『せからん』という世界遺産へのかかわり方

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『世界遺産を「らん」しよう!』を合言葉に世界遺産に関わっている人たちがいます。「らん」と言っても走るだけではない。世界遺産のある地域を「走って(Run)」体感し、ガイド説明や事前学習で「学び(Learn)」、実際に「観覧(かん・らん)」するという3つのらんを体験する「せからん」を企画。その代表が2013年万里の長城マラソンハーフマラソン優勝者の青木宏和さん。そのときにせからんの話を聞かせてもらいました。かなり興味が湧いていたんだけど、なかなかイベントに参加できず、今回ちょうどよいタイミングでイベントが開催されたので、せからんとはなんなのか、世界遺産の魅力なんかも含めて紹介しようと思います。

今回のせからんは「国立西洋美術館」。国立西洋美術館って世界遺産だっけ?と思う人もいるかもしれない。そう、国立西洋美術館は世界遺産ではない。世界遺産ではないが2007年からユネスコの世界遺産暫定リストに記載されている。せからんではまだ認定されていない場所も含めてイベントを行っている。そういう姿勢から彼らの本気度が伝わってくる。ただの思いつきで行動しているわけじゃなく、きちんと目的を持ってイベントを開催している。思いつきでしか行動しないおいらからするとその「きちんと」がちょっと羨ましかったりする。

国立西洋美術館は上野公園内にある。芸術鑑賞が好きな人はよく訪れる美術館のひとつで、上野駅から上野動物園に向かう途中に右側にある四角い建物。何も知らなければ、何の変哲もない建物としか思わないだろう。おいらも何度か国立西洋美術館の前を歩いているけど、そんな重要な建物だとはまったく知らなかった。ただ、その「何の変哲もない」というのがこの建物が世界遺産暫定リストに記載されている理由らしい。

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20世紀を代表する建築家の1人にル・コルビュジエという人がいる。一般的な日本人はそんな人知らないと思う。少なくともおいらは聞いたこともなかった。欧州の建物が石積み・レンガ積みでできていた時代に、彼はまったく新しい建築を提唱し、その提唱が近代建築の基礎になったと言っても過言ではないらしい。彼の提唱は「建物は床と柱と階段さえあればよい」というドミノシステムと呼ばれるものだった。建築に関する知識がまったくないおいらはそれのどこがすごいのか、ほとんどわからないけど、彼の建築物は世界遺産になる可能性があるほどの価値のあるものということになる。

せからんではまずこの国立西洋美術館の周りを1周ほどウォーキングし、その後、国立西洋美術館のボランティアの案内で建築物としての国立西洋美術館を案内してもらった。そして世界遺産についてのレクチャーをせからんのメンバーから受けて解散という流れで今回のイベントが開催されました。本当はその後に懇親会があったんだけど、おいらは別の飲み会の予定があったので参加できず。参加者は20人ぐらいかな。まだまだせからんも始まったばかりなので、試行錯誤しながらという感じはあるものの、むやみに堅すぎず和気あいあいとした雰囲気がいい。

建物の説明はメンバーもおいらのようなイベント参加者も一緒になって学ぶ。自分たちで予習もしているんだろうけど、それだけでは理解しきれないところがあるので専門のガイドさんから説明を受ける。いや、そもそもは自分たちが学ぶことが最初にあって、それを自分たちだけのものにするのではなく多くの人にシェアしてもらいたいということなんじゃないかな。みんなで学ぶというのは社会人になるなかなか機会がないので、ちょっと新鮮な感覚。そして、おいらは難しいことよりも建物内部の美しさに驚かされた。

おいらは芸術はからっきしだけど、レオナルド・ダ・ビンチは好きだったりする。それは彼の絵が芸術というよりは図面のように見えるからだ。それと同じように建築物はアートでありながら「ものづくり」なのだから、おいらのエンジニア魂をゆさぶるのは当然といえば当然だ。国立西洋美術館は限りなくシンプルに作られている。シンプルよりも美しいものはない。だからおいらもシンプルな設計を心がけている。ル・コルビュジエの設計したこの国立西洋美術館はシンプルでありながら、モデュロールという黄金比と身体のサイズを利用してつくった定規をもとに各部の寸法が決められてて、そこが美しさの源になっているのかもしれない。

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おいらは好きなモノがかなり偏っている。もしせからんに参加しなければ、この美しい建物にも気づかないままに過ごしていたんだろう。そういう意味ではせからんに限らず、おいらはこういうイベントには積極的に参加していくことも必要なんだろうな。もちろん、せからんもこれからタイミングさえ合えば積極的に参加していこうと思う。知らないことを学ぶことは楽しいし、思わぬ発見があったりする。今回はランニングではなくウォーキングだったので、走って学ぶことも楽しみだ。

そして、この「せからん」と「万里の長城マラソン」がコラボできればおもしろい。万里の長城マラソンについて興味があると言ってくれたメンバーもいた。万里の長城だけじゃない、北京にはたくさんの世界遺産もある。世界遺産の魅力についてはあまり語れないけど、北京の魅力については一晩中だって語れる。人と繋がりで夢はどんどん広がっていく。夢を描いて行動すれば、世界はこんなにも広くて自由なのだと感じた1日になりました。

せからん:http://wesports.jp/event/sekaran/

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