王の品格と歩兵の覚悟

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品格というのは大事だなと思います。別に誰のことを言ってるわけでもなく。そう思ったきっかけは、どこぞの大臣さんの発言ですが。

わたしは敬語が使えません。若いころは今よりも尖っていたのもあって、年功序列なんて重視していませんでしたし、世の中は実力がすべてだと思っていましたから。

メールなどでもできるだけ簡潔に書くことを心がけているので、「させていただきます」とか「していただきたく存じます」とかいう文面は使うことはありません。これは今でもですが。

「させていただきます」って、行動するのは自分なのになんで相手にへりくだる必要があるのか。「します」でいいのではないかと思うわけです。シンプルこそ美しいというのがわたしの美学ですから。

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でも、わたしのような無学な人間が表に出ると、どこぞの大臣みたいなことになるわけです。

わたし自身はあの大臣が思いやりのない人だとは思いません。ただ言葉のチョイスが間違っていたというだけで。ようするに品格がないわけです。

品格がない人は大臣に不適合か。そんなことはわたしの知ったことではありません。

実家にいるときに観たテレビで、歌舞伎役者のルーツを辿るといった趣旨の番組がありました。言葉遣いが同じ国に暮らしている人とは思えませんでしたし、所作の美しさも、芸に対する厳しさも何もかもが別次元でした。

きっと彼らにとって、それがあたり前なのでしょう。

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平民として43年間生きてきたわたしが、いまさらそこに寄せようとしても猿真似になるだけです。品格とは生き様のようなもので、どれだけ丁寧に生きてきたかが表れます。

ただ、丁寧に生きるだけが人生ではありません。もっと情熱的に熱く生きるのもいいでしょう。熱い人には熱い人なりの魅力があります。そういう人たちが品格を求められる場に適していないだけで。

そういう意味ではわたしはどっちつかず。熱くなるような生き方をしていませんし、品もないという。しかも敬語が使えない社会不適合者です。いまはフリーで働いていますが、なるべくしてなったような気がします。

誰かに迎合することができないから、自分の力で生きていくしかありません。ありがたいことに、自分で生きていくだけの力を親が与えてくれたので、いまのところなんとかなっています。

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あの大臣がどこかの会社のワンマン社長だったら会社もうまく回っていたし、失言を問われることがなかったのでしょう。

人にはそれぞれ居場所というものがあります。表舞台に立って人を喜ばせるのに適した人もいれば、自然豊かな場所で風を感じながらのんびり暮らすのに適した人もいます。

大事なのは自分の居場所を見つけるということ。見つけるための努力をすることです。

待っているだけではチャンスはやってきません。わたしたちは特別優れた能力を持っているわけではありませんし、選ばれた人間でもないのですから。

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10代20代ならまだ可能性は無限にあります。でも40代にもなると、自分の形というのがある程度できあがっています。自分ができることとできないことが分かってきます。

わたしに品格はありませんが、わたしだからできることもあります。

もはや、ないものねだりが許される年齢ではないのだから、覚悟を決めて自分の中にあるもので勝負する。そういう男にわたしはなりたい。


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