「おいしくなーれ」の魔法を使えるという幸せ

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下手の横好きと言いますが、わたしは料理をするのが好きだったりします。モノづくりが好きで、料理もそのひとつなんだと思っています。上手に作れると嬉しいですし、残念な味になったらリベンジします。

もっとも複雑なものは作らないので、失敗することもほとんどないのですが。

そんなわたしがこだわって使っている調理器具が2つあります。ひとつは羽釜で、もうひとつが鉄製フライパン。どちらもあまり使わない人が多いかと思います。

炊飯器があれば羽釜なんて必要ありませんが、わたしは炊飯器の内釜のコーティングが剥がれてしまうのが嫌いで、あと玄米を炊飯器で炊いたときの匂いも嫌い。なので、毎日羽釜でご飯を炊いています。

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鉄製フライパンを使っているのも、テフロン加工の効果が無くなったら買い換えなくてはいけないのが嫌いだからです。なぜかわからないのですが、わたしは調理器具を使い捨てにするのが苦手です。

鉄製フライパンに変えたのがいつだったのか忘れましたが、きっと一生モノなんだろうなとは思います。取っ手の部分が劣化するかもしれませんが、いまのところそのような傾向もなく、長く使っています。

これに雪平鍋の3点セットがわたしの普段遣いする調理器具です。他にも無水鍋も持っていますし、ミルクパンもあります。でもいつも使うのはこの3つだけ。

これだけはどこに引っ越しても持っていくと思います。

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料理をするようになったのは、一人暮らしを始めてからです。実家にいる頃は作ってもインスタントラーメンくらい。料理なんてほとんどしたことがありませんでした。

1人暮らしを始めたときには、料理本を買ってきて色々作ったりもしました。初心者にありがちな、冷蔵庫に一杯の調味料状態になったときもあります。今は「しせそ+酒」くらいしか使っていません(砂糖とお酢は使いません)。

作るものもシンプルになりましたし、自分で食べるものを作るのにレシピを確認することもありません。なんとなく味をイメージして調理すれば、それなりのものに仕上がりますので。

以前、何も考えずに適当に調味していったら回鍋肉が完成していたことがありました。回鍋肉を作ろうとしたのではなくて、材料から「こんな味付けにしたら美味しいかな」と思って、作ってみたら回鍋肉だったという。

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こんな風に、想像力を使って調理するのも好きですが、やっぱり誰かに食べてもらうのが1番楽しかったりします。久しく誰かに作っていないような気がしますが、やっぱり料理を作って「美味しい」と言ってもらえるのが嬉しい。

作るときには「口に合わなかったらどうしよう?」とドキドキしますが、作ったものがあっという間になくなったとき、心の底から良かったと思うわけです。

料理の腕は食べさせる誰かがいることで上達します。もちろん味覚も大事ですし、ある程度はセンスや手際の良さというのも求められるのかもしれません。でも、やっぱり大事なのは「喜んでもらいたい」という気持ち。

でも、世の中のお母さんたちは、毎日のことだからそんなこと考える余裕もなくなるのかもしれません。とにかく作ることが最優先されるし、頑張って作っても「美味しい」のひと言がもらえない。

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そうなるとモチベーションも下がりますよね。料理というよりも作業になってしまう。

「おいしくなーれ」の魔法を使わなくなったとき、料理は楽しみではなく苦痛になる。それはとっても悲しいことです。だから、美味しいと思ったときには素直に「美味しい」と伝えるようにしたいものです。

少なくとも自分がそうしてもらったら嬉しいわけですから。美味しくなかったら……まぁそこは大人の対応を。でもね、美味しくないものを「美味しい」と褒めるのはなしです。それはそれで傷つきますから。

美味しいか美味しくないかはやっぱり自分が1番分かっています。

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自分が満足できる料理を「美味しい」と言ってもらえる。そういう幸せもありますよね。わたしはどこかに置き忘れてきたようですが、またそれを取り戻すチャンスはやってくるのでしょうか。

とりあえずは、自分のために美味しいものを作ることで、気持ちを満たしておくとします。


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著者:猪田彰郎
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