安全地帯で誰かの庇護を受けるくらいなら、最前線で傷つきながらも自分の旗を掲げる

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中国とアメリカがケンカをしてて、どうも気持ちが落ち着きません。どちらに肩入れするつもりもありませんが、そもそも争いごとが嫌いなので、みんな仲良くやればいいのになと思ったり。

このケンカ、行き着くところまで行くと面倒なことになるわけです。わたしが中国に遊びに行くことだって難しくなるかもしれません。肩入れしないと言いましたが、まぁ中国が好きなわけです。

ただアメリカが嫌いなわけではなく、中国との関係のほうが深いというだけ。アメリカはアメリカで好きなところはたくさんあります。

わたしごときが何かを言っても意味もありませんが、ケンカは両成敗しか落とし所がありません。どちらが正しいとかは関係ありません。どちらも正しさを主張するから、両成敗しかないわけです。

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でも世界中に中国とアメリカを両成敗できる国がないわけです。

中国人は面子を大事にします。これは日本人の感覚では分からない部分です。部下であっても人前で叱るなんてもってのほか。だから、今回も絶対に引きません。

アメリカにはアメリカの正義があります。アメリカは正義を大事にします。正確に言いましょう「アメリカはアメリカの正義」を大事にしています。

どちらも引けないし、仲介に入れる国もない。そして、ここまで来ると「なかったこと」にもできません。

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個人的には、これをきっかけに中国がオープンになってくれると何かと助かるのですが、それはあまり現実的ではありません。中国には中国なりにオープンにできない理由があるのですから。

それをわたし個人がとやかく言うことに意味はなく、個人で考えなくてはいけないのは、そういう時代にどうやって波に乗るのかということです。もしくは砂浜で眺めているだけか。

わたしは中国が好きです。それでいてアメリカも好きです。これは日本人だから許される感覚だったりします。

相反するものを愛することができるというのは、日本人の美徳のようなものかもしれません。いや、他の日本人がどう考えているかは知りません。中国が嫌いな日本人もたくさんいますから。

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いま問題になっているのは中国とアメリカの関係ですが、世界中にこのような対立関係がたくさんあります。それらと向き合うときにどちらの旗もあげないで、自分の旗をあげられるかどうか。

これはかなり難しいことではあります。でも、わたしはいつも自分の旗をあげてきたつもりです。小さな頃から、どこかに属するということを避けて、独立した存在であろうとしてきました。

なぜそうしてきたのかは分かりません。

独立した存在でいるためには強さが必要でした。どちらにも吸収されない強さ。わたしはずっとそれを追い求めているのかもしれません。自分が自分でいるために強くなろうとしている。

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最近の話で言えば、わたしは裸足ランニングのコミュニティからは距離を取ることを決めました。裸足ランナーとしても、独立した1人でありたいと考え、そしてその立場を確立するための裸足の24時間マラソンでもありました。

それなりの距離を走れたことで、それはある程度達成できたかなとは思います。少なくともわたしの気持ちの部分での未練は断ち切れましたし、自分がこれから進むべき道も見えてきました。

わたしは裸足ランニングが好きですが、ランニングシューズで走るのも大好きです。でも、どちらかに加担することはありません。どちらの旗もあげずに、自分の旗をしっかりと立てるわけです。

安全地帯で誰かの庇護を受けるくらいなら、最前線で傷つきながらも自分の旗を掲げる。それがわたしのやり方です。


思えば、孤独は美しい。
著者:糸井重里
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