『365日のシンプルライフ』を観てしまった結果…

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渋谷のユーロスペースで『365日のシンプルライフ』を観てきました。ユーロスペースでの上映は今日からで、17時からと19時からの上映スケジュール。17時からの上映にはゲストが来ていたこともあって、16時半に映画館についたときにはすでにチケット販売終了。19時の部をゲットしましたが、最終的には19時の部も立ち見席を販売するほどの大盛況でした。ユーロスペースは小さな映画館ですが100席近くあるので2回の上映で両方ともに立ち見が出るということは、いかにこの映画が注目されていたかがわかります。

ネタばれにならないように(というかネタばれになって困るようなものは何もないと思うのですが)少し、この映画の説明をしておきます。失恋をきっかけに、自分の持ちモノをすべて(本当にすべて、衣類さえもすべて)倉庫に預けて、そこから1日に1個だけモノを選んで持って帰るという実験生活を描いています。映画とはいえ、これは監督・脚本・主演のフィンランド人、ペトリ・ルーッカイネンの実体験です。

1. 自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける
2. 1日に1個だけ倉庫から持って来る
3. 1年間、続ける
4. 1年間、何も買わない

これが実験のルールです。1日目は素っ裸で倉庫までコートを取りに行きます。本当に何もない部屋にコートを1枚。真冬のフィンランドです。正気の沙汰とは思えません。そんな状況からのスタートですから、生活に本当に必要なモノから揃っていくわけです。モノが揃っていくうちに葛藤があり、新しい出会いがあり、助けてくれる家族や仲間の存在が際立っていきます。

そして最後に大きな壁が彼の前に立ちはだかります。彼にとって「モノとはなんなのか」という問いに対する答えを導き出さなければ乗り越えられない壁です。

この映画が大盛況なことからわかるように、断捨離だとか片付けだとかモノを減らすことが日本ではちょっとしたブームになっています。ところが、多くの人はモノを減らすことが目的になって「モノとはなんなのか」という疑問さえも持たずにモノを減らしている感じがします。そういう意味では、この映画が本当に伝えたかったことを間違った解釈をする人が多いかもしれません。

とはいえ、わたしもこの映画にかなりの衝撃を受けたわけです。さっそくすべての荷物を倉庫に預けたい気分です。ただ、わたしは意外なほどに常識人であるため、彼のように思い切ったことができません。そこでわたしなりの365日のシンプルライフをしてみようと思うのです。

1. 1日に1個以上モノを手放す
2. 10個のモノを手放したら1個手に入れてよい
3. 1年間、続ける

これが常識人であるわたしのルールです。映画では物をゼロから選ぶことで「モノとはなんなのか」という問への答えを探していましたが、わたしは逆にゼロに向かうことでなぜそれを手にしたのか、ほんとうに必要なのかを自分に問いながらその答えを探そうと思います。

手放すもの、手に入れたものをInstagram経由でtwitterとfacebookに投稿します。1年後には手放した365個のリストと手にした36個のリストをまとめて公表するとしましょう。ときどき部屋の写真もこのブログに掲載していきます。1年後にわたしが本当に手にするものは何なのか、そしてどのような結果が出るのか楽しみです。

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