バガボンドがマラソンに効く?超えるのはライバルじゃなく自分自身

手持ちの漫画を電子化しているので、ページの確認ついでに読み返している。いまチェックしているのがバガボンド。話の展開がゆっくりすぎて最近は話題に上がらないバガボンドを読み返してみると、かなり勉強になるというかランナーとして社会人として学ぶところのある漫画だということに気付かされた。たかが漫画なんて言うなかれ。漫画というのは文化的に見てなぜか小説とかよりも低い立ち位置にあるんだけど、それってただの偏見なんじゃないかな。大事なのは伝えたいことを伝えられたかどうかだし。

バガボンドの原作は吉川英治さんが書いた「宮本武蔵」だと言うのはあらためて書く必要もないほど多くの人が知っていると思う。佐々木小次郎や本位田又八といった人物が宮本武蔵との対比として書かれているので宮本武蔵の成長過程が見事に浮き上がってくる。天下無双を目指し、ただ闇雲に強さを追いかける初期のころの宮本武蔵は、ただ速さばかり求めた走りはじめたころのおいらに重なる。いや、多くのランナーがそうなんじゃないかと思う。

誰かよりも速く走れることにたいした意味なんてないのに。そう思えるようになってきたのは最近。同じ「速くなる」にしても今の自分を超えようとすることと誰かと比べて勝った負けたというのはまったく違う。24時間マラソンを走るような人ならわかると思うけど、トップ争いをする人であってもライバルは自分なんじゃないかな。「あいつには負けたくない」という気持ちも成長には繋がるけど、人間ができてないと方向性を間違いかねない。「自分に負けたくない」という気持ちは純粋でまっすぐに成長につながる。

「あいつには負けたくない」と「自分に負けたくない」とではどっちがいいかはわからない。いや、どちらも必要なんやろうね。バガボンドじゃないけどまずは超えたい相手を見つけ底に向かって邁進する。自分よりも遥か上の存在であっても向かっていく。その繰り返しで見えてくるものがある。さいわいおいらたちは命のやり取りをしているわけではないので、何度でも挑戦し成長できる。「あいつには負けたくない」から「あの人はなぜ強いのだろう」という考察になり、試行錯誤をすることになる。

考えることは自分と向き合うことだ。たくさん考えて脳を動かし、実践するために体を動かす。最初のうちは体だって思い通りには動かない。「なぜ自分の体を思い通りに動かせないのだろう」と思えるようになったらゴールは近い。もうそのころには他人がどうであれ関係なくなる。意識は常に自分に向くようになっているはずだ。これまでできなかった動きができるようになって嬉しくなる。もっともっと自分が変わっていけるのだということを実感できるようになってくる。そこまでいければ人としても大きく成長してる…はず。

さっきゴールは近いと書いたけど、実際はそこがスタートなんよね。弱い自分に打ち勝てるようになって、自分の成長のために行動できる。その次元にまで行ってようやく見えてくるものがある。残念ながらおいらはまだその境地にはたどり着いていないので、そこから見える景色について語ることはできない。でもその道程にはあると信じている。速くなりたくて練習に励み、強さを求めて難コースや厳しいレースに挑戦してきた。もちろんこれからも続けていくんだと思う。

雨の中、黙々と自分を超えるために足を進めるランナーたち

雨の中、黙々と自分を超えるために足を進めるランナーたち

マラソンはおいらを大きく成長させてくれる。マラソンを初めてなかったらとか考えても意味ないことだけど、走っていたからこそいまのおいらがあるんだと言い切れる。まぁ走ってなかったらいまごろ家族のある生活をしていたかもしれないことは否定出来ない。自分を追求するようになると結婚って難しんだろうな。宮本武蔵がそうであったようにね。他人に対する興味が薄れるわけじゃないけど、他人と自分の比率が圧倒的に自分優位になる。そうであってもかまわないけどね、自分で選んだ道だから。あれもこれもは手にすることはできない。本当に大事だと思えるものをひとつ手にすることができてばそれで幸せだ。

さて24時間マラソンが終わったので、体の癒しが終われば本格的トレーニングシーズンに入る。しっかり自分と向き合って、いまの自分を少しでも超えられる肉体を作ろう。苦しい練習だけど逃げることなくコツコツとね。今シーズンこそはサブ3達成&万里の長城マラソン8時間以内のゴールするぞ!

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