遺産。最近は浅田次郎さんと北方謙三さんばかり読んでいるような気がしますが、浅田次郎さんの歴史小説は、どんどんと小説の舞台に引き込まれていきます。

蒼穹の昴シリーズのおかげで北京がさらに好きになりましたし、なぜか北京に住んでいたことがあるのではないかと思うくらい、自分の中に北京の空気が馴染んでいます。

北方謙三さんの水滸伝シリーズは、寝る時間を惜しんでまで読み続けました。中国が舞台の小説というのは、非現実的でありながら、どこかリアリティがあります。

中国の路地に入ると、もしかしたら物語の主人公たちに会えるのではないかと思うことがよくあります。

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そして今回手にした日輪の遺産。終戦数日前の東京が舞台の小説です。旧日本軍が奪ったマッカーサーの財宝をめぐり様々な事態が発生していくのですが、その時代と1992年という日本経済が傾き始めた時代が同時進行で進んでいきます。

2011年に映画にもなっていますので、頭の片隅にでも覚えている人もいるかもしれません。

戦時中について、好きと表現すると誤解されそうですが、わたしの好きな時代のひとつです。人間の本能がむき出しになりそうなところまで追い込まれているにも関わらず、人間らしさをなんとかして保とうとする人たち。

でも、この時代のことを語るのは日本では暗黙の了解としてタブーとされています。

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中国に行くと、好む好まないに関わらず、どうしてもあの戦争の話になります。決して責められるのではなく「お前はどう考えているのだ?」と何度も問われました。

当然、最初は何も答えることができませんでした。第2次世界大戦は歴史のひとつとして学んだものの、満州事変がなぜ起こったのかは学んでいません。記憶にあるのは年号と何が起きたかということだけ。

戦争にしても、ゼロ戦の話や原爆の話ばかり。そのとき台湾で何が起きていたのかを授業では何も教わっていません。それどころか中華民国と中華人民共和国の歴史についても分からないわけです。

そうい歴史を学ぶことが、東アジアの人たちと同じ土俵に立つための最低条件だと、わたしは考えています。ただ、わたしは勤勉な人間ではありませんので、こうやって小説から学ぶのが手っ取り早いわけです。

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もちろんフィクションの部分もありますが、少なくとも浅田次郎さんは想像だけで小説を書いているわけではなく、膨大な量の資料を読み込み、文章を組み立てています。

わたしが自分で同じ資料を集めて読み込むよりも、彼が分かりやすく小説という形に翻訳してくれたものを読むほうが効率がいいわけです。

もっとも、実際に読んでいるときはストーリーに引き込まれていますので、そんな小難しいことは考えていませんが。

戦時中をひどい時代だったなとは思うのですが、きっとその時代を生きている人たちは、自分たちが生きるのが精一杯で、その中で豊かさを見つけて笑い合っていたのでしょう。

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物質的な豊かさが、必ずしも心の強さに繋がるわけではないことは、現代社会を見れば一目瞭然です。これだけ快適に暮らせる時代において、常に誰かを批判して、自分が優位に立とうとする人たちばかりが視界に入ってきます。

お金や食べ物に困らなくても、心がいつも困っている。

人間というのは自由を手にするよりも、制限された環境の中であれこれもがいているときのほうが充実し、心も強くなるんじゃないかなと、わたしは思っています。

あの当時は「お国のため」という言葉があたり前であり、ほとんど全ての人たちが、日本という国のためにひとつになって前を向いていたように感じます。それが良いか悪いかは、ここで話すつもりはなく、そういう時代だったというだけのこと。

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そして、今は誰もが自由を謳歌して、好きなように生きられるようになったことで、どこを向いていいのか分からなくなってしまったように感じています。敷かれているレールがないから前に進めない。

じゃあ戦時中に戻るべきかというと、もちろんそんなわけはありません。

ただ、何をするにしても覚悟が足りてないのだろうなとは思います。他の人は知りませんが、少なくともわたし自身の覚悟が足りていないことは明らかです。どこかでやっぱり「何とかなるだろう」と軽く考えています。

自分が自分の人生において何をすべきか。自分に与えられた責任を自覚しているつもりでしたが、実際にはどこかで逃げ道を作っていたのだということが、今なら分かります。

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やるべきこと、自分の役割がちゃんと分かっているのに、それと向き合う勇気がないわけです。そんな状態で前に進めるわけがありません。

万里の長城マラソンの帰路でこの本を読み終えたのは、きっと運命だったのでしょう。

わたしの責任は、1人でも多くの人に中国を訪れてもらうこと。そして、あたり前のように日本人に中国人の友だちがいる時代をつくるということ。もちろん自分1人でそれをすべてできるなんて思ってはいません。

でも、イエス・キリストもお釈迦様も最初は1人で立ち上がったわけです。最初から意味がないと思っていたら、誰もついてきてはくれません。

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責任を自覚して、勇気を出して踏み出すことができれば道は必ず開けます。

今回はラン仲間と万里の長城マラソンを走り、北京を案内したことで、自分の役割というのを再確認できました。次は動き出すことです。あれもこれも手を出さずに、万里の長城マラソンに集中する。

それがわたしの責任。

小説の中で少女たちが責任を果たしたように、その時代を生き抜いた登場人物たちが自分の責任を全うしたように、わたしも自分の責任を受けいれて前に進む。

日輪の遺産はそのきっかけになった1冊。何十年後かにそう思い出す日がくるかもしれません。


日輪の遺産
著者:浅田 次郎
楽天ブックス:日輪の遺産 (講談社文庫) [ 浅田次郎 ]

仲間と走った秋の万里の長城マラソン2018回想記

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万里の長城マラソンを走るのはこれで何回目になるのでしょうか。日本事務局の仕事をするようになって、春大会にはすでに出ていませんが、小規模な開催となる秋大会は昨年に引き続き2回目です。

実は一昨年も秋大会が開催されるはずだったのですが、中国政府からの指示で別の大会に合流させられるという結果になりました。

そういうトラブルを回避するために、秋は大きな万里の長城ではなく村の中にある小さな万里の長城で開催を目指し、今年それが実現できました。

大会そのものについてRUNNING STREET 365でレポートしていますし、レースはそれほど語ることもありません。わたしが参加した男子10kmの参加者が4人だったこともあり、幸運にも優勝させてもらいました。

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勝負の勝ち負けというのは時の運のようなものがあり、自分よりも速いランナーがいたら勝つことができません。実際にわたしはハーフマラソンのトップよりも、10kmの時点では後ろにいましたし。

そして全力を出し切ったかというとそういうわけではありません。撮影のための、それからまた10kmを走り、さらにフルマラソンランナーのサポートでプラス7km程度。

もちろん筋肉痛もかなりきていますが、命を絞りきったような走りをした昨年とは高揚感も疲労感もまったく違います。コースも春のコースよりも万里の長城部分が短いので、負担はそれほどありません。

でも、春のクレイジーなコースは普通ではありません。一般のフルマラソンランナーが挑戦するには、秋の大会の万里の長城のほうが適しています。

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そういえばわたしが最初に参加した当時は、5〜6時間で完走していました。コースの難易度が上がったのは2013年から。わたしが万里の長城マラソンにハマったのは、そんな緩さが残っていた頃の大会でした。

そういう意味では、今回初めて参加してくれたラン仲間にとっても「もう絶対に走らない」とならなくて、良かったのではないかとは思いますが、それぞれにどう感じたかは分かりません。

ただ、あれほどまでに美しい万里の長城を見てもらえたというのは、本当に良かったと感じています。写真を載せてはいますが、はっきり言って写真ではその壮大さの半分も伝わりません。

「万里の長城を見すぎて、少しも感動しない」と言っていたわたしが、口をあんぐりさせて驚くしかないほどの美しさ。参加者が少ないのもあり、それをすべて独り占めできるわけです。

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秋の万里の長城マラソンがいいのは、やっぱり参加者が少ないということです。嫌でも他のランナーと近づくことになります。ラン仲間たちもそれぞれに国際交流を楽しんでいたようでした。

そういうとことから「もう少し英語ができるように」とか「中国語も勉強しようかな」となったなら、それは万里の長城を走ったことよりも意義のあることだと思います。

わたしも中国語をほとんど話せませんが、最低限のコミュニケーションくらいはとれるくらいになったのは、万里の長城マラソンの存在があったからで、そこから中国や台湾の友だちが増えたわけです。

今回は、ラン仲間を連れ出して北京市内を1日20kmのペースで歩かせてしまいましたが、それだけ歩いたことで、普通の観光では感じられない北京の今に触れてもらえたような気がします。

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5人の仲間、みんなが北京を気に入ったかどうかも分かりませんが、少なくとも気に入るかどうかの判断材料くらいにはなったはずです。

わたしは北京が大好きですが、北京に在住している人ですら北京が好きでなかったりするわけです。みんながみんな「また行きたい」とならなくても、それがあたり前。

もちろん楽しんでもらいたいですし、またみんなで来れたらいいなとは思っていますので、自分が「これは美味しい」と感じた料理店をチョイスしましたし、観光地も歩いてもらいました。

わたしが北京の街に慣れすぎているので、どんなところに心を動かしてもらえるのかが、すでにわからなくなっているという問題があるものの、みんなと歩くからこそ、いつもと違う北京の表情を楽しむことができました。

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楽しんでもらうつもりが、結局はいつものように楽しませてもらったような形です。

自分だけの参加だったら、これまで走った万里の長城マラソンとそれほど変わらない時間を過ごしたはずです。それも悪くはありませんが、豊かさや幸せというのは「どこにいるか、何をするか」ではなく、「誰といるか」ということのような気がします。

