手書きだから美しいのではない。想いをこめて書くから美しいのだ

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字を書くのが好きかもしれないと気づいたのは、年末の年賀状を考えているとき。お気に入りの写真に文章を入れてポストカードのようにしたものを年賀状として出しました。

そのときに、何度も練習をして書いたんですが、書いているとなぜか楽しくなってくるんです。

そして、最近はRUNNING STREET 365の記事タイトルを、もうちょっとキャッチーなものにしようと思って、キーワードをメモに書き出すようにしました。これがなんとも言えない楽しさです。

パソコンの画面上では絶対に思い浮かばない言葉が浮かんできます。本当にキャッチーになっているかどうかは分かりませんが、この記事でこんなに集まるの?と思うようなアクセス数になったりします。

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物書きですが、基本的にはパソコン仕事なのでなかなか文字を書く機会はありません。

取材に行ったときのメモくらいでしょうか。でも取材のメモってほとんど読み返しません。メモを取りながら自分の頭の中で構成を作って、書きながらポイントを思い出すのに見る程度。

書くということ自体が頭の整理になっているんでしょうね。なんとなく不思議な感覚です。

もともと書くことは嫌いではありませんでした。学校の読書感想文は誰よりも早く、誰よりも多く書いていました。このブログでも何度かお伝えしたかと思いますが、小学校から高校まで書道を習っていて、段持ちでした。

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何段だったのかはもう忘れましたが。

段持ちなんて世の中にたくさんいますので、誇るようなことではありませんが。芸能人が段持ちを自慢していたりしますが、ひどい字を書く人がたくさんいますし。

でもこうやって、文字を書くことに楽しさを感じられるのは、やっぱりあの頃の下地があったからでしょう。絵を上手に描く人がいますが、そういう人も小さな頃にたくさんの絵を描いてきたのでしょう。

わたしの美しい物好きも、もしかしたら書道を習っていたことが影響するのかもしれません。

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わたしの字がきれいかどうかは分かりません。自分のランニングフォームが美しいかどうかが分からないのと同じことで。いや、ランニングフォームは美しくないのは知ってます。

ただ、自分の字を見ているとなぜか落ち着きます。これでいいんだなと思えます。もっと上手くなるといいのにと思うこともありますが、それも含めて個性だと思える字体。

メモに書き出すときには筆ペンのペンまかせを使っています。そっちのほうがインスピレーションが湧きやすいからという単純な理由ですが、筆ペンで書いたほうが美しく見えます。

もう硯で墨を磨るなんてことはしないでしょうし、半紙に文字を書くようなこともしないと思います。わたしは書道をしたいのではなく、想いを文字にしたいだけですから。

もしそうやって文字を書くとすれば、働くことを辞めてからでしょうか。あの独特な香りを嗅ぎたい気分にはなりますが、きっとそれをするのは今ではありません。

文字を書くのが好きだと気づいたら、あとは書けばいいだけです。小さなメモ帳でも買って、ちょっとした空き時間に筆ペンで書いてみる。お気に入りの歌の歌詞だってかまいません。

小説の中のワンフレーズだっていいわけです。いくつも書いていれば、いつかは自分の想いを自分の言葉で書けるようになります。

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習い事ではないから自由にできる。そして、ある程度のところまでいったら、きっと書道をやり直そうと思うはずです。難しいことはそのときに考えるとしましょう。

今はただ書くことを楽しむだけ。ただ少しだけ自分の想いをこめながら。


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著者:筒井秀行
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