完璧というものがなくても完璧を目指せる自分でありたい

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昨日はランレコードイベントでした。打ち上げで、参加した人の良かったと思う大会を聞いたのですが、やっぱり自分だけで探すよりも、いろいろな意見を聞いたほうがいいですね。

なによりも、それぞれに物語があって面白いものです。

マラソン大会で走っているときに、周りの人がどういう人なのか考えることはほとんどありませんが、1万人参加したときには1万人の物語があるんですよね。

もしかしたら、わたしの前を走っている人は人生を賭けているかもしれません。「完走したらプロポーズしよう」という人がいてもおかしくありません。これがラン人生で最後のレースという人も。

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そういう物語のすべてを拾うことはできませんが、いつもレポートを書いている立場からすると、自分以外の誰かの立場になって書くことは大事だなと感じました。

レポートなので自分の感じたものをそのまま書くのが基本のスタンスとしてあります。レポートを書くための取材では本当に悩みます。足りない頭でその大会の魅力を感じ取り、言葉にしようとします。

それでも、ときどきひどいことを書くこともあります。さいたま国際マラソンや横浜マラソンはこれからも参加しようとは思いませんが、だからといって感情だけで文章を書くのはプロとは言えません。

わたしがひどいとレポートに書いた大会が、人生最後のレースだという人もいるわけです。

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悪いところは悪いと伝える必要はありますし、すべての人に気を使っていたのでは文章は書けません。でも、表現力を駆使すれば、誰も傷つけることなく事実を伝えることができます。

わたしはまだまだその点が足りていないんだろうなと実感しています。

とはいえ、それもマラソンと同じで経験を積み重ねるしかありません。ようやくわたしなりに、それぞれの大会の良さをたん時間で感じ取れるようになってきました。

そこからさらに、上手に表現するとなると、現時点でのわたしの能力では足りません。

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それを足りるようにするには、ここからまだまだ精進する必要があります。世の中に完璧な文章などなく、永遠に完璧を置い続けなくてはいけませんが、それは物書きに限ったことではありません。

ランニングにおける体の使い方だって永遠の課題です。

どこまでいっても決して完成しないのが人生なのかもしれません。ただ、自分がここでいいと思ってしまったら、それ以上先に進むことはできません。

まだできるはず。
まだここではない。

そういう欲深さが自分を苦しめ、自分を成長させてくれる。

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はっきりと言えるのは、到着点の見えない目標と向かえることは幸せなんだということです。多くの人は比較的早い段階で人生に諦めてしまいます。目標も失い、ただ毎日を過ごしている。

それに対して、豊かではないし支えるものもないけど、どこかに向かって真っ直ぐに向かっているというのは、とても贅沢なことで、それを許してくれる周りの人たちに感謝するしかありません。

ほとんどないことかもしれませんが、わたしが結婚でもすると、この自由は失われます。目指すべき方向は大きく変わるでしょう。もしかしたら、そこに留まってしまうかもしれません。

それは人生において嘆くことではありません。諸行無常の世の中ですから、今の状態が永遠に続くわけではありません。

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ただ、どんな立場になっても、常に目標を見定めるスタンスは持ち続けたいところです。

今はただ、もっと上手く走れるようになるということと、もっと誰かの立場になって文章を書くという目標ですが、その目標が変わってもやるべきことはそう変わりません。

現状維持に満足せずに、そこからさらに一歩を踏み出せる自分であること。そして、周りから学ぶ姿勢を持ち続けること。その軸をぶらさなければ、わたしはきっと大丈夫。


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著者:羽生 結弦
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