日本人はいつから自国を清く正しい国だと思い込んでいたのか

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本当はどうでもいいと思ってた、最近頻繁に起こっている食材偽装問題。ばかばかしい話だし、おいらにとっては気にもならない話でした。でも、今朝の地震の情報を得ようと報道番組を見てたら、黙っていられない問題に変わりました。最初から見ていたわけじゃないため、発言のすべてを確認していないのでフェアではないかもしれませんが、これがいまの報道番組なのだということに愕然とさせられてしまったのです。若者のテレビ離れとか言われていますが、こんな発言しかできないものを報道番組と呼ぶのであれば、離れられて当然でしょう。

まず驚いたのが「消費者側も舌を鍛えなければいけない」という発言をした人が複数名いたことです。どういうつもりなのでしょう。だます方も悪いがだまされる方も悪いという理屈なのでしょうか。楽天市場の優勝セール、お店のホームページで2625円で売られているシュークリムが、楽天市場だと10個1万2000円の77%引きで2600円!という商品に飛びついた人に対しては確かにアホかとは思います、でも食材偽装はちょっと話が違います。高級食材と呼ばれるものを使っていると表示されているものが、他の安い食材に置き換えられていたのです。

たとえば、普段外食をしない家族がたまには贅沢をしようとホテルに泊まって、伊勢海老を食べたとしましょう。そこで出さえれた食材が伊勢海老ではなくロブスターだった。このような場合、どのように舌を鍛えればロブスターと伊勢海老の違いがわかるというのでしょう。せいぜい「伊勢海老ってそれほどありがたがるものではないね」となるのがいいところ。食べてみたらそれほどでもない、そんな食べ物は世の中にいくらでもあります。

「舌を鍛えろ」というのは好きなものを好きなときに食べられる一部の人にしか考えられない思考です。そういう人たちが新聞記事を書いたり、テレビでコメントをしているのが現実です。視聴者とはあまりにも感覚が離れすぎていると思うのはおいらだけでしょうか。

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これぐらいならまだいいのです。問題は「日本はいつからこんなおかしな国になったのだ」という内容の発言をしている人がいたことです。これに関しては多くの人が誤解してそうだから書いておこうと思います。いや、むしろ今日伝えたいのはこのことです。おいらが言いたいのは「日本人はいつから自国を清く正しい国だと思い込んでいたのか」ということ。はっきり言えば、日本という国は少なくとも第2次世界大戦時には、清く正しい国ではなかったはずです。

第2次世界対戦があそこまで悲惨なものになったのは、日本人の隠蔽体質にあったと言われています。まず負け戦の報告を正確に伝えず、戦いによっては負け戦を勝ち戦とし、撃墜や撃沈した相手機の数を偽って報告していた。その報告をもとに次の作戦を立てるのだから、いるはずのない敵が現れて現場は混乱する。あの戦争は最初から最後までそんな感じだったそうです。なんなら備蓄している燃料の量でさえ、陸軍と海軍でお互いに知られたくないから本当の報告をしない。軍内だけではない。国民に対しても負け戦の報告を戦意に関わるとして嘘をつき続けた。卑怯でずるい、それがこの国の姿なのです。

勘違いしないで欲しいのは、おいらは別にそのせいで戦争に負けたとかいいたいわけではなく、そういう隠蔽体質は昨日今日始まったことではないという例として戦争をあげただけです。正しい報告がなされていてもいずれ敗戦になっていたのでしょう。ただ、原爆という終わり方にはならなかった可能性はあります。

原発だって、爆発しないと言い切った直後の水素爆発。メルトダウンはないと言ったのに、メルトダウンしていましたとの後出し。収束宣言をしたはずの原発はいまどうなっているのでしょう。

書いたのは表面化しているものの一部でしかありません。この国はおそらく戦前よりもずっと前から隠蔽体質にあるのです。地位が高い者にとって不利益な情報は隠すか握りつぶされてきたのです。ところが、国の教育としては「清く正しく」としてきたから、国民は簡単にだまされる。相手を疑うことを知らないのですから当然です。むしろ疑うことすら恥とする風潮すらあります。これはあくまでもおいらの推測でしかないのですが、この「清く正しく」というのは統治する側が統治しやすいようにするために作り出した教育方法なのではないかとすら思うのです。疑うことを知らない国民ほど統治しやすいものはありません。

赤穂浪士や新撰組、白虎隊。そういうものは歴史上の史実であっても大和魂やら武士道のようなものはおそらく後付の演出です。仮に彼らが特別に志の高い人たちだったとしても、よく考えてください。そういう人たちが目立つということは、そうでない人たちのほうが圧倒的に多かったからです。すべての日本人が上杉鷹山のようであれば、上杉鷹山は歴史上の人物にはなっていないのです。そういう特殊な人たちを持ち上げて「これぞ日本人」というのは違和感があります。

もちろん、意図的につくられたものだとしても「清く正しく」は日本人の誇りだとおいらも考えています。でも、これだけの食材偽装が発覚している国が本当に清く正しい国なのか、一人ひとりが真剣に考えなきゃいけないと思うのです。この国はどこかで間違ったのではなく、最初からそういう国だったのかもしれない。いや、過去を振り返るとずっとこんな国だったのです。こんな国の中でいかにして自分の誇りを守っていくのか、それはいつの時代であっても個人の問題です。

こうやって偽装がどんどん発覚していくのは、おそらく個人の意識が高まっているからなのでしょう。そういう意味ではこの国の未来はそれほど暗いものではないかなと感じています。

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