湘南国際マラソンがフルマラソンから25kmに変更!その理由を推定してみた

昨夜、湘南国際マラソン事務局から悲しいお知らせが届いた。湘南国際マラソンは開催可否と種目設定を検討中だったのだが、まずは種目設定としてフルマラソンが25kmに変わってしまった。新型コロナウイルスが感染拡大にあり、その状況の中で開催するには25kmが限界とのこと。

これはエントリーのときにわかっていたことなので、ある程度は仕方ないことなのだが、距離変更の発表がこのタイミングだったことに違和感を覚えた。なぜ湘南国際マラソンはこのタイミングで距離変更を発表したのか、わたしなりに考察してみた。

目次

推定1.自治体がNGとした

まず伝えておくが、わたしは誰かを陥れたいわけではなく、どこかの組織を否定するつもりはない。もちろん忖度もしない。湘南国際マラソンが25kmに距離変更することになって、わたしなりにどう考えたのか、なぜそうなったのかをフラットな視点で推定してみる。

わたしの中で引っ掛かったのは、25kmへの距離変更をこのタイミングで発表したことだ。この段階で25kmに決定したとししても、距離変更を12月10日に発表しても誰も損することはない。最初からそういう約束だったのだから。がっかりはするだろうが、ベストを尽くしてそうなら仕方ないと受け入れるだろう。

ところがこの段階での発表は、必要以上にランナーを落胆させることになる。おそらく多くのランナーが批判するだろう。湘南国際マラソン事務局は心苦しく想いながらも、それを黙って聞くことしかできない。12月10日に発表すれば、そんな辛い想いはしないで済むのに。

しかも12月10日に中止の判断を発表した場合には、湘南国際マラソン事務局はされなくても済むはずの批判を受けることになる。本来なら受けなくてもいい心の傷を負ってまでこのタイミングで発表したのはなぜなのか。答えは簡単だ。このタイミングで発表しないと、もっと悪いことが起きる可能性があるからだろう。

推定1として、わたしは平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市がNGを出したか、神奈川県がNGを出したかのいずれかだと考えている。25kmのコースは西湘バイパス内を走るので、少なくとも平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市の3つの市を走らずに済む。神奈川県がNGとするなら開催そのものができないので、おそらく前者だろう。

なんらかの理由でこの3つの自治体のいずれかが早期の発表を求めたとすればストーリーが成立する。自治体に対して開催反対の声なども出ていたのかもしれない。それを抑えるためには、正式に「そのエリアは走らないという」発表が欲しかったのだろう。

湘南国際マラソンは税金を使っていないとはいえ、公道を走らせてもらっている以上、自治体に反発することはできない。自治体の依頼によって仕方なく、この段階で発表することになったというのが最初の推定になる。

推定2.陸連がNGとした

次に考えられるのが陸連のNGだ。湘南国際マラソンは陸連公認大会ではないので、陸連のガイドラインに従う必要がない。わたしはそう認識していたし、湘南国際マラソン事務局もそう考えていた可能性がある。だが、マラソンは陸上競技であり、陸連を完全に無視することはできない。

新型コロナウイルスが落ち着いていれば、ある程度は目をつむってくれたかもしれないが、どう考えても収束する流れにない。こうなってくると陸連も立場上、黙っているわけにはいかなくなる。お互いがどのような力関係にあるかはわからないが、湘南国際マラソンはガイドライン従うしか開催の道が残されなかった可能性が考えられる。

湘南国際マラソンのホームページに次のような記載がある。

日本競技陸上連盟のガイドライン「できるだけ 2m 最低 1m を目安に間隔を空ける」を基準に、それぞれの距離で実施した場合の比較検討をしました。

この基準を満たすのが25kmだったということだが、ここにきて陸連の基準を持ち出してきたということは、シンプルに考えれば陸連から「ガイドラインに従え」という圧力があったのだろう。ガイドラインに従うときに最大の問題になるのが無観客での開催なのだが、西湘バイパスで開催すれば観客は入ってこれない。

