3Dプリンタの規制ではなく、もっと本質的な問題への対策を議論すべきだろう

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3Dプリンタが欲しくてたまらないわたしにとって、3Dプリンタを使って銃を作って逮捕された男の話は対岸の火事ではない。しかもその男はわたしが通っていた湘南工科大学の職員というではないか。年齢的に接点はないとはいえ、やはり他人ごとではない。出身校がマイナスなイメージになるような事件は嬉しくないし、こんなわたしでも母校は大切なのだ。そして、3Dプリンタで銃を作ったということに対する本質に対して報道が歪んでいるように感じているのであえてここでわたしの考えを書かせてもらおうと思う

まず大前提として勘違いしてほしくないのだが、決してわたしは逮捕された男を守りたいわけではない。犯罪は犯罪なのだから罪は償わなければいけない。

今回の事件の本質は3Dプリンタを規制するとかしないとかいう話ではない。問題は誰でも銃を持てる時代がやって来たということだ。どう考えても逮捕された男は氷山の一角で、すでに日本国内にもいくつかの3Dプリンタで作られた銃があると考えるべきだろう。削除されたとはいえ、一度は銃のデータが共有されたのだからいまでもネットの世界ではデータのやり取りはされていると考えて間違いない。

いや、むしろ最初に作られたものよりもはるかに高性能な銃のデータが存在すると考えるべきだろう。もしかしたらわたしレベルのネットの知識でもそのデータにたどり着けるぐらい身近なデータである可能性も高い。

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仮に国が規制したとしよう。3Dプリンタの所持を免許制にしたり、銃のデータの所持を違法とする法律を作ったとしよう。いったいそれのどこでわれわれの安全が守られていると言えるのだろうか。そもそも3Dプリンタ自体自作可能なのだ。すり抜けられる規制など意味が無いことはパチンコ業界を見てもわかるだろう。

アンダーグラウンドな世界で3Dプリンタを用いた銃の量産に向けた開発が行われていてもおかしくない。いや、そう考えるほうが普通だろう。武器商人に頼らなくても安価に銃が手に入るのだ。テロリストにとって3Dプリンタで銃を作れるとなるとメリットしか考えられない。これで開発されていないと考えるほうがどうかしている。

そうやって出回っている銃からどうやってわれわれの安全を守るのかを国は示さなくてはいけない。わたしたちは義務だから税金を払っているわけではない。われわれの生活を守ってもらうために税金を払っているのだ。すり抜け可能な規制などでお茶を濁されても本質的には何も解決していない。むしろ3Dプリンタが不自由になるだけで、そこから生まれるであろうこれまでにないモノづくりの弊害でしかない。

いいですか。世の中にはすでに3Dプリンタで出来た銃がそれなりに出回っている。このことを忘れないことが大切だ。そして第一の被害者が出る前に本質的な解決方法について真剣に考えなければいけない。本来の政治というのはそういうことをする場だと思うのだが、少なくともいまの日本政府にそれは期待できない。ならば、われわれ一人ひとりが考えなければいけない。銃犯罪が多発しない社会を次の世代に引き渡すためにも。

 

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