呼吸を整える

風邪明けのウーバーイーツ配達。最近あれもこれも壊れていくので、働いて買い替えなくてはいけない。働けば稼げるのがウーバーイーツのいいところ。梅雨や夏ほどは稼げないが、夏ほどは消耗することはない。ただ風邪明けなのだ。

無理はできないし、無理そうなら早めに上がるつもりだったが、6時間30分で15件と予定を少しオーバーしたが、鳴らない金曜日にしては悪くない。回数をこなしたかったからダブルを取った(1回は追加ダブルで、もう1回は強制ダブル)のもあるが疲労感はかなり少ない。もしかしたら、これまでの配達で1番余裕があるかもしれない。

自転車を漕ぐときに心がけたことがひとつだけある。5つカウントしながら息を吸い、5つカウントしながら息を吐く。そして5つカウントしながら息を止める。これをずっと繰り返す。余裕があるときはカウントを7つにする。5秒や7秒ではなく、5や7まで数える。

呼吸を整えながら配達をしてみた。ゆっくりと深い呼吸をすることで、呼吸器系とその周りの筋肉を休ませるのが目的だ。なおかつ、体幹トレーニングや心肺トレーニングにもなっている。一石三鳥というやつだ。二兎追うものはなんとかと言うらしいが気にしてはいけない。人生なんて楽してナンボ。

楽に走れるようにトレーニングをしている。楽に暮らせるように働いている。わたしは常に楽をするために全力を尽くしている。嘘みたいな話だが本当の話だ。わたしはこの地球上でトップクラスの怠惰な人間で、面倒なことが嫌いだ。ただ面倒なことを避けるにはベストを尽くすのが良いと20代の頃学んだ。

話を戻そう、呼吸法だ。わたしたちにとって酸素はエネルギーだ。できるだけたくさん吸える方がいい。それも少ない回数でたくさん吸えるのが理想。1回呼吸をするたびにエネルギーを消費するし、筋肉も動かしている。だったら1回でたくさん吸ったほうが効率的だ。そのときに、ゆっくり吸ってゆっくり吐けばいい。

わかっていても、なかなか実現するのは難しい。こうやって文章を書いているときに呼吸を意識するのは無理だ。まずは呼吸だけに意識を持っていく。もちろん周りはきちんと見るし、自転車も漕ぐ。どんくさいわたしでも、これくらいは同時にできる。だが別のことを考えると無理。だから、配達中に意識的に取り組んだ。

結果的には疲労感がかなり少ない。いい自転車に当たったのもあるし、坂道の配達が少なかったかもしれない。もう少し考察する必要がありそうだが、まず間違いないだろう。呼吸を整えれば楽に動ける。問題はこれをどうランニングに活かすかなのだが、深い呼吸をできるようになるだけでも変わってくるような気がしている。

やってみると分かるが5つカウントしながら呼吸するのはそれなりに苦しい。ランナーのわたしでもコツを掴むのに時間が掛かったし、上り坂になると呼吸が止まる。吸いたくても吸えなくなる。そういうことを繰り返していけば、必ず心肺機能が向上する。それは単純にマラソンでも活きてくると考えている。

マラソンで大事なのは呼吸だ。必要なだけの酸素が手に入りさえすれば、高い負荷でも走り続けることができる。わたしが毎日アサイーを飲んでいるのも、アサイーに増血作用があるためで、血が増えれば運べる酸素の量が増える。ただ、酸素を取り込めていないと運びたくても運べない。

ある程度のレベルまでいくとランナーの走力を分けるのは呼吸の技術と体重の差だとわたしは考えている。もちろんそれだけではないが、呼吸を制することができれば走りは変わる。武道や対人競技なら呼吸を制する者が勝つ。ずっとそう思ってはいたのだが、本腰を入れてはいなかった。

人間というのは窮地に追いやられないと過去のやり方を変えることはできない。今回がまさにそれで、やらないことには仕事にならないと感じたから、実行しその効果を体感できた。こうなるとやるしかないだろう。もっと呼吸法について幅広く勉強して、自分なりの答えにたどり着く。

誰かの正解ではなく、自分の正解を見つける。いつだって未来はそうやって切り開いていくもの。ただ、誰かの正解を参考にすることはある。いや、積極的に参考にする。わたしは楽をしたいのだから。ただ、鵜呑みにはしないし、失敗から得られることもあるのを知っているから、最初から答えを見るようなことはしない。

これから3週間呼吸法を意識して、箱根の山に挑むとしよう。付け焼き刃感は否めないが、課題があった方が楽しいだろう。高い参加費を払うのだから、何かを得ないともったいない。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次