なぜわたしたちは異質なものを受け入れることがないのか

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普段はワイドショーなんて見ませんが、オリンピックのせいで月曜日の昼間にテレビをつけたら、ラン仲間の三州ツバ吉さんの出身校でもある泰明小学校の話題で持ちきりでした。

それを見るまでは、ここまで話題になっているとは思いませんでした。

正直な感想としては、「この人たちは暇なんだろうか?」ということです。自分が通うでもなければ、子どもが通うわけでもない小学校の方針に「公立なのに」というよく分からない錦の御旗を掲げて言いたい放題。

日本が本当に平和な証拠ですが、なぜそこまでみんなが難しい顔しているのかわたしにはわかりません。分かるのは、わたしがコメンテーターに向いていないということくらいです。

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泰明小学校について、部外者のわたしが何かを言うつもりもありませんが、なんでこの国は多様性をここまで嫌うんだろうと不思議な気持ちになります。

ちょっと変わったことをしようとすると、あっという間に袋叩きにあうか、仲間はずれになります。仲間はずれになるから、同じようなマイノリティで固まるのですが、そのマイノリティグループもまた異質を嫌悪します。

自分と違うことや、自分の理解できない存在を認めようとしない。これは日本人の特徴のひとつなのかもしれません。そしてこの短所はどこかで長所につながっているので、否定しても意味がありません。

ただ、その異質なものを排除する姿勢が、挑戦しようとする人や革新を起こそうという人を削っていることは間違いありません。あんな報道ばかり目にしていたら、若い人が挑戦心を失って当然です。

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もちろんわたしにだって苦手なタイプの人や、関わらないようにしている人もいます。すべての人と仲良くするつもりはありませんが、そういう人たちを批判するようなことはできるだけ控えたいところです。

わたしたち人間は多様性があったからこそ生き延びることができました。人間が行きていくために多様性は必要なものなのに、なぜかそれを排除したがる人たちがいます。

得体の知れないモノに遭遇したとき、わたしたちがまずすべきことは「逃げる」か「観察する」のいずれかを選ぶべきであって、それをなかったことにしたり、自分の知っているものに置き換えることは無意味なことです。

自分に余裕がないときには逃げればいいし、好奇心をかきたてられるなら観察すればいい。相手が人間なら、なぜそういう考え方になるのか、徹底して観察して理解しようとすることがスタートラインです。

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理解するには歩み寄ることが必要です。まずは相手の言い分が100%正しいと仮定することから始めなければ、それは見えない相手との戦いになるだけです。

でもテレビのコメンテーターはそんな面倒なことはしません。そんなことをしても誰も評価をしてくれないどころか、めんどくさいやつと思われて降板させられるだけです。

だから大変な仕事だと思います。自分の恥を電波に乗せて日本中に送られるわけです。自分が愚かな人間であることを主張して、恥を晒してお金を稼いでいるわけです。

でももっと愚かなのは、そんな人たちの耳障りのいい言葉を真に受ける人たちです。

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「テレビで言っていたから」これも最近は説得力が下がってきましたが、それでもテレビで言っていたことは絶対に正しいと思っている人が一定数います。テレビで有名な先生が言っていたから正しい。

もしそれが本当なら、世の中からいまだに肥満がなくならないのはなぜでしょう?◯◯ダイエットみたいなものを定期的に放送していますが、どれも偉い先生のお墨付きなのに、いつの間にか消えてなかったことにされています。

今回のアルマーニの制服だって、数年後にはきれいサッパリ忘れられています。だって、自分が身銭を切るわけではない人たちが騒いでいるだけですから。

実際に通っている保護者の方は不満に感じているかもしれませんが、それは学校内で話し合いをして決着させる話であって、公共の電波をつかって外野がどうこう言うような話ではありません。

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泰明小学校の校長先生は、それに踏み切らなくてはいけないくらい、大きな問題を学内に抱えていたのかもしれません。でもそれも部外者が面白がって取り上げることではありません。

こういう一方的な報道を続けておきながら、「最近の若者は挑戦しない」といったダブルスタンダードを平気な顔して言うわけですから、いつまでもそれに乗せられているのもいかがなものかと思います。

もっともこのブログを読んでくれている人たちは、テレビのワイドショーなんて目もくれず、自分のやるべきことに向かってまっすぐに駆け抜けているのでしょう。だから、わたしが気にする必要もないとは思いますが。


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