街にはきれいなイルミネーション…なんて言っている場合だろうか

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妬んでいるわけでも、羨んでいるわけでもなく純粋に疑問に思うのだ。なぜ、街はイルミネーションで飾られているのだろう。クリスマスがきらいなわけじゃない。あの浮かれた雰囲気はお一人様のおいらにも悪くない。そうじゃなくて、いつのタイミングからこの国の節電の意識は消えたんだろうということ。よく考えて欲しい。電気料金は値上ったままなのだ。原子力発電が使えないから火力発電を行う。火力発電には燃料が必要だ。燃料は高価なので電力会社が赤字を出さないためにも電気料金を値上げした。で、なんでイルミネーションで街を飾るんだろう。

イルミネーション自体が悪いわけじゃない。でも、そこで使われる電気を補うために電気料金は上がったんだろうか。いや、それは震災の前からもあった話で、イルミネーションは無料ではないということを忘れちゃいけない。それは設置者が払っているから関係ないのではなく、おいらたちの電気料金にも影響を与えるし、設置者が自治体であればおいらたちの税金が使われていることになる。

もちろんそれで街に活気が出て、経済効果が大きいのだというのであればわからない話でもない。でも、そこまで緻密に計算している自治体なんてないんだろう。なんとなく勢いで決まって税金を使っていく。そうやって破綻してしまった夕張市やデトロイト市が今どんな状態かネットで調べてみるといい。

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繰り返しになるけど、決してイルミネーションが嫌なわけではないし、否定もしない。でもそこにかかる費用を無自覚でいていいんだろうかとちょっと疑問に思っただけだ。おいらの言っていることがかなりめんどくさい話だということも理解している。イルミネーションを目にして「きれい」と言っている横で、電気料金が…なんて言う奴は豆腐の角に頭でもぶつけてしまえばいい。

ちなみに平成25年度の歳出は93兆円で、借金を除いた歳入は43兆円しかない。冷静に判断して自治体がイルミネーションを飾っている場合だと思いますか?そして、歳出の93兆円のうち40兆円が公務員の人件費らしい。何のことやら意味がわからない。53兆円を使うために40兆円が必要で歳入は43兆円しかない。本当に訳がわからない。

どうしてこうなった?

簡単な話だ。深く考えずにイルミネーションで街を飾るからだ。もちろんそれはひとつの例でしかない。誰もこの状態を何とかしようとしなかったからだ。大阪の橋下市長のように本気で取り組んだ人もいる。でも例外中の例外じゃないだろうか。今までは勢いで何とかなってきたけど、もうそろそろ限界だろう。こんな状態を次の世代に引き継がなきゃいけないんだろうか。悪い冗談としか思えない。

もちろん、おいらたち個々人に国家の財政を健全化させる力もなければ、電気料金を下げさせる力もない。イルミネーションをやめたところで本当に微力でしかない。でも、無自覚にだけはなってはいけない。華やかさを楽しみながらも、その裏で犠牲になっているものを忘れない。そういうのが成熟した社会ってやつじゃないかな。

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