日本一緩いマラソンレポート「第3回秦野24時間裸足マラソン」【裸足チャレンジ】

練習は嘘を付きません。練習していないなら結果はでない。あたり前のことなのですが、今回の24時間裸足チャレンジでは練習不足、準備不足では24時間で結果を出すのは無理だということを学びました。結果は131.49 kmと過去最低。

結果が出なかった言い訳はいろいろあるのですが、大事なのはこの結果を受け入れること。3回目にして最低記録となりましたが、このままだと次回はさらに距離が短くなります。そうならないために、何をすべきかを考えてみました。

目次

気温はやや低めでも最高のコンディション

5月23日晴れ。最高気温は25℃くらいの予報だったので、ある程度路面が熱くなるのは想定内。風が吹いているのもあって、路面が空冷されたので5月の路面コンディションとしては、これ以上を期待できないくらいのベストコンディション。

ただ紫外線が強くて、しっかりと日焼けしましたが。夜間に少しだけ雨が降ったものの、夜中もそこまで冷えることもなく、ここで結果を出さなかったらいつ出すのだというくらいの状況でしたが、比較的早い段階で失速しました。

前回との違いはショートタイツを使ったこと。階段垂直マラソン直後ということもあり、足の疲労感を考慮して2XUのショートタイツを選択。序盤はこのタイツのおかげでそれなりのペースを維持できたのですが、結果的によかったのかどうかは不明。

あとはいつもは音楽を聴いて走ることが多いのですが、今回はラジオを聴きながら。これも気を紛らすには良かったのですが、ペースがやや乱れ気味になったかもしれません。でも、きついときにラジオに救われたのも事実。

2XUのショートタイツをどこで脱ぐかがポイント

今回は2XUのショートタイツを履いたとお伝えしましたが、最初から最後まで履いて走るつもりはなく、どこかのタイミングで脱ぐことになるだろうなと。着圧がきついので食事をするとお腹周りの圧迫がきつくなり、足も疲労感が出てきます。

ショートタイツはフルマラソンの距離を走るにはいいのですが、24時間マラソンのように補給があるタイプのレースでは着用し続けるのが難しい。結果的には40kmくらいで脱ぎました。ちょっともったいない気もしましたが、走らされている感覚が強かったので。

ただ、ショートタイツを脱いでからはペースがキロ1分くらい遅くなったので、上手く使いこなせるようになれば大きな武器になりそうです。ただ裸足チャレンジの「チャレンジ」を重視した場合には、道具に頼るのはやめたほうがいいのかなと。

もしかしたら、ショートタイツがオーバーペースを招いた可能性もありますし。

序盤は距離を計算してしまい脳が疲弊

今回はどうしても160kmを走りたかったので、スタートからずっと逆算していました。「このペースなら◯時間経過時に◯kmの貯金ができて……」これが精神的な疲れになってしまった気がします。狙ったペースで走りきれるわけもないのに。

走りそのものは序盤はキロ6分30秒で安定。50分走って10分休憩というスタイルなのでこれよりも遅いと、160kmまで到達できないので、今後もペースの落としどころはキロ6分30秒前後かもしれません。大事なのはそれをいかにしてキープするか。

いや「キープする」という感覚だとすでにオーバーペース。ゆっくり走ってキロ6分30秒になるくらいの走力を身に着けておかなくてはいけません。ここが今回最大の失敗。練習できていないわけで、当然の結果ともいえますが。

キロ6分30秒を守れたのは50kmまで。これでは160kmは無理です。せめて100kmまではそのペースを維持できないことには、100マイラーの土俵にも上がれません。来年に向けてはその練習ですね。走れるからだと柔らかい着地の習得。

夜間の大幅失速をいかにして回避するか

データを見てみると、夜間である80kmから110kmのペースがガクッと落ちています。この区間はキロ10分くらいのペースで、これではとてもじゃないですが距離が積み重なりません。1時間に7km以上は走らなくて、私の走り方では160kmに到達しません。

ではどうすれば、そこでの失速を防げるのか。それはもう練習しかないわけです。もう少し正確に表現するなら走りきれる体を作ること。24時間はともかく、まずは160kmを走れる体に作り変えなくてはいけません。

体重は50kg前後で、1ヶ月に1回は100kmを走ること。もしくは12時間走でも構いません。今回は旅ラン以外で長い距離を走っていないので、走り続けるという部分がまったく鍛えられておらず、ここが自分の伸び代でもあります。

ただウルトラマラソントレーニングノウハウって、あまりないんですよね。いくつか本も出ていますが、科学的根拠があるものではなく、それなりに走力がある人が自分の経験に基づき書いているので、あまり参考にならないものが多々。

ちなみに前回失敗したエネルギー切れは回避。序盤からかなり積極的に食べていたので、何度か空腹感はありましたが、昨年のように動けなくなるほどの状態にはならず。だからこそ、走れる体を取り戻すことが大事。もちろん体重を落とすのも合わせてですが。

夜間はまったく体が動かず、このままだと120kmも達成できないかと思いましたが、面白いもので明るくなり、睡魔もどこかへ行くと体は動くものです。残り4時間は動けないなりにも、しっかりとまとめられたことは数少ない収穫のひとつです。

秋までは階段トレーニングを中心に

今回は正直、結果にかなりがっかりしています。この1年のトレーニングを否定されたような感じもあり、ちょっと焦っています。ただ、これから1年かけて24時間裸足チャレンジで結果を出すための体作りをすぐにはじめるかというとそれはしません。

今シーズンは秋に階段垂直マラソンで結果を出すためのトレーニングをします。このトレーニングがフルマラソンのタイム改善にもつながり、さらには筋力アップになるので24時間裸足チャレンジでも良い結果につながると考えています。

二兎追う者は一兎も得ずと言いますが、それはやり方次第。せっかく大山が目の前にある鶴巻温泉で暮らしているのですから、積極的に山でトレーニングをして階段力をアップさせること。そして11月6日のVJC大阪大会が終わったら、24時間裸足チャレンジに向けての準備をスタートします。

思い通りになるかどうかはわかりませんが、少なくとも今回の記録には負けないように。そして、あくまでも最終目標は160km。ここを目指して、自分なりにトレーニングを積み重ねていこうと思います。

RUNWAY練習会開催中

効率のいい体の使い方を中心とした練習会を毎週水曜日に日比谷で開催しています。記録が伸び悩んでいる人や、ケガをしにくい走り方を身に着けたいという人のための筋トレ&走り方講座中心のトレーニングを行っています。

日時:毎週水曜日19時〜20時30分
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参加費:2,000円(第1・3水曜日は無料)
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