天才と同じ道を歩いていては永遠に肩を並べることはできない

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部屋のレイアウトを変えたタイミングで、いろいろ捨てたのですが、気がつけばまた部屋が散らかるという状態。何が一体わたしの部屋をこんなにもダメにするのでしょうか。

もちろん原因はわたしのだらしなさにあるわけですが、それにしたって限度があるだろうと思うわけです。ここまで部屋が散らかるとなると、狐にでも取り憑かれているのではないかと。

狐に対する風評被害のような気もしますが。

一事が万事と言いますが、やっぱりこういうだらしなさというのは、仕事やマラソンに出てきます。「この壁を越えれば」というような壁にことごとく跳ね返されるわけです。

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少し前よりは確実にすっきりとはしています。でも、そのそばから物が増えていくわけです。取材で使った書類や、マラソン大会の参加賞。新しく買ったものなんて限られていますが、それでも増えていく一方です。

ミニマリストと呼ばれる人や、断捨離を成功させた人はすごいなとは思います。どうもそこまで思い切り良くできない自分がいて、そこまで突っ走ろうとするとブレーキをかける自分もいます。

凡人と天才の壁とでも言いましょうか。きっと自分が作り出した幻想なんだってことは分かっています。

何度も越えようとはしました。ランの部分で言えば、ハルカススカイランでやらかしたことで、もう1回壁に向かって飛んでみる気持ちにはなっていますが、心のどこかで上手くいかない自分をイメージしていたり。

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何かをきちんとやりきれる人と、どこかで頑張れなくなる自分とはどこに差があるのでしょう。生まれつき?それとも後天的な何かが原因?

自分で言うのは何ですが、そこそこ頑張れる子だとは思っています。だからこそ、目の前の壁の大きさ、超えられない一線がはっきりと分かります。

コツコツ頑張ってたどり着ける領域と、天武の才によってたどり着ける領域には明らかに違いがあります。

だから諦めるということではなく、ただ違うということをはっきりとさせておかなくてはいけないと感じただけです。少なくともわたしの中では。

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天才と同じ場所に立ちたければ、天才と同じことをやっていたのではいけません。天才の倍の頑張りをするのも違います。才能に溢れた人たちとはまったく違う道を行くこと。誰も思いもしない方法で突き進むこと。

これが自分らしさなんだろうなとは思います。

わたしの場合は、思いもよらない道を進みすぎて、まったく予想外の場所にばかり到達しているのですが、そこに思わぬ人が待っていたり。面白おかしいという意味では、平凡ではないかなというのは薄々感じています。

人によっては、わたしを見て「才能に溢れた人は……」なんて思うかもしれません(いやそれはないか)。

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ライティングの仕事をしていると、少なくとも自分は読むことのできる文章を書けているくらいは分かります。でも、みんなから反響のある文章のほとんどが、内容よりも取り上げたテーマがよかっただけ。

最高の食材を用意されていて、わたしはそれをただ塩で味付けして焼いただけ。ライティングの世界には、それすらもできないという人がいるようですが。

わたしの文章は重みもなければ、リズム感もありません。世の中にない言葉の組み合わせなんかありません。すべて小学校で習うような単語を組み合わせているだけ。

少し前から乃木坂46だけでなく、あいみょんという歌手の曲も聞いているのですが、あいみょんの歌詞を読むと、わたしは絶望的な気分になります。単語のチョイスと組み合わせが天才的で、自分の小ささだけが浮き彫りになります。

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それはもう、キロ3分よりも速いスピードでわたしを追い抜いていく学生ランナーみたいなものです。

決定的な才能の差。

才能の差が分かるのも才能だと言った人がいたような気がしますが、慰めにもなりません。嘆いたところで、その才能を手にすることが出来るわけではありませんが。

そういえば、先日のハルカススカイランで、タレントの森脇健児と同じタイミングで階段を駆け上がりました(そうなるように調整しましたが)。

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森脇健児さんはわたしが世界で唯一まともな自分を保てなくなる人です。青春時代を支えてくれた人と言っても過言ではありません。わたしにしてみれば神様のような存在ですが、階段を上がっているときに少し話ができました。

そして、走り終えてからなぜか自然と握手を求めてしまったわたし。

結局こういうことなんですよね。一生懸命背中を追っていても届かなかったのに、違う方向で努力していれば、どこかで肩を並べることができる可能性がある。

結果はでなかったとはいえ、半年間はハルカススカイランのためだけにトレーニングしてきました。すると、若き日に追いかけ続けた天才がそこにいたわけです。

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マラソンの神様も粋なことをしてくれるものです(この流れで石田ゆり子さんにも会わせてもらいたいところです)。

天才の壁を乗り越えられなくても、自分がこれと決めたところで努力を積み重ねること。それしかできませんし、それを続けていくとしましょう。

あと、部屋はやっぱりコツコツと片付けるとします。


天才はあきらめた (朝日文庫)
著者:山里亮太
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