快適さや便利さという甲冑はさっさと脱ぎ捨てたほうがいい

Japan 70707 1280

時代はPCではなくてスマホなんだなと感じている。いま新しいサイトを作っているのだが、ベースはPCサイトだが完全にスマホ対応をしようとしている。というか、いまどきPCでウェブサイトを見るなんて業務中以外にありえないのだろう。

とはいえ、ウェブサイトのスマホ対応はそれほど進んでいない。大手企業とブログぐらいではないだろうか。電車に乗っているとわかるが、ほぼ全員がスマホを手にしている。やっているのはほぼゲームかSNSであるが。

ゲームはともかくSNSはいち早くスマホに対応した。SNSの広がりはスマホの広がりと重なる。

ところが、スマホに対応していないサイトの多いことは企業にとって大きな損失ではないだろうか。そしてわたしのような弱小サイトの運営者にとってはかなりの追い風である。

このサイトも多少の見直しを入れ、スマホでも読みやすくしたところ、ゆっくりとではあるがアクセスが増えている。MacBook Airを買った時期とも重なるので、ほぼ毎日の更新の影響のほうが多いかもしれないが。

スマホというのは本当に世界を変えてしまった。これこそパーソナルコンピュータと呼ぶにふさわしいだろう。

ただ、広がりが急速すぎてさまざまな弊害も出てきている。SNS依存症みたいな分かりやすいものから、もっと人間の内面を変えてしまう大きな問題が潜んでいるような気がする。

当たり前だが、人間に与えられた時間には限りがある。スマホというものはその時間の感覚を奪ってしまう。ときには人間関係すら奪ってしまう。

手軽に繋がれることをあたりまえだという感覚は一度よく考えたほうがいい。

メッセージを送ってすぐに返信がないことで不安を感じる人がいる。もうアホだろうそんなの。突然相手の時間の流れの中に飛び込んで、相手をしてほしいだなんてどうかしてる。

でも、そういう部分が成熟しないうちにスマホは世の中の当たり前になってしまった。このバランスの悪さは危険だ。

きっとそう遠くないうちに「脱スマホ」の流れが必ず出来ていくだろう。極端な人はスマホを持たなくなり、ある人は1週間のある日だけはスマホを持たない。家族がいる人は週末はスマホを使わないようにする人が増えるだろう。

数年後には「若者のスマホ離れ」なんて記事があちこちで書かれるだろう。

スマホはすごく便利だ。いや、この世の中の多くのものが本当に便利になっている。それがいいことではないかもしれないということだけは頭の片隅に置いておいてもらいたい。

便利さや快適さを求めすぎた結果、人間は本来進むべき道を大きく外れているんじゃないだろうか。人間が弱くなり、逆に自然が猛威は増すばかり。その前にあるのは決して明るい未来ではない。

わたしたちは強くならなくてはいけない。快適さや便利さという甲冑はさっさと脱ぎ捨てたほうがいい。

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