「マルチ・ポテンシャライト」ではなく「一専多能型」を目指す

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世の中には向上心を持って挑戦をしていくタイプの人と、自分ができる範囲内のことに集中して物事に向き合うタイプの人がいます。わたしは言うまでもなく後者です。

前者のことを「マルチ・ポテンシャライト」と呼ぶそうですが、わたしはその真逆にあります。

いろいろやっているではないかと思うかもしれませんが、それは自分の守備範囲内のことであって、実際のところはかなり保守的なタイプの人間です。

こういうタイプには達成感みたいなものがないんだろうなと思います。良いとか悪いとかいうのではなく、ただ自分にできることをやっているから、できて当然であって、できなければ改善してできるようにするだけ。

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無理な橋を渡ることがないので、フルマラソンを走ってもウルトラマラソンを走っても、五街道を制覇しても達成感を得ることは一切ありません。そこあるのは「やった」という事実であり、終わってしまえばすべて過去のことです。

一方で、何にでも挑戦していく人がいます。常に向上心があり、自分が成長できると信じている。自分にはない純粋さのようなものを感じてすごいなとは思います。

ただ、自分がそうなりたいかというと別問題です。人間は1人ずつ違うから面白く、繋がり合うわけです。自分に欠けているパーツを足したら、今度は別の場所が欠けてしまうとわたしは考えます。

何でも挑戦していくタイプの人は、常に足し算なのでしょう。積み重ねた分だけ成長できる。

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わたしはいったいいつからそう考えなくなったのでしょう。何かを得るということは何かを失うという考え方。総量が決まっているのだから、その総量をどう配分するかを考えるわけです。

1日は24時間しかありませんし、1年は365日です。無限の時間を与えられているわけではなく、40代になると分かりますが、ゆっくりと老化に向かっています。

何かをできないことを年齢のせいにするつもりはありませんが、自分の両手に持てる量は限られているというのがわたしのスタンスです。だからあれもこれもは手を出さなくなりました。

何かを足すときにはかなり慎重に行います。それによって何を失うのかを見極めて、手放してもいいものだったら新しい何かを取り組みます。

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マラソンのトレーニングなどもそうです。1年は365日しかなく、負荷の高いポイント練習ができるのは1年で120日程度しかないわけです。インターバルや距離走などを無限にできるわけではありません。

ちょっと冷めた生き方かもしれませんが、そういう考え方をする自分が嫌いではありません。

人生を楽しむという視点で考えれば、積み重ねた分だけ成長できるというスタンスのほうがいいと思います。だって、常に成長を感じられるわけですし、達成感もあります。

わたしはそもそも達成感というものがどういうものか分かりませんので、何かをやり遂げて涙するなんてことはありません。きっと他人からしたら「つまらないやつ」なんでしょう。

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でも、結果ではなくプロセスを楽しむことや、ひとつのことを深掘りしていくのって楽しいものです。たくさんのことに手を出さないからランニングについて詳しくなっていきました。

そして、日々新しい疑問と向き合っていくわけです。

最近はなぜ走ると疲労するのかについてずっと考えています。もうめちゃくちゃ楽しいです。論文を読むのも楽しいですし、自分の推測して試してみて、思わぬ結果が出たとき「そうきたか」となるのが楽しい。

結果がうまく出ないほうが嬉しいというのは、ちょっと自分に歪さを感じますが。

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そういえば大学時代の恩師に「一専多能型」を目指せと言われたのを思い出しました。すべてにおいて秀でている必要はなく、専門分野だけ飛び抜けていること。そしてそれを軸になんでもできる人間になれと。

下から全体を押し上げるのではなく、突出した部分を作り、そこから全体を引き上げる。

意識してやってきたわけではないのですが、繰り返し言われてきたので刷り込まれていたのかもしれません。まだ完成形には程遠いのですが、徐々にそれらしくなってきたように感じています。


マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法
著者:エミリー・ワプニック
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