わたしたちはもっと凸凹してていい!人の魅力は短所にある

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実家に来ていますので、年に1度ですがお墓参りに行ってきました。お寺さんの中にお墓があるのですが、1年ぶりに行ったお寺とその周辺には「マンション建設反対」の旗が立っていました。

別に反対することに関与するつもりも、意見をするつもりもないのですが、お寺にそういうものが立っているのはどうも気持ちよくありません。

わたしの感覚では、お坊さんというのは悟りを開くために修行をした人たちであり、人生を達観しているという勝手な印象をもっています。ですので、どんなことが起きても「それも風流」と笑い飛ばせる人たちだと思っていますが、現実のお坊さんはそういうものではないのでしょう。

宗教も一種のビジネスになっていて、住職になるとお寺を経営していかなくてはいけません。だから「まぁいいか」と笑い飛ばすことも出来ず、時には自分を主張しなくてはいけません。

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そもそもこの国では平安時代から僧侶が僧兵として、ひとつの武力集団になっていました。かの有名な武蔵坊弁慶もお坊さんです。お坊さんが当たり前のように殺生する時代があったわけで、この国の仏教は悟りのようなものとは程遠いところにあるのかもしれません。

別にそれはそれでいいと思います。僧侶が肉や魚を食べて何が悪い。僧侶が金儲けして何が悪い。そう開き直るお坊さんがいてもまぁいいじゃないないですか。

これではどっちがお坊さんか分かりませんが、少なくとも現代のお坊さんは特別な存在でもなく、言い方は悪いですがただの俗人です。もちろんすぐれたお坊さんもいるのでしょうが、法力を使えるわけでもありません。

じゃあ、いったい誰が禅の心や、仏教の本当のあり方を引き継いでいくのでしょう?

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お坊さんの頭のなかにだけある悟りの世界。現実的なお坊さんはきっと「悟りなんてあるわけがない」と「幽霊なんていないから」と同じような感覚で言うのでしょう。

でもわたしたちには「お坊さんはすごい人」というような思い込みがあります。それは30年前にあった「学校の先生はすごい人」というような感覚に似ているかもしれません。それはただの幻想なのですが、学校の先生と違ってその幻想がなかなか消えることはありません。

ただ、わたしたちの世代やその下の人になると、お寺との関わりも少なくなっていき、お坊さんであるというだけで尊敬される時代も終わってしまうのでしょう。

この国から父親の威厳がなくなり、先生の威厳がなくなり、お坊さんの威厳がなくなっていく。時代の流れなのかもしれませんが、寂しさもあります。

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わたしはいつも「男は男らしく」「女は女らしく」と時代錯誤のようなことを言いますが、父親は父親らしく、先生は先生らしく、そしてお坊さんはお坊さんらしくあって欲しいとも思っています。

世の中がどんどんフラットになっていく。

わたしたちはもっと凸凹してていいと思います。出っ張りがあって凹みがあるから魅力を感じられます。足りないものがあるからお互いに補い合おうとします。みんながフラットになっていくから、パズルのピースのようにしっくりとつながり合うことがありません。

夫婦や恋人同士で、パートナーの短所をしきりに直させようとする光景をよく目にします。短所がなくなったら長所もなくなるのになといつも思うのですが、なぜか人は短所だけをなくせると思っています。

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大事なのは自分の短所を自分でどこまで理解できているかということです。そして、その短所で誰かを傷つけたりしないような配慮は必要ですが、その短所が原因でミスをしてもそれは仕方のないことです。

完璧なんて目指してもろくなことありません。

うまくいかないことも含めて人生です。それを笑い飛ばすには、完璧でない自分を受け入れるだけでいいんです。なんか本当にお坊さんの説教みたいになってきました。

わたしのように欲の塊のような人間がお坊さんのようなことを語り、欲を手放したはずのお坊さんが利益を重視する時代。見方を変えれば面白い時代で、いい時代でもあります。

そんな時代をもっと楽しむために、もっと自分の短所を愛せる自分でありたいところです。


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