稼ぎ方を増やしてリスクに備える【凡人が生き抜くための知恵】

毎年言っている気がするが、12月になると忙しくなる。古くから師走と呼ばれているわけなので、わたしに限ったことではないのだろう。フリーランスが忙しいのいいことだ。1年を無事に乗り切れたご褒美のようなもの。もっともわたしの場合は忙しくても大して儲かりはしない。

忙しい最大の理由は年末年始の東西対抗東海道53次ウルトラマラソンにあるのだが、今年も走ることになってしまい準備だけでなく、トレーニングもしなくてはいけない。もちろんUberEatsの配達以外何もしていない。1日に7〜8時間も自転車を漕いでいるなら、なんらかの効果はあるはずだ(知らんけど)。

仕事もそこそこある。昨年の12月の売り上げは3万円台だったが、すでに昨年の3倍は稼いでいる(昨年がひどすぎて、何の自慢にもならないが)。それでも昨年はRUNNING STREET 365のテコ入れなどをしたので、念願だった10万PVを達成している。人生何がどう転ぶかわからないものだ。

そう考えると、昨年の師走は忙しくなかったのだろう。それにもかかわらず100万円近い投資をしたのだから、思い切ったことをしたのだと我ながら思う。これは10年かけて回収できればいいと思っている。10年も生きているかはわからないが、きちんと未来に投資しておくのもフリーランスの基本。

欲しいものばかり買っていてはいけないし、お金を使わないのもいけない。投資せずに稼げる額など知れている。わたしは稼ぎたいわけではないが、生きていくだけのお金は必要で、そのためのノウハウを積み重ねている。UberEatsの配達だってその一環だ。「困ったら自転車を漕げばいい」と知っているだけでも生き方がまったく変わる。

そのUberEatsもドコモのレンタサイクル契約が年内で終了するので、クロスバイクを購入した。詳細はまたまとめて書くが、保険なども含めて家賃の4倍かかっている。これもひとつの投資。レンタサイクルは1年に4.8万円かかっていた。自分の自転車に2年乗るなら、クロスバイクもそこそこお金をかけてもいい。

駐輪場代やメンテナンスにもお金がかかるので、実際には出費は増える。だがそれで、いつでも自転車で稼げるようになる。そして都内での足もできる。新宿を拠点として30分あれば大抵のところに行けてしまう。これがまた別の機会に役立つことになるだろう。配達で土地勘がついているのだって、将来どこかで武器になる。

種蒔きのようなものだ。蒔いた種が必ずしも芽を出すわけではないが、蒔いていないと何かを収穫する可能性はゼロになる。士業などの食いっぱぐれのないフリーランスなら、種など蒔く必要はないのだろうが、わたしのように中途半端な人間はとにかくたくさん種を蒔いておかないと、いざと言うときに困る。

もし1ヶ月で2万円稼げるノウハウを1つ手に入れたなら、それを10個やればいい。月収20万円あればとりあえず生きてはいける。そこから2万円の利益を3万円にするのか、それともさらにノウハウを増やすのかは人それぞれだが、ひとつのことだけで成功する必要なんてない。

週末に40キロ走るよりも、毎日10キロを休まず走るほうが簡単だ。そちらの方がケガのリスクも少ないし、走行距離も延ばせる。毎日だから習慣化もしやすいし、仮に用事があって1日2日走れなくても、大きな痛手にはならない。ビジネスも同じだと思う。凡人は欲張らずに浅く広く稼げばいい。

そうしていれば、知らないところで未来が動き出す。一点突破はカッコいいが、それが失敗した時に失うものが大きすぎる。ギャンブル的に生きたいならそれもいいだろうが、普通に生きていれば80年近い時間がある。そこでギャンブルするのは賢明とは思えない。みっともなくてもリスク分散をしてしぶとく生き残ること。

これはフリーランスだけの話ではない。むしろ会社員のほうが気をつけなくてはいけない。会社が倒産したり、リストラされたりしたときに稼げるビジョンを持っている人はどれくらいいるだろうか。新型コロナウイルスが終息しそうにないことは明らかで、世の中は悪い方に向かっている。だから、いまするべきことは、フリーランスであれ会社員であれ、稼ぐ方法を増やすことだと、わたしは思う。

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