中国人でさえも親切にしたくなるような人であり続けたい

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中国人は自己中で、日本人が嫌いで…なんていうイメージを持っている人は多いのではないだろうか。中国人が好きなわたしでも少しはそういうイメージを持っている。だが、そろそろそういう感覚を手放さなきゃいけないんだなと実感する今回の中国滞在になった。

北京のホテルのロービーにデジカメを置きっぱなしにしてしまったとき、中国人のおっちゃんが追いかけてきて「お前のカメラだろ」っと手渡してくれた。一緒にいた中国生活が長い人がびっくりして「こんなの初めてだ」と言うのだが、実はこういうことはわたしは中国でよく起こるのだ。

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万里の長城マラソン後に訪れた青島では、とにかく周りが親切にしてくれる。バスで席を譲られること3回、カフェで1元おまけしてくれたこともあった。ホテルの受付では一生懸命スマホで日本語に翻訳して対応してくれる。ちなみに青島ではお年寄りに席を譲る文化があたり前に定着している。

万里の長城マラソンの20km地点で、雨が降り始めて体が冷えたわたしを救ってくれたのがボランティアの学生さんたちだった。自分たちの手持ちのお菓子を全部わたしにくれ、しかも寒がるわたしに自分のお金でレインコートを買ってくれたのだ。そして一緒にスタート地点にまで戻ってくれた。こういうことをあげるとキリがない。

中国人は基本的に親切なのだ。これは間違いない。

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ただ、よく考えてみたらわたしは日本国内にいても周りに親切な人が多くて、いつだって誰かに支えられている。わたしはくじ運や金運はまったくないのだが、人だけは誰よりも恵まれている。日本でも中国でもなぜだかわたしの周りには素敵な人がいてくれるのだ。万里の長城マラソンにも本当に魅力的な人ばかりがやってくる。

だから、わたしの目には中国人が本当に素敵な人ばかりに見えてくる。ということは、中国人が自己中でもなく優しくて礼儀正しいというのはわたし以外の人の目にはそうは映っていない可能性がある。

簡単な話なのだが、こちらが心を開いて向きあえば相手も心を開いてくれるのではないだろうか。全力の笑顔で接すれば、中国人でも笑顔で応えてくれる。こちらが親切にすれば、親切で返してくれる。逆に、こちらが壁をを作れば、相手も壁を作ってしまう。

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わたしはどこにいても目の前にいる人を全力で信じるし、全力で向き合う。目上の人は敬うが、誰かを特別扱いすることはないし、逆に見下すようなことは絶対にしない。わたしたちはいつだってフラットな関係であるべきだ。どこの国の人であろうがそれは変わらない。常に対等、常に公平、そして常に笑顔だ。

それを続けていけば、中国でも周りの人がいつも支えてくれる。もちろんそれに甘えることなく自分の足でしっかり立たなければいけないのだが、それでも人は1人で生きているわけではない。だからこれからも支えたくなるような人であろうと思う。どうすればいいのかは、いまいち分からないが、今までどおり愚直に真っ直ぐに生きよう。

きっとそれで間違いない。ただひたすらに真っ直ぐに。騙されたってかまわない。それよりも目の前にいる人が心をひらいてくれることのほうがよっぽど大切なのだから。

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