映画「あさひなぐ」よりは漫画「あさひなぐ」のほうが好き

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毎月1日は映画を観ています。映画の日ですし、月に1回くらいはきちんとした休みを入れたいし、何よりも脳に刺激を与えたいので。

今月は都内に出かけていたのもあり、エルネストを見ようと思っていたらすでに満席。そのまま帰ろうかと思ったのですが、前から気になっていた「あさひなぐ」を観ることに。

基本的に青春映画が好きです。特にスポーツものや、仲間で何かを目指すというスタイルのものが大好きです。でもなので「あさひなぐ」が気にはなっていたのですが、メインの役者さんがほとんど乃木坂46というのが引っかかり。

ちなみに音楽では乃木坂46のものをよく聞きます。歌詞とメロディが好きなので。

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でも役者でない人が映画をやるのってどうなんだろうなと思ったわけです。しかも映画の評価を見ても、主人公が可愛いとかどうでもいい内容ばかり。

でも他に観る映画もなかったので、気になっていたならと映画館へ。

結果は散々なものでした。もちろん映画なんて個人の感性によって評価が変わりますが、個人的にはこんなことしてるから邦画を観る人が減るんだよと思うような仕上がりでした。

これは乃木坂46ファンのための映画です。わたしはファンではないので、かなり消化不良でした。月1回の映画をこんなふうに消費してしまったことへの罪悪感。なぜ自分の直感を信じなかったのか。

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でも、きっと原作は面白いんじゃないかなと思ったので、それから漫画を読み始めました。まだ7巻までしか読んでいませんが、これは面白い。努力して成長していく過程や若者ならではの壁のぶつかり方にグッと来ます。

わたしは頑張っている人が好きです。努力とかそういうものではなく、自分の向かうべき方向をしっかりと見定めて、そこに向かって自分を疑うことなく突き進む姿を見るのが好き。

それは映画でも小説でも漫画でもかまいません。

まっすぐに突き進むから壁にぶつかる。不器用だから正面突破しようとしてもがき苦しむ。でもある日、あることがきっかけでその壁を突破していく。定番のストーリーですが、それを分かっていても心が震えます。

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わたしはとても単純にできているので、心が震えるような経験をすると「自分も頑張ろう」となるわけです。

頑張ると言っても、やることは地味なことの積み重ねです。物書きでは多くの文章を積み重ねること。できるだけわかりやすい言葉で文章を作ることそれだけです。ランニングでは徹底した体づくりです。

まったく華やかさはありませんが、成功するための特効薬というものはありません。

漫画ドラゴンボールに超聖水というアイテムが出てきます。カリン塔を自力で登った人だけが飲むことができ、飲んだ人は自分の力を何倍にもできるという水です。

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孫悟空はこの超聖水を手に入れるために、何度もカリン塔を登っては落ちを繰り返し、最後に超聖水を手に入れます。ところが超聖水はただの水でしかなく、何度も挑戦する過程で力がついてくという設定でした。

これに対して、同じ漫画の中に超神水と呼ばれる水があります。これは体の中の隠れた能力を引き出すもので、強い精神力がないと毒にやられて死んでしまうというのも。

わたしたちは、ランニングに限らず超神水を求めようとします。何もせずに自分の能力を開花させて、今までの自分を超えていく。本屋さんに並ぶノウハウ本を見ていると、いかに人間が楽して結果を出したがっているかがよくわかります。

でも現実の世界にあるのは超聖水だけです。コツコツ頑張りを積み重ねること以外に、自分を超えていく方法はありません。練習しない人が今よりも速く走れることはありませんし、勉強しない人がスキルを高めることはできません。

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特効薬なんてものはこの世界にはありません。

ある日突然才能が開花するというのはあります。ただそれも、そこまでに積み重ねてきたものがあるわけで、何とかの実を食べて才能を手に入れることができるわけではありません。

きちんと積み重ねることの大切さ。「あさひなぐ」にはそんなあたり前のことがいっぱい詰まっています。

もう学生時代に戻ることはできませんが、学生時代のようにがむしゃらに生きることはできます。それをできなくしているのは自分自身の思い込み。壁から逃げるのではなく、真っ直ぐにぶつかっていく愚直さを手放してしまうのは、誰かのせいではなく自分自身に原因があります。

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だってやっぱり楽したいじゃないですか。誰かにチヤホヤされたいじゃないですか。

だから人の目を気にして自分らしさを手放して、手軽に手に入る目先の喜びばかり集めようとする。でもそういうのは本質的じゃありません。喜びも嬉しさも刹那的なものでしかありません。

一晩寝てしまえば忘れてしまうもの。

でも高い壁と向き合って、そこを正面突破したときの感覚は、決して忘れることはありません。そこにあるのは喜びや嬉しさなどではなく、もっと静かな心地よさです。

そういうものを一つひとつ手にしていければ人生はほどほどにいいものになる。そんな気がします。

わたしはときどき、そういう大切なことを忘れそうになってしまいます。今日の一歩を大切にする。そういう生き方を忘れないようにするために、漫画「あさひなぐ」ちょっといいかもしれません。


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著者:こざき 亜衣
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