WEBライターとして食べていける時代の終わり

会社を辞めて独立したのが4年前。当時は会社を辞めることが重要で、辞めて何をするかは決めていませんでした。「どうにもならなくなったら派遣社員に戻ればいい」なんて思っていました(手に職があるのはこういうとき強い)。

そこからWEBライターという仕事を個人で受けて生計を立ててきましたが、この数ヶ月で長期継続案件が立て続けに終了となってしまいました。

企業サイトにしても個人ブログにしても、重要なのは検索されるという点にあるのですが、検索で見つかるにはGoogle検索で1ページ目に出てくる必要があります。そのためにどのサイトも様々な施策を行っています。

いわゆるSEOと呼ばれるものです。

大手企業の場合には資金力がありますので、ライターをたくさん雇って記事を大量にアップします。そうすることでボリュームのあるサイトが完成し、Googleに高く評価され検索で1ページ目に出てくるようになります。

「なっていた」という表現のほうが正しいかもしれません。

Google検索は年々進化していて、本当に役立つ情報が掲載されているサイトを上位表示するようになっています。そのアルゴリズムとして、これまではページの量が重視されていましたが、その流れが変わりつつあります。

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どんなサイトやブログも質の高いページが要求されるようになり、どこにでも書かれている内容というのは「無価値」と判断されるようになりつつあります。その流れを察知した企業から、サイト運営の方針を大きく変え始めました。

結論から言えば、記事の外注化を止めはじめました。質の高い記事をアップするため、その内容に詳しい社員が記事を作成する。

そうなるとWEBライターの需要が一気に減ります。

ところが、WEBライターは誰でも簡単に始められるということで、働き方改革で残業が減った人や時間に余裕のある主婦がお小遣い稼ぎ感覚で参入し続けているため、ライター人口は増え続けています。

このため、需給バランスが完全に崩れているというのが、4年前と今との大きな違いです。4年前はライター不足で、わたしのような未経験者でも仕事をくれる会社がいくつもありました。

「そんなことはない。今でも十分な仕事がある」と言う人もいるかもしれませんが、そういう人は、かなりいい文章を書ける人かコネがある人で、数少ない仕事を優先的に回してもらえているに過ぎません。

もちろんライティングの仕事がなくなることはありません。だから腕のいい人には仕事がどんどんやってきます。わたしレベルのライターは、ポツポツ仕事をもらえるけど、全盛期の半分以下がいいところです。

いつも「来月は収入があるのかな」なんて心配しながら生活を送っているのは、わたしだけではないはずです。

少し文章を書ける程度のWEBライターとして食べていける時代は、終焉に向かえつつあります。これを見誤ると大変なことになります。自分に特別な文才があると思えるのでなければ、違う稼ぎ方も検討しなくてはいけません。

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わたしがランニングのパーソナルトレーナーになると決めたのも、そういう背景があるためです。WEBライターはどう考えてもジリ貧です。わたしには特別な文才がないのでここが撤退すべきポイントです。

もちろんいきなり稼げるパーソナルトレーナーになれるわけではありませんので、依頼されたライティングは積極的に行いますが、あくまでもパーソナルトレーナーで稼げるようになるためのつなぎ。

もし、これからWEBライターになろうという人がいるなら「amazonの倉庫で働きながら小説でも書いたほうがいい」とアドバイスします。もしくは自分で稼げるサイト運営を目指すべきです。

人に仕事をもらうのではなく、自分で稼げる仕事を作り出す。

これが、これからのフリーランスの進むべき道です。

もし4年前の自分にアドバイスを送れるなら、「ブログをしっかり育てなさい」「ランニングで稼げる方法を考えなさい」という2点です。

WEBライターの時代は終わったとしても、ライティングがわたしの武器であることには変わりありません。わたしだから伝えられることもあります。だからその武器は磨き続けなくてはいけません。

そしてランニングです。これで稼げるようになるのがわたしの理想。RUNNING STREET 365は驚くほど稼げません。やり方が悪いのでしょう。ただそれでもいいと思っていました。WEBライターで生活が成立していたので。

でもこれからはそうも言ってられません。

お金にガツガツする人間にはなりたくはないのですが、理想だけを掲げていても生活は苦しくなり、飲み会の場にも顔を出せなくなってしまいます(これは大問題)。44歳になったのを機に、もう少しだけ現実を見ていこうと思います。

繰り返しになりますが、素人がライターとして生活できるのは一部の限られた人だけになります。これは時代の流れとして抗うことはできません。これから参入しようと思っている人は、頭の片隅にでもそのことを置いておいてください。

そのうえでWEBライター以外の収入も確保しておいてください。1ヶ月仕事ゼロなんて普通にありますから。