ハダシストがシューズを愛する理由と裸足ランニングの魅力

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万里の長城マラソンは裸足で優勝しました。

そして先週末に友人相手にちょっとしたランニング教室を開きましたが、あやうく家を出るときにシューズを持って出るのを忘れるところでした。

頭の中にあるはずの「ランニングをする=シューズが必要」という公式がすっぽり抜け落ちてて苦笑い。

裸足ランナーの中でもわたしは「シューズ大好き」派の裸足ランナーなはずなのですが・・・

目次

裸足ランナーなのにシューズが好きな理由

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なぜシューズが好きなのに裸足なのか。裸足ランナーはシューズが嫌いじゃないのか。そんな疑問があるかもしれませんが、わたしは「ガジェット」と同じ感覚でランニングシューズが好きです。

スマホやタブレット、デジカメが好きなのと同じ感覚でシューズが好き。

シューズはメーカーがひとつの想いを持ってそれを形にしたもの。シューズはひとつの思想と言ってもいいでしょう。

その思想をシューズから汲み取り、自分の走りとシンクロさせることでこれまでにない化学変化が起きるのが楽しいので、やっぱりシューズを履いて走るのはやめられません。

反対にいま履いている「adizero feather RK2」は思想が気に入ったのに、2連続で壊れてしまうような作りの甘さ、もしくはわたしとの相性の悪さがあると、残念な気持ちになります。

片想いしているあの人に「わたしはそんなつもりないから」と言われるときのあの気持ちと同じです。

そうハダシストはいつだってシューズに恋しているんです。

裸足が好きで好きでたまらない理由

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シューズと上手にシンクロするには素の状態での自分の走りが安定している必要があります。

人間の適応力は見事なもので、だいたいどんなシューズでも走れてしまいます。でもひとつのシューズばかり履いていると足はそのシューズ専用の適応の仕方をしてしまうわけです。

癖って言えば分かるでしょうか。

この癖が全くない状態を裸足で作り出したいんです。賢い人からすれば「それは裸足に合わせた癖がつくだろう」というかもしれませんが。

ただナチュラルな状態、走りの原点を裸足に持っておくことで、困ったときはいつでもそこに立ち返ることができる。裸足はわたしにとってそういう位置づけになります。

ちょっと足の調子が悪いなというときもシューズを脱げば、少なくともフォームの悪さは改善されますから。

裸足で走るのは痛くないの?

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裸足で走っていると「痛くない?」ってよく聞かれます。

裸足を極めようとしている人たちの中には「痛くない」という人もいますが、わたしは「痛いに決まってるじゃないですか」って聞かれるたびに答えています。

事実痛いし小石なんか踏んづけたら、レース中であってもそのまま家に帰りたくなるくらいやる気がしぼみます。

でもその痛みよりも楽しさが勝ります。

足の裏で地面をつかんでいる感覚や、難しい路面を上手に走れたときの喜び。裸足で走っているのを見て驚いている人たちの顔。全部楽しいんです。

痛いのは間違いありませんが、少なくとも自分の不注意以外で流血するようなことはありません。血豆もフルマラソンを走った程度ではできません。

裸足で走るとどんなケガをする?

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裸足で走って足裏を切るようなことはこれまでに一度も経験したことがありません。

そもそもこの国でガラス瓶というものがほとんどなくなっていますし、そのガラス瓶の破片が地面に転がっているようなシチュエーションは1年に1度あるかないか。

わたしが裸足で流血するときは基本的に足の親指の先端です。

普通に走っているときはまったく問題ないのですが、披露してくると足を持ち上げるときに親指の先が残ってしまい、アスファルトで擦ってしまうことがたまにあります。

これは裸足ランニングでもフォームがそれぞれ違ったりしますので、誰もがなることではないかと思います。わたしの場合は親指を地面に擦ることがある。ただそれだけです。

裸足は確かに安全ではありません。布1枚でもあるのとないのとでは守られている感覚が全く違います。

でもシューズが絶対に安全かというとそれも違う気がします。たしかに外傷からは足を守ってくれますが、シューズを履くことで生まれる癖によってケガをする人は少なからずいます。

裸足は万能ではないけど裸足は走りを楽しくする

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裸足の方がシューズよりも速く走れると主張する人もいます。わたしも状況によってはシューズよりも裸足の方が速く走れることがあると思っています。

でも普通のロードレースにおいてはやっぱりシューズのほうが優れています。24時間裸足で荒れた路面を走ったりするとわかりますが、人間の足はアスファルトの上を走るようには作られていません。

だから裸足が万能だなんてわたしは言いませんし、わたしはシューズ大好きな軟弱な裸足ランナーです。

それでも裸足で走ることは楽しいし、走りの幅を広げてくれます。裸足で走ると体との会話もしやすくなります。

そして1年のマラソンスケジュールにおいて最も裸足力が問われる、1年間の成果をそれぞれが披露する場としての飯能ベアフットマラソンがいよいよ次の日曜日に開催されます。

これはレースですがわたしにとっては、裸足の集会であり裸足の発表会です。

みんなの走りを見たり、みんなの痛そうな顔を見たりするために、わたしは飯能に行くわけです。そしてレースでは終始撮影しながらの走りになります。

まじめに走ったら遅いのがバレてしまいますから・・・

そんな裸足の祭典、時間があればぜひ見に来てください。いろんな裸足ランナーの走りを楽しめますし、トップランナーの走りはちょっとびっくりするくらいハイレベルです。

今年は食べ物のお店も多いという噂なので、ちょっとしたスポーツ観戦な感じで裸足ランナーたちを見守ってくれると、裸足ランナーたちも気持ちが高まってさらにいいパフォーマンスで魅せてくれるはずです。

第5回飯能ベアフットマラソン:http://www.hadashirunning.jp/blog/2016/05/201605155.php

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