わたしは1人でいる時間を大切にするタイプですが、それができるのも孤独ではないと思わせてくれる人たちがいるからです。そういう意味では、春の大会も多くの人と繋がれる大切な大会です。

でもやっぱり春は人数が多いので、全員に気を配ったり、トラブルを起こさないようにと考えたりしようとすると、1人1人と向き合える時間が短くなってしまいます。

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来年の春は100人以上の日本人参加者を目指していますので、それだけの人数が集まったら、すべてがをこれまで通りにするというわけにはいきません。

今回、仲間と万里の長城マラソンを走ったことで、自分の原点を思い出しました。そのことによって、春の大会をもっと全力でサポートする覚悟ができました。

このタイミングで、北京で仲間と同じ時間を共有できたこと。

正直これだけで、わたしは十分に満たされました。満腹と思えるくらい充実した時間を過ごして帰国できる。これと同じような感覚を1人でも多くの人に体感してもらう。これがわたしの役割であることを再確認。

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北京に観光で行く人を何万人も増やすことは、わたしの器ではありません。でも、万里の長城マラソンというキラーカードを手にしてしまったからには、その運命に抗うわけにはいきません。

日本事務局としても、やや慣性の法則に流されていたところでしたので、それを見つめ直すいいきっかけになりました。やっぱりわたしは北京が好きですし、その北京を訪れてほしい。

そのためにも、まずラン仲間に「また万里の長城マラソに行きたい」と言ってもらえる大会にできるようにすること。そのためにするべきことが山積みですが、一つひとつ着実に進めていきます。


図解でわかる 14歳から知っておきたい中国
著者:インフォビジュアル研究所
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2018年秋の北京で感じた中国の閉塞感とシフトチェンジ

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今回の万里の長城マラソンで北京を訪問して感じたこと。それは北京の人たちに、ちょっと元気がないなということ。成熟と考えることもできるのですが、覇気が薄れているように感じました。

日本人の通勤時間のように、目に見えて疲労感があるというわけではありませんが、以前のようなパワフルさを感じることが減っていました。どことなく、小さくまとまってしまったような感覚です。

だから、何をしてもだいたいうまくいきます。これまでは「NO」と言われることがよくあったのですが、今回はあたり前のように「何とかする」場面がやってきました。

ラン仲間のために予約したホテルは、うまく予約できてなかったようですが、予約サイトに電話をしてきちんと2部屋を提供してくれました。以前なら予約リストになければ門前払いされていたはずです。

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そういう意味では決して悪いことではないのですが、「NO」と言われないのはちょっと消化不良だったりで。

飲食店に入ったときも、2年前なら無理にでもスマホ決済をさせようとしていましたが、今は「できない」と言うと「そう、わかった」というようにスムーズに対応してもらえます。

なんでしょう、このスッキリとしない感情は。

一方で中国を下に見ている人がいると、ちょっとイラッとします。北京は東京と変わらないくらいの都会ですし、部分的には東京よりも優れている部分もあります。収入だって平均では日本人よりも低いですが、高給取りも珍しくありません。

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成長も行き着くところまでたどり着いた感じがあります。まだまだ肥大していくと予想されていますが、正直いまの雰囲気からすると、ちょっと閉塞感があります。

これが小休止なのか、それとも成長の終わりなのか、経済の素人であるわたしには分かりませんが、少なくとも以前のようなイケイケではありません。

かつて、作家の村上龍さんが「希望の国のエクソダス」という小説の中で、「この国には何でもある。ただ、『希望』だけがない」と書きました。中国もまさにその希望を見失ったような気がします。

わたしの気のせいかもしれません。でも、わたしのこういう勘はそこそこ当たります。

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栄枯盛衰という言葉がありますが、どんなに栄華を誇った国でもいずれ衰退します。中国では秦も漢も元もすべて滅びました。中国が滅びるとは思いませんが、いまと同じカタチを保ちつづけることは不可能です。

もちろんそれは日本だって同じことです。わたしたちは歴史的にもほとんど過去になかった平和な時代を生きています。これが永遠に続く保証はどこにもありません。

決して戦争を望んでいるわけでもありませんし、平和が退屈だというのでもありません。ただ、はっきりしているのは時代の流れがまた大きく変わろうとしている。そんな風に感じられるということです。

中国はあっという間に世界的な経済大国になりました。その成長スピードがあまりにも早すぎて、あちこちに歪ができてしまったわけですが、成長速度が落ちたことで歪が見える形で出てきたのかもしれません。

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かつてわたしが憧れた北京はすでにありません。

今の北京も好きではありますが、熱狂的に好きになったあの街とは違います。人が優しくて居心地が良く、食べ物が美味しい。それが加速していくので、海外にいるという緊張感がありません。

繰り返しになりますが、これは決して悪いことではありません。社会が成熟していくというのがこういうことだというだけのことで、戻らない幼き時代を「あのときは良かった」なんて言うのは、いい大人のすることではありません。

ただ、失ったものは大きかったのだなと、今頃になって気づいたというだけのことです。

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今回の北京では、友だちがカフェに置き忘れた財布を、店員さんがちゃんと確保してくれていました。レストランの注文で中国語が分からなかったとき、ホテルのチェックインでトラブルがあったとき、近くにいる人が助け舟を出してくれました。

ホテルでも飲食店でもコンビニでも、笑顔のコミュニケーションができました。言葉にしなくても伝わることも増えています。でも、やはり閉塞感や未来への希望が薄れているように感じるわけです。

このシフトチェンジを中国はどう対応していくのでしょう。日本のように方向転換できずに沈んでいくのか、それとも更に一歩前に進むのか。5月の北京ではその未来への道筋を感じてこようと思います。


希望の国のエクソダス
著者:村上龍
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1ヶ月5万円のタイでの暮らしよりも10万円の鶴巻温泉での暮らし

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ラン仲間がツイートしていた話に「タイなら月5万円で生活できる」というのがありました。貧乏個人事業主にしてみれば渡りに船ではないですが、これは美味しい話だと飛びつきかけました。

実際にタイで仕事をしているという人が増えているみたいですが、5万円というのはかなり興味深い話です。だって、5日間ライティングのすれば稼げる額です。25日は遊んで暮らせるはずです。

で、それ関連の記事を読んだわけです。詳細は下記記事を読んでください。

タイ・バンコクでの生活費は1ヶ月5万円で十分ってホント?【具体的に実証してみた】

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かいつまんで費用の部分だけ書き出しておきます。

1ヶ月の滞在費:20,400円
1ヶ月の食費:20,120円
1ヶ月の移動費:7,860円

合計48,380円で、実際に5万円以内という結果になりました。「うぉーすげー!」ってなったのですが、よく考えたらわたしの家賃は2万円ですし、外食をしなければ食費は2万円以下です。

あれ?マラソン大会とか行かなかったら、わざわざタイまで行かなくても5万円で暮らせる?いや、実際に鶴巻温泉を選んだときにはそういうノリでした。

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でも現実は違います。非課税所得世帯ですから税金はかかっていませんが、国民年金保険料と国民健康保険料がかかりますので、それだけで2.5万円かかります。家でずっと作業していますので、光熱費も1.5万円かかります。

もしかしたら、タイで仕事をしている人たちは住民票を抜いて、国民年金保険料も国民健康保険料も払っていないのでしょうか?健康保険料はまぁいいとしましょう。年金は国を頼らないという決断。

タイに移住して5万円で生きるというのはちょっと羨ましくもありますが、見えないリスクもあるんですね。だとしたら、わたしは鶴巻温泉に引きこもって10日間だけ働く生き方がいいかなと。

これはもう好みの問題ですよね。海外で働くというのはわたしにとってもかなり魅力的です。ビザ不要な期間を上手く使って北京や台湾、日本をローテーションで回れたらなんて楽しいだろうと夢見ることもあります。

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でもわたしはランナーですし、少なくともいまのランニングの情報発信をしばらくは止めるつもりもありません。

そうなると鶴巻温泉に拠点があるというのはとても大切なことです。少なくともタイの狭いゲストハウスで暮らすよりも、6畳1間でも手足を伸ばせる空間があるほうが今のわたしには合っています。

そして、会社組織で働くことが難しくなって、海外に移住を考えている人に、鶴巻温泉という場所があることを知ってもらいたいなと思います。

いくら安く暮らせるからと言っても、やはり海外はリスクがあります。若者が数年くらい人生経験としてタイに移り住むというのはありだと思いますが、親しい人に何かがあったときに簡単には会いには行けません。

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タイならすべてを手放せば月5万円で暮らせます。でも鶴巻温泉ならそれほど多くのものを手放さなくても月10万円で暮らせます。

1ヶ月の家賃:20,000円
1ヶ月の食費:20,000円
1ヶ月の年金・健康保険:25,000円
1ヶ月の光熱費:15,000円

単純計算で10万円どころか8万円しかかりません。しかもちゃんと年金をもらえるわけです(何歳からかは分かりませんが)。病気になったら日本の病院でお医者さんに診てもらえるわけです。

いずれにしても嫌な思いをして20万円30万円を稼ぐ必要はないんです。

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クラウドソーシングで10日働けば、ときどきお酒を飲みに行くこともできます。15日働けば5万円貯めることができます。わたしのように全国を転戦することだって可能です。

ただ、わたしの場合は、なぜか仕事に追われる日々なのですが。

いずれにしても、タイまで行く必要もなく、会社員時代の半額以下の収入で生きていけます。きっと鶴巻温泉以外にもそういう場所はたくさんあります。学生街の街で不動産を探してみれば、格安の物件なんていくらでもあるわけです。