ただし、陸連が本気で無観客を要求するとは思えない。箱根駅伝は無観客で開催としているが、そんなこと不可能なことは陸連もわかっている。沿道には自然と人が集まり、それを箱根駅伝ならOKで湘南国際マラソンならNGというのでは筋が通らない。

陸連が絡んできている可能性は否定できないが、それならば12月10日まで内密にというやり方が可能になる。そう考えると、このタイミングで発表したのが陸連だけが要因というのは考えづらい。

推定3.すでに25kmと決まっていたのがリークした

実はずっと前から25kmでの開催が決まっていたとしよう。その背景として3つの要因が考えられる。

  • 最初から25kmで開催するつもりだった
  • 自治体のNGで25kmになった
  • 陸連のNGで25kmになった

自治体NGの場合は、自治体の依頼によって早めに発表した可能性が考えられるが、他の2つは早めに発表する根拠がない。どちらも12月10日まで秘密にしておけば、ランナーの批判を受けずに済むのだから。

だが、このタイミングで発表したということは、発表しなくてはいけない理由がある。では何が考えられるかというと、すでに25kmになるのは決定事項で12月10日まで隠し通すつもりだったけど、何らかの理由でマスコミなどにリークしてしまったというのはどうだろう。

マスコミが湘南国際マラソンを取り上げるかどうかはわからない。なのでリーク先がマスコミではない可能性もあるが、いずれにしても距離変更の決定がリークし、それが原因で問題が発生して、問題解決のために自ら先行発表することにしたとすれば、これもストーリーとしては破綻していない。

繰り返すが、あくまでも個人的な推測だ。いや、ここまでくれば妄想かもしれない。だが、やはり引っかかるのだ。なぜこのタイミングだったのかという点が。

12月10日に中止を発表をする可能性が高い

25kmは一般道を使わずに、西湘バイパス内に1周10kmの周回コースを作り、そこを2.5周することになる。3時間のウェーブスタートにするとのことで、数字の上ではあらゆる場所の混雑具合が緩和される。42kmでもないし面白みのない周回コース。間違いなく反発はあるだろう。

この批判の声が大きくなった場合には、もしかしたら12月10日に中止の発表をする可能性も考えられる。無理に開催して評価を下げるくらいなら、開催を取りやめれば返金で決着がつく。湘南国際マラソンの運営ならそれくらいのことは考えるだろう。ずっと感じていることだが、今回のトップはかなりの切れ者だ。

そもそも「新型コロナウイルス感染症の状況が2020年8月28日時点より好転していること」が開催条件なので、このようなことがなくても中止になる可能性はとても高い。重症者の率でいえば開催できるが、感染者数で考えれば、高確率で中止になり返金になるだろう。

中止になるのと25kmで開催するのはどちらがいいのか。これに関してわたしの個人的な意見はない。開催されれば走るだけだし、中止になれば返金を受けるだけだ。今シーズンのフルマラソンがなくなるのは寂しいことだが、大会事務局が決めたことに反発するつもりは1ミリもない。運営する側も苦渋の決断なのだ。

ただ、自称ランニングジャーナリストという立場として、ネタにしないわけにはいかない。だから自分なりの考察を書いたが、仮に自治体が絡んでいても、陸連が絡んでいても、それらを批判するつもりもない。なぜこのようなことになったのかという話と、わたしが走るということはまったく関係のないこと。

わたしは、与えられた環境でベストを尽くすのがランナーだと考えている。

ただ他の人にその考え方を押し付けるつもりもない。批判する人は批判すればいいと思う。そうなったときに湘南国際マラソン事務局に対して同情はする。だが真実がわからないので、遠くから見守るしかわたしにはできない。今はこれ以上騒ぎ立てずに、あとは12月10日にまたコメントをするとしよう。

追伸

Twitterで「ハーフにすればいいのに」という声があるので、一応書いておきます。西湘バイパスは中央分離帯があり、折り返しできる場所に限りがあり、スタート位置との兼ね合い(おそらく西湘バイパスに入って約2km歩くことになる)で難しいのだと思います。

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