歴史を学ぶこと、歴史を伝えること

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歴史が好き。歴史小説はもっと好き。古い時代の写真はずっと見ていても飽きません。きっと古い町並みの写真展をデートしたら、確実にフラれると思います。そこに写る景色や人に物語があると思うと、ワクワクが止まらなくなってしまうんです。

どの時代も好きなのですが、明治から第二次世界大戦が始まる前くらいまでの話しには、グッと引き込まれてしまいます。戦争に入るとさっと引いてしまうのは、まだまだ本当の歴史好きとは言えないかもしれませんが、多くの人が死んでいくのを想像するのが無理です。

少し前にレッドクリフという赤壁の戦いを元にした映画が流行りましたが、無数の兵士が弓矢で次々と死んでいくのを見て、気持ち悪くなり未だに後編を観ていません。

血を見るだけで嫌なんです。ですので病院で採血するときは、注射の方を見ないようにしています。戦時中や戦国時代に生まれなくて本当に良かったと思います。まぁ戦国時代に生まれても農民だったでしょうから、血を見ることは少なかったかもしれませんが。

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明治から戦前まで。これは学校の授業であまり語られることがありません。わたしがもうひとつ好きな南北朝時代ですが、こちらも学校ではさらっと流される感じで、なおかつあまり歴史小説の舞台にもなりません。

戦国時代や幕末などは取り上げられ過ぎて、各登場人物に対して「こういう人だ」という思い込みが出来上がっているため、純粋には楽しむことができません。歴史の流れも知っているのは、歴史を学ぶ上では障害となります。

明治から戦前までが好きだとは言いながらも、それを体系的には把握できていません。本当は台湾や中国、韓国も含めた全体の流れを簡単に説明できる人になりたいのですが、実際にはあやふやなまま説明しています。

中華民国と中華人民共和国、蒋介石と孫文、満州国や張学良について、それぞれの言葉は分かっていても、歴史としての繋がりまで分かっているかというとそうでもありません。

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これを上手くまとめられないかなと考えています。それができれば、もっと上手に台湾のこと、中国のことを語れるようになります。中国の人たちとあの戦争についても語ることができます。

これを年号別に並べて記憶する。これもひとつの学びですが、それではきっと「語る」ことができません。

ふと小説というのはどうだろうか?そんなことを思いました。これまで小説を書きたいとは思っていましたが、テーマがなく、書いたこともあるものもフワフワしたものばかり。

これは物書きとして初めて書くには対象が大きすぎますが、それでもわたしなりの言葉で伝えることで、東アジアの歴史について興味を持ってくれる人が出てくれれば、そんな面白いことは他にありません。

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何万冊も売れるわけではありませんが、きっと誰かに届くことになり、その人が台湾や中国に行きたくなる。わたしが村上龍さんの文章にそそのかされてキューバまで行ったのと同じように。

その前に自分でやらなくてはいけないことは山積みなのですが、幸いこれからしばらくは、依頼されている書物が夕方までに終わります。そこから時間に余裕がありますので、積まれた山をひとつひとつ崩しながら、まずはその時代について学んでいこうと思います。

昨日のブログで裸足ランニングに対する情熱が消えているとお伝えしましたが、わたしの中の炎が消え去ったわけではありません。炎が別のろうそくに移っただけのことです。

専門家になるつもりはありませんが、専門家の言っていることを理解できるくらいになりたいところです。学んだことをブログにしても面白いかもしれません。毎日1つテーマにして、最終的にはミニサイトのようにしてまとめます。

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そうすれば、小説とは別に史実としての歴史を知ることもできます。

学校では教えないことですが、中国、台湾、韓国の人たちと話をする上で、絶対に知っておかなくてはいけないことです。難しいのはできるだけ中立の立場でまとめるということです。

1つの歴史も右から見るか左から見るかで見え方が違ってきます。

これまでは「北京大好き!」「台北大好き!」だけで通してきましたが、もっと深く語れる大人の男を目指します。バラバラだったパズルのピースがなんとなく1つの画になりつつあります。

会社を辞めて3年目が勝負だと思っていましたが、本当に勝負の年になりそうです。


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