2回目の成人式を迎えた元若者たちへ

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昨日は成人の日ということで、各地で成人式が行われたようです。わたしは成人式に行っていないので、そこで何が行われているのか知りませんが、きっと大人になるための重要なことを伝えられたのでしょう。

わたしがいつまでも大人になれないのは、きっと成人式に出ていないせいです。

新成人に対してわたしがここで何かを伝えても、きっとその年齢層の人たちがこのブログを読むこともないでしょうから、今日はここで2回目の成人式を迎えた元若者たちにメッセージを送ろうかと思います。

わたしよりもちょうど2歳下になるのでしょう。家族がいる人もいれば、いまだに夢を追い続けている人もいるのでしょう。人生が80年なら40歳はちょうどその折り返し地点です。

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40歳はこれから新しく何かを始めるには、すでに遅いでしょうか?

わたしが2回目の独立をしたのは40歳になる2ヶ月前です。会社を辞めた理由はいろいろありますが、ここで辞めなければ、ずっと会社員のまま生きていくかもしれないと思ったからです。

もちろん会社員として生きていくのもひとつの生き方です。ただ、わたしの中で50歳60歳になって図面を書き続けているイメージをするのは容易ではありませんでした。

機械設計は天職だとは思いますが、天職と自分の進みたい道が必ずしも一致するとは限りません。

単純に稼ぐだけなら会社員として機械設計を続けていったほうがよかったはずです。実際のところ、2017年は非課税世帯になっていました。

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北京や台湾に何度も行っているので、かなり豊かに見えるかもしれませんが、年収は会社員時代の半分もありません。好きな服も買えませんし、スマホも中古のiPhone5Sを使っています。

ANAやJALに乗る機会はかなり減り、新幹線にもほとんど乗りません。夜行バスで移動した回数は数え切れません。会社を辞めて生活水準をグッと落としました。

普通に考えれば愚の骨頂と言われる行為です。お金が豊かさの基準であることが前提になりますが。

わたしは40歳になる前に、自分の生き方を大きく方向転換させました。もともと雇われる生き方が苦手だったのですが、会社を辞めたのはそれだけではありません。

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会社員として働いていたときには、将来のことも考えながら生きていました。でも独立をしてから「今だけを生きる」ことを目指しました。まだときどき未来のことを考えてしまいますが、それでももっと刹那的に生きようとしています。

見えない未来のために何かをするのではなく、今を100%満たすために行動しています。

これまで様々な制約の中40年生きてきたのですから、ここからはその制約を取り払って、もっと自由にもっと直感的に生きる道を選びました。

別にそういう生き方を真似てほしいとは思いません。でもそういう生き方もできるということを頭の片隅に置いておいてもらえればとは思います。

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いま進んでいる道以外にも道はあります。その道が正しいと思えるなら突き進めばいいのですが、もし自分には他にも可能性があるのだと思うのなら、飛び出してみるのもひとつの選択肢です。

新しい道は暗闇の先にあります。もし一歩間違えれば奈落の底かもしれません。でも、そこで勇気を出して飛び出した人だけにしかたどり着けない場所があります。

そこが楽園とは限りませんが、少なくともわたしにとっては居心地の悪い場所ではありません。孤独で寂しい場所ではありますが、常に勝負しなくてはいけない緊張感と、なんでも出来るという開放感に満ちています。

40歳というのは暗闇に飛び込むにはギリギリの年齢です。

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どちらの道に進むにしても腹を括る必要があります。もし命が尽きるときに「あのときの判断で良かった」そう思えるような、はっきりとした決断をしてください。

決めればあとは突き進むだけです。

人間ですから迷うことも悩むこともあるかと思いますが、振り返る必要はありません。ただ愚直に前を向いて一歩を踏み出すこと。それさえできれば、どの道だって恐れることはありません。

もしうまくこちら側に着地できたなら、今度一緒に美味しいお酒でも飲みましょう。1杯目くらいはご馳走しますよ。

誰も知らない世界へ向かっていく勇気を
“ミライ”っていうらしい
(スガシカオ「Progress」より) 

https://www.youtube.com/watch?v=GcNptMt2ftQ
40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい
著者:佐々木 常夫
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