『石田淳×鏑木毅』対談レポート〜人生100年時代を生きる〜

まず昨日の記事に反応してくれた人たちにひとつ謝っておくべきかと思います。

今日の記事のネタにある石田淳さんと鏑木毅さんの対談の中で、「普通の人はやらなくてはいけないと分かっていても、出来ないことがある」というニュアンスの言葉が何度も出てきました。

石田淳さんや鏑木毅さんという、一流の人ですらそう言うのですから、普通の人が万全の状態でスタートラインに立てないのはそんなにおかしいことではないのかもしれません。

対談のあとに行われたQ&Aで、「勉強を頑張らなきゃと思っていても寝てしまう。どうすれば勉強などをできるようになるか」という質問がありました。

こういう分野は石田淳さんの得意分野で、行動を習慣化するためのノウハウを用いて説明してくれました。石田淳さんは、わたしが万里の長城マラソンの日本事務局を開始した年の参加者の1人で、砂漠やジャングルも走っています。ダンディでクレイジーかつ魅力的な大人として、背中を追い続けたいと思える人の1人です。

細かいノウハウについては1月に出された著書『40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術』を読んでもらえればと思いますが、基本的には小さな目標を細かく立てて、一つひとつクリアしけばいいと説明されました。


40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術
著者:石田淳
楽天ブックス:40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術 [ 石田 淳 ]

最初の1ヶ月徹底して行い、3ヶ月続ければ習慣化が身につくそうです。朝起きて何も考えずにファミレスに行って勉強するのがいいという、具体的な方法の説明もありました。

これはわたしの朝練のスタイルと同じです。わたしは朝起きて、心拍数と体重を計り、そのまま着替えて走りに行きます。起きて5分後には走り出しています。別に難しいことはありません。走るために起きるのですから、起きれば走ればいいんです。

でも、普通はなかなかそれが出来ないというわけです。
なぜでしょう?

わたしならきっと上記の問いに対してこう答えるでしょう。

「寝たいなら寝ればいい。起きれないというのは今は体が眠りを優先している時で、本当にやらなくてはいけない時には、頭で考えなくても勝手にそう行動をとるようになる」

わたしは石田さんや鏑木さんのように優しくもなく、むしろ冷たい男ですので、突き放すようなことを平気で口に出します。

わたしだって何でもモチベーション高くできるわけではありません。続けようと思って続かないことの方が沢山ありますが、そういうものは全部手放します。1日は24時間しかありません。人生は有限です。情熱を持てないものに対して1秒だって使うわけにはいきません。

だいたい自分がやらなきゃと思うことのほとんどは、自分がそう思っているわけではなく、周りにそう思わされているだけです。人生において自分が本当にやらなければいけないことは、そんなに数多くありません。そして、自分がやるべきことが見つかれば情熱の炎は勝手に燃え上がります。

燃え上がらないなら、自分のやるべきことではないか、今がその時でないかのいずれかです。

それでもやらなくてはいけないことがあるのが会社員で、それを上手く乗り切るために石田さんのような人が、様々なテクニックを教えてくれるわけです。ランニングを習慣化したいけどできないという人は、ぜひ石田さんの著書を手にとってみてください。

わたしのようにぶっきらぼうに「やらんかったらいいやん」なんてことは言わず、丁寧に説明してくれてますので、それに従えば間違いなく習慣化できます。

また同じ質疑応答で「飽きないようにするにはどうすればいいか」という質問もありました。当然わたしは「飽きればやめればいいじゃないか」と思うのですが、石田さんと鏑木さんは優しく「環境を変えてみればいい」と説きます。

でも、環境なんか変えなくても、昨日の自分と今日の自分は違うのだから、飽きることなんて何もないと思うのは、やっぱりわたしがズレているのでしょう。自分の考え方がずいぶんおかしなことになっている。そう気付かされた対談でした。

ここまでが前置き。

今日伝えたいのは、石田さんと鏑木さんの対談の内容です。人生100年時代をどう生き抜くのかというテーマをビジネスとスポーツの両面から語ってくれました。2人とも似たところがあり、一流になる人は似たような思考になるのだなというのが、1番強く感じたことです。

この対話の中で最も重要なポイントは、成功体験にしがみつかないということです。

ここでいう成功体験というのは、先ほど述べた小さな目標に対する成功体験ではなく、いわゆる過去の栄光というものです。それにしがみつくことで、今の自分に最適なやり方を見失ってしまう。これが1番避けるべきことだと2人は言います。