海外で暮らすというのはとても刺激的で、記事的にも魅力的ですが、見えないリスクも当然あるわけです。

そのリスクを「大したことない」と言えるなら、タイで1日月5万円の生活費で暮らすのもありですが、見えないリスクを知らずに「そうかタイに行こう」となるのはチャレンジングというよりも無謀です。

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まぁ10万円稼いでタイで暮らすというのもありなので、そこは個人の判断でしかありません。

鶴巻温泉で10万円の生活費で暮らすというと、なんかショボい感じもしますし、経歴ならタイで1年間暮らしていましたというほうが重宝されそうです。わたしも話を聞くならそっちの人のほうが楽しそうだなと思いますから。

とりあえず、わたしは鶴巻温泉で「こっちでも安く暮らせるぞ」としばらくアピールし続けます。いつしか鶴巻温泉や東海大学前が新しい何かをしたい若者で溢れる街になることを夢見て。

もっともわたしはいつかここを飛び出しますが。


いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図
著者:米田 智彦
楽天ブックス:いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図 [ 米田 智彦 ]

気がつけば貧しい国になってしまった日本でどう生きるべきか

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北京に住む中国人の友人から、日本で売られてるヘアアイロンについて問い合わせがありました。中国で人気のアイテムらしく、とても価格が高いとのこと。そこで日本でいくらくらいなのか、聞いてきたというわけです。

Amazonで金額を調べると3万円弱でそれを伝えると「ものすごく安い」とのこと。それを聞いて、日本は世界の中で貧しくなってるということを再確認させられることになりました。

以前、少しだけ話しましたが、世界的にはインフレ状態にあり、どの国も賃金が上がっています。ところが日本は給料が上がらないどころか、その水準が下がっています。

おそらく働き方改革により、残業代も減ることになりますので、この国はさらに貧しくなっていきます。ただそのことは国内にいるだけではほとんど感じることはありません。実感するとしたらiPhoneの価格が発表されるときくらいでしょうか。

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北京に行って買い物をしようとすると、いいなと感じるものは高くて手が出せないことがほとんどです。

もちろん、わたしが日本人の中でもかなり貧しいほうに分類されるというのもありますが、北京のような大都市なら少なくともわたし以上に稼いでる人はいくらでもいます。

いまだに中国が貧しい国だと思っている人も多いようですが、都市部に限って言えば日本よりも稼げる時代になっています。「でも農村部では」と言う人もいますが、それは現実逃避でしかありません。

日本のほうが優れていると思い込みたいだけで、中国人が自分よりも豊かだということを受け入れたくないわけです(こう断言すると反論する人が出てきそうですが)。

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もちろん、中国にだって台湾にだって貧しい人はたくさんいます。それとこれは別問題です。わたしたち日本人は、明らかに世界の中で弱い立場になっています。もし円高の流れが強くなったら、この国はどうにもならないかもしれません。

個人的には海外に安く行けるので円高のほうが嬉しいのですが、そうなると大手企業が稼げなくなり、さらに賃金がカットされます。

なぜこうなったのか。それを議論することに意味がないとは言いませんが、わたしたちにとって大切なのは、まず貧しくなってしまった現状を受け入れることです。

そのためには外に出て、外国を知ることから始めなくてはいけません。別にそれが中国である必要はありません。中国が1番成長の差を感じやすくはありますが。

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違う国を知ることで、相対的に自分たちの置かれた状態を理解できるようになります。海外に友だちができれば、より強くそれを感じることになるはずです。理解できたら次は、自分がどうするべきなのかを考えます。

もちろん何もしないという選択肢もあります。

いくら貧しくなっているとはいえ、日本国内にいるだけなら、それを感じることもないわけです。このまま逃げ切るという生き方が決して悪いとは思いません。逃げ切れるならという条件が付きますが。

ここまで世界の成長スピードが上がってくると、逃げ切るのは無理かなと、わたしは感じています。

日本は先進国として世界中に支援を行っていますが、正直なところそんなことしている場合ではありません。本当に支援が必要なのはこの国で、何かを根本的に変えないと、後は沈んでいく未来しか感じられません。

ではどうすればいいのか。

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その答えは1人1人がそれぞれに出すしかありません。そして、そのためには少なくとも、日本が貧しいという事実を受け入れることが大切で、他の国の人たちに対して、根拠のない優越感などは持たないようにしなくてはいけません。日本人が世界的に優れているなんてことはないのですから。

日本がこれこら、良い状態に向かうためには、トップダウンで強い誰かが全員に同じ方向を向かせて、全力で突き進むしかないのですが、足の引っ張り合いしかしていないこの状況で、それも期待できません。だから、個人として自分自身や大切な人を守れるようになっておく必要があります。

日本が世界に必要とされなくても、個人として誰かに必要とされる自分であること。この国を変えることはできなくても、自分自身を変えることはできるわけですから。

とりあえず、今週末に走る万里の長城マラソンには、ヘアアイロンを持って行くことにします。大学を出て就職してからなかなか会えなくなった中国の友人。再会する口実としては悪くありません。


経済大国なのになぜ貧しいのか?
著者:苫米地 英人
楽天ブックス:経済大国なのになぜ貧しいのか? 新聞・メディアが伝えない「洗脳経済」の真実 [ 苫米地英人 ]

疲労回復のためのアスタキサンチンと亜鉛サプリメント

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わたしはずっとサプリメントを服用しています。本当はサプリメントなんてなしにするのが理想ですので、服用を止めてみたのですが見事にコンディションが悪化して、また飲み続けています。

摂っているサプリメントはアスタキサンチンサプリと亜鉛サプリです。もともとは世界的なトレイルランナーでもある鏑木毅さんが使用しているアスタリールをいただいたので、そちらを飲んでいました。

アスタリールは抗酸化物質であるアスタキサンチンとトコトリエノール、そしてミネラルである亜鉛をミックスさせたサプリメントです。

そもそも抗酸化物質が何なのかを説明しなくては伝わらないと思いますので、簡単に抗酸化物質についてお話します。

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わたしたちが運動をしたときに疲労を感じるのは、乳酸が溜まるためだと長い間言われてきました。ところがこの乳酸は疲労物質ではなく、エネルギー源だということが分かってきました。

じゃあなぜわたしたちは疲労感があるのか。その理由のひとつに活性酸素の存在があります。わたしたちの体は大量の酸素を摂取すると活性酸素を作り出します。

通常は活性酸素をきちんと処理できるシステムが体にあるのですが、あまりにも発生量が多くなると処理が間に合わなくなります。そうなると、活性酸素が細胞の機能低下や組織の損傷を引き起こします。

この活性酸素を取り除くのが抗酸化物質です。抗酸化物質はとても酸素と結びつきやすい物質で、活性酸素が細胞に悪さをする前に抗酸化物質が結びつくため、活性酸素が消去されるというわけです。

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ただ、疲労したときに抗酸化物質を摂取しても時すでに遅しで、体内に一定量の抗酸化物質を溜めておくことが重要になります。そのためのサプリメントがアスタリールというわけです。

アスタリールは少し前にアスリート向けの商品として、アスタビータスポーツを発売しています。1日3粒で90粒入り。その成分は下記のようになります。

アスタキサンチン:12mg
トコトリエノール:20.25mg
亜鉛:9mg

トコトリエノールはビタミンEのことで、ビタミンEは抗酸化物質としての効果もあります。鏑木毅さんも効果を感じているということですが、これが1ヶ月分で5,000円です。

はい、わたしにはとても出せる金額ではありません。

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よく考えてください。鶴巻温泉のわたしのアパートの家賃は共益費込みで2万円です。それでいっぱいいっぱいの生活をしているのに、いくら体のケアのためとはいえ、1ヶ月に5000円は無理があります。

そこで考えたのが、DHCのサプリメントで摂ればいいのではないかということ。そこでアスタキサンチンと亜鉛サプリを服用しているというわけです。こちらの1日分の成分は下記のようになります。

アスタキサンチン:9mg
d-α-トコフェロール:2.7mg
亜鉛:15mg 

d-α-トコフェロールはビタミンEです。亜鉛は30日分で250円、アスタキサンチンは30日分で1,555円。アスタキサンチンの量もビタミンEの量も足りませんが、合わせて2,000円以下なら許容範囲内に収まります。

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日本では何でも半額で揃えることができ、半額で同等のサービスも受けられるとわたしはいつも言っていますが、サプリメントでも同じことが言えます。

アスタビータスポーツの値段を上げているのはトコトリエノールで、d-α-トコフェロールの40〜60倍の活性があります。このため実はトコトリエノールも別途摂る必要があるのかもしれませんが、現段階では無視しています。

だってトコトリエノールのサプリメントは30日分で2,000円もしますから。ただ、1日の摂取量が105mgもあり、アスタビータスポーツの5倍もあります。同等にしようと思うなら5日に1回でいいので、30日なら実質400円。

これくらいの金額ならまだいいかなとは思うのですが、さすがに3種類は摂り過ぎな気もします。

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何よりもアスタキサンチンと亜鉛サプリで十分にその効果を実感しています。飲むのを止めてからしばらくして、体内に抗酸化物質がなくなったと思われる頃から、体がだる重な感じになってしまいました。

それが本来の42歳の体なのかもしれませんが、とても追い込んだ練習なんかできません。

春からそこそこ強度の高い練習を続けてこれたのは、やっぱりサプリメントの効果なんだなと思います。ここまで効果を感じるとドーピングと何が違うんだろうとすら思いますが。

