情報が多すぎる現代社会において「覚えない」を実践する

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わたしは驚くほど記憶力がありません。正確には、まったく物事を覚えようとしません。映画や小説の題名、作家さんの名前、芸能人の名前……わかりやすいところで言うとそういうものをまったく覚えません。すごくよかった本を知り合いに勧めようと思ったところ、題名も作家もわからないという状態になることも珍しくありません。生まれ持った性格のせいかもしれませんが、実は半分は意図的だったりします。覚えないことによって得られるメリットについて書いてみましょう。

現代社会においてわたしたちに与えられる情報量がそろそろ人間の処理能力を超えているのではないでしょうか。人類史上、こんなにも情報が溢れている時代はありません。しかも、その情報の量がここ数年で格段に増えているのです。その多すぎる情報を処理しきれなくなったとき、人間のココロが壊れるのではないかとわたしは推測しています。もちろん、科学的な根拠があるわけではないので専門家が聞いたら鼻で笑われるレベルの話なのですが。

パソコンは人間のシステムを真似て作られています。CPUは計算する脳で、マザーボードは神経、電源は心臓、HDDは脳の記憶部分、そして記憶しているものを表面化させているのがメモリです。人間の脳には膨大な量の記憶を保持できるらしいので、おそらく現代の情報化社会でも記憶していけるのでしょうが、問題はメモリです。

あまりにも一度に多くの情報を与えられすぎてメモリがいっぱいいっぱいになる。それが現代の人間が陥っている状態ではないでしょうか。パソコンの場合はメモリの調子が悪くなると勝手にシャットダウンしたり起動できなくなったりします。人間もメモリ部分の調子が悪くなると正常な行動をとれなくなります。例として正しいかどうかはわかりませんが、鬱になっている状態の人はメモリが正常動作できないのではないかと思うのです。

そう考えれば現代において鬱の人が増えているという現象が説明できます。人間というコンピュータが正常動作できないような社会になっているのではないでしょうか。まじめな人ほど鬱になりやすいというのも、まじめな人ほど全て覚えようとするからではないでしょうか。許容量を超えて覚えようとするのでメモリが壊れるのです。

繰り返しになりますが、この説の根拠はまったくありません。でも、やっぱり現代は情報が多すぎます。すべてを処理するのは絶対に無理です。流行りのラーメン屋から最新の観光スポット、SNSによる仲間たちのコメント、国内外で発生する様々な事件……実はほとんど必要ないのに情報がどんどんやってくるから処理してしまう。そうしているうちにパンクしてしまうのです。

そういう情報を「覚えない」ことで、わたしは自分自身のメモリを開放しています。覚えないことでと失敗もしますが、パンクするよりはよっぽどマシです。

意識的な情報カットをしてみませんか。もう知識量を評価される時代ではなくなりました。意識してテレビを見ない、新聞を読まない、ネットに繋がらない。そういう時間をもっと大切にすべきだと思います。生活の中にもっとアナログを入れてみましょう。非効率にすることで入ってくる情報量は格段に減らすことが出来ます。

情報がないと不安ですか?

意外となんとでもなりますよ。むしろ情報がないからこそできる経験のほうがよっぽど人生を豊かにしてくれます。何よりも気持ちが楽になります。覚えない生活、おすすめです(もちろん自己責任でお願いします……)。

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