鏑木さんはUTMBで世界3位になったときの練習ノートが、その後の数年間の苦しみに繋がりました。同じ練習をすればまた世界で戦えるという思いから、体の異変を感じていても頑なにそれにこだわり、最終的には人生で初めて100マイルレースでリタイアすることになりました。

そこから、全てを1度白紙にして、自ら学びの場に飛び出して行ったそうです。

そこには大きな葛藤があります。成功者の自分が頭を下げて教えを請うのは、プライドのあるトップアスリートには簡単なことではありません。ビジネスの世界でも、肩書きがつくと学べなくなる人が多いと石田さんが補足します。

わたしはプライドもなく、自分が1番劣っていると思っているので、この感覚がよくわかりませんが、きっとみんなは理解できると思います。

また、わたしは尊敬することはあっても、人に上下はないと思っているので、どんなに偉い人でも、どんな小さな子どもでも同じように向き合いますが、こらもやはり異端なのでしょう。

賢い人たちは考えすぎて、複雑な生き方をしているように感じます。ただ、30歳の自分と40歳の自分は違うという、当たり前のことを忘れないようにはしたいところです。ちょうどわたしも愛媛マラソン後に練習の方針を大きく変えました。

鏑木さんの著書『日常をポジティブに変える 究極の持久力』と葛西さんの『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』を読んで結果なので、シンクロでもなんでもありません。


日常をポジティブに変える 究極の持久力
著者:鏑木 毅
楽天ブックス:日常をポジティブに変える究極の持久力 [ 鏑木 毅 ]

常に学びの場は必要で、そのためのコミュニティを大切にすること。これは最後のまとめで、鏑木さんが口にした言葉です。傍観者にならず、当事者になれるコミュニティに属すると鏑木さんは言います。

これはとても大切なことです。わたし自身も、いまのラン仲間と出会えたことが大きな転機になっています。それまでは修行僧のようにストイックに走っていましたが、色々なタイプの人と接することで頭が柔軟になっているのを感じます。

これも老いていかないための1つの手法なのでしょう。自主的に考えること、様々な視点からの意見を聞いて、「それもありだ」と思えるしなやかさを40代50代で持てるかどうか。心の若さを保つことが、いつまでも若く元気でいる秘訣のようなものなのかもしれません。

スキマ時間を大切にすることについても2人の共通した意見でした。現代の人は忙しすぎて、やりたいことをするのに時間を取れません。ならばスキマ時間を積み重ねて勉強したり、トレーニングをしたりすべき。むしろ、短時間で集中したトレーニングや勉強ができるから、忙しい方が成長できるとさえ言います。

その内容もさることながら、そのポジティブさが成功者には必要なのかもしれません。マイナスをマイナスと思わず、今できることを精一杯すれば、知らないうちにマイナスがプラスになっています。

ケガをした時に落ち込むのではなく、ケガした箇所に負荷をかけない練習を徹底的に行って、レベルアップすればいいと鏑木さんは言います。

わたしたちがこの2人から学ぶべきことは、細かなテクニックではなく、そうしたポジティブな思考回路なのかもしれません。とはいえ、いきなりポジティブになることはできません。どうすればいいのか?それはもう擦り切れるほど2人の著書を読んでください。

最近は本を読まない人が増えましたが、本を読むということは、思考を鍛えるのにこれ以上ないトレーニングになります。わたしのこの捻くれた性格も「村上龍さんの本を愛読していたから」と言えば、読書好きの人は納得してくれるかと思います。

とても内容の濃い対談はあっという間に終わってしまいました。もっと話を聞いていたいくらい充実した時間でしたが、大事なのはここで聞いたこと、感じたことをどう活かしていくかということです。

とりあえず、普通の人は頑張ろうと思っても頑張らないという現実を受け入れることから始めます。

その上で、このブログを読んでくれる人たちのモチベーションをどうやってあげるのかを意識してみようと思います。石田さんは頑張れない人にテクニックを授けることで、成功へと導いています。

わたしにはそんな技術はありませんので、頑張れない人を出さないようなアプローチ方法で、1人1人を鼓舞していこうと思います。わたしが目指すのは稀代のペテン師といったところです。技術はないので言葉巧みにその気にさせてみせます。


40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方
著者:葛西 紀明
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