映画「台北セブンラブ(相愛的七種設計)」デザイナーこそが進むべき道

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厚木にあるミニシアターの運営が変わり、会員割引がなくなったので足を運ばなくなっていたら、知らないうちに次々と台湾映画を上映していました。

1週間前までは日本でもリメイクされた「あの頃、君を追いかけた」が上映されていたらしく、悔やんでも悔みきれません。というわけで、観れるうちに観に行くべきだということで「台湾セブンラブ(相愛的七種設計)を観てきました。

本当は1,000円で観れる水曜日に行くつもりでしたが、わたしの乗ろうとしていた前の電車が車と接触して小田急線がストップしたので断念し、1,800円は高いなと思いながらも金曜日に。

わたしは貧しい暮らしをしているので、さすがに映画に1,800円も出すなんて考えられません。ですので、普段は映画の日にしか映画を観に行きません。でも「台北セブンラブ」は金曜日までの上映です。

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この映画は2014年に台湾で作られた映画で、デザイン会社で働く6人の男女とその顧客である1人の男性、合計7人による愛の掛敷を描いたものです。ネタバレになるのであまり語りませんが、わたしの心に引っかかったのは「デザイン」でした。

映画そのものもデザイン性の高いもので、ストーリーもデザインすることの意味を考えさせられたり、気付きが多くある内容になっています。好みの映画かどうかでいえば好みではないのですが。

わたしは青春映画が好きで、台湾の青春映画は日本人にない純朴さが表現されるので、胸がこれ締め付けられます。青春といえるような時代をほぼサッカーだけに注ぎ込んだわたしは、ど直球の青春映画を観ることで何かを取り戻すような感覚になります。

でも台北セブンラブはもっと現実的な愛の話でした。青春映画の恋愛は想像の中にしかないものですが、台北を舞台に繰り広げられる愛はもっと切実で、もっと情熱的で、そしてもっと儚いものでした。

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でも、ラブストーリーというわけではありません。どちらかといえばヒューマンストーリーで、人と人との関係や、人間が持つ苦悩が描かれており、まるで自分がデザイン会社の1人になったような感覚になります。

わたしは影響を受けやすいタイプですが、台北セブンラブを観て感じたのは愛についてではなく、デザインするということについてです。

デザインは日本語にすると設計です。原題「相愛的七種設計」からも分かりますように中国語でも設計です。台北セブンラブの紹介記事などを読むと、中国語の設計にはもうひとつ「罠を仕掛ける」という意味もあるそうです。

ただ、事実かどうかは分かりません。台北セブンラブを観たあとでは、その説明ですら罠なんじゃないかと思ってしまいますので。気になる人は上映中の映画か、ネット上の動画を探してみ観てください。

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わたしは自分が何者なのかというのをずっと探し続け、問い続けてきました。きっとこのブログにも書いたことのないことですが、自分が何者なのかを見つけることができずにこの歳になってしまいました。

台北セブンラブを観て気づいたのは、わたしが進むべき道はデザイナーなんだということでした。

それはデザインの仕事をするということではありません。いまさらデザインで食べていけるとは思いませんし、興味すらありません。わたしがデザインしたいのは人生そのものについて。

そもそもわたしは設計者でした。機械設計ですが、それでもデザインの一種です。ランニングにおいても、いま自分なりの表現の仕方が見えてきましたが、それをどう言葉にするか迷っていましたが、「ランニングをデザインする」というのがしっくりきます。

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何をするにしても、まずデザインすること。これってとても大事なことであり、そしてわたしだからできることのように思えます(わたしにしかできないことではない)。

デザインするということに関して、まだ上手に表現できませんが、行き着く先は見えています。わたしのデザインによって笑顔になる人が増えてくれるということです。

こうやって文章を書くのも、デザインの一種なのでしょう。言葉を文章という形にデザインする。すべてはデザインなのだと思うと、様々なことがしっくりきます。

「そうか、自分はデザイナーであり、そこが自分の進むべき道なのだ」

これまで自分のことを物書きと名乗ってきましたが、それは自分の可能性を自分で閉じ込めているような気がしていました。ただ、それに変わる表現方法が見つからなかったので、物書きで通してきました。

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でも、やっぱり違うんです。思い上がりかもしれませんが、デザイナーのほうが自分らしさをうまく表現しています。

問題は世の中にあるデザイナーというのは、デザインを仕事にしている人たちのことを示します。だからわたしがデザイナーを名乗ると少しおかしなことになります。

ライフデザイナーだとどこぞの保険会社の社員のようです。ライフスタイルデザイナーでは、軸が少しブレてしまいます。

とりあえず、どう名乗るかは後で考えるとして、わたしがすべきことは何をするにしてもデザインをするという意識で行うということです。そうすることで方向性がもっと明確になり、肩書も決まってくるはずです。

たまには自分好みでない映画を観るのもいいものです。台湾が好きというだけで選んだ映画でしたが、思わぬところで人生の羅針盤を手にしたかもしれません。


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著者:九把刀
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