裸足で楽にフルマラソンを完走するための3つのポイント

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裸足でフルマラソンを完走したのは今回の金沢マラソンで13回目になります。初めて裸足でフルマラソンを走ったのが2011年の鳥取マラソンでした。スタート直前までシューズを履いていましたが、なぜかうまく走れる気がして、急いでシューズを脱いだのを覚えています。

ちなみに13回の裸足のフルマラソンで完走できなかったことは万里の長城マラソンの1回のみです。ベストタイムは3時間53分31秒で、2012年の湘南国際マラソンでした。

いまはもう裸足で速く走るつもりもないので、5時間前後をゴールタイムに設定しています。設定というよりは、普通に走ればそのあたりに落ち着くということで、頑張ればもっと速く走れますし、ある程度設定をしないとダラダラしてしまうので、少しは真面目に走る必要もあるということろで5時間を目安にしています。

13回目の裸足のフルマラソンを終えて、そろそろ裸足でフルマラソンを完走する方法を語ってもいいんじゃないかなと思い、今回は裸足でフルマラソンを完走する方法について説明したいと思います。

シューズを履いてフルマラソンは完走できるけど、裸足になると完走できないという人(ほんの一握りの人)向けの内容になります。

目次

制限時間プラス1時間で走る走力は必要

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裸足でフルマラソンを完走することはそれほど難しいことではありません。とはいえ、シューズを履いてフルマラソンを6時間で走る人が、6時間制限のフルマラソンを裸足で完走できるなんてことはまずありません。

絶対に裸足よりもシューズのほうが速く走れると断言はしませんが、わたしの経験からすると、フルマラソンならシューズを履いて走るよりもプラス1時間程度は遅くなります。

6時間制限の大会を裸足で完走するには、シューズを履いてサブ5くらいは達成しないと完走は難しいと考えてください。

サブ5はきちんと練習をしたランナーならそれほど難しい壁ではありません。よほど体重がありすぎるのでなければ、毎週きちんと練習しているランナーであればサブ5はできるはずです。

裸足でフルマラソンを完走するには、最低限それくらいの走力を身につけるようにしてください。もしくはもっと時間をかけて裸足ランを極めるかのどちらかです。

裸足でフルマラソンを完走するためのポイント

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裸足でフルマラソンを完走するには、メンタルとテクニカルのふたつが必要になります。テクニカルなものは走り方の技術と走りながらの技術が必要になります。

・精神面の強さ
・走り方の技術
・走るときのコツ

この3つが揃えば裸足でフルマラソンは、苦しさよりも楽しさが勝ります。多少荒れた路面でも恐れることなく走ることが出来ますし、これまでと違う景色が見えてくるはずです。

もちろんこの3つのポイントを身につけることは容易ではありません。ただ、完走のためにするべきことを明確にしておくことは大切です。自分がなぜ完走できないか、自分の弱点を把握することから始めなくてはいけません。

必要なものを知り、足りないものを把握する。そして足りないものを埋めていくだけで裸足のフルマラソンのハードルは一気に下がります。

闇雲に練習するのではなく、効率的に練習を取り組むことが重要です。

裸足でフルマラソンを完走するために必要な精神力 

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裸足で走るための精神力というと「痛みに耐える」のような我慢の精神力をイメージするかもしれませんが、ここで求められる精神力は、我慢とは無縁の精神力です。

まず大切なのは、完走できるという自信です。ただしこれは完走したことのない人にとってはなかなか身につけにくいものですよね。

ですので「これだけ練習したのだから大丈夫」と思えるだけの練習量がその代わりになります。本当は練習量で自信を語りたくはないのですが、多くの人にとって練習量は自信につながります。

それを否定するつもりもありませんし、自身をつけるためにはどんどん活用すべきです。

もう一つは楽をすることを恐れない勇気です。

裸足でフルマラソンを完走するのは苦行ではありません。何も好き好んで苦しい走りをする必要はありません。白線の上を走ったりして、コースの荒れたところから逃げるようにしてください。

より厳しい条件で完走するのは、どんな形であれ完走をしてからにしましょう。

裸足でも走りきれるという根拠なき自信と楽をする勇気。これが裸足でフルマラソンを完走するために求められる精神力です。

裸足でフルマラソンを完走するための走り方の技術

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これに関しては、変則的なフォームで走っているわたしが語らないほうがいいような気もしますが、どんなフォームであっても考え方は一緒です。目標がサブ3だとかシューズよりも速く走りたいという思いがあるのでなければ、守るべきことは「地面を蹴らないこと」この1点だけです。

