中国で1週間過ごして感じたことと旅を続けることの意味

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今回の中国訪問は万里の長城マラソンのPV撮影がメインですが、万里の長城マラソンもこれから大きな変化を目指すということで、万里の長城の西の端の新疆から撮影スタートです。

あまり知られていませんが、中国政府は万里の長城は新疆にまで続いているという発表を行っています。

とはいえ新疆の万里の長城はまだ発掘中ですので、実際には新疆の景色のいいところで撮影。その後は嘉峪関で撮影し、次に西安に移動して撮影、そして最後は北京に戻ってきました。

移動はすべて夜行列車。 諸事情により、わたしの寝台車を取れたのは4回の移動のうち1回だけ。しかも北京から新疆までの約40時間の旅はまさかの座席なし。

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いや、我ながらすごいと感じたというか、伊達に24時間マラソン好きを口にしているわけではないようで、40時間の旅はまったく苦痛はなく、ただ淡々と時間が過ぎていきました。

席がないということでしかも北京からウルムチまで行くことを車両スタッフが知って、小さな腰掛け椅子を用意してくれたり、席が空いたタイミングで軽く横になれたり。

時間は苦しめば苦しむほど人を追い込みますが、苦しまなければなんてことないわけです。

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もちろん、たくさんの中国人の支えがありました。 どうしてこうもみんな親切にしてくれるのだろうというくらい、どこに行ってもみんな親切にしてくれます。

わたしが日本人だから?

日本人だから親切にされたのか、わたしを見てあまりにも頼りないからなんとかしてあげたくなるのかがわかりません。ただ、みんなが思っている以上に中国人は気を使い、誰かのために何かをするのが好きな人がいます。

すべての人がそういうわけでないことは言うまでもありませんが、それは日本人だって同じこと。ちょっと変わった人は世界中どこにでもいます。

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中国人のイメージが悪いことを否定するつもりはありません。実際に日本に来ている人たちのマナーの悪さはいまだに目を背けたくなるようなこともあります。

でもそれは、木を見て森を見ずでしかなく、実際に中国に身を置いて感じるものとは違う結果になります。

ようは中国人にだっていろんな人がいるということです。情に厚い人もいれば、わがままし放題の自己中心的な人もいます。

わたしの場合は、そんなわがままな人も含めて中国人や中国全体が好きなのですが、反対にまったく肌に合わないという人もいるでしょう。中国が嫌いという人を無理に中国好きにしたいなんて思いませんので、それはそれでかまいません。

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ただ、イメージだけで中国が嫌いというのは「わたしは走るのが得意じゃないからランニングはしない」と言っている人と同じくらい、すごくもったいないなとは思います。

自分の可能性、自分の人生の可能性に、自分でリミッターをかけている人たち。

10年以上前に作家の村上龍さんが「この国には希望だけがない」というようなことをテーマにした小説「希望の国のエクソダス」を書きました。

その当時は頭で理解していても、その言葉の本当の意味までは分かっていませんでした。

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でも今ならわかります。中国の希望と絶望が入り混じった混沌とした空間に身を置くと、日本には希望がないということの意味がはっきりとわかります。

日本という国の中からでは見えにくくなっていることがいくつもあります。

だから中国に行けなんて安易なことが言いませんが、違う文化に触れることで感じること、考えることは間違いなくあります。あとはそれを望むかどうかというだけのこと。

違う文化に触れることで、自分の可能性をさらに高めたいか。

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でもきっとほとんどの日本人は、本質的なところで変かも求めないし、自分を高めたいなんて思いもしないのでしょう。この世のものとは思えない絶景ですら、画像検索で済ませて納得する。

本当にそれでいい?

わたしが伝え続けていかなくてはいけないことはそういうことかもしれません。実際に自分の目で見ること、肌で感じることの重要性を伝えていくことが、わたしに与えられた役割のひとつのような気がします。

もっともわたしは恵まれすぎている環境にあるということも自覚しています。誰もがわたしとは同じ経験ができるわけではありません。でもわたし以上の経験をできる可能性だってあります。

そのためには、行動をする前から自己暗示で「嫌いだから」「得意じゃないから」なんて言わずに、とにかくやってみようという思い切りの良さが前提になります。

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思い切って中国に行ってみませんか?いや、思い切って日本を出てみませんか?週末だけでも海外に行ってみる。違う文化に触れてみる。自分の価値観が吹っ飛ぶような旅をしてみませんか?

そのひとつとして中国は面白いよ、というのが中国が好きで好きでたまらないわたしの提案です。

自分にとっての特別な場所が海外にある。自分を刺激してくれる場所が海外にある。それだけでのことで、毎日を充実したものにすることができます。

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次の訪中は10月半ば。万里の長城マラソン2016秋です。

そして、12月の台北マラソン参加が決まりましたので、わたしにとってももうひとつの特別な場所である台北にも行けることになりました。

そのために仕事をこれまで以上に頑張る必要がありますが、決して嫌な気分ではありません。

海外を旅をするという希望があるから、今日も全力でじぶんのやるべきことに取り組める。生きているなという充実感に満たされていることを強く感じています。

希望の国のエクソダス
著者:村上龍
楽天ブックス:希望の国のエクソダス [ 村上龍 ]

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