そろそろきちんと震災と向き合うタイミング

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被災地にだって笑顔はある。いつまでも「がんばろうニッポン、がんばろう東北」と言っている場合ではない。そろそろ本気で震災と向き合うタイミングなんじゃないだろうか。CP+でトークライブを行っていた安田菜津紀さんの写真を観ながらそんなことを考えていた。

あの震災からそろそろ4年が経過する。つい先日は東日本大震災の余震で東北地方が強く揺れた。まだ震災は終わっていない。それでも、被災地から遠く離れた地では防災の意識は低下している。熱にうなされたように地震に過敏になっていたのが嘘のように、計画停電などなかったかのように日常が流れていく。

わたしたちがあの震災から学んだことは何だったのだろう。気のせいかもしれないが、わたしはあの日を境にとてもこの国が息苦しく感じる。ふざけられない雰囲気とでもいうのだろうか。震災直後に何度も唱えられた「不謹慎」という言葉がいまだにこの国を覆っている。

もうその重さから抜けだしてもいいんじゃないだろうか。いつまでも真面目という仮面を付け続けられるほど人間は強くない。十分な時間というほど長い期間が過ぎたわけではない。被災地の人たちの心の傷はこんな短期間で消えないどころかおそらく永遠に消えないのだろう。でもやっぱりそろそろだろう。

この閉塞感から抜けださなければ、ほんとうの意味で震災と向き合うことは出来ないようにわたしは感じている。重苦しく感じるこの空気は、きちんと震災と向き合ってこなかった結果じゃないだろうか。臭いものに蓋をしたわけじゃないが、震災に関して多くの言葉がタブーになっている。言葉にすると向き合わなければいけないから。

とはいえ、自分自身が何かをできるなんて思ってはいない。安田菜津紀さんのように写真で被災地を伝えられるほどのカメラの腕もなければ、多くの作家がそうしたように文章にして人の心を動かすほどの文才もない。唄にすることもできなければ、震災を語るだけの知識も経験もない。

まずは調べることから始めなくてはいけない。あの日、この国に何が起きたのかを調べよう。美化することも、目をそらすこともなく。その先に、いまの自分がやるべきこと、できることが見えてくるような気がしている。雪が溶けたら東北へ行こう。何度も行こう。いまだから見えるものが必ずある。

間違いない、いまがそのときだ。

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