後述しますが、裸足でフルマラソンを完走するときの敵は痛みです。

痛みを生み出さないようなフォームで走る必要があります。正確に言えば地面を擦ることのない接地と離脱が重要になります。

一般的な裸足ランニングでもきっとこのことを徹底的に練習させられるはずです。これができていないのは柔道でいえば受け身が出来ていなようなものです。

ですので、裸足ランを教わった基本を思い出してください。

ただ、わたしは具体的な例を示すことができません。わたしのランニングフォームは裸足の常識である前傾姿勢ではなく、いびつなほどの後傾姿勢ですので参考にならないかと思います。

わたしのイメージで言えば、地面を蹴るのではなく、地面を押す感じで走ります。例えば両足でジャンプするときのような感覚です。足の裏全体(本当は体全体)でぐっと地面を押し、その反発を推進力にします。

足の裏の面を垂直に持ち上げますので、足裏が地面に擦れることはありません。

ただ繰り返しになりますが、「前傾姿勢で前に倒れるように」と習った人にはおそらくなんの参考にもなりません。自分に最適な「蹴り出さない」「足裏を擦らない」フォームを見つけてください。

裸足でフルマラソンを完走するためのコツ

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裸足でフルマラソンを完走できない理由。それは痛みにあります。走力不足以外で完走できない理由はそれだけです。そして多くの裸足ランナーは痛みを耐えようとします。

はっきり言いますが、余程の強い心がない限り裸足でフルマラソンを走るときの痛みと向き合うことはできません。一部のちょっと普通じゃない(褒めているつもり)人たちはその痛みを乗り越えて走ります。

でもわたしのような、痛いのが嫌で嫌で小学校で注射がある日には、なんとかして学校を休めないか真剣に考えたような痛みに弱い人間は、痛みを乗り越えていくことなんてできません。

そういうランナーは痛みを乗り越えるのではなく、痛みから逃げる、痛みを逃がすテクニックが必要になります。

覚えておいてもらいたいのは、痛みは蓄積されるということと痛みは連鎖するということです。後半になって足裏が痛くなるのは痛みの蓄積で、太ももやふくらはぎがカチカチになるのは痛みの連鎖によるものです。

足の裏に血豆が出来るのは、練習不足か走り方がおかしいときに起こりますので、フォームを見直してください。

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裸足でフルマラソンを完走するには、この痛みに耐えるか痛みを消さなくてはいけません。耐えられるかどうかは個人差ですので、ここでは痛みを消す方法を紹介します。

足の裏に痛みが起こると、足裏から脳に信号が送られます。そして脳が足裏に信号をお繰り返します。この流れを止めてしまえば、痛みが蓄積されることもなければ、痛みが連鎖することはありません。

どうすればいいのか。

首と肩甲骨周辺の筋肉のほぐしを入れながら走るようにしてください。足裏が痛くなったり、足の筋肉が硬くなるとき、ほぼ間違いなく首も硬くなっています。完全に硬くなると手遅れですので、走りながら何度もほぐしを入れます。

首を回してみたり、手でマッサージをしたりします。肩甲骨は寄せたり開いたりを繰り返して、筋肉が硬直するのを防ぎます。

信じられないかもしれませんが、たったこれだけで後半になっても余裕を持って走ることができます。15〜30分に1回くらいスピードを落としてでもほぐすようにしてください。

まとめ

繰り返しになりますが、裸足でフルマラソンを完走するだけならそれほどハードルは高くありません。何度か失敗している人は、心理的に自分でハードルを上げてしまっているだけです。

フルマラソンを5時間で走れる走力があれば、6時間内で裸足で走ることができます。

そのためには正しい裸足の走り方(何が正しいかは人それぞれですが)をしっかり身につけること、地面を蹴らないことが重要です。あとは痛みを開放するために、首や肩甲骨周辺の筋肉をほぐしながら走ることがポイントになります。

完走できないとすれば、ここで紹介したどれかが不足していることになります。自分に足りていないものを見つけて、ぜひ裸足でのフルマラソンチャレンジを行ってください。


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著者:吉野 剛
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