【WWDC 2013】Appleはワクワクを続けられたのか?

日本時間の今日、WWDC 2013が開催された。WWDC 2013はThe Apple Worldwide Developers ConferenceのことでAppleが年に1度開催する世界開発者会議だ。世界中のApple好きが注目するイベントでこの会議ではアップルの新製品の発表が行われたりする。昨年はiOS6、OS X Mountain Lion(10.8)の詳細、MacBook Pro Retinaの発表なんかがあった。iPhone3Gの発表があったのは2008年のWWDCだ。基本的にはOSに関する発表が多く、ハードウェアは新製品発表会で行うことが多いけど、iPhone 3Gの印象が強いのでApple好きは期待してしまう。

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案の定、今回発表された新製品はMacBook Airのマイナーチェンジと年内発売のMac Pro、「AirMac Extreme」と「AirMac Time Capsule」だけだ。少なくともこれらの製品にワクワク感は一切ない。MacBook Airはもう何年も形が変わっていない。それだけ完成されているということなのかもしれないけど、予定調和ほどAppleに似合わないものはない。いつだっておいらたちを驚かせてくれるという刷り込みがある。だから、多くの人が今回の新製品についてはがっかりしたんじゃないだろうか。

じゃあメインであるOSについてはどうだろう。まずOS Xはネコ科の系統から抜けだした。これはジョブスからの独立表明のように感じる。新しいOS XはMavericks(カリフォルニアの地名)になった。一般向けのリリースは今秋の予定だ。おそらくこのタイミングでMacBook Proが発表されるとおいらは考えている。こまかい変更点はたくさんあるけど、おいらのような一般人にしてみればたいした違いはない。デザインが全体的にフラットになったらしいけど、それもワクワクするほどではない。もちろん発売されたらすぐにインストールするけど。

iOSはどうだろう?これは劇的に見た目が変わってくる。これはAndroid?と思うほどデザインが一新されててちょっとした驚き。シンプルさを愛するおいらにしてみればかなりイケているように感じる。だけどそれだけだ。部屋の模様替えをしただけにすぎない。もちろん新機能も満載なんだけど、いまのままでも困ってない。使い勝手が良くなるのはうれしいけど、考え方が変わるような大きな変化を期待していた。当然これもダウンロード出来るようになったらすぐに導入するけどね。

Appleはしばらくスペシャルな企業であることをやめるのかもしれない。過去の資産で、過去のブランド力でこれから数年耐えるのだろう。どんな企業だって成長期と成熟期があり、そして衰退期がやってくる。Appleはすでに成熟した企業だ。あとはいかにして衰退までの時間を稼ぐかを求められるんだろう。我が世の春を謳歌していたSONYだってあっという間に世界のSONYではなくなってしまった。Appleにこれ以上を期待しすぎるのは無理なことなのかもしれない。新しい何かを生み出すには大きなものを失ってしまったし、巨大化しすぎてしまった。

新しく発表されたMacBook AirとMicrosoftのSurface Proのどちらが魅力的でワクワクするかと聞かれたら、おいらは即決でSurface Proだと答えるだろう。冷静に考えて買うとしたらMacBook Airになるんだろうけど、それは家でMac miniをメインに使っているからで、AppleのKeynoteを使う機会がこれから増えていくだろうからという理由だけだ。いまはもうMacもWindowsもAndroidも垣根がほとんどない。自分が好きだと思うデバイスを使えばいい。大事なのはデバイスではなくてそれらをどう使って何を生み出すのかということなのだ。

Appleはこれまでに何度もおいらたちをワクワクさせてくれた。次はおいらたちがそれらを使ってワクワクを生み出す番だ。次のAppleはきっとその先にある。Appleの、ジョブスの血を引き継ぐのはなにもAppleだけの特権ではない。過去にAppleの製品に心躍らされた人たちにはすでにAppleの血が流れている。誰もがワクワクする何かを生み出せる可能性を持っているのだから。

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