直感力

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先日初めて三村仁司さんの足測定を見させてもらったのですが、三村さんは足のいろいろな箇所を測定して、その人の足の弱い部分や問題点を導き出していました。

そのとき測定されたのは東京マラソン2016を2時間39分57秒で走った鈴木莉沙さんでした。測定結果としては右足の股関節と膝周りが弱いということだったのですが、誤解を恐れずに言えば「そんなの測らなくても分かる」結果でした。

わたしが分かるくらいですから、三村さんも測定するまでもなく分かっているのだと思います。ただ、自分の感覚に対する裏付けをとるために、周りを納得させるために測定しているだけではないかと感じたわけです。

わたしは元エンジニアにも関わらず、理論的に問題点を見つけ出す手法が好きではありません。どんな問題点だって、状況を把握したり現物を確認すれば、解決策なんて少し考えればすぐ見つかります。

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会社員だったころ、研修などでよくフレームワークを行いましたが、本当に無駄な時間だと思っていました。まだ若手だったので決してそういうことを口に出しませんでしたが、フレームワークのメリットを感じたことは一度もありません。

別にわたしが優れていると言いたいのではありません。こんなもの誰にだって出来るようになります。ただ、今日やり方を覚えてすぐに実践できるといったお手軽なノウハウではありません。

大学時代の恩師の口癖が「原理原則をつかめ」でした。「なぜそうなったのか」この根っこの部分を考えて、そこに手を打てばほとんどの問題は解決します。

「なぜそうなったのか」を見つけ出す。これがフレームワークの作業なわけですが、そんなことをしなくても、普段からあらゆるものに対して「なぜそうなったのか」の問いかけをしておけば、誰でもすぐに問題を解決できるようになります。

高校時代学年トップクラスの劣等生だったわたしができるわけですから、できない人はいないかと思います。

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ほとんどの人は、何かトラブルが発生したときや上手くいかないときに、その表面の部分だけをなんとか取り繕おうとします。根本の部分は解決していないので、大抵は問題が複雑化します。

誰かを怒らせたとき、反射的に言い訳する人がいますがまさにあの状態です。

「怒らせた」→「とにかく怒りを沈めよう」→「故意でなかったことを伝えればいい」

この思考になって言い訳をするわけですが、もちろん問題は解決しません。火に油を注ぐようなもので大炎上します。会社で上司にそんなことをしようものなら、小1時間説教を食らいます。

原理原則を掴むことが習慣化していない人の典型的なパターンです。

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じゃあ原理原則論からすればどうすればいいのか。答えは「謝ればいい」です。

実際にはもう一歩進んで、怒られる前に謝るが正解です。街を歩いてて人にぶつかったとします。このケースではぶつかった瞬間に「ごめんなさい」と謝ります。それだけで100%相手は怒りを抑えてくれます。

自分が悪いかどうかなんて関係ありません。相手が不快に感じるようなことをしたと感じた瞬間に謝ります。それはどんなときでも同じで、自分が関わって不快にさせたと感じたらすぐに謝ります。

怒りを抱いている人間は(意識的にせよ無意識にせよ)自分のことを理解してほしいだけです。そこに原理原則があります。

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言い訳するというのは拒絶するのと同じことですから、理解されなかったことに対してさらに怒るわけです。「自分は嫌な思いをしたんだけど分かってよ」というのが怒りですから、「ごめんなさい=わかったよ」が正解なわけです。

怒る前に謝るのは「わかってる。こっちが悪かった」というメッセージですから、相手は怒る必要がないわけです。

もう少し深く説明します。

怒りは「自分が大変なことを分かってよ」というメッセージですので、なぜ大変なのかを考えます。相手にぶつかったみたいなシンプルな原因なら分かりやすいのですが、もっと根の深い怒りの場合は相手の立場になって考えます。

その人が普段から何を大切にしていて、何を嫌っているのかをイメージして、怒りの原因がどこにあるのかを何パターン、何十パターンも考えます。そうすることで解決方法も自然と見えてきます(解決させないこともありますが)。

これは怒りに対する問題解決方法ですが、どんな問題でもやり方は同じです。

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「なぜなぜ」を繰り返し、それに対してもっとも腑に落ちる答えを探し出します。それはパズルのピースのようなもので、必ずひとつだけしっくりくるピースがあります。

それを何度も繰り返していると、「いまこれをしてはいけない」というのが瞬時に判断できるようになります。その究極の形が直感というものです。

直感というのは思いつきではなく(勘とは違う)、継続した訓練によってもたらされるものだと、わたしは考えています。

直感は神通力ではなく誰にでも身に着けられるものです。そしてもちろん万能なものでもありません。だから三村さんは計測をするのでしょう。直感は思い込みによって歪まされることがよくありますので。

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それでも直感力を身に着けておくと何かと便利です。先ほどの例ではありませんが、怒らせる前に解決できることもあります。ただ地雷を踏んだことを誰よりも早くに気づくので、1人で冷や汗をかいてしまうことも多々ありますが。

つい最近も「あぁ嫌な思いをさせたな」ということがありましたが、鈍感でいればそんなこと感じることなく気楽に毎日を過ごすことができます。

だから、まぁ基本的には直感力なんてないほうが幸せなのかもしれません(身も蓋もありませんが)。

世の中には知らないほうがいいことのほうがたくさんありますから。わたしは物書きという立場上、直感力が生命線。汗で背中を冷たくしながらも感じる力をまだまだ高めていこうと思います。

ときどき「なんで分かるの?」と聞かれるので、その理由を書いておきました。


直観力
著者:メンタリスト DaiGo
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