気がつけば貧しい国になってしまった日本でどう生きるべきか

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北京に住む中国人の友人から、日本で売られてるヘアアイロンについて問い合わせがありました。中国で人気のアイテムらしく、とても価格が高いとのこと。そこで日本でいくらくらいなのか、聞いてきたというわけです。

Amazonで金額を調べると3万円弱でそれを伝えると「ものすごく安い」とのこと。それを聞いて、日本は世界の中で貧しくなってるということを再確認させられることになりました。

以前、少しだけ話しましたが、世界的にはインフレ状態にあり、どの国も賃金が上がっています。ところが日本は給料が上がらないどころか、その水準が下がっています。

おそらく働き方改革により、残業代も減ることになりますので、この国はさらに貧しくなっていきます。ただそのことは国内にいるだけではほとんど感じることはありません。実感するとしたらiPhoneの価格が発表されるときくらいでしょうか。

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北京に行って買い物をしようとすると、いいなと感じるものは高くて手が出せないことがほとんどです。

もちろん、わたしが日本人の中でもかなり貧しいほうに分類されるというのもありますが、北京のような大都市なら少なくともわたし以上に稼いでる人はいくらでもいます。

いまだに中国が貧しい国だと思っている人も多いようですが、都市部に限って言えば日本よりも稼げる時代になっています。「でも農村部では」と言う人もいますが、それは現実逃避でしかありません。

日本のほうが優れていると思い込みたいだけで、中国人が自分よりも豊かだということを受け入れたくないわけです(こう断言すると反論する人が出てきそうですが)。

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もちろん、中国にだって台湾にだって貧しい人はたくさんいます。それとこれは別問題です。わたしたち日本人は、明らかに世界の中で弱い立場になっています。もし円高の流れが強くなったら、この国はどうにもならないかもしれません。

個人的には海外に安く行けるので円高のほうが嬉しいのですが、そうなると大手企業が稼げなくなり、さらに賃金がカットされます。

なぜこうなったのか。それを議論することに意味がないとは言いませんが、わたしたちにとって大切なのは、まず貧しくなってしまった現状を受け入れることです。

そのためには外に出て、外国を知ることから始めなくてはいけません。別にそれが中国である必要はありません。中国が1番成長の差を感じやすくはありますが。

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違う国を知ることで、相対的に自分たちの置かれた状態を理解できるようになります。海外に友だちができれば、より強くそれを感じることになるはずです。理解できたら次は、自分がどうするべきなのかを考えます。

もちろん何もしないという選択肢もあります。

いくら貧しくなっているとはいえ、日本国内にいるだけなら、それを感じることもないわけです。このまま逃げ切るという生き方が決して悪いとは思いません。逃げ切れるならという条件が付きますが。

ここまで世界の成長スピードが上がってくると、逃げ切るのは無理かなと、わたしは感じています。

日本は先進国として世界中に支援を行っていますが、正直なところそんなことしている場合ではありません。本当に支援が必要なのはこの国で、何かを根本的に変えないと、後は沈んでいく未来しか感じられません。

ではどうすればいいのか。

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その答えは1人1人がそれぞれに出すしかありません。そして、そのためには少なくとも、日本が貧しいという事実を受け入れることが大切で、他の国の人たちに対して、根拠のない優越感などは持たないようにしなくてはいけません。日本人が世界的に優れているなんてことはないのですから。

日本がこれこら、良い状態に向かうためには、トップダウンで強い誰かが全員に同じ方向を向かせて、全力で突き進むしかないのですが、足の引っ張り合いしかしていないこの状況で、それも期待できません。だから、個人として自分自身や大切な人を守れるようになっておく必要があります。

日本が世界に必要とされなくても、個人として誰かに必要とされる自分であること。この国を変えることはできなくても、自分自身を変えることはできるわけですから。

とりあえず、今週末に走る万里の長城マラソンには、ヘアアイロンを持って行くことにします。大学を出て就職してからなかなか会えなくなった中国の友人。再会する口実としては悪くありません。


経済大国なのになぜ貧しいのか?
著者:苫米地 英人
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