弱い自分というラスボス

  • 2019.08.15
  • (更新日:2019.11.13)
  • LIFE
弱い自分というラスボス

小麦粉をできるだけ摂取しない緩いグルテンフリーを初めて、さらに金属アレルギー対策で納豆などの豆類を控えめにしたことで、食べられるものが一気に減って体重もきれいに落ちていきます。

まだ本格的な減量をしているわけではないので、おそらく現在の52kgから2kgは落とせるのではないかと思います。

世の中には様々なダイエット方法があり、少し前には糖質制限が流行りました。いまだに糖質制限をしている人もいますが、あまりにも流行りすぎたからか、ここにきて「糖質制限は危険」というような声も聞こえ始めました。

わたしの普段の食事はかなり偏食で、自分のことを棚に上げて言いますが、偏食はよくないなとは思います。食事に限らず、どんなものも極端な方向に流れると問題が発生します。

かといって、バランス良くというのも「誰がそのバランスを決めた?」という話になります。結局のところ、好きなものを適度に食べるのが1番だなと思います。ただし、自分の体に合っていない可能性を疑いながら。

体はとても正直です。自分の体に合っていないものを食べれば、なんらかの症状が出ます。その典型的なのがアレルギー反応ですが、ちゃんと体はサインを出してくれます。それにわたしたちが気付かないだけで。

また、適度な量というのもなかなか難しいものです。

美味しそうなものがあると、たくさん食べたくなります。甘いものは別腹だという言葉が示すように、満腹になってもまだ食べたくなるもの。ダイエットの多くが、この気持ちを乗り越えることを求められます。

断言しますが、ここに無理があります。

わたしたちは、自分の弱さを越えていくことはできません。いや、できる人もいると思います。でも、そういう人はそもそもダイエットが必要な状態にはなりません。「痩せなきゃな」と思う人は、弱い自分に負けてしまいます。

ある意味、弱い自分というのは最強です。矛盾しているようですが、自分自身にとってはラスボス級の強さをもった強敵になります。素手や棍棒で竜王に挑むような話で、ラスボスに勝ちたければ、経験を積み、武器を手にしなくてはいけません。

弱い自分に対抗できる武器は「危機感」と「習慣化」しかありません。このままではいけないという危機感や緩やかに習慣化したことだけが、自分自身を変え、自分自身を救います。

わたしの場合は、「このままでは体が壊れる」と強く感じたことで、ゆるグルテンフリーや金属アレルギー対策を始めました。体に現れるので、これはもうはっきりしています。

「食べたら手荒れする」「食べたら痒くなる」これはもう恐怖心のようなものです。健康的な人にとっては、想像もできないかもしれません。

さらにわたしは幼少期にアトピー性皮膚炎だったというのもあります。アトピー性皮膚炎の痒さは子どもに耐えられるものではなく、寝ているときに掻きむしってしまいます。そして下着が血だらけ。

このときの罪悪感はいまでも明確に覚えています。この罪悪感が自分のベースにあるから、食べ物を制限することに抵抗がありません。あんな思いは2度としたくないわけです。

そういう経験と危機感があるから食生活を切り替えられているわけで、そのどちらかが欠けていたら、きっと弱い自分に簡単に飲み込まれていたと思います。ただ、いまは踏ん張っているだけで、いずれ飲み込まれるとは思っています。

納豆や豆類はなくても耐えられますが、もう4ヶ月もラーメンもパスタも駅そばも食べていないというのは、やっぱりきつくなります。1年間耐えられても、きっとどこかでそれらを食べる生活に戻ると思います。

人間はそんなに強くありませんし、危機感は長続きはしません。恐怖心は植え付けられたものできっと墓場まで持っていくものなので、これが徳俵になるかもしれませんが期待するには、心もとない。

「自分の弱さは乗り越えられない」という考え方に対して、そんなわけはないという人もいるかも知れません。でも、努力すればなんでも解決できるわけではありません。「受け入れる」ということも、時として大切です。

むしろ受け入れることが、最も大事かもしれません。

自分の弱さを受け入れる。
他人のやり方を受け入れる。
理不尽な世の中を受け入れる。

でも、絶対に受け入れることができないものだけは、必死で守ればいい。でもきっと、そんなものは1つか2つくらいしかないと思います。

変わりたいと思うのは自由ですが、必ず変われると思うのは傲慢であり、過去の自分を否定することにもなります。そこには大きな矛盾が生じて、自分を苦しめることになります。

もう少し自分に優しくてもいいんじゃないでしょうか。特別な自分じゃなくてもいいんじゃないでしょうか。平凡であることを受け入れられたら、ほんの少しだけ気持ちが楽になると思います。

わたしは自分に優しすぎる(甘すぎる)のかもしれませんが。


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著者:イルセ・サン
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