今日から働き始める君たちへ【自分に投資する】

4月1日から新入社員として働き始める大卒は40万人以上。高卒などを入れるともう少し多いかもしれません。こういうご時世なので入社式も研修もないなんて会社や、出社禁止でいきなり自宅待機なんてこともあるのでしょう。

それでも、もう社会人になったことには違いありません。いつまでも学生気分では……なんてことは言いません。学生も社会人も同じ人間で、社会人だから優れているわけでもありません。ただ経験値はありますがそれだけです。

社会において先輩を敬うことは大事ですが、そんなことは小さなこと。それよりも、もっと大きな視点の話をしましょう。

目次

目の前の仕事に全力を尽くす

まず大事なのことは「全力を尽くす」ということ。これができるかどうかで、自分の未来が変わってくると思ってください。なぜなら、そんなことをしている人はほとんどいないから。先輩社員の多くはいかにして楽するかを考えてます。

そんな中で全力を尽くすというスタンスは悪目立ちしますし、完全に浮きます。でも知ったことではありません。先輩のために生きてるわけじゃないですから。全力で仕事に取り組むというのは、未来の自分への投資です。いずれ独立するときのための投資。

やり方なんてどうでもいい。自分のすべてを仕事に注ぎ込む全力さを見せて欲しい。もちろんサービス残業をするという意味ではありません。仕事の対価は絶対にもらってください。お金がないと仕事以外の部分で自分に投資できませんから。

与えられた仕事を正確かつ迅速に終わらせること。手伝えそうなことがあればどんどん手を挙げること。同期に「あいつやりすぎ」と言われるくらい、がむしゃらに働きましょう。

嫌われてもいいから質問すること

最初はわからないことだらけです。新人だからあたり前です。1番良くないことはわからないことをわからないままにしておくこと。だから、とにかく質問することです。意味のわからない単語や、やり方のわからない作業。全部確認しながらやりましょう。

ただし、同じ質問を2回しないこと。言うまでもないですが、質問するときにメモをとること。スマホではなくノートを使ってください。記録をするという意味では同じです。でもノートのほうが印象が良くなります。どうでもいいことに思えますが、生き残りたければ自分がどう見られているも考えてください。

話が脱線しました。とにかく質問です。空気なんて読んではいけません。強引にカットインしてでも確認しましょう。これも自分のためです。勝手な判断をして取り返しのつかないことになることもあります。そういうときに決まって「ちゃんと確認して」と叱られます。

どうせ叱られるなら失敗を回避できる方を選ぶこと。嫌われるくらい質問魔になってください。目があったら先輩が逃げるくらいがちょうどです。

いずれ会社を離れるつもりで働く

こんな時代に終身雇用も何もあったものではありません。会社に依存しないでください。いずれ転職や独立することを考えて働きましょう。実際に辞めることを煽っているのではなく、それくらいの気概でいなくてはいけないということです。

どんなに個人が頑張っても、会社が倒産するときには倒産します。そうなってから慌ててもどうにもなりません。最初から辞めるつもりでいるなら、会社が倒産しても、タイミングが早まっただけで焦ることもありません。

ただ、上司が嫌いといった人間関係の問題で辞めるのはNGです。なぜなら人間関係のトラブルなんてどの会社でもあるからです。そこは絶対に逃げてはいけません。全力でぶつかるか、刀を上手く鞘に収めるスキルを身に着けましょう。

会社を辞めるのはあくまでも自分の未来のため。ある程度経験を積むと、会社の経営方針と自分のやり方にズレを感じるようになります。そういうときに会社とぶつかってもいいことはありません。「今までお世話になりました」と頭を下げて出ていく。

その日がいつ来てもいいように準備しておきましょう。

収入のすべてを自分への投資に使う

新入社員の給料ですと、1人暮らしの人は生活にあまり余裕がないかもしれません。でも残業が発生しだすと、毎月まとまった額を自由に使えるようになります。そうなったときにお金をどう使うか。

今どきは貯蓄する人が多いのかもしれませんが、貯蓄は1ミリもおすすめしません。どうしても貯蓄したいなら毎月1万円貯金しておけばOKです。20代の収入は貯金じゃなくて自分への投資に使ってください。自分への投資といってもエステやファッションではありません。

とにかく勉強することです。全力で働けとお伝えしましたが、家にいる時間は全力で勉強です。自分の職業に関する資格試験でもいいですし、必要性を感じるなら英会話でも構いません。仕事とはまったく関係ない分野でもいいでしょう。

芸は身を助けますので、プログラミングやカメラ撮影、ライティングなど食べていけるスキルを身に着けるというのは賢い選択です。わたしも会社員時代にWEBサイトの作成、ブログ運営などをしていました。毎週土曜日は図書館に出かけて調べ物をして、日曜日は3〜4冊の本を買っていました。

20代での貯蓄額は0円。いつもぎりぎりの生活。でも、今は会社員をやめてライターとして生活できていますし、写真撮影でも多少の収益があります。これは若い頃に自分に投資をした結果です。貯蓄したお金はわずかな利子しか生みませんが、自分への投資は大きなお金になって返ってきます。

3年は絶対に辞めないこと

会社員になると思い通りにならないことの連続です。1週間もすると辞めたくなります。でも踏ん張ってください。この世の中が混乱している状況でで社会に放り出されても生きていく術がありません。依存するなと言いましたが、この状況が落ち着くまで会社にしがみついてください。

その経験も必ずあとで活きてきます。必死になってやったことはどんなことでも自分の血肉になります。いずれ辞めるつもりでも3年くらいは粘りましょう。どんなに嫌なことがあっても耐える。石の上にも3年と言いますが、3年でようやく1人前になるのはいつの時代も同じです。

3年間働いて1人前になれば、あとは自由です。もちろん才能がある人ならすぐに辞めてもいいですが、自分を凡人だと思うなら3年をひとつの目標にしてください。職場に情が移れば会社のために働くのもいいでしょう。夢を追って独立や転職するのもいいでしょう。

とにかく安易に辞めないということだけは忘れないでください。そしてまずは1年間徹底的に自分を鍛えましょう。全力仕事。全力勉強。他人が遊んでいる間に学ぶ。全然スマートじゃないですが、これが激動の時代を生き抜く唯一の選択肢です。信じるか信じないかは自由ですが。

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