ヴィーガン料理を食べながら思う裸足とシューズのこと

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金沢マラソンに出場するために金沢に来ています。美味しいものは食べたいものの、特に名物でもなくてもいいかなという気分だったので、友だちが紹介してくれたヴィーガン料理のお店に行ってきました。

ヴィーガンは完全菜食主義者のことで、菜食主義にはいくつかの段階があり、例えば肉は食べないけど魚は食べるという人たちや、鶏肉は食べるという人たちもいます。ヴィーガンは魚で取った出汁でもダメで、厳格なヴィーガンは蜂蜜すら口にしないそうです。

紹介されたお店は石川産の無農薬野菜をふんだんに使っているので、これはこれで面白いかなと。

わたしは一年のうちに肉を食べない時期があったり、肉しか食べない時期があったりするのですが、どちらも長続きません。米も肉も大好きですから。

ヴィーガンの料理には大豆を肉のように加工したものがあり、食感もかなり肉に近いものがあります。今日食べたセットも豚の生姜焼き風の丼とサラダボールです(トップの写真のもの)。

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ヴィーガンになる人は、いろいろな方向からヴィーガンになるのですが、動物を殺したくないという人もいれば、ランナーとして肉は不要だといってヴィーガンになることもあります。後者はアメリカのウルトラランナーのスコット・ジュレクが有名です。

でも大豆で肉の代わりになるものを作るということを考えると、肉が嫌いなわけでもなければ、肉を見たくもないというわけでもなさそうです。肉のようなものは欲しいけど肉は食べない。

人間の欲は複雑にできています。

反対に炭水化物は不要(もしくはほとんどいらない)で、肉食中心の人たちもいます。どちらも極端で、一般の人たちからしたら異端です。

でも本人たちは自分たちが行っていることは正しいと信じています。それはそれでかまわないのですが、自分たちが正しいのだから、それを世の中に広めようとする人もいます。これもまだいいでしょう。

ただ極端になると、自分たちのやり方を受け入れない人たちを敵視し始めます。

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菜食主義の人は肉食主義の人の存在理由を認めると、菜食主義の存在理由がなくなり、肉食主義の人は菜食主義の人の存在を認めると、肉食主義の存在理由がなくなるという恐怖心に支配されているのかもしれません。

本当はそれぞれの存在を認め合うことで、それぞれの存在が成立するのですが、自分の正しさを認めてもらうには、自分の考えと反対の人たちは間違っていると非難することがあります。

同じようなことが裸足とシューズの関係でも起こっています。

シューズはどんどん高機能化していく一方で、シューズはケガにつながるからと裸足になっていくランナーがいます。そういうわたしも裸足に救われたうちの一人です。

でもわたしはシューズも履きます。菜食や肉食ばかりを続けられないのと同じで、裸足だけを続けることもできず、シューズだけを続けることも出来ません。でもヴィーガン料理を楽しみながら、焼肉やジンギスカンをこよなく愛しています。

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裸足になったランナーの多くがシューズには戻りません。シューズは危険だと声を大にして言う人もいます。心のどこかでシューズで走るランナーを蔑視している人もいるのではないでしょうか。

反対に最新のシューズで走る人たちは裸足ランナーのことなんて眼中にない、もしくは「なぜ裸足になるか理解できない」と思っているのでしょう。お互いはなかなか歩み寄れません(歩み寄る必要もないのかもしれませんが)。

わたしは肉食にしてもヴィーガンにしても裸足にしても、極端な文化というのは必要だと思っています。正確には必要というよりもどうしても発生するものだと考えています。

その極端な文化があるから、これまでなかった革新的な何かが生まれます。一般のランナーがフォアフット着地を取り入れ始めたのも、裸足ランニングやベアフット系シューズの文化があったからこそ起こった流れです。

なので極端な文化を追求する人たちの存在は必要です、ただ、その極端な文化以外の文化を否定する流れだけは、ないほうが美しいとわたしは感じます。

違う文化を持った人たちをリスペクトしつつ自分の文化を誇る。そういう関係を築くことができれば、どちらにも属していない人たちが、もっと自由に両極端を行き来できるのにと思うわけです。

わたしがヴィーガン料理も肉料理も楽しむように、普通の人がちょっとだけ裸足をつまみ食いみたいな、軽い気持ちでシューズを脱げることが理想です。

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繰り返しになりますが極端な文化は必要です。だってヴィーガンがいなければ、ヴィーガン料理を楽しむこともできません。肉を上手に調理する人たちがいるから、ヴィーガンたちもその料理を楽しみたいと、わざわざ大豆で肉を作ったりします。

裸足ランナーがいなければ、わたしは裸足で走るなんてこと思いつきもしませんでしたし、まだ膝の痛みと向き合っていたか、シューズと一緒にランニングも投げ捨てていたかもしれません。

極端な文化があるから救われる人もいれば、極端な文化があるからその振れ幅を楽しめます。

そんなどっち付かずのわたしは、明日の金沢マラソンを裸足で走ります。さんざんいろいろ書いておいて結局裸足なのかと言われそうですが、あまり速く走りたくない気分なので裸足をチョイスします。名物料理を食べたい気分でないからヴィーガン料理をチョイスしたように。

このような節操のなさ(できれば柔軟性と言いたい)を嫌う人もいるかもしれませんが、わたしは極端にはなれないタイプです。裸足もシューズも楽しみたい。楽しめるランナーであろうと思います。

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ちなみに今日行ったヴィーガン料理のお店はこちら。無農薬で安全でおいしい野菜をいただけます。金沢在住の方や金沢を訪れた人で、「名物じゃなくていいや」という気分の人におすすめです。

Los Angeles in 金澤
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