ただ、あのだる重の状態は耐えられません。加齢を受け入れていないというのは人としてどうかとは思いますが、やっぱりいつまでも気力がみなぎっている状態でありたいわけです。

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ちなみにアスタキサンチンを10mg食べ物から摂ろうと思うと、鮭を500〜1000g食べなくてはいけません。まったくもって現実的ではありません。鏑木さんの食事には鮭の切り身がたくさん並んでましたが。

わたしは裸足ランナーなのでナチュラル派だと思われがちですが、こうやって効果があるサプリメントは懐に無理のない範囲内で服用しています。賛否はあるかとは思いますが、飲む飲まないは自分が決めることなので。

懐に余裕がある人は、ぜひアスタビータスポーツを選んでもらいたいのですが、アスタキサンチンと亜鉛サプリの組み合わせでも疲労回復は実感できるかと思います。予算に合わせてぜひ試してみてください。


アスタビータスポーツ
メーカー:アスタリール


DHC 亜鉛 60日分 60粒
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フルマラソンは3ヶ月で完走できるようになるけれど

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時々聞かれることに「フルマラソンを完走できるようになるまで、どれくらいかかりますか?」ということ。フルマラソンを完走するだけなら「3ヶ月」と、わたしは答えます。

3ヶ月なんて無理と思うかもしれませんが、毎日ちゃんと練習をするのであれば、3ヶ月は十分すぎる時間です。ただ、それは制限時間内で完走できるという話であって、「フルマラソンを走れる」とは別の話です。

完走という定義はいろいろありますが、制限時間内に42.195kmを移動しながらゴールまで帰ってくるのは決して難しいことではありません。走力よりも精神力がものをいう世界で、気持ちが強い人なら練習なしでもなんとかなります。

もちろん、それは練習せずに走っても大丈夫と言いたいわけでもなく、練習が不要だと言っているわけでもありません。ただ事実として、フルマラソンの完走はそんな無茶なことではないというだけのことです。

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一方で「フルマラソンを走れる」となると話が少し変わってきます。ここで言う「フルマラソンを走れる」は自分の意志で走りをコントロールしながら自由自在に走れるということです。

周りに流されず自分のペースで走り出し、どこかに異変を感じたらそれを修正しながら42.195kmを走り切る。これができるようになるには、最低でも2年はかかります。

それもきちんとした指導者から習うことが条件です。独学では2年どころか一生かかっても「フルマラソンを走れる」レベルには到達できないかもしれません。

独学でこの領域に入るには、かなりの時間を無駄にすることになります。わたしもまだ、その領域には達しきってはいませんが、だいぶ遠回りをして自分をきちんとコントロールできるようになりました。

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走りながらその日の調子に合わせてペースを決められますし、そこそこ狙ったタイムでゴールできるようにもなりました。前半飛ばしすぎて後半失速することもありません。

ただ、フルマラソンでそれができても、ハーフマラソンになるとからっきしで、ハーフマラソンは素人レベルです。そもそもハーフマラソンは数えるほどしか走っていませんので、当然といえば当然ですが。

ハーフマラソンを制限時間内に完走はできても、わたしの中では「走りきれた」と思ったことは1度もありません。こちらも少なくとも1年間はそこに集中して走れる体を作る必要があります。

ちなみに「フルマラソンを走れる」ようになっても、何のメリットもありません。ちゃんと自分で自分をコントロールできるようになっても、42.195kmが楽になるわけではありません。

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自分を出し切ることには代わりありませんし、あえて言うならゴール前で出し切ることがなくなるので、残り数キロを歩くという悲しい思いをしなくてもよくなるくらいでしょうか。

でも、せっかくフルマラソンを走るのであれば、なにも考えずに42.195kmを走ったり歩いたりするのではなく、自分の意志でレースを進められるようになるほうがいいとは思います。

同じ苦しさだとしても、自分をコントロールできた上での苦しみなら、理不尽さを感じることはありません。むしろ、その状態にいられることに感謝すらするかもしれません。

走れる体になっていないのにフルマラソンに挑戦して、残り10km以上を残して歩いてしまう。そのときの苦しさはただただ理不尽に感じます。「なんでこんな目に合わなきゃいけないのだろう」と。

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もちろん、悪いのは練習をしなかった自分ですが、それを受け入れることができるランナーはほとんどいません(言い訳にするランナーはたくさんいますが)。

「天候が良くなかった」「スタート直後の渋滞がひどかった」「前日相部屋になった人のイビキがひどかった」思うようにはしれない理由は次々に出てきます。

でも本当は、まだ走れるだけの体が出来ていないだけのことです。レース中に起きたこと、レース直前に起きたことなんて些細なことでしかありません。

自分の意志で自分の走りをコントロールできるようにトレーニングを重ねてきたか。これがすべてです。

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そして、これは自分で目指さない限りたどり着けない領域です。がむしゃらに走っていればたどり着くわけではなく、正しい道を走った先にあります。だからこそ指導者が重要になってきます。

なんでもスピード化したこの時代において、2年もの時間をかけて体を作るなんて意味が分からないという人もいるかもしれませんが、本当の意味でマラソンを走るというのはそういうことです。

走ることをもっと楽しみたい。そういう人は目先のレースではなく、まずは体を作ることから初めてください。2年間、体を作ることを優先すれば、これまでとは違ったアプローチでフルマラソンを楽しめるようになれますよ。


1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと
著者:鈴木莉紗
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新潟シティマラソンで食べた飲んだ新潟グルメたち

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新潟シティマラソンを走り終えて、体の見た目はしっかりと絞れているのに、なぜか体重がやや多い状態になっています。理由はわかっています。明らかに食べすぎました。

でも今回の目的は「美味しいものを食べる」こと。

わたしは零細個人事業主なので、普段の旅ランでは意外と食費をケチっています。でも今回は前泊だけに抑えたのと、戻りの新幹線のチケットを格安で入手できたので、値段を気にせずに食べることに決めていました。

というわけで、ニーズがあるかどうかは分かりませんが、わたしの行った美味しいお店をご紹介します。

廻転寿司弁慶 新潟ピア万代店

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新潟の回転寿司といえば弁慶さんです(出発数日前に調べました)。本当はランチタイムに回らないお寿司を食べようかと思ったのですが、新潟の回転寿司はレベルがかなり高いとのこと。

じゃあ行くしかないじゃないかと、よく調べずに行ってみたら、11時過ぎですでに30組待ちという状態……

回転寿司だからみんな長居はしないはずと思って(本当は空腹で動きたくなかっただけ)、新潟ピア万代であれこれ眺めながら待っていました。

で、気づいたんです。

「立ち食いの弁慶さんがあるやん!」

下調べをちゃんとしていない自分が悪いんです。立ち食いならすぐに入れましたし、お寿司は回りません。でも、初弁慶さんですから、やっぱりここは回っておきたいところ。

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待ち時間は30分もありませんでした。携帯電話に案内がくるようにもできるので、電話が鳴ってすぐに戻ったらもう食べることが出来る状態です。

わたしは小心者なので回転寿司で注文できないタイプ。ですので、回っている中でも握りたてのを選んで食べます。握りたてかどうかは皿の数でなんとなく判断。

正直、何を食べても美味しいという……あぁ日本海はズルい。ネタが新鮮なのは言うまでもありません。選んだ日本酒「真陵 至」も美味しく、普段よりも多く食べてしまうミス(でも8皿…)。

お皿の色を気にせずに食べたので3,024円とこの旅で最大の出費でしたが大満足。

廻転寿司弁慶 新潟ピア万代店
住所:新潟県新潟市中央区万代島2-4 ぴあ万代(MAP) 
営業時間:10:30~21:00
定休日:水曜日

須坂屋そば 新潟駅前店

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せっかくの新潟だから甘味もがっつり楽しむつもりだったのですが、満腹すぎて缶ビールくらいしか喉を通りません。というわけで、おやつタイムはなしで晩ごはんは念願のへぎそば。

ここはもちろん名店の須坂屋そばなんですが、お店に行くと1人前の普通の蕎麦と小鉢、そして日本酒2合のお得なセットが2100円。普通のそばとはいえ、へぎそばはただ食べやすく小分けにしているだけ。

かなり心が揺れましたが、へぎそばの写真を撮りたいという思いだけで、へぎそば1.5人前と天ぷら(小)、そしてもちろん日本酒も。あれ?日本酒は何を呑んだんだっけ……

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まだ昼間のお寿司がお腹に残っていましたので、1.5人前にちょっと焦りましたが瞬殺でした。胃袋は小さい方だと思っていたんですが、このお蕎麦はどんどんお腹に吸い込まれていきます。

1.5人前で足りませんでした。

わたしは蕎麦が好きなのですが、蕎麦の味について語るだけの味覚は持っていません。ただはっきりしているのは、これはめちゃくちゃ美味しいということだけ。

久しぶりに「あぁもうなくなってしまう」という悲しさを味わいました。

須坂屋そば 新潟駅前店
住所:新潟県新潟市中央区弁天1-4-29(MAP) 
営業時間:11:00~翌1:00(日祝24時まで)
定休日:無休 

飲むなら ここ屋 本店

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へぎそばを食べ終えてもまだ20時前。まだ帰りたくないわけです。でも胃袋は満タンで、空腹感はあるというおかしな状態。ですので、繁華街少しウロウロしながらお店を探します。

さすがにがっつりは食べられませんし、でも生ビールを呑みたい気分。

てくてく歩いていると美味しそうなピザ屋さんを発見。ここで大きな葛藤が始まります。明らかに美味しい雰囲気がただようお店。でもさすがに蕎麦1.5人前のあとにピザ1枚というのはやり過ぎな気がします。

