裸足は五本の指で走る!痛みの少ない走り方のヒント

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飯能ベアフットマラソンに向けて裸足練習を開始しました。と言っても砂利道を走ろうとしただけで、実際はあまりの痛さに悶絶して、300mを歩いただけです。

別にそんなことをしなくても飯能ベアフットマラソンは完走できるのですが、痛みとの向き合い方がひとつのテーマで、なおかつ来年の鹿児島マラソンでいい結果を出したいという思いから、これまで避けてきた、痛い練習を取り入れようかと思っただけです。

ただ、まぁ足裏の痛いこと。

当然です。砂利道ですから。でも犬は砂利道を裸足で走ります。たぶん猫だってそうです。内心痛がっているのかも知れませんが、素知らぬ顔して悠々と歩きます。

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犬や猫ができるから人間もできるかというとそんなわけはないのですが、人間だってほんの100年前は砂利道を歩いていたわけです。いや、砂利道は歩かないですね。砂利道は人工的なものですから。

砂利道は歩かないものの、がれ場は歩いていたはずです。走れるかどうかはともかく、歩いてはいたわけです。多分猿なら砂利道でも痛がらずに走ることができます。ではなぜ人間ができないか?

退化?それとも進化?

人間の痛覚が強くなりすぎたのか、人間の恐怖心がそうさせるのか。これに関する専門書を知っていれば誰か教えてください。できるだけ賢くないわたしでも分かるようなやつでお願いします。

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痛いけど我慢して頑張るほどわたしは純粋な子ではありません。いかに手を抜いて生きるかが才能がない人間が才能のある人間に勝つための唯一の方法です。楽をするため、効率よくするために本能的に足が試行錯誤を始めます。

そこで掴みかけた感覚が「足の指は五本の指でできている」というものです。

何を当たり前のことを言ってるのだと思われそうですが、例えば足の指をイメージするときに、目に見えている部分だけを思い浮かべるのではないでしょうか。実際の足の指は甲の部分くらいまではそれぞれに分かれています。

中足部までは足の指はそれぞれ独立しています。ただ筋肉があるため、連動しやすいのですが、やり方次第ではそれぞれを独立させて動かすこともできるはずです。

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なぜなら、わたしたちの手はそのようにして動いているからです。人間の手が物をつかめるのは中手骨が自由に動くからです。人間の足は直立二足歩行をするために進化しましたが、遠い親戚の猿たちの足は物をつかむことができます。

だとしたら、その独立した動きを意識すれば、猿のようにがれ場でも走れるかもしれない。長々と書きましたが、これを脳内で考える時間は1秒以下。歩きながら次の着地で足の指を意識すると痛くありません。

結論を出すにはまだ早すぎますが、きっとこれも裸足で走るためのひとつの正解です。

おそらく裸足で走っている人なら、同じ感覚をすぐに持てるはずです。まっすぐに立って、足の指の骨を一本一本意識するだけですから。そうすると、足の横のアーチがグッとあがります。そして踵がスッと上ります。

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動物の中で踵を着地させるのは人間だけです。嘘です。たぶん熊も踵が接地します。でも犬も猫も馬も踵を接地させません。踵を接地させるのは2足歩行において安定性をもたらします。

確かに立っている状態では踵が着くほうがバランスはいいのですが、走るとなるとどうでしょう。前にしか進まないのであれば、別に安定性なんて必要ありません。

わたしは裸足で走るときにフラット着地にしています。一般的にはフォアフットが正解と言われていますが、わたしは意識してフラット着地にしています。ただ、ここにきて1周まわってまたフォアフット着地のメリットが浮上してきました。

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ただ一般的に言われているフォアフットとは違います。

足の前側からペタッと着くのではなく、足の指を1本1本独立させて着地します。そして、小石を感じた指だけ接地をさせません。実際には接地しているかもしれませんが、その指だけを軽くあげておけば痛みは半減します。かかとは軽く浮いているような接地しているような微妙な位置です。

痛みはもちろんありますが、ほとんど歩きだった状態からややスピードを出せるようになりました。

問題はものすごい集中力がいるということです。そして頭で考えるのではなく、足で感じなくてはいけません。おそらく慣れれば本能的にもっと指を動かせるはずですので、走りももう少しましになるかもしれません。

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あとは例えば21kmの距離をこの走り方で筋肉が持つのかという問題もあります。

それも含めて今後の課題ですが、久しぶりにいい気付きのある練習になりました。速く走れるかどうかというよりは、体をもっと上手に使う走り方。わたしが目指すべき場所のひとつです。

足の指の一つひとつを感じながら走る。何をいまさらと裸足マスターたちは思うかもしれませんが、独学のわたしはこうやって自分で気づいていくしかありません。

そしてこういう気付きがあるから裸足は楽しいわけです。4月はこの感覚を磨くことに注力します。


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