個人事業主で働き続けるために必要なこと

見事なくらいに仕事の谷間。ここ数ヶ月は仕事の谷間に入ることが多く、このまま年末を迎えられるのか不安ですが、とりあえず生活できる程度には稼げています。あってないような貯蓄を食いつぶしながら。

フリーで働くというのはこういったリスクもあります。個人事業主になって4年間続くのは約3割ですので、4年間も仕事が続いているだけでも悪くはありません。しぶとい性格が功を奏しているのか。

そうでした。個人事業主としての仕事がそろそろ4年になります。わたしの記憶が正しければ、おそらく9月16日開業のはずです。前に所属していた会社の締日が15日だったので、そこまで働いた気がします。

そして翌日には開業です。これまで何度も働き方が変わっていますが、1度も失業保険をいただいたことがありません。1回目に個人事業主になったときも、辞めた翌日に開業。そこから派遣社員を経ての正社員がありましたが、そこでも辞めた翌日には新しい会社。

基本的にじっとしてられないというか、常に仕事をしていないと落ち着きません。仕事が好きというのではなく、男は働いてなんぼだという考え方が染み付いているのだと思います。

わたしの父はダイエー系列のアパレル店舗で働いていたのもあり、休暇は毎週水曜日だけ。平日ですから、父とゆっくり遊ぶなんてことはありません。しかもそんな水曜日でも必ず家にいたわけではありません。

だから、大人になって働くのはそういうものだと思って育ちました。良いとか悪いとかではなく、大人とはそういうもの。だから、わたしも働くわけです。

自宅仕事をしているというと「よく怠けずにいられる」と言われますが、そもそも怠けるという発想がありません。怠けたりサボったりして損をするのは明らかに自分ですから。

会社員なら職場に行けばお金をもらえます。もちろん仕事はしなくてはいけませんが、個人事業主なって分かったのはどこか甘さがあったということ。会社全体で稼ぐ仕組みになっているので、自分の仕事が自分の給料に直結しないというのもあります。

1億円の仕事をしても、自分に入ってくる給料に変わりはありません。反対にまったく仕事がなくても給料をもらえます。個人事業主の場合にはそうはいきません。働かないと食べていけません。

ただ、とてもシンプルです。働けば食べていけます。仕事を選ばずに何でもやっていれば稼ぐことができます。なんだったらAmazonの倉庫にでも行ってアルバイトするのもありです。

いわゆる時間の切り売りです。世の中には時間の切り売りを嫌う人がいますが、わたしには嫌う理由がありません。どんなことでも経験ですし、自分の仕事で喜んでもらえて、その対価としてお金をもらう。それで十分です。

賢い人たちはクリエイティブな仕事や、大きな額の動く仕事を好みます。注目される仕事もそうですね。わたしはそういうことよりも、毎日ランニングと向き合える生活ができればいいので、仕事の大きさや質は問いません。

名声も財産も三途の川から先では役に立ちません(たぶん)。だったら、大きく稼ぐ必要もなければ、有名になる必要もないわけです。毎日を丁寧に生きることができれば、それ以上は望みません。

だから、時間の切り売りだろうが、きちんと生活できればそれでいい。いつも言っている「一日ニ玄米四合ト……」の世界です。こうやって、自分の言葉で情報発信ができて、3食をきちんといただける。

自分の人生をもっと華やかにしたいなら、いま以上に稼ぐことも考えなくてはいけませんが、幸か不幸かパートナーとなる人もいません。失いたくないものはあっても、それを積極的に守るタイプでもありません。

波風を立てずに、ただ穏やかであること。

きっと個人事業主を長く続けていくためにも、そうあるほうがいいのだと思います。ガツガツ稼いで、遊び回ってをするからどこかで続かなくなる。小さく稼いで小さく使う。それを忘れなければ、きっと10年でも20年でも続けられます。

それを望むかどうかは人それぞれですが。


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著者:橘玲
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