しかもお店がおしゃれすぎて入りづらい。

そのピザ屋さんの前を5往復くらいしたかもしれません。結局ピザはやめて大衆居酒屋の「飲むなら ここ屋」へ。ビール1杯199円に惹かれただけです。

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でも美味しそうなメニューがいくつもあります。いくつか注文して気づく。ピザ屋のほうが安いという事実に。

でも出てきた料理は◎。めちゃくちゃ美味しいというわけではないですが、安心できる味です。地元にあったらそこそこヘビーローテションするかもしれません。

何よりも1人で気軽に入れる雰囲気が好き。新潟に行ったらまた行くかもしれません。居酒屋に大事なのは味だけじゃないというのがよく分かるお店でした。

飲むなら ここ屋 本店
住所:新潟県新潟市中央区弁天1-4-29(MAP) 
営業時間:14:00~24:00
定休日:無休 

古町糀製造所 古町本店

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古町糀製造所は今回の新潟で必ず行くと決めていた場所のひとつです。過去2回の新潟でも訪れて、わたしが新潟好きになった理由のひとつでもあります。売っているのは麹の甘酒。

本当に優しい味で、ほっとするドリンクです。バファリンの半分が優しさで出来ているなら、古町糀製造所の甘酒の8割は優しさでできているかもしれません。

前回訪れたのがいつだったかは覚えていないのですが、今回はそのころよりも種類が増えていました。

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お店に行ったのはマラソンを走り終えたあと。注文したのは秋限定の「糀・モンブラン」で、口に含んだ瞬間に自分の体が緩んでいくのが分かります。

米どころ新潟ですから糀が美味しいのは当然ですが、水がやっぱり優しいわけで、これが美味しくないわけがありません。また新潟シティマラソンを走ることがあれば、間違いなく帰りに寄って行きます。

古町糀製造所 古町本店
住所:新潟県新潟市中央区古町通2番町533(MAP) 
営業時間:11:00~18:00(12月から2月まで10:00〜17:00)
定休日:火曜日

ラーメンいっとうや

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新潟シティマラソンを終えたら絶対に行くんだと思っていたお店がラーメンいっとうや。新潟のラーメン好きなら誰もが知る有名店。でもレース後のおかしな時間だから行列もないはずと思って1時間以上歩いて到着。

そしてやらかしました。

注文したのは醤油チャーシュー麺。個々の名物はドカンと乗った巨大なチャーシューなのですが、チャーシュー麺はそれが3枚乗っています。胃が小さいわたしにはこれでも十分なのに、新潟に来てお米を食べていないことに気づきライスも注文。

お店のお姉さんが「小ライスもありますよ」と一言。これがかなり引っかかりましたが、レースのあとということもあって普通サイズのライス。お姉さんからしたら「食べきれないだろう」と感じたのでしょう。

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そして出てきたチャーシュー麺。

驚愕のチャーシューの大きさ。そして出てこない麺。もちろん美味しいわけです。めっちゃ美味しいわけです。でも、だんだん辛くなります。調子に乗って餃子を頼んでいたら泣いてました。

最後は本当に残そうかと思ったのですが、小ライスにしなかった意地があります。マラソンでもなかなかしない限界突破で胃袋に詰め込みました。

こうなるともう、美味しいのか美味しくないのか分からなくなります。今度行くときは普通のラーメンとライスにしておきます。

ラーメンいっとうや
住所:新潟県新潟市中央区紫竹山3-5-23(MAP) 
営業時間:11:00~21:00
定休日:無休 

ぽんしゅ館 利き酒番所 新潟駅店

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もう本当に胃袋が限界で、お茶の一杯も呑みたくなかったのですが、新潟に来てぽんしゅ館に行かないなんて選択肢はありません。利き酒ですから量はそんなにはないはずと高をくくって来店。

500円で100種類以上の日本酒の中から5杯選んで飲めます。新潟に行く前は何千円使うだろうと思っていましたが、お腹の状態が限界なので飲んだのは5種類だけ。

大洋盛
一本〆
嘉山
こしのはくせつ
〆張鶴 純

大洋盛と〆張鶴はもともと大好きなお酒ですので美味しいのは当然。驚いたのはDHCの作っている嘉山。満腹じゃなければ買って帰ったくらい旨味がしっかりとした日本酒。

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他の日本酒も全部個性があって美味しいわけです。

あぁなぜチャーシュー麺にライスを足したのだろう…もっと楽しみたかったけど、やり直しがある方が旅はちょうどいいんです。というわけでまた来なきゃいけません。

でも次はマラソンでなくてもいいかな。 でも、そうなると胃袋のトレーニングをしなきゃです。ちなみに新潟に行ったら絶対に飲んでもらいたいのが、サッポロビールの「風味爽快ニシテ」これめっちゃ美味しいです。

ピザ屋さんに生ビールがあったみたいなので、今度はそこに行かなきゃです。

ぽんしゅ館 利き酒番所 新潟駅店
住所:新潟県新潟市中央区花園1-96-47 CoCoLo西館 3F(MAP) 
営業時間:9:00~20:30
定休日:無休 



14:00~24:00

『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』レビュー

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限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』のレビューをRUNNING STREET 365で書くつもりでしたが、内容があまりにもコアすぎるので、こちらで紹介することにします。

ただ、このブログで紹介しますが、このブログを読んでいる人に読んでもらいたいというわけではありません。はっきり書いておきますが、内容が難しすぎてほとんどの人が理解できないと思います。

そして役に立てることもできず、それどころか読んだことによって何かを得た気分にすらなれないはずです。でもこの本の内容が響く人は必ずいるはずです。

器を選ぶ本。そんな書き方をすると、それを読めた自分が偉いみたいな傲慢な表現になってしまいますが、わたしもまだ理解しきれたわけではありませんので、読み終えてすぐに読み直しを始めました。

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この本は、瞑想とランニングの関係について書かれています。ただし、ランニングで瞑想ができるとか、瞑想できると速く走れるようになるとかそういった類のものではありません。

結果的には速く走れるようになる可能性はあります。でも、目的はそこにあるわけではありません。むしろタイムとか記録を超えた先にたどり着きたいランナーさん向けの内容です。

瞑想やランニングによって、どこを目指すべきなのかを示してくれる羅針盤であり、そのためのノウハウが詰め込まれています。

この本のすごいところは、チベット仏教のうち瞑想を重視するシャンバラ仏教の最高指導者であるキョン・ミパム氏が書いたということにあります。どこの誰が書いたか分からないノウハウ本とは一線を画します。

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本物の瞑想を知っているキョン・ミパム氏、そして彼は最高指導者という立場にも関わらず、フルマラソンを3時間で走れる本物のランナーでもあります。

そういう本ですので、まず宗教的なものが嫌いという人には向いていません。また「勝つことがすべて」「自己ベスト更新だけを目指す」というような姿勢のランナーにも適していません。

わたしは、すでにマラソンでタイムを追いかけることを止めましたし、四国遍路をするなどの仏教への理解も少しはあります。日本神話や八百万の神に対する想いもあるタイプですので、瞑想という言葉に抵抗がありません。

ただ、スピリチュアルな人間ではありませんし、そこに何かを求めることもありません。

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そういう状態にありますので、『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』が見事にハマった感覚があります。それでも話が難解すぎて半分も理解できていません。

そして、はっきり分かっているのは、この本の教えを本当の意味で理解できるのは2年くらいかかるんだろうということです。これは本書にも書かれていますが、瞑想もランニングも土台づくりが大切だという意味でもあります。

ランナーが走れる体になるには2年近くかかります。瞑想の考え方を理解するのも2年くらいの継続した実践が必要です。でも、どちらも継続する以外に身につける方法はありません。

本書ではその重要性が説かれていますが、スピード重視の現代社会で生きている人たちは、きっとすぐに答えが出ないというところに耐えられないように感じます。

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マラソンでケガをする人のほとんどはオーバーワークだとわたしは考えています。本書でも同じようなことが書かれています。すぐに結果を出そうという焦りがオーバーワークに繋がり故障する。

そしてケガが十分に治っていないのにトレーニングを再開して、またケガを繰り返す。その理由としては心の弱さも影響します。心が十分に鍛えられていないから「これで大丈夫」と自信を持つことができません。

その心を強くするのが瞑想の役割で、ケガをしないような強い体を作るのがランニングの役割です。

その心と体を鍛えるための手順が『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』には書かれています。

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あたり前ですが、この本を読んだだけで高尚な人間に慣れるわけでもなく、強い人間に慣れるわけでもありません。心と体を鍛えるためのノウハウは載っていても、結局の所それを継続できる人間でないと馬の耳に念仏というやつです。

そして、これを実践できるのは、すでに心がある程度鍛えられている人でないとできないというパラドックス。響かない鐘をどれだけ叩いても、いい音を奏でることはありません。

わたしがこれを紹介したいと思える人は、実は1人しかいません。申し訳ないのですが、このレビューはそのたった1人に向けて書きました。

ただ本人にそれを伝えるつもりはありません。本というのは出会うべきときに出会うようにできているからです。決して誰かに勧められて読むようなものではありません。

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だから、本当にその人が必要としていたらこの記事も読んでくれるでしょうし、この1冊を手にすることになるかと思います。届かなくてもそれは必要としていなかったというだけのことです。

繰り返しになりますが、この本の内容はかなり難しく、そこらへんで売られているベストセラーのビジネス本とは全く違います。そして本当にこれが役立つ人はほんのひと握りです。

