今年も確定申告(e-Tax)しながら、これでいいのかと悩むのです

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今年も確定申告の季節がやってきた。e-Taxが導入されて何年目だろうか。あれだけ使いにくかったe-Taxがいまや見違えるほど使いやすくなっている。e-Taxを嫌って税務署に足を運んでいる人はぜひ挑戦してほしい。カードリーダーと住民基本台帳カード、そしてPCがあればe-Taxは可能だ。細かく言えばやっておくべきことはある。住民基本台帳カードはそれだけでは不足で、電子証明書の発行を受けておかなければいけない。e-Taxが簡単になったので、おそらくそれが最大の難関かもしれない。

「いや、自分は会社員だから確定申告なんて必要ない」という人も多いと思う。医療費控除などで還付金があってもわずかの金額である場合は、作業の煩わしさのせいで確定申告しない人もいるのではないかと思う。まぁ普通はそうだろう。

毎年書いているから知っている人が多いと思うかもしれないが、わたしは毎月ユニセフへの寄付をしている。その寄付金が控除対象で戻ってくる。所得税額の25%か寄付金の40%が還付されるので毎月1万円の寄付をしているわたしにしてみるとその還付金は少なくない。そして、3年前まで損失を出し続けた株式投資のおかげで、今年も税金が戻ってくる。還付金はすべてチェロキーの税金へと消えていくのだが、やはり戻ってくるのは大きい。

ユニセフは特定公益増進法人になっているので、わたしの場合は40%近く戻ってくる。これは正直気持ちが悪い。寄付したのに寄付したお金が戻ってきているような感覚になるからだ。戻ってくるのは税金で、寄付したものはユニセフがさまざまな支援に使用していることは理解している。簡単にいえばわたしが1万円寄付したいと考えたとき、国が「それじゃあ国が4千円負担するので6千円出してください」と言っているような話。どこかおかしい。

戻ってこなくていいと言っているわけじゃなくて、じゃあその4千円はいったいどこから生まれるのかということを考えなきゃいけない。この4千円はわたしたちの税金でまかなっている。ということはわたしが1万円寄付することで、強制的にみんなが少額とはいえ寄付していることになる。これはほんとうに正しいことなのだろうか。この国は常に財政が赤字状態にある。そんな控除をしている場合ではないと思うのはわたしだけだろうか。

還付されるから確定申告しているが、還付金が欲しくて寄付をしているわけではない。

控除がなくても寄付は続けるし、そもそもユニセフが特定公益増進法人になる前から寄付をしている。個人事業主として働き始めたころ、収入はきちんと世の中に還元しなければいけない。働けることに感謝する意味を込めて寄付をはじめた。正社員になったいまも、その気持は持ち続けている。そして、個人事業主だったころの気持ちを忘れないためにも寄付を続けている。そういう寄付だから、還付されるのはやっぱり気持ち悪い。

ここで確定申告をしないという道を選ぶのもひとつの道なのだろうけど、器が小さいのでやっぱり戻ってくるものは…と考えてしまう。そんなことを悩みながら今年も確定申告(e-Tax)を完了させました。

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