不要不急の買い物はしないこと【自分を守るフェーズに移行しよう】

2ヶ月くらい前には「経済を回さなくてはいけないから、自粛しすぎないように」というような話をしましたが、方向転換するタイミングです。ここからは無駄な出費はできるだけ抑えて、手元にお金を抱えておくべき段階に入りました。

これまでは「みんなの努力で経済縮小を逃れられる」というスタンスでしたが、どうやら経済が回らなくなるのは避けられそうにありません。これは不安を煽っているわけではありません。冷静な判断として可能性が高いという話です。

テレワークを導入した企業の中でも「4月末まで継続」とした会社がいくつもあります。サービス業は休日の営業を停止しているお店もあります。個人経営のお店は開けていても赤字になるだけなので、完全に休止していたりします。

まだ一部の人気店では、きちんとお客さんが入っているので実感がないかもしれませんが、少なくとも東京の部分的な崩壊は始まっています。すでに破綻している会社やお店、個人あり、ここからさらに増えていくはずです。

会社員だってもうボーナスは諦めていますよね。いま、テレワークをして生産性が落ちている会社が給料を払えているのは、夏のボーナス分の積立があるからです。そんなものは2〜4ヶ月で尽きてしまいます。

世の中にはボーナス返済ありで家を買っている人がいます。リーマン・ショックから何も学んでいない人たちですが、ボーナスがなければボーナス払いができません。返済が滞って持ち家を維持できなくなり売却、その流れから不動産価値が下がります。

売りに出したところで買える人がいません。頼みの中国人は日本に来れないので、不動産価値が下がる。素人のわたしでもそれくらいのストーリーを描けます。でも、多くの人は「なんとかなる」と思っています。

なんともなりません。今回だけは過去のトラブルとは規模が違います。

ここからはお金を使わないことです。本当なら経済を回すために使うべきですが、もう回りません。捨て金になりますので、とにかく自分を守るため、大切な人を守るために出費を抑えて、売れるものは売ってしまいましょう。

「自分さえよければいい」これは人として最低な選択ですが、もうそちらにシフトしなくてはいけません。それぞれが自分を守らなくてはいけないフェーズに入っています。1〜2年は働かなくても生きていけるなら好きにすればいいのですが、貯蓄がそんなにもないなら、いまやるべきことは節約です。

新しいランニングシューズを買っている場合ではありません。不要不急の買い物は避けてください。生活必需品だけで抑えておきましょう。面白くないかもしれませんが、お酒やタバコもしばらく控えめにするくらいの気持ちが必要です。

繰り返しますが、お金に余裕がある人は使ってください。でもお金に余裕がないのに「経済を回さなくては」なんて使命感を背負う段階はとっくに過ぎました。今は自分が生活していくためのお金を確保しましょう。数カ月後には家賃を払えないなんて人も出てきます。

国が助けてくれる。そんな淡い期待は捨てましょう。確かには救いの手を差し伸べてくれるかもしれませんが、国にすべての人を救えるほどの余裕はありません。選別が行われ、運悪く守られない側になるかもしれません。

もしここから国にできる大逆転があるなら、資産の再配分しかありません。徳政令で借金をゼロにしつつ、国民の資産をすべて国のものにする。そしてそこからベーシックインカムにする。劇薬ですがこれくらいしかありません。

もちろん現実的ではありません。だからわたしたちは耐えるしかありません。この嵐が去るのを。それが数ヶ月なのか何十年もかかるのかはわかりません。ただ、その間の生活費は必要です。

もう他人のことを心配している場合ではありません。

ここからは終わりの見えないサバイバル。だから、食料も貯めていきましょう。いきなり買い溜めすると混乱になりますし、周りの目も気になるかと思うので、1回の買い物で備蓄分を少しだけ購入しておきましょう。

基本的にはお米があれば、わたしたち日本人はなんとかなります。できれば玄米で持っておくのがいいのですが、玄米が苦手だと精米機が必要になります。それを買うとお金が減ります。ベースは「買わないこと」です。玄米の処理ができないなら精米でも問題ありません。

以前と言っていることが180度違います。混乱させて申し訳ないですが、状況は刻々と変わっています。今することは出費を抑えることと、食材の備蓄をゆっくりと増やすことです。みんなが動き出してからでは間に合いません。表情は「なんとかなるさ」としつつも、水面下は全力でもがいてください。

それで準備が無駄に終わっても、それはそれでいいじゃないですか、損をするわけではありませんし。バカバカしいと鼻で笑うのもいいでしょう。いつも言っていることですが、いざとなって困るのはわたしではありませんし。

アリとキリギリスの話ではキリギリスも救われますが、現実の世界でキリギリスは助かりません。だったらアリになるしかありません。来たるべき冬に備えてせっせと働き、無駄な出費しないように心がけましょう。

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