ただ、紹介せずにはいられなかっただけです。わたしが自分のランニングを次のステップに移行するために必要だった1冊。興味がある人は、本屋さんでパラパラめくってみて、難解さに打ちのめされてください。


限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング
著者:サキョン・ミパム
楽天ブックス:限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング [ サキョン・ミパム ]

新潟シティマラソン完走レポート〜裸足で走る理由〜

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初めての新潟シティマラソン。ただ、気負いはまったくなくむしろ緊張感がまったくない前夜。へぎそばを食べて、そのまま宿に戻ればいいのに、繁華街をウロウロしてビールを呑んでしまうという体たらく。

滞在時間が短いのもあって、できるだけ長い時間楽しみたいなと。

ただ、宿泊したゲストハウスの寝床が暑いのと、慣れない柔らかい布団に苦戦して、かなり眠りの浅い夜になりました。でも睡眠時間とレースのコンディションはそれほど関係ありません。

少なくともフルマラソン中に眠くて寝てしまうなんて失態は過去に1度もありません。

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さて新潟シティマラソン。スタート会場のビッグスワンスタジアムに到着して、いきなり嫌な予感が。スタジアム周りの舗装がすべて小さな凹凸があり、裸足で歩くのにも適していない状態でした。

もしやこれは、雪国特有の積雪対策なのか。そう思うと、これからのコースも同様に走りにくい路面になっていることが容易に想像できます。ただ、見えないもを不安がっても仕方ありません。

いつもどおり最後尾スタートを狙いましたが、並び方がよく分からないのでとりあえず、指定のFブロックの最後方に入ります。でも、なぜかそこにはGブロック以下のランナーさんも。まぁそれはいいとしましょう。

他人は他人、自分は自分。少しでも前に行きたい人もいるのでしょう。「完走したらプロポーズしよう」と人生の一大決心がかかっているのかもしれません。

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今回のレース展開としては、最近取り入れている14kmごとの3ブロックに分けて考える走りを予定。いつもと違うのは、音楽を聞くのは最初と最後の14kmだけ。真ん中の14kmは自分の呼吸に集中して走ることにしました。

これは、『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』を読み終えて、気づいたことを取り入れようという試みです。それが何を意味するのかは順を追って説明していくとしましょう。

まずはスタート。ビッグスワンスタジアムの出口が絞られている状態ですので、ウェーブスタートにしているのにも関わらず、第2ウェーブの真ん中あたりで、スタートラインを越えるのに約6分もかかりました。

そして、コースに出てみると、こちらもコース幅が狭く、他のランナーとの距離感が近すぎて、少し強引にしないと抜いていくことができません。わたしはタイムを気にしていないので、流れに合わせようとします。

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ただ、いつもよりも筋力があるぶん、軽く走ってもスピードが出ます。すぐに前に引っかかるので、そこでスピードを落として、無理のない範囲内で抜いていきました。

最初の1kmは7分22秒。まぁこんなものでしょう。5時間くらいで完走できればいいかなというのがわたしの計算ですから。

この渋滞は10km先のファンランとの分岐まで続きます。この時点ではまだ音楽を聞きながら走っているので、焦る気持ちもまったくありません。むしろ、余裕のあるペースに自然と笑みがこぼれます。

10kmでファンランと離れてからはペースが徐々に上がります。路面も想像していたほどの悪さではなく、あえて白線の上を走る必要もありません。そして14km地点で音楽をオフにして、自分の呼吸に集中します。

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このとき大事なのは「考えないこと」です。とはいえ、瞑想の経験もないわたしは、何度も何度も思考があちこちに飛びます。これでも以前よりは上手くなりましたが、本当に身につくには2年はかかります。

思考があちこちに行くたびに、呼吸に集中するように心をコントロールします。地底トンネルを抜けた先で路面がやや粗くなってきましたが、ここで何度も自分に言い聞かせたのは「痛みは問題ではなく、痛みを感じる心に問題がある」ということです。

これも『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』の著者である、チベット仏教の高僧の教えです。マラソンはどんな形でも痛みや苦しみがやってきます。

問題はそれが発生することではなく、それをきちんと受け止めてコントロールできない自分にあると彼は言います。

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レースを走っているからか、なぜか練習中よりも集中力が高く、この時点では痛みをしっかりとコントロールできています。ここからしばらくは6分/kmを切るペースを維持してきていますので、集中するというのがいかに大事かが分かります。

ただ、集中するというのが本来の目的ではありません。その先にある周りのランナーや応援する人たちと、走れることの喜びを共有できる自分になることが大きな目標です。その前段階としての集中ですから、他のランナーの足音や息遣い、遠くに聞こえる波の音を感じようともします。

それが上手くハマったときは、とにかく走るのが楽しくなり、どこまででも走っていけそうになります。ただ、まだ自分のものになっていませんので、集中力が時々切れてしまいます。

それでも沿道のちびっこから「頑張って」の声をもらうと、背筋がピンとして思考が戻ってきます。

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そしてあっという間に14kmを走り終えていました。3分割にしてからこれほど上手につなぎの14kmを走れたことはありませんでした。あまりにも上手くいっていたので、そのまま継続しようかと思ったのですが、これは実験のようなもの。

できるだけプラン通りにしなければ、次回以降に活きてきません。

ただ、鬼門はすぐにやってきました。30kmまではまだ走れる路面でしたが、河川敷コースに入ってからは、路面はさらに粗くなり、1歩着地するたびに激痛が脳天まで突き抜けます。

こうなるとどうにもなりません。痛みが引くことはありませんし、ここからはただのガマン大会になってしまいます。

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それでも大失速はしたくないので、6分30秒/kmよりも遅くならないようにもう一度集中力を高めます。そのために、また音楽を止めて自分の呼吸に集中します。

そして河川敷に入って応援する人たちが増えてきましたので、できるだけ痛そうな顔にならないように気をつけます。「大丈夫?」の声には「全然大丈夫です!」と強がり、むしろそこから加速します。

残り5kmくらいになったところで、少し無理すれば4時間30分以内のゴールができることに気づきました。

気づいたならそこを目指すのが男です。無理しても無理しなくても5分と変わらないのですが、ここで安全側を選べるほど大人ではありません。やるなら全力を出し切りたい。

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残り4kmになったところで、集中力のギアをもう1段上げます。ただし音楽のスイッチはオンにしました。無理をするならどこかで冷静さを保てる要素を残しておきたいから。

実はこの時点で左足首に違和感がありました。新潟のあれた路面を裸足で走ってきたことで、どこかで逃げるような着地をしていたのでしょう。足裏の痛みは無視をしてもいいのですが、足首はやっかいです。

足首がNGだった場合に、ちゃんと止まれる自分でいるために音楽をかけたわけです。

ゴールが近づくに連れて、徐々に沿道の声援が大きくなります。裸足であることに気づいた人たちが、全力で応援してくれます。この日はいつも以上にその声が体に沁みてきます。

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脳は完全にゾーンに入った状態。声援はいまだに耳に残っていますが、目の前の映像は断片的にしか覚えていません。そして、そのとき気づきました。わたしはこの一体感のためにマラソンを裸足で走っているということを。

フルマラソンをシューズで走ったら3時間30分。裸足で走れば4時間30分。裸足はシューズよりも1時間も多く、周りのランナーと喜びや苦しみを共有できます。

しかもシューズでいくら速く走ったって声援はもらえません。裸足のカッパはピンポイントで自分への声援を感じることができ、その声援が自分の集中力を高め、自分の限界を超えさせてくれます。

これはマラソン大会でないとできない経験です。人生においてどんな瞬間よりも心地よく、そして自分が幸せであることを実感できる瞬間がマラソン大会にはあります。

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「このために走っている」。それは少し傲慢な考え方ですが、喜びは間違いなくそこにあります。

4時間27分37秒。

正直言えばもう30分は走っていたかったのですが、力を出しきらずにゆっくり走るというのはまた違います。どんなときだって全力は尽くさなくてはいけません。必死のパッチだからみんなが声援を送ってくれます。

だから、4時間30分というのが今のわたしが楽しむために与えられた時間なのでしょう。

5時間で走っていたらきっとここまでの満足感は得られなかったと思います。4時間30分を超えてもいいやと思っていても同じです。出せるものをすべて出して、その壁の向こうに挑んだことが大切です。

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それを自分のこととするのがシューズランですが、裸足で走れば一期一会とはいえ多くの人と繋がっていけます。それをこれまで以上に強く感じた42.195kmでした。

あの路面の荒れ具合を知ってしまうと「また走りたい」なんて簡単には言えませんが、路面の厳しさでいえば鹿児島マラソンのほうが1枚上手です。美味しいものがいっぱいあるという意味でも新潟という地も侮れません。

えぇただ新潟に美味しいものを食べに行きたいだけですが、新潟シティマラソンがそのきっかけになるなら、それはそれでありかなとは思います。あの全力での声援との一体感をまた味わえると思うならなおさら。

ただ、来年もすぐに走るとは言えません。マラソン大会の出場はこれからかなり減らす予定ですので「連れて行って」「一緒に行こう」と言われれば断る理由はどこにもありませんが。

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来シーズンの予定までいま考える必要はありません。はっきりとしているのは、また走りたい大会が1つ増えたということ。RUNNETの評価は去年以下ですが、「来年もまた走りたい:56点」「気持ちよく走れました:57点」みたいなコメントが多数。

いろいろ足りない大会ですが、また走りたくなるんです新潟シティマラソンは。


限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング 著者:サキョン・ミパム 楽天ブックス:限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング [ サキョン・ミパム ]

パワースポット?新潟の弥彦神社で起きた不思議な経験

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新潟シティマラソン前日。ふと思い立って弥彦神社まで行ってきました。本当は新潟市内をウロウロするつもりだったのですが、なんとなく。

でも、この何となくの感覚というのを、わたしはかなり大切にしています。直感というほどのものではありませんが、そこに何らかの意味があるのだろうと。

ところが、思いつきで決めたので、まさか1時間に1本しか電車がないなんて思いもせず。

こういうところが田舎とはいえ首都圏で暮らしている人間のよろしくない感覚。便利であることを知らず知らずのうちに当たり前のように感じているんでしょうね。

結果的には弥彦には1時間20分しか滞在できませんでした。しかも、お店の多くは夕方に閉まりはじめて、何年か前に同じような経験をしたことを思い出しました。

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地方の観光地は閉店が早いんですよね。

それでも、弥彦神社に行って良かったなとは思います。駅を降りた瞬間に圧倒されるような気配。あれだけ威圧感のある土地は初めてでした。

弥彦山が御神体なのでしょうか。ちょっと逃げ出したくなるような気持ちになりましたが、なぜか弥彦神社に入ったら、その気配がきれいに消えていました。

いつも言っていることですが、わたしはスピリチュアルとかはよく分かりません。興味もありませんが、こういう経験はよくあります。もちろん霊感もありません。

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ただ「今日は山の神様が不機嫌だな」とか感じることは度々。走っているときにそう感じたら、目的地に行く前に引き返します。理由はありません。

お腹が空いたら何かを食べるのと同じくらいの感覚で、山の神が怒っていたら引き返すわけです。そこに理屈や理由なんてものはありません。

今回はただただ威圧される感じで、伊勢神宮や熱田神宮のように個人的に威圧しているのではなく、ただそこに山があるだけで、重い空気になっているように感じたので踏ん張りました。

そうしたら、弥彦神社の敷地に入ったらすっと軽くなったわけです。

本当にそういうものがあるのかどうかは知りませんが、結界のような何かがあるのかもしれません。ちなみに弥彦神社はパワースポットとしても知られているとのこと。

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どんなパワーがあるのかは知りません。

越後一宮である弥彦神社に「明日走らせてもらいます」と挨拶をして、境内を少し散策しました。そこで見つけたのが重軽の石。

持ち上げて重いと感じたら願いは叶わず、軽いと感じたら成就するとのこと。

そんなことは知らずに、願いも込めずにただ持ち上げただけですが、重くは……ない。列に並んでる他の人は「重くて無理」って言ってましたが、願わなかったから軽かったのかな?

ただ、なんとなく力が満ちている感覚があったので、やっぱり弥彦神社に来て何かあったのかもしれません。

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必要以上に何かを背負っていて、それを取り除いてくれたのかな?なんて思ったりしましたが、いずれにしても直感に従って行ってよかったのかな。

そのあとは弥彦神社を出ても威圧感を感じることもなく、新潟に戻ることができました。

そんな不思議な経験をしたので、マラソン前の記事として書いてみました。何の参考にもならないかと思いますが、新潟マラソンに来ることがあれば、弥彦神社も行ってみるといいかもですよ。


不思議と自分のまわりにいいことが次々に起こる神社ノート
著者:羽賀 ヒカル
楽天ブックス:不思議と自分のまわりにいいことが次々に起こる神社ノート [ 羽賀 ヒカル ]

オールスター感謝祭の赤坂ミニマラソン観戦記〜マンネリの向こう側へ〜

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普段テレビをあまり見ないのですが、なぜかオールスター感謝祭だけは確実に見れる星の下の生まれたようです。もちろん見たいのは赤坂ミニマラソンの森脇健児さん。

高校時代、KBS京都のラジオ番組「森脇健児の青春ベジタブル」が毎週日曜日夜の楽しみでした。わたしが大阪から関東に出てきたきっかけのひとつが、森脇健児さんの東京進出でした。

憧れの人が東京で活躍する姿を見て、自分も東京へ行けば何か変わるのではないかと思ったわけです。東京には行かず、神奈川までしか東にいけませんでしたが、人生は明らかに変わりました。

ただ、自分の夢に向かってがむしゃらに突き進んでいるうちに、森脇健児さんは京都に帰っていましたが。

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スキャンダルもないのに芸能界で仕事がなくなってしまった森脇健児さん。テレビで見ることになったのは「走る男」で日本縦断している姿でした。

ひどく面白くない番組だなと思いながらも、気がつけばわたしは同じように日本中を自分の足で駆け回っています。

狙ったわけではないのに、なぜか森脇健児さんの背中を追うようにしていますが、後ろから追っているのでいつまで経っても彼と交差することがありません。ずっと遠くにその背中が薄っすらと見えるだけ。

それはともかく赤坂ミニマラソン。

何の縁かは分かりませんが、今年になって初めてミニマラソンの心臓破りの坂を2回ほど歩きました。壁のような坂道ですが、上りがいのある坂道でもあります。あの坂の上には夢があります。

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森脇健児さんがずっとアカサカンドリームと言っていますが、少なくとも上位に入る芸能人の方はみんな、強い気持ちを持ってあの坂と向き合い、そして超えていきます。

あの強い気持ちは、本当にすごいなと毎回驚かされます。

そして今回すごかったのはやはりキプサング選手です。何がすごいって、走り終えて本当に楽しそうだったということ。時間差スタートというゲーム性を楽しみ、そして厳しいコースを走れることを楽しんでいるように感じました。

それだけの練習を積んでいるからかもしれませんが、彼は本当に走るのが好きなのでしょう。まるで走るのを覚えたばかりの子どものような笑顔でした。

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最近、「走るのは何か」ということを考えながら走ることが増えました。

なぜ自分が走るのか、自分どういうランナーになりたいのか。走ることによって到達できる領域というのがあるとして、自分はそこに手が届くのだろうか。そんな考えても仕方がないようなことをひたすら考えています。

そういうときに、やっぱり真剣に心臓破りの坂を駆け上がる芸能人を見ていると、心に響くものがあります。もちろん、そこに森脇健児さんがいるからなのかもしれません。

でも間違いなく彼が赤坂ミニマラソンをこんな真剣勝負の場に変えました。とうとうキプサング選手を呼んでしまうような状態になっているわけです。

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ただ、現時点では1人だけ飛び抜けた形になっています。なぜか多くの芸能人が森脇健児さんに勝つことを目標にしています。それもひとつの形なのかもしれませんが、どことなく面白みに欠けます。

やっぱり、森脇健児さんは挑戦している姿が似合います。もっと速いライバルがいて、そこに負けないように努力する。もちろん上に立ってもそれで満足する人ではありませんが、以前のようなドラマティックさはもうありません。

24時間テレビの24時間マラソンのようにマンネリ化してしまう未来が少し見え始めました。

ものすごい魅力的なコンテンツなのに、それゆえに新しいチャレンジがなくなってしまう。これは何もテレビ番組に限ったことではないのかもしれません。わたしだって様々な面でマンネリ化しているはずです。

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例えば裸足で走るフルマラソン。これは完全にマンネリ化しています。あたり前のように走って、あたり前のように完走する。「完走おめでとう」の言葉を心から喜べない自分がいます。

そんなときにどうすべきか。また全力を尽くすスタイルに戻るのか。それとももっと違う自分を模索するのか。わたしはきっと後者を選ぶような気がします。実際のところすでにそちら側に重心を移しています。

自分らしさを走りでもっと演出できるのか。これが2018-2019シーズンのわたしの課題になります。


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新潟シティマラソンが今シーズンどう走るかという指標となる

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日頃の行いが良いのか悪いのか。通過する台風が大暴れしなければ、新潟シティマラソンを無事走れることが出来そうです。そうなればできるだけ早めに着いて美味しいものを食べるわけです。

スケジュールの都合でカーブドッチは諦めましたが、そうなれば日本酒三昧なわけです。

でも新潟シティマラソンそのものは、実はわたしにとってちょっと大きな意味のあるレースです。今のコンディションでどれくらい走ることが出来るのか。

おそらくは無駄に付いた筋肉のせいで思うように走れないことになりますが、思ったよりも体が動くようであれば、愛媛マラソンは本気で走ろうかと考えています。

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それに合わせて3月に南横ウルトラマラソンも、今年よりも上位を狙おうかと考えています。勝ちに行くというのではなく、台湾の仲間たちへの礼儀として、全力を尽くすという意味で結果が欲しいだけです。

出るのは60kmでしょうから、そこで優勝するには5時間を切らなければいけません。これは5分/kmで走るペースですので、温かい台湾ではまず無理ですが、そこに向けて調整するのは自由です。

ただ、その目標設定でいいのかというのは、今回の新潟シティマラソンで分かります。ここでそこそこ走れなければ、愛媛マラソンも南横ウルトラマラソンも向き合い方が変わってきます。

もちろん裸足で走るつもりですので、タイムは出ませんし、タイムを出そうというつもりもありません。思うように自分の体をコントロールできるのかどうかというだけのことです。

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自分の思うようにレースを組み立てることができたなら、ハルカススカイランからそのままフルマラソンへと移行。残念な走りになるようでしたら、愛媛マラソンはカメラを持っての取材ランになります。

だったら、しっかりコンディションを整えるべきでは?そう思われるかもしれませんが、わたしの人生には明確な優先順位があります。

美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲むことは、少なくともマラソンを走るということよりも、わたしにとっては優先順が上になります。わたしは走るために生きているわけでなく、美味しいものを口にするために生きています。

できれば、それを仲間と共有できるのが理想ですが、そのためにはリサーチが必要です。

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いつ誰と次に新潟に行くことになるのかは分かりませんが、そういう機会に美味しい食べ物やお酒を共有できるようにしておくことは、フルマラソンを3時間以内で走るよりも重要なことです。

だから、食べることも飲むことも止めませんが、スタートラインに立ったらそこからは違います。5時間近くかけての体との対話。「お前は愛媛マラソンを走りきれるのか?」と問いかけ続けることになります。

ただ気負いはひとつもありません。きちんと走れるはずだという自信はありますが、走れなくてもおかしくはないという冷静な判断力もあります。

10分間走を中心とした中距離の練習ばかりしていますし、階段を駆け上がるための筋力はつきましたが、これはフルマラソンにおいては錘にしかなりません。唯一の救いは体重がやや軽いというくらいでしょうか。

その軽さも前日の暴飲暴食ですべてチャラになりそうな気もしますが。

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当初はあまり目的なくダラダラ走ることになるかと思っていた新潟シティマラソンですが、明確な目標ができたことで、少し楽しみになってきました。

美味しいものを食べて、目的意識を持って走って。

どうやら想像以上に楽しい時間を過ごせそうです。とりあえず今は行きの新幹線で何を食べるべきかで頭がいっぱいです。その前に荷造りしなくてはいけないですが。まぁ何とかなるでしょう。


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朽ちていく自分をただ眺めているだけか、それとも衰えに抗うのか

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どうでもいい話ですが、銀歯が外れてしまいました。銀歯の下で虫歯が進行してゆるくなっていたとのこと。食パンを食べているときに、なにやら硬いものがあり「異物混入か?」と思ったのですが、混入させたのはどうやらわたしだったようです。

すぐに2軒となりにある歯医者さんに行き、歯を診てもらったのですが他にも治療したほうがいい歯がいくつもあるとのこと。そういえば、定期的に通っていた歯医者もいつの間にか行かなくなっていました。

そして虫歯があることは何となく察していたので、ここはきちんと治すべきタイミングだったのでしょう。ちょうどこの日、胃潰瘍の薬を減らすことになっていて、治療費がかなり減ると喜んでいたのですが、ひとつ去ればひとつやってくる年齢です。

こういうことがあると、健康を維持することはとても重要だなと思います。

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わたしは、すべての人がランニングをすればいいのになと思っているのですが、特に同年代の会社員の人は、仕事の時間を削ってでも走った方がいいと思います。いや、別にランニングでなくてもいいのですが、運動は絶対に必要です。

40代になると男女問わず体力がグッと低下します。でも、30代のころの意識で怠惰な生活を続けてしまいます。その結果、体のあちこちに不調が出てきます。立場上、仕事でのストレスも増えていきますし、いつもどこか調子が悪いという状態になります。

でも、自分だけは大丈夫だと思って、体のケアをせずに仕事に没頭する。そんな無理がいつまでも続くわけがありません。どこかで心も体も壊れてしまいます。

これからも定年までしっかりと働きたいのであれば、いま必要なのは運動です。体を動かしてストレスを発散し、平日の仕事で疲れないだけの体力を身に着けなくてはいけません。それに合わせて大事なのが心をコントロールするということ。

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マラソンを走るようになると、思うようにいかないことが次々に起こります。最初はどんどん走れるようになっていくことが楽しくなりますが、どこかで伸び悩むようになり、人によってはケガをして走れなくなることもあります。

長く走っていると、もう若い頃のように走れないという事実と向き合わなくてはいけなくなります。でも、そういう経験をすることで心を強くすることもできますし、怒りの感情などをコントロールできるようになります。

もちろん、ただ走っているだけでそのような成長ができるわけではありません。走りながら常に自分と向き合うこと。速く走れるように鍛えるのと同じように、強い心を持てるようなトレーニングをしなくてはいけません。

とはいえ正しく鍛えれば、誰でも自分の心をコントロールできるようになります。ストレスの多い現代社会において、どんな状況でも自分を保てるようになります。

そのためのトレーニングの場として、ランニングはとても適しています。

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ラン仲間と走ることはあっても、マラソンは基本的に1人で行うスポーツです。駅伝であっても、走っているときは1人で孤独です。これだけ人的ネットワークが広がった社会で、孤独になれる時間というのはとても貴重です。

走っているときは自分という存在としっかり向き合えます。そこには誰かの意見が入ることもなく、何かに対して構える必要もありません。ただそこに自分がいて、自分の判断で前に進むのがランニングです。

最初は1kmを走るのが精一杯だった人も、継続していけば42.195kmという信じられない距離を走れるようになります。時間をかければ東海道や中山道を自分の足で駆け抜けることもできるようになります。

自分で考えて、自分の力で成長していくことを感じられる。そして、現在のストレス社会でも躓くことなく自分の足で立てるようになる。ランニングにはそんな魅力があるとわたしは考えています。

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走ることはそんなに難しいことではありません。最初は1分でもいいんです。大事なのは踏み出すことと継続すること。それさえできれば、弱かった過去の自分と決別することができます。これに関してはやるかやらないかだけ。

やらずに朽ちていく自分をただ眺めているだけか、それとも衰えに抗うのか。決めるのは他でもない自分自身です。


青春とは、心の若さである。 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
著者:サムエル ウルマン
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賢者はバランスを保ち、愚者は極端になる

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いま瞑想とマラソンに関する本『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』を読んでいます。読み終えるのを待てずに何かを書きたくなるのがわたしの悪いクセ。

でも、やっぱり鉄は熱いうちに打つべきですし、自分の中できちんと消化するために文章にするというのは、わたしにとってとても重要なルーチンです。少なくともここはわたしの個人ブログなわけですし。

この本のレビューはいずれRUNNING STREET 365で書きますが、心にグッとくる言葉が詰め込まれていて、そしてわたしのランニング哲学のようなものとシンクロする部分があり、興味深く読み進めています。

おそらく何度か読み返さないと、ここに書かれていることの意味を理解しきれないくらい難解な部分もありますが、それらを吸収できたとき、わたしのランニングとの向き合い方が変わるような気がします。

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まだ半分しか読んでいませんし、その半分の半分も理解できていないため、あれこれ語るつもりはありません。ですので、気になったひとつのフレーズについてだけ、今日のブログ記事として書いておきます。

「賢者はバランスを保ち、愚者は極端になる」

このフレーズを読んだときに、目の前がパッと明るくなりました。腑に落ちるというのは、まさにこのことを言うのかもしれません。

あまり細かく書くと「自分のことを否定された」と言い出す人が出てきそうなので、やや濁すような書き方になるのは理解してください。

わたしも愚者のように極端になることがあります。例えば肉中心の食生活にしてみたり、肉をほとんど食べないようにしてみたり。ミニマリストのようにモノをどんどん手放したり。

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極端というのはすごく分かりやすく取り組みやすいものですが、わたしの場合には長く続くことはありません。なんでかなとずっと不思議に感じていたのですが、ようやく理解できました。極端は「愚」なわけで、そこは居心地が悪いんです。

裸足という極端なランニング方法にどっぷり浸かることも、わたしにはできませんでした。わたしはシューズのレビューを書くくらいにシューズを愛し、そして毎日裸足で走っています。

最近のわたしは裸足ランニングの世界とはやや距離をとるようにしています。シューズやメーカーのことを批判ばかりしますし、裸足こそが最高というようなことをあたり前のように口にするので、わたしは居心地が悪いわけです。

もちろん自分のことを愚かではないなんてことは言いません。言動からも分かりますように、決して賢者ではありませんし、おそらく周りからすると愚かとしか思えないような道ばかりを歩んでいます。

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でも、極端な状態はやっぱり居心地が悪く、どうにかしてバランスを保とうとする自分がいます。実際にバランスを保てているかどうかは別として、少なくともそこが目指すべきところだということは本能的に理解しています。

極端に自分を追い込むようなトレーニングはしませんし、強度の高い練習を入れた後は休養もしっかり取って、バランスを保つことを最近になって身につけました。

北京や台湾が好きだと言いながらも、日本国内を旅することでこの国の魅力についても知ろうとする自分がいます。誰もが知っている観光地に行くこともあれば、東京坂道ランのようにコースも決めずにラン旅をすることもあります。

わたしがなぜそういう風になったのかは分かりません。育てられ方によるものなのか、それとも自分自身が持って生まれた本質の部分なのかは分かりません。でも、確かにそうやって極端にならないようにしている自分がいます。

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きっと、このタイミングで『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』に出会ったのは、今のままでいいんだよと、天の声が言っているのでしょう。

わたしの中で小さな迷いがあったのかもしれません。その迷いを見透かして、神様がこの本を届けてくれたわけです。電子書籍ですし、代金はちゃんと払いましたが(どうやら最近の神様は課金制みたいです)。

愚者になることをおそれて行動しないのは、それはそれで愚かです。だから愚者だと思われること、愚者になることを避けるつもりもありませんが、どんなときもちゃんとバランスを意識すること。

できるだけ心が安定した場所にあるようにすること。

それを意識すべきタイミングなのでしょう。いい仕事をするためにも、いい走りをするためにも、次のステップとしてそれが求められているような気がします。

「賢者はバランスを保ち、愚者は極端になる」賢者になれるかどうかは分かりませんが、そこがわたしの目指すべきところです。これまでは無意識にそうしていたものを、これからは徐々にでも意識的にできる自分を目指します。


限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング
著者:サキョン・ミパム
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