嫌われたくないなら我が道を行け【ダブルスタンダードがいけない理由】

嫌われたくないなら我が道を行け【ダブルスタンダードがいけない理由】

昨日、菅首相が5人以上での会合は避けてほしいという要望があった。国のトップとしては当然のことだが、もはや誰も言うことは聞かないだろう。偉い人は周りの人が思いのままに動くので勘違いしているが、立場が偉いという理由だけで耳を傾ける人はほとんどいない。

人が行動を変えるのは心が動かされたときだけだ。それは感動によるものである場合もあれば、恐怖である場合もある。いくら論理的に正しいことであっても、人は心から納得するか、心から怖いと感じない限り行動を変えるようなことはしない。「禁止」となれば話は変わるが、お願いではどうにもならない。

特に今回の記者会見のように、自分ができていなかったことを人にお願いするというのは最悪で、さらには今回がGO TOとのダブルスタンダードもある。GO TOキャンペーンが始まったことで、わたしたちは「もう我慢しなくてもいい」と思い始めた。押さえつけられてきたのだから当然だろう。

これによって気持ちが緩んだという人がいるが、気持ちが緩むのも当然だろう。旅行や食事に積極的に出かけなさいという方針を示しておきながら、「気持ちは緩めてはいけない」なんていうのは無理な話だ。そして、1度緩んでしまったものを引き締めるのは無理だ。

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多くの人が「もう問題ない」と思っている。いくら新規感染者が増えていると言い続けたところで、それは元々恐怖に支配されていた人たちをさらに怖がらせているだけに過ぎず、新型コロナウイルスなんてどうでもいいと思っている人には何も響かない。

別に政治家批判をしているわけではない。賢いとされる人たちでも人の心理を考えずに行動したり、発言したりするのだなと思っているだけだ。きっと賢くもないわたしなどは、あらゆるところでそんなことをしているのだということが容易に想像がつく。

とはいえ、やはりダブルスタンダードにならないようにとは気をつけている。あちこちで違う顔を見せると、それは信頼を失うことになる。ダブルスタンダードが良いか悪いかは考え方によって違う。必要悪という考え方もできる。ただ信頼を失うという副作用は必ず起きる。

わたしのような地位も名誉もお金もないような人間にとって、信頼はとても大きな財産のひとつだ。信頼を失うというのは、自分の味方がいなくなることであり、自分のやりたいことができなくなる。地位や名誉、お金を持っているならそこに引力が発生するが、そうでないなら自分の持つ引力は信頼だけになる。

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ダブルスタンダードにならないようにするにはどうすればいいか。その答えはひとつしかないと考えている。それは周りの評価、周りの目を気にしないで自分の信じる道だけを進むということだ。道がいくつもあるから、あちこちに向かってしまうのだ。体はひとつしかないのだから、進むべき道もひとつあればいい。

もちろん、それは何者でもないからできることではある。政治家や経営者にもなるとダブルスタンダードを上手く使う必要があるのかもしれない。人に好かれなければ政治家にはなれないし、社員に優しくしつつも厳しさをともなって売上をアップさせなければ経営者としても認められない。

でもわたしのような個人は違う。誰かに嫌われたって気にする必要はない。この地球上には何十億人もいるのだから、考えが合わない人だっているだろう。だからどうしたというのだ。それが当たり前のことで、いちいち気を使おうとするからダブルスタンダードになる。

ダブルスタンダードの面白いところは「みんなに褒められたい」「みんなに好かれたい」という心理によって起きるのに対して、それが発動したときに、みんなから信頼が失われてしまい、場合によっては嫌われてしまうという点にある。二兎追う者は一兎も得ずの典型なのだが、それでもダブルスタンダードはなくならない。

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賢い人たちがこの矛盾に気づいていないわけがないのだが、嫌われたくないという感覚はわたしが思っている以上に、人の心理に強く作用するのかもしれない。「わかっているけど嫌われたくないんだよ」なのか、それともダブルスタンダードには他の心理的作用もあるのか。

だが、個人としてはできるだけ使わないように心がけたほうがいいだろう。12月になって休日に街を歩いている人の数が驚くほど増えており、表参道や原宿のあちこちに行列ができている。国がダブルスタンダードを採ったことで、国の言うことを信用しなくなったのだと、わたしは考えている。これは個人でも必ず同じことが起きる。

わたしが「裸足最高!」と言いながらアディゼロ アディオス プロを履いてマラソン大会に出ていたら、誰もわたしの言葉は信用しなくなるだろう。だからわたしは「シューズも裸足も好き」だと言う。もちろんこれも、「裸足最高」と口にする人たちからすれば「信用できないやつ」になるのだが、そう思われることに関してはもう諦めた。

そもそもシューズと裸足がダブルスタンダードだろうと言う人もいるだろう。シューズと裸足が相反するものならそうなのだが、わたしは1ミリもそんなことは思っていない。シューズも裸足も選択肢のひとつに過ぎない。片足が裸足で、片足がシューズならダブルスタンダードかもしれないが。

いずれにしても、大事なのは自分の決めた道を進むということ。そして違う道の声など気にしないことだ。そうやって自分の中のダブルスタンダードを少しずつ減らしていくことをわたしは成長と呼ぶ。最初から完璧は無理だから、年齢を重ねるのと同じように少しずつ。

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