ジャンクフード中毒

UberEatsの配達をしている期間はどうしても食生活が乱れる。11時から17時までが配達なのでランチが17時過ぎになり、帰ってから夕食ということになるのだが、当然続けて食べられるわけもないので、ランチはファストフードということになる。

ステイホーム期間中はほぼ自宅仕事だったのもあり、ファストフードを口にすることもなく、たまの外食でも身体にいいものを優先的に選んでいた。いや、そもそもファストフードを食べようという気持ちにすらならなかった。ファストフードではないがポテトチップスですら食べていない。

ところが、UberEatsの配達にはカロリーを消費するから、手早く高カロリーというのが理想になる。当然ジャンクフードに手を出すことになり、このジャンクフードを食べ始めると、今度は配達もないときにもジャンクフードを食べたくなる。

すでに知っている人もいるかもしれないが、ジャンクフードには中毒性があることがわかっている。口にすることで快楽状態になり、その快楽を求めて食べるのをやめられなくなる。ジャンクフードは味覚を刺激するのではなく、脳を刺激するようにできているから、食べ始めるとやめられない。

やっかいなのは中毒性があることで、ジャンクフードを食べることが定着すると、身体に悪いからやめようと思っても、すぐにはやめることができない。強い意志があればやめられるかもしれないが、強い意志がある人間がそもそも中毒になるほどジャンクフードに手を出すことはない。

だから、自宅仕事に戻ってからもすぐにジャンクフードを自分から引き剥がすようなことはしていない。「いずれ健康的な食事に戻る」と信じて思うがままに好きなものを食べていた。とはいえ、自宅時間が多いので徐々に玄米ベースの食事に戻っていく。

およそ2週間経過したところで、ジャンクフードを欲しがっていない自分に気づいた。先日映画を観た帰りに、ハンバーガーも立ち食いそばも食べたい気分にならず、結局1時間ほど空腹のまま自宅に帰って玄米雑炊を食べることになった。

無理せずにじっくりと時間をかければ、ジャンクフード中毒性は抜けていく。もちろん中毒の度合いにも違ってくるし、幼い頃の食生活も影響するのだろう。わたしの幼い頃は外食も年に数回しかなく、毎日母が作る料理を食べていた。

ジャンクフードを欲する気持ちが、2週間という短い期間で抜けたのは、そういう背景もあるのだろう。これが小さな頃からマクドナルドに通っていたとなるとおそらく違った結果になっているだろう。そういう意味では母に感謝している。いや、そういう部分以外でも感謝はしているが。

ジャンクフードを欲しなくなったので、またオートファジーを再開している。UberEatsからライティングの仕事に移行するときに、食事量を減らせなくて結果的に1.5kgくらい体重が増え、脇腹の脂肪が気になってきたのだが、ジャンクフードを欲する状態ではオートファジー食はできない。

オートファジーを起こすには16時間の空腹が必要なのだが、通常の食事であればこの空腹は耐えられるのだが、ジャンクフード中毒の状態ではとてもガマンできなくなり、夜になってからコンビニに向かってしまう。意思の強さなど関係なくあたり前のように買いに行くのだ。

ジャンクフードを欲しなくなったところで、16時以降の食事を禁止にしたらやはり耐えられる。2ヶ月近く中断していたので、ストレスも感じず食べないでいられるようにはもう少しかかるだろう。それでも空腹にはなるが、何かを食べたいとは思わないくらいにまでは戻っている。

別にオートファジーを推奨しているわけではない。わたしは自分のお腹周りがタプタプになるのが許せないだけのことで、お腹周りの脂肪を落とすのには12時間のプチ断食が効果的だし、12時間も我慢するなら細胞を再生するオートファジーまでしたほうが身体にも良いと思っているからやっているだけ。

そのオートファジーを意識した食事をするのに、ジャンクフード中毒の状態では難しいということを伝えたかっただけのこと。現代人として生きていると、ジャンクフードを完全に排除するのは難しい。世の中にはジャンクフードをまったく食べないという人もいるが、わたしはそこには共感しない。

ナチュラルなものが身体にいいことは否定しないし、ジャンクフードなんて食べないほうがいいというのもわかる。ただ、それとジャンクフードを食べないことは必ずしも一致するわけではない。ピザもハンバーガーもない人生をわたしは望んでいない。

アルコールみたいなものだろう。飲まないほうが身体にはいいけど、それがない人生は味気ない。それによって慢性的に自分をコントロールできなくなることは避けるべきだが、一時的な快楽を求めて飲む(食べる)ことで楽しい気分になれるなら、ときにはそれも必要だろう。

もちろん「ジャンクフードなんて一生食べない」という人を椅子にくくりつけて、無理やりハンバーガーを口にねじ込んだりはしない。ただ、食事に誘うこともしないだろう。わたしが選んだものにあれこれ文句を付けられたのでは、どんなご馳走だって美味しくなくなる。

上手に付き合っていければいいという点では、人もジャンクフードも変わらない。

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