マラソンは健康的?マラソン大会での男性死亡について考える

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岡山県で開催されたマラソン大会の10kmの部で、レース後に33歳の男性が死亡しました。詳しい記事は毎日新聞のウェブサイトで確認することができます。

毎日新聞:完走の33歳男性死亡 最後の見回りで発見

この男性がどれくらいの走力で、どのような健康状態だったのかはわかりませんので、この件に関して詳しく述べることはできませんが、マラソンが本当に健康的なスポーツなのかということについて考えてみたいと思います。

マラソンブームによって、普段練習をしていない人でもマラソン大会を走るということも珍しくなくなりました。初マラソンが東京マラソンのような大都市マラソンという人もいます。

単純に人間が走るという意味では、1日に30kmまではよほど体重があったり体が弱かったりしない限り、どんな人でも走れるようになります。もちろん練習をすればという条件付きです。

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動物として考えたときに、人間は30kmは何もしなくても走るだけの能力がありますが、現代人は動物としての本来の動きなど失っているため、走るための体づくりをしなければ長い距離を走ることには耐えられません。

これはあくまでもわたしの持論ですが、30kmを走れるようになるまではマラソンも健康的なスポーツですが、そこから先は体への負担が大きすぎるため、健康か不健康かで考えたときは不健康なものだと考えています。

フルマラソンは動物としてのリミッターを解除して走るため、体への負担が大きくなります。だからこそやりがいがあるのですが、ある意味命を削って走っているようなものです。

アスリートは短命である。これはもはや常識ともいえる言葉ですが、人間の限界を越えてまでまだ自分を追い込んだ結果として命を短くしているのではないでしょうか。

現代人は運動をしなさすぎて不健康になっている人と、運動をし過ぎて不健康になっている人だらけです。ちょうどいい塩梅で運動をしているというのはほんの一部だけです。

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おそらく世界でもこれほどまでに、市民がフルマラソンを走る国は日本くらいではないかと思います。欧米ではフルマラソンよりもハーフマラソンのほうが参加者が多いという大会がいくつもあります。

「フルマラソンは負担が大きすぎて、レースの次の日から数日走れなくなる」「ランニングは毎日行いたい」そういう理由でフルマラソンではなくハーフマラソンを選ぶ人のほうが多いということです。

勘違いしないでほしいのですが、別に日本人はフルマラソンを走り過ぎで、欧米のほうが進んでいるというようなことを言いたいわけではなく、そういう考え方もあるということを提示したかっただけです。

走るならフルマラソンというのは日本人の生真面目さからくるものでしょうし、そのような国民性がいまのこの国を支えているのですから、それを否定する気はさらさらありません。ただフルマラソンは決して健康的とは言えないスポーツであることは頭に入れておくべきです。

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お前は1日60kmなら人間は毎日走れると言ってるけど矛盾していないかと思われるかもしれませんが、時間制限も関門もない60kmと時間に追われ続けるフルマラソンとでは疲労具合がまったく違います。

言い方を変えれば、ランニングは健康につながりやすく、マラソンは不健康につながりやすいといったところでしょうか。ランニングは生活の一部でありマラソンは競技です。

じゃあマラソンをしないほうがいいのかというとそれはまた別問題です。無理をしなければ永遠に生きられるというのであれば、考え方も変わりますが、わたしたちの命はいつか尽きてしまいます。

どこかの国の大統領も、家賃2万円のアパートに住んでいる1人のハダシストも、命に限りがあるという点では同じです。命を削ってでも走るのは、その限られた人生をどう生きたいのかという人生論につながります。

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人によっては1分1秒でも長く生きたいから、健康でなくなるほどの運動はしたくないと考え、人によっては限られた人生だから自分の好きなことをして生きたいと考えて、命を削ってでも走ります。

どちらが正しいという問題ではありません。ただマラソンというスポーツの限らず、スポーツをするときは常にそのリスクについては考えておかなくてはいけません。

膝を痛めてしまって歳をとったときにまともに歩けなくなる可能性もありますし、今回のように運動後や運動中に命を落とすことだってあります。そんなリスクを負いたくないと考えて走るのをやめるのもひとつの選択肢です。

一番良くないのは「自分だけは大丈夫」と根拠のない自信を持つことです。少なくともマラソンという競技においては誰もが命を落とす可能性があります。レース中の心臓発作や、夏場の熱中症、練習中の交通事故。例をあげればキリがありません。

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そういうことの自分だけはならない。そういう考え方が事故やケガを招きます。冬場であればきちんと体を温めてから走ったり、夏場であればこまめな水分補給が必要で、練習中は車の通りの少ない場所を選ぶなど、注意していれば防ぐことができるトラブルもあります。

もちろん注意していても防げないトラブルもありますが、単純に考えれば備えがあればトラブルに会う確率は減ります。

マラソンは決して安全ではなく、しかも追い込みすぎると健康面でもマイナスです。それでも毎日を充実させるために、彩りのある人生にするために走るというのはわたしも同じです。

ただ、そのために起こりうるリスクは常に考えて、それを回避するための出来る限りの準備をする。これがランナーの心構えのひとつではないかと思います。

できれば「頑張りすぎないこと」も心構えに加えたいところですが、わたし自身がそれを守れそうにありませんので、「頑張りすぎないこと」についてはそれぞれが考えてもらえればと思います。


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著者:水野 雅浩
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