明日はいよいよハルカススカイランです。このために半年間の準備を行ってきました。たった10分のためにあった180日という長い期間。完璧な準備が出来たかと言われると、まだ足りていないという気持ちもあります。
ただ、どこまで鍛えても「これでいい」という状態にはならないのでしょう。百尺竿頭に一歩を進む。そこが限界だと思った場所からも、まだ一歩を踏み出すのがランナーです。
だから、スタートラインに立ったら、そのときできるベストを尽くせばいいだけ。それ以上のことはできませんし、それ以上のことをしようとするから失敗します。
ハルカススカイランで、これまでの記録を大幅に更新するために、わたしが選んだのは筋力アップでした。とにかく筋力がなければハルカスの階段を上がりきることができません。
ひたすらのジャンプ練習と10分間走。追い込むのが好きではないわたしも、やると決めたら好き嫌いを言っている場合ではありません。考え方はとてもシンプルで「やるかやらないか」のどちらかだけです。
ジャンプ練習を行ったことで、予想通りの筋肉が付きました。その結果、1kmでのスピードも明らかに上がり、夏の宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンでは、かつてないタイムで襷をつなぐことができています。
ランニングスピードは筋力である。頭では分かっていたことですが、それを体で知ったのはこれが初めてです。そして筋トレは継続が大事だということも痛感しています。少しサボると簡単に筋力が落ちます。
実はいまがまさにその状態で、万里の長城マラソンを走ったこともあり、この1ヶ月でジャンプ練習をほとんど入れられておらず、今週1回行ったものの、筋肉痛がいつまでも残り続けました。
見事に筋力が落ち、10分完走でもベストの状態からは距離が短くなってしまいました。
とはいえ、これが絶対にマイナスなのかどうかはまだ分かりません。筋力が落ちたということは、体重も軽くなったわけです。実際に、体重は去年の同時期よりも2〜3kg軽くなっています。
ただ、そこまでやっても結果が出ないことはあります。そういうとき、王貞治さんの言葉を思い出します。
努力は必ず報われる
もし報われない努力があるのならば
それはまだ努力と呼べない
頑張ったからといって、必ずしも結果は出ません。なぜならそれは自分基準の努力であり、他の人から見れば大したことをしていない可能性があるからです。
でもそこで嘆く必要はありません。それは、また次の努力をするときの礎になるわけですから。この努力で足りないなら、さらにもうワンステップ頑張ればいいだけです。
わたしは、そうやって報われるまで前を向き続ける人が好き。
もしかしたら、それでも報われないかもしれません。でも本当のところは結果なんてどうでもいいんです。大事なのはその過程であって、結果は数ある評価の指標でしかありません。
いつまで経っても結果を出せない人間の負け惜しみでしかありませんが。
そんなことを言いながらも、最終的には努力することを放棄できる人間になりたいなとは思っています。ランニングの世界はゴールがありません。どこまで走っても終わらない旅のようなもの。
だから、どこも目指さずに走れるランナーがわたしの目標です。そのために行っているのが東京坂道ランなわけです。行き先も決めずに、目の前の坂を一つひとつ駆け上がったり、駆け下りたり。
気になるお店があればふらっと入って、1日10時間で30kmちょっとしか走らない。
それでも、間違いなくフルマラソンを走るよりも充実した時間を過ごせていますし、得るものがたくさんあります。PB更新も、キロ何分で走るかも関係ない世界がそこにはあります。
ただ、そこを目指すために今は努力を積み重ねます。どこかに達したと思えないうちに、自ら努力をすることを止めてしまうのは、わたしにとっては逃げだから。
その達したという感覚をハルカススカイランで得られるのか。それともまだ早すぎるのか。半丁どちらの目が出ても、笑って受け入れる心の準備だけはしっかりとしておきます。
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