いろんな人がいていい、いろんな考え方があっていい

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母が上京していたので、姉と甥っ子そして母とともに食事をするために藤沢に向かった。食事前に甥っ子のおもちゃを買うためにビックカメラに寄ったのだが、店内の騒がしさにちょっとまいってしまった。わたしだけではなく母も姉も耳がおかしくなるのではないかというほどの店内放送や、商品近くで大音量を流すDVDあれは一体何なのだろう。

中国のように暗い雰囲気のお店だとそれはそれで購買意欲がなくなってしまうが、あれほどの騒がしさだと商品をじっくり選ぼうとは思えなくなる。10年ぐらい前はその音にも耐えられていたのかよく家電量販店に行っていたのだが、最近では必要なものを買いに行くだけの場所になっている。間違って長居しようものならとんでもなく疲れる。

でも逆にそういう賑やかさが好きで人が集まるというのもあるのだと思う。テレビでも芸人がワイワイやっているのを好きな人もいれば、NHKのしっとりとした番組が好きな人もいる。人の暮らしや嗜好は多様化している現代で、お店もターゲットを絞らなくてはいけない。家電量販店が苦手だと感じるわたしのような人がいてもそれは仕方ないこと。

なにも家電量販店に限った話ではない。すべての人に好かれるような人はいないし、誰もが美味しいと思う料理を作れる人もいない。できるとしたらできるだけ嫌われないようにすることぐらいだろう。そうなると尖ったところがなくなってくる。個性を感じられなくなり、印象にも残りにくい。個性のない料理店はつぶれやすい。

誰にでも好かれる必要はない。もっと尖ってもいい。どんどん個性をアピールすればいい。大事なのはそこで離れていく人がいても追わないこと。そして誰かに好かれようと自分のあり方を変えようとしないことだ。自分は自分でありさえすればいいのだ。そのうえで好いてくれる人もいるだろう。それで十分だ。

そしてもうひとつ。自分が苦手だと思うものを安易に批判しないこと。自分と違う考えの人を批判しないこと。すごく大切なことだ。自分が正しいのは自分の中だけのことだ。どんな正論も観る方向が変われば暴論になる。自分が好きなモノを嫌いだという人がいるのがあたり前なのだ。

そういうふうにしていると、小さなストレスが全部消えていく。イライラすることが減るから、余裕を持って苦手なものでも接することができる。いろんな人がいていい。いろんな考え方があっていい。それが豊かさというものじゃないだろうか。

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