イライラするのは自律神経が乱れているからかもしれない【心を穏やかに】

少し前に購入したポラールのランニングウォッチでは、自律神経の状態を数値化して見ることができます。そのメカニズムはわかりませんが、今日は調子悪いなと思う日は、自律神経の評価値も悪くなっているので、そこそこ正確なのでしょう。

実際には、これまでよく分からなかった「今日は調子悪いな」という感覚は、自律神経が影響しているのだと知り、人間の心と体についてさらに興味が湧いていました。そこでいろいろと調べ始めたので、現時点での気付きをまとめてみました。

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同じことが起きても日によって感じ方が違う

自律神経というものが気になる前から、「なぜ同じ現象が目の前で起きても、昨日と今日で感じ方が違うのだろう」とずっと疑問に思っていました。

例えばウーバーイーツの配達で、どうしても歩道を自転車で移動することがあるのですが、歩行者というのはまっすぐに歩くことがなく、思わぬところで方向転換をします。これが目の前で起こったとき、何も考えずにすっと回避する日もあれば、「おいっ!」と声を上げたくなる日もあります。

もちろんこちらが自転車なので、なんとかしなくてはいけないのはわたしです。ここで言いたいのはそういう話ではありません。不意に起きた出来事に対して、自分の責任だと思える日と相手のせいにする日があるという話です。

なぜそんなことが起きるのか、ずっと疑問に感じていました。

でもようやく分かりました。自律神経が安定していればスムーズに回避できるけど、乱れているとイライラしやすい。これに気付いてからはイラッとした瞬間に「自律神経が乱れてるな」と思うようになり、その場ですぐにきちんと消化できるようになりました。

そうなってくると次のステップです。自律神経をいかにして安定させるかということが課題になります。でも、これを調べてもあたり前のことしか出てきません。ストレスを減らしてしっかり寝て、しっかり食べる。

それができれば苦労しないわけです。

自律神経の乱れをリアルタイムで計測する方法はない

わたしはランニングウォッチの機能を使って自律神経の状態を計測していますが、これは睡眠中の心拍数や呼吸などをベースに算出しています。ですので、寝て起きたばかりの状態として「自律神経が乱れている」がわかります。

こういうときに、できるだけ深呼吸を心がけているのですが、それが効果的なのかどうかはわかりません。なぜなら「現在の自律神経の安定度」を把握することができないためです。深呼吸をすると落ち着きはします。でも、わたしの感覚では20〜30分くらいのタイムラグがあります。

深呼吸をしてすぐに落ち着くのではなく、気がついたらすっきりしています。だから、深呼吸は効果があるのでしょうが、本当に効いているかどうかはわかりません。プラシーボである可能性だって考えられます。もっともプラシーボでも安定するならそれでいいのですが。

リアルタイムで計測できないので、全部感覚に頼るしかありません。「これをしたら落ち着いた」を自分なりに試行錯誤して増やしていくとします。

なんらかの形で、リアルタイムで自律神経の状態を測れると面白いのになとは思います。きっと大学などの研究所レベルなら可能なのでしょうが、大きな装置を背負って生活するわけにもいきません。きっと5〜10年後にはそういうデバイスもできるかもしれませんが、それは未来に期待ということで。

心をできるだけ平穏に保つこと

自律神経が乱れるとイライラしやすくなります。反対にイライラが増えても自律神経が乱れます。だから、できるだけ笑うのがいいのかなと思っていました。笑えばリラックスできて、自律神経が安定するのではないかと考えたわけです。

でも多分それは間違い。

笑うことそのものはいいことです。それで免疫力が上がるとも言われています。だから笑うことはとても大切です。でも、わたしたちは笑い続けることはできません。喜びと哀しみは表裏一体で、たくさんの喜びの裏には必ずたくさんの哀しみがある。わたしはそう考えています。

だから、本当に自律神経を安定させたいのであれば、笑いなどの喜びを増やすのではなく、穏やかであることが求められる気がします。感情に大きな波を作らないことで、自律神経はより安定するんだろうなというのが、現時点でのわたしの結論です。

そういえば、仏教の考え方もそうだったような気もします。何かの本で読んだ記憶なので定かではありませんが。感情の起伏をなくすことが修行なのだと読んだように記憶しています。それは怒りや哀しみといった感情だけでなく、喜びや楽しさといった感情も含めてです。

そんな人生って楽しいの?って言われそうですが、わたしは穏やかでいるのは嫌いではありません。そもそも熱狂することはほとんどありませんし、怒りを人にぶつけるのも得意ではありません。むしろ、それをしてしまった後に猛省することばかり。

だから、まずは心を平穏に保つこと。そのために喜びも哀しみもちょっとずつあればいいと思うこと。人生のスパイスになるくらいでいいのかもしれません。喜びや哀しみが主役になるのはきっと違います。少なくとわたしの中では。

乱れた自律神経をどう対処すればいいのか

平穏に過ごすにしても、ウーバーイーツのように体力を削るような仕事をしていると、どうしても自律神経は乱れます。乱れないような配達方法はこれから模索していきますが、例えば飲み会の翌日なども自律神経は乱れやすいわけで、そういうときにどうすればいいのか。

まずはイライラや不安を重ねないことが大事かなと。例えばSNSやネットニュースなどにはできるだけ触れない。目の前にある問題をひとつひとつ丁寧に解決していく。これくらいしか思いつきませんが、自分の心に波を立てるものはできるだけ避けることです。

それで悪いループは断ち切れます。ただ、乱れた状態であることには変わりません。

わたしが実行しているのは深呼吸と、何かに熱中するということです。最近は短歌に興味を持ちはじめて、自律神経が乱れているなと感じたときには、短歌を作ります。頭の中で言葉の入れ替えを行っていると、気持ちが落ち着きます(Twitterに上げているのは、そんなときに作った歌です)。

たぶんそれは、短歌でなくてもいいのでしょう。きっと文章を書くというのも私の中では落ち着くことのひとつ。

意識を自分の内側に向けるのがいいのかもしれません。まだ試行錯誤が必要ですが、乱れているなと思ったら意識を外ではなく自分に向ける。穏やかな水面を意識して深く呼吸をする。そうすれば誰かを傷つけたりせずに済むような気がしています。

あとは笑うのではなく、微笑むくらいでしょうか。

誰かと目が合ったら微笑む。感情を大きく揺さぶるのではなく、小さく本来ある場所に戻す。もしくはイライラしそうだなと思ったら、そうなる前に微笑む。自律神経が乱れているとわかっているなら、そういう対処方法も有効です(たぶん)。

まとめ

自律神経という存在を意識し始めたばかりなので、まだ何が有効なのか、何を避けるべきなのかは明確にはわかっていません。1年後くらいにうまく語れるようになっていればなとは思います。でも、自分なりにはいい気づきでした。

専門的な知識を持った人からすれば、何をいまさらと思うかもしれませんが。

少なくと自分のイライラが、必ずしも目の前で起きたことだけが原因ではなく、自律神経の影響を受けているかもしれないということに気づけただけでも、大きな1歩です。だからまずは平穏でいられるように心がけること。そしてイライラしたら、自分の内側に意識を持っていくこと。

なんとなくですが、自分の向くべき方向が見えてきた気がします。穏やかに、穏